お猿@おはようございます。
先月末くらいから、天気予報で何度「この冬一番の寒さです」と聞いたことか。雪国の富山ではあるが、12月中旬からこの調子で大雪が降るのに皆さん驚き気味だ。でも、昔から富山に住んでいて「最近は雪が少なくなったなぁ~」などと言っている人はどう受け止めているのだろうか?一応、天気予報では「大雪、雷、波浪、なだれ、着雪」の注意報が出ている。警報にならないだけマシか。
PhotoshopWorld談義といきたいところだが、こういう話題があっちゃあ、雪について述べにゃなるめぇ、ということで語らせていただきます。
富山の雪の被害を身をもって知らされたのが、屋根の形状というもの。それも雪下ろしをしていて屋根から雪もろとも滑り落ちて痛い目に遭ったなんていう分かりやすい被害ではございません。
屋根の形状というものは、「切妻屋根」「寄棟屋根」「入母屋屋根」「方形屋根」「方流れ屋根」etc……などという、「傾斜のある屋根」と、「陸屋根」のような「傾斜のない屋根」の2つに大別される。基本的に傾斜のある屋根が大半を占めるのだが、個人的にこの傾斜のある屋根には甘酸っぱい(?)思い出があるのだ。
車を乗り出した若かりし頃、当時愛用していたノートパソコンを修理に出す為、近くにあったメーカーのサービスセンターに言った時のこと。玄関に横付けするように駐車し、いろいろとみてもらった後に車に帰ってくると、数十分の駐車のワリには屋根の上にエラくモッサリと積雪があるのだ。おかし~なぁ~と雪を簡単に落として車に乗る。暫く走ってルームミラーで後ろを見ると何か様子が違う。なんかいつもより天井が低いのだ。
ちょっとコンビニに寄ってよく見ると、明らかに天井が下がっている。外に出てみると……、「ウギャー」と泣きそうになった。屋根がボッコリと凹んでいるではないか。そう、先ほどのサービスセンターの玄関横に駐車した際に、丁度、駐車した場所が軒下だったのだ。普通の場合なら、「チョット軒下を拝借……」といきたいところだが、これが積雪のシーズンでは命取りだった。屋根の上に積もった雪が、重みで少しずつ滑ってきて軒先で溜まってくる。そのうち、モッサリと軒先に雪のカタマリがぶら下がるようになるのだ。
そういう状況の現場はよく見かけるので、今日の通勤途中で見かけた軒先を幾つか紹介……。
↑……とある、自治体の倉庫です。こう見えても切妻屋根です。手前にモッサリとブラ下がっていますね。
↑更に先ほどの写真を横から見たものです。軒先に溜まりだすと軒の内側に丸まってきます。どうやってくっついているんだろう、と思うほどですが、これが落下したらエライ目に遭います。
↑これは、別の建物。相当キてます。右側はすでに先端部分が切れて落下したようです。そろそろ左側の塊も危ないかな……。
できれば、青空駐車をしたくない。車に乗る時に雪下ろしをしたくない、というのが心情で、思わず頭半分だけでも軒下に入るように停めることで雪下ろしの手間を省き、すぐに発車したいとなってしまう。そうして、用事を済ませて戻ってきたらゲームオーバー。私の場合は、屋根の塗装にもパックリと亀裂が入ってしまって数万円の修理代が飛んでいきました。こんな事なら数分間の雪下ろしを惜しむのではなかった……と後悔するのであった。
実際問題、富山では青空駐車を避ける為に1m積雪対応などのカーポートを付ける家が多くあるが、それを建てる位置も重要である。軒下に建ててもいいが、軒からカーポートまでの高さはどれだけかにもよってくる。1階の軒とカーポートくらいなら問題ないが、2階の軒下にカーポートを建てた暁には、1m積雪を謳っているカーポートだって、雪の重みにプラスして重力加速度によるエネルギーで破壊されかねない。何と言っても、軒下の松の木くらい平気でへし折るのだから……。
そこで、我が家では傾斜のある家は絶対イヤじゃ~ということで、陸屋根を採用。最近は、デザイン性を求めて、RC造だけでなく、軽量鉄骨は勿論、木造だって陸屋根を採用している住宅も多いのだ。ただ、放っておいても雪は積もる一方で落ちないので、屋根の強度も問題になってくるし、場合によっては雪おろしだって必要になってくる。まあ、PCパネルによるスラブ屋根なら大丈夫でしょということで、Welcome陸屋根となったのだ。そこで、この雪での成果は如何に……?
全く雪下ろししてませんが、庇すらありませんので軒下も存在しません。真上に積もるだけ積もっていますね……、次第に横にも付着しつつありますが、落ちたところで外壁から50センチ以内に落ちるので被害はあまりありません。そのため、カーポートも隣接して置けます。
……ホレ、この通り。……とは言っても屋根の積雪も大したもの。でも、落ちても家とカーポートとの間の僅かな隙間に落ちるだけなのでカーポートは無傷です。ただ、外壁に沿うようにエアコンの室外機があるので守らねばならんでしょう。それにしても、カーポートが苦しそうですね。一応、1mまでは対応しているようですが。富山の雪は湿っぽいので積雪僅かでも重いので考えねばならんでしょう。
何はともあれ、屋根の端が外壁の面と同じなので、非常に助かっています。改めて陸屋根バンザイであります。一応、2mくらいまでの積雪なら雪下ろししなくていいし……。ま、帰ってからカーポートの雪下ろしでもしようかな……。なんか、まだまだ積もるみたいだし……ネ!
それはそうと、この大雪で家もろとも潰されてしまっている家もあるし、雪下ろしをしようと屋根に上って落ちて亡くなられた方もあると聞く。地面を歩いてさえ滑りやすいのだから、傾斜のある屋根なんて上るのは自殺行為かもしれない。そんなことでネットで雪下ろし道具なんてのを探していたら、車の屋根の雪下ろしをするスノーワイパーの巨大版の三協アルミが出している「雪落とし棒R
」なんていうのがあった。これはオモシロイ。少なくとも今まで紹介したような軒先の雪を効率的に落とすことができるかもしれない。なんせ、屋根の雪は凶器である。
ではでは。
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