« PhotoshopWorld見聞録(5)~ラッセルのDVD~ | トップページ | 本格的に雪来ちゃいました »

PhotoshopWorld見聞録(6)~早川塾長のコンファレンス~

 お猿@おはようございます。

 今日も時間が迫ってまいりましたが、頑張って24時間換気していきたいと思います。……ということで、そろそろコンファレンスの内容に行ってみましょう。今回のイベントには講師として本場アメリカからの舶来モノの講師陣も多くあり、事前予約ではかなりの人気になっていた。しかし、私が最初に選んだのは、あの電塾塾長の早川廣行センセイのコンファレンス。

171212-1

 まるで、デジカメとは縁遠い仙人のような風貌であるが、PAGEでも講義をやっているような日本を誇るデジカメによる商用写真の開拓者である。なんせ、Photoshop1.0からのユーザーさんで、2.5以降の解説本を全て手がけているというのだから流石である。まあ、舶来講師陣のレクチャーを聴くのもいいが、同時通訳を通さねばならないので、流石に疲れる。その労力を我が国トップクラスの使い手のコンファレンスに委ねてみたのだ。

 演題は「写真は階調表現技術である」というモノ。デジタルフォトを扱う者にとっては、デジカメで撮影されたデータが最高の情報を持っていて、最高の品質を持っていて、補正することによってこれ以下になることはあっても、これ以上にもなることはない。なんせ、補正することは確実に画質を劣化させることになっていくからだ。できることならば、撮影段階で最高のモノを作っていきたい。

 銀塩写真の場合は、ポジならばその原稿が最高なのだが、ネガとなれば現像段階で大きく品質が変わってくる。デジカメならRAW撮影がそれに当たる。それだけに、RAWでの撮影をススメたいのはよく分かる。

 それはそうと、「絵画と写真の最も異なる部分」ということで、絵画では絶対に表現不可能な無限の階調を持ったものが光画という原点から話が始まった。絵画では絵の具の濃淡によって擬似的に階調を作り出しているのが現実。その階調を作るに当たって、昔は筆だったものが、次第にエアブラシなどによって連続階調になりつつはあるが、その実態と言えば、やっぱり擬似なのである。写真が写真であるためには、無限な階調表現なのだ。

 そうなってくると、最も滑らかな連続階調を持っているのが撮影したばかりの画像データ。デジタルフォトの情報量はビット数によって表現されるが、大半のデジカメが吐き出すデータは8bit。階調で言えば256階調だ。それが、Photoshop6.0以降から大半の機能が使えるようになったという16bitモード。階調で言えば32768階調となる。これがCS2ともなれば機能は限定されても32bitモードとなって10億階調以上という情報量だから、必要にして十分といえよう。

 コンファレンスでは32bitまで突っ込んで、ベタベタのシャドーやキンキンのハイライトからズルズルと階調豊かな映像が出てくるのを見せてくれたが、ここでは、32bitよりも16bitが現実的な話としたいところだ。早川塾長のオハナシでは、「デジタルカメラのデータ加工は16bitモードで処理」という項目になる。つまり、トーンカーブなどの階調補正機能で8bitでは大きく階調を失ってしまうという理由から、16bit上で処理しましょうね、なんていうオハナシになるんですな。

 一応、早川塾長のオハナシでは、16bitと8bitのグレースケールのチャートを作って階調補正をしてみたところのサンプルを見せてくれて、実際のトーンジャンプを見せてくれた。極端な話、補正すればするほど、7bit、6bitとビット数は落ちていく。従って、レタッチ前提に撮影するのであれば極力16bitなどの多ビット処理をしたいものだ。たとえ、オリジナルが8bitであっても一旦16bitで処理することをオススメしたいとは私も思っていたのだが、早川塾長も同じ事を仰っていたので安心した。そこら辺を、お猿オリジナルに実際の写真とヒストグラムで実験検証してみた。

 まずは、16bitモードから検証してみよう。まずは、この写真。16bitで撮影したオリジナルフォト。このヒストグラムを見てみると実に滑らかである。

171212-2

 この写真は十分、理想的なヒストグラムをしているのだが、実験の為にあえてトーンカーブでS字カーブを描いてコントラストを強調してみた。

171212-4

 これから先のトーンカーブ処理はこのカーブで統一して処理してみました。

171212-3

 すると、シャドー部が潰れてハイライトが飛んだ写真になりますが、これだけの補正をかけてもヒストグラムはビクともしていません。

 しかし、このオリジナルが8bitならばどうなるのか……?全く同じ写真を8bitで処理してみた。

171212-5

 まずは、これが8bitオリジナルの写真。16bit写真と何ら遜色ない美しいヒストグラムです。……がこれに先程のトーンカーブ処理をしてみると、下のようになります。

171212-6

 一見、同じように見えますが……、トーンカーブを見てみると、階調ヌケが目立ちます。俗に櫛状ですね。ハイライトを持ち上げ、シャドーを下げているので、中間調の階調が足りなくなり見事にトーンジャンプを起こしています。

 しかし、オリジナルが8bitしかなくても、被害を最小限に食いとどめる方法が、一旦16bitに変換するという方法。確かに8bit写真でも内部では16bitで処理しているので同じ事ではないかと思うが、ところがドッコイ、大きく違うのだ。その結果が下の写真だ。

171212-7

 16bitオリジナルに比べれば劣るものの、櫛はあっても階調の抜けはなく、見事に繋がっている。私の推測ではあるが、トーンカーブで延ばした部分がバイキュービックのような画像補間で、16bitの階調をベースとした補間がなされる為に、8bitでは作られなかった階調のピクセルが発生するのではないかということだ。それを弁えて、たま~に明らかに解像度不足のデジカメデータが入稿になったときには、確実に16bitに変換して拡大処理をしている。16bit上のバイキュービックで8bitではありえない階調が作り出されるからだ。品質的には完璧ではないが、一応、私なりのやり方。これは結構使えると思いますよ~。

 ではでは。

親鸞会批判の真実
浄土真宗講座
親鸞会 花と緑

|

« PhotoshopWorld見聞録(5)~ラッセルのDVD~ | トップページ | 本格的に雪来ちゃいました »

Photoshop談義」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/156894/7593412

この記事へのトラックバック一覧です: PhotoshopWorld見聞録(6)~早川塾長のコンファレンス~:

« PhotoshopWorld見聞録(5)~ラッセルのDVD~ | トップページ | 本格的に雪来ちゃいました »