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ウォッシュレットも持ち歩く時代?

 お猿@おはようございます。

 今回は、チョイと汚い話かもしれませんが、実に大事なトイレのお話であります。

 家を建てるに当たって設備の検討は非常に頭を悩ませるもの。キッチンはどうするか?お風呂はどうしよう……といきますが、皆さん結構ド真剣に考えるのがトイレをどうするか、ということ。キッチンで体内に入れたはいいが出すところがなければ大問題。しかも、お風呂に並んでホッと一息できるプライベート空間。それだけに、トイレ選びは皆さんこだわるようです。

 例えば、2階建ての家なんかになってくると、「トイレは1階だけでいいか?」「ウォッシュレットにするか、ウォームレットにするか?」「一方は洋式便器にして、もう片方は男性用の小便器にしようか?」などなど、結構あるようです。なんでも、洋式便器で男性に立小便されると、うまく命中しなかったり飛び散ったりして汚れるから、という理由で、最近では奥様に「立小便禁止令」を命ぜられるお宅もあったり(つまり、小でも便座に座ってせよ、ということ)、洋式便器ともう一つ「男性用小便器」設置の検討をするお宅もあるようです。

 さて、なんでいきなり今回はトイレ談義になってしまったのかというと、ある公の場のトイレに行った時、若い後輩が入ってきてキョロキョロしてからトイレから出て行ってしまった。小便器も大便器も満員ではない。大便器にしても洋式も和式も両方空席はある。紙だって十分足りているし、便器が極端に汚れているワケでもない。不可解なりと思って「あれ?便器空いているよ」と声をかけたところ意外な答えが返ってきた。「あ、あのぉ~、僕、ウォッシュレットでないとダメなんで……とのこと。……一気に、自分が不潔な人間になったような衝撃が走った。

 何かの拍子に誤って素手で排泄物を触ったりしたら紙で拭いて「ハイ、ヨシ」とはならないだろう。石鹸つけて、念入りに水でゴシゴシ洗わないとどうも……という感覚は私にもある。恐らく彼はこの感覚でいるのではなかろうか。お尻を紙で拭いただけでは、そういうのと同じような気分になってしまうのかもしれない。

 そういや、トイレというものも、この数年でだいぶ様変わりした。一昔前は、「水洗トイレ」なんてご家庭にはまだまだ少なかった。いわゆる、床に穴が開いていて出すだけ。言うまでもなく後から用をたす人は、先達を見ることになる。そしてそれらは、定期的にバキュームカーがやってきて汲み取っていく。ちなみに、私の旧宅はこのタイプで落ちる様から「ヒューストン式」と呼んでいた。それがいつからか水洗トイレが普及し先達は水に流されて見ることができなくなった……が、洋式は直に便座にお尻が触れるということが抵抗があったのか、まだまだスリッパのような形をした和式の水洗トイレが多かったような気がする。

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 それが、いつからか洋式の便器が普及してきた。いわゆるロダンの「考える人」のスタイルになってやるアレです。でも、私としてはあの便座に不特定多数の人が座って用をたしているということを考えると、どうも抵抗があって洋式よりも和式を愛用していた。

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 実は、洋式を嫌っていたのには、もう1つ理由があって便座が冷たいという理由であった。冬場なんぞ座っただけでビクッとして出口がキュッとしまってしまうのだ。腰は冷えるのでどうも……という感じ。

 しかし、そんな中、出てきたのがウォームレット というシロモノ。暖房便座とも言うらしく便座そのものが暖かくなる。それまでも、便座にモコモコしたカバーを付けるという現在でいう「ウォームビズ」的解決策があったが、あれも布にいろいろと沁み込んでいるようでイマイチだった。それなら、ツルツルした便座をペーパーで一拭きして使う方がナンボましか。

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 しかし、このウォームレットは私との相性は良かった。設定温度が熱すぎるのはどうもいただけませんが、温度設定ツマミが、

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 ……というような微妙な、ほのかな低温が私は好きなのだ。また、この温度調整ツマミだけという操作感がお手頃で使いやすかったのだ。この頃から、便座はプラスチックの板というより、中空のハコという印象が強くなってきた。

 さて、このウォームレットで満足しなかった人々は、水洗トイレは水洗トイレでも、究極の水洗トイレを手にしてしまったのだ。それが便器だけではなくお尻までも水洗してしまうウォッシュレット というシロモノだったのだ。

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 実は、このウォッシュレットとの出会いは小学生までさかのぼる。親戚が新築した時に2階にあったトイレがこのウォッシュレットだったのだ。何かの雑誌でウォッシュレットというものを知っていた私は興味津々。思わず、お尻を洗うボタンをワクワクしながら押してしまったのだ。

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 ウォッシュレットの特徴は水が出るノズル。それが、にゅ~っと出てきた時は感動モノだったが、その後すぐに悲劇が起きた。そう、「放水」である。ノズルから水が出てきてズボンも脱がずに押していた私は大慌て。コントローラーを見たが、

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 小学生なので「」ボタンが読めない。洗浄ボタンは「おしり」と平仮名で書かれており、絵までついていて分かりやすかったが、「ON」にしたものは「OFF」にせねばならないという自然の摂理(?)をすっかり忘れていたのだ。まさに、後のカーニバル。「も・お・どーにも止まらない♪ 」と歌っている場合でもない。水は出る出る、私は困る。従来の便器は便器内だけの水流で留まっていたが、ウォッシュレットは実にアウトドア派で水は便器の外に向かって飛び出していった。たちまち、新築の親戚の家の廊下まで水浸し。実に甘酸っぱい思い出があるのだ。そういうトラウマもあってか、どうも今でもウォッシュレットがあっても紙で拭くことが多い。

 さらに、私はお風呂以外の所で手と口以外の部分を濡らすのが苦手なのだ。床屋に散髪に行って首を剃られたり、洗髪するのでさえ、いつまでも首筋に水分がヘバりついているような気がして気持ちが悪い。お尻にしてしかりだったのだ。

 そんな我が家も、新築を機にウォッシュレット2台装備してしまったのだ。言いだしっぺの父はお尻を水洗するのが憧れだったようで、当初は母と私が「え~、ウォームレットでいいじゃん」と言っていたが、今となっては母までもがウォッシュレット信者だ。それにしても、我が家はTOTO様の主力商品「ネオレスト 」である。

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 コントローラーも設定項目が多すぎる。一昔前の水洗トイレはレバー一つだったのに……。ウォームレットだって、温度調整ツマミがついているだけだったのに。お風呂の温水器のコントロールパネルよりもボタン類が多いのにはおったまげた。ネオレストに至っては便器の水洗にしたってトルネード洗浄と言って瀬戸内海のうず潮というか洗濯機の渦というかブラックホールというか……、なんせ水流がウズになって排泄物がクルクル回りながら吸い込まれていくのだ。今や、ただ単に「ヒューストン」だったトイレもハイテクなのだ。電気がなければ水が流れなくて使えない。なんとも住みにくくなったものだ。

 そんなこんなで今では住宅の設備を検討する際にハウスメーカーからの最初のプランに和式便器という選択肢は全くない。汲み取り式など、お願いしたってやってくれるだろうかって具合だ。洋式で当然。水洗トイレで当然。いつの間にか私も和式よりも洋式を探して使うようになっていた。しかし、最近の若いモンは「ウォッシュレットでないと……」と贅沢を言う始末。ウォッシュレットが無かったらどうするんだ?と思った。しかし、ウソのようなホントの話で、何と携帯用ウォッシュレット というものがあったのだ。

 過去に国鉄のトイレでトイレ用の紙の自販機があった。紙のない公衆トイレがあったからだ。今では、ウォッシュレットを持ち歩いて使うご時勢になったのかとカルチャーショックというか、一気に自分が古い人間になってしまったような気がしたのだった。

 渋滞対策に「携帯用トイレ」がある世の中です。「こんなモノ、誰が使うんだ?」という物でも、なんだかんだと使っているわけで、なんでもモバイルになっていくんだな、と時の流れというものを感ずる今日この頃でした。

 トイレ、これからどうなっていくんでしょう……?

 ではでは。

第2親鸞会
浄土真宗親鸞会 名古屋
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