蓄熱暖房機(通称:蓄暖)を増設したい!
お猿@おはようございます。
最近、完全にPhotoshop談義が途絶えております。なかなか素材を作るまでが大変でして……。写真フェチでもありますが、建築フェチ(特にRC造)になりつつあるので、そこら辺の談義が大雪以来続いてしまっております。
さて、今年の冬は降雪量がハンパではない上に、気温もかなり低い。富山でも12月からフツーに氷点下は記録している。そうなってくると、快適な生活&安眠確保の為にも暖房はなんとかシッカリいきたい。昨年4月に完成した我が家はPCパネルによる鉄筋コンクリート造で最近よく聞く「高断熱・高気密住宅」の部類に入るので、確かにすき間風はない。
そういえば、旧宅はスゴかった。これでもかって程の「低断熱・低気密住宅」である。本ブログのタイトルでもある、機械による24時間換気は、現在の住宅に義務付けられているのだが、はるか昔に建った低断熱・低気密住宅の旧宅は天然の24時間換気。実にエコロジーだ。さらに家の中でガンガンストーブ焚いても一酸化炭素中毒になる方が至難の業というくらいの安全住宅(?)。床下換気もバッチリで、どこにも動力付きのファンがないのに常に「夏涼しく、冬寒い」風が吹いていたのだから、省エネと言わざるをえないだろう。
それはそうと、鉄筋コンクリート造は構造躯体のコンクリートというモノが熱容量が高く、一旦暖まったり、冷えたりすると気温変化が起こりにくいというメリットがあるらしい。「高断熱・高気密」が加われば鬼に金棒だろう。当家は大成建設のパルコンで、24時間換気が義務付けられてからというもの、昨年のグッドデザインを受賞した「タルカス-e」というものが標準装備されている。その為、ある程度暖めれば屋内の空気を「50%換気」&「50%リターン」を実現し、家全体が快適になるという寸法だ。……とは言っても、一旦暖めるというプロセスを経ないと意味がない。
そこで如何にして暖めるか、ということだが、我が家はオール電化住宅。何から何まで電気なのだ。したがって、光熱費は電気代のみ。ガス、灯油などは出る幕がないのだ。こうなってしまうと、電力会社との契約もオール電化なりの契約になり、ある機器を入れれば割引がきいてくるということで、初期費用(機器代など)はかさむものの長い目で見れば結構安上がりなのだ。現に電気代だけを見ると結構な額だが、ガス代や灯油代がかかっていない分、格安なのだ。しかも、「深夜電気」というウラ技がある。「深夜ガス」とか「深夜灯油」という単語は聞いたことがない。それだけに、全く同じ熱を出すことを考えただけでも、深夜電力を用いた器具などは安い費用でガスや灯油と同等のエネルギーを得ることが出来るのだからオトクである。(ちなみに私は電力会社の回し者ではない)
そうなってくると、深夜電力を使うものって何だろう?になってくる。真っ先に思いつくのが「深夜電気温水器」であろう。これは結構有名なモノだろう。深夜電力で温水を作って日中は、その温水を使うっていうアレです。でも、それ以外に深夜電力を使ったモノってあるの?となるが、実はあるのだ。それが電気蓄熱暖房機(通称:蓄暖)である。深夜電気温水器は深夜電力で熱を「水に」蓄えるモノ。これは、深夜電力で熱を「レンガに」蓄えて日中放熱するというものだ。
電気による暖房は結構種類があるが、電気代がかさむということで敬遠されがちだ。例えば、エアコン・電気ストーブ・ハロゲンヒーター・電気カーペット・コタツ・セラミックファンヒーター等など。我が家にはエアコンがあるが、夏場は結構イケるものの、冬場はめっぽう弱い。そもそも、エアコンは大半がヒートポンプ式で、外気の熱を室外機で拾ってきて室内に放出する、というのが暖房としてエアコンを扱う場合の仕組みだが、昨年末からの富山のようにカンタンに外気が氷点下になってしまう場合には、拾ってくる熱すらない。すぐさま、室外機が冷え切って霜だらけになってしまうのだ。
霜がある程度たまってくるとエアコンは通常の運転から霜取り運転に切り替わってしまって、室内に若干冷気が入ってくる。外の気温が下がれば下がるほど、頻繁に霜取り運転に切り替わってしまって使用する電気にワリに暖まらずに暖房効率は下がる。こうなってくると、やっぱり発熱体を持つ暖房機が欲しくなってくる。……が石油ファンヒーターは空気が汚れるし結露の原因ともなる。そもそも、昨年よりも20円くらい高くなっているというハナシだ。実に金食い虫なのだ。意地でも使いたくない。
そうなってくると、我が家のリビングにHMがサービスでつけてくれた電気蓄熱暖房機が実にイイ。機器自体は結構のお値段だが、ランニングコスト&暖房効率&機器の耐久力ということからすると、知名度は低いもののかなりのスグレモノなのだ。深夜電力で蓄熱体のレンガに熱をためこみ、日中はその熱を徐々に出していく。空気は汚れないし水蒸気も発生しない。部屋全体が陽だまりのような暖かさになるというウリ文句は大げさではない。
構造は至ってシンプルで、断熱材を内側に張った金属製の容器に、超重量級のレンガを発熱体を挟むように入れてあるだけ。
くどいようだが、この蓄熱体のレンガが超重量級なのだ。これがいくつも入るので蓄暖そのものはかなりの重量になる。床の補強も必要だし、大抵が200V電源を使うので、それなりの電気工事も必要になってくる。ストーブやヒーターのように簡単に場所を変えたりできないだけに家を建てる段階でシッカリ考えておかねば後悔する一品である。
前置きが長かったが、ここに来て、エアコンによる暖房が効きにくいというショッキングな結果に寒い冬を迎えている。リビングは宣伝文句にウソはなく、陽だまりの暖かさで、この冬であっても補助暖房すら殆ど必要としない。しかし、2階全体がまさしく冷蔵庫状態なのだ。エアコンは夏用にとっておいて、暖房が欲しい……というニーズが我が家に発生したのだった。そこで白羽の矢が当たったのがリビングにある蓄熱暖房機だ。実際に聞いてみると、最近、蓄暖を増設しようというお宅が急増しているのだそうだ。初期費用がかかってしまうのだが、お世話になったHMは松下電器と付き合いがあって○割引でできるというオトクプラン……とは言っても高いものは高い。しかし、ランニングコストが高い割りに効率の悪いエアコンを使い続ける気にはならない。さあ、どうするか。
蓄暖を増設するにあたって、超重量級暖房器ということによる床の補強は2階に関しては問題はない。1階の床はシステムフロアなので、支持脚を増やさねばならないが、我が家はパルコン。2階の床はスラブ板なので、余程のものでも載せないとビクともしないので余裕でクリア。
次に問題になってくるのが、この蓄暖というものは大半が200V機器ということだ。家中に張り巡らされているのが100Vの配線。200Vは温水器とリビングの蓄暖とIHヒーターに直に行っているだけだ。2階には配線すら行っていない。こうなってくると、ブレーカーの増設&配線工事が必要になってくる。みっともないのはイヤだ。現在のリビングにあるのが「UNIDARE」というメーカーの「ファン付マイコン内蔵VFEiシリーズ」だ。下の写真のように気温に応じて蓄熱量をコントロールできるので無駄な蓄熱も防げる。
しかも、UNIDAREはHMと提携を結んでいるので割引が効くというメリットもある……が200V……。電気工事は大掛かりになりそうだ。もっといいものはないかと探しておったが、100Vの普通のコンセントで深夜電力で蓄熱できるタイプがあった。「白山製作所」の「アルディ・ミニ 」というもの。
↑ご覧の通り、結構コンパクトでキャスターもついている。「ここに置いて都合悪いから、こっちに移動しよう」なんてのもできるし、100Vコンセントから電力を引けるので工事も必要ない。初期費用を考えると安いものだ。製造メーカーも地元の電力会社の北陸電力がオススメするメーカー4社にエントリーされているから信頼性もある。ただ、100Vの悲しさというべきか蓄熱量が少ない。まあ、夜くらいしかいないから大丈夫かなとも思うが、さあ、どうしよう……。 う~む、ジックリ考えたい……。
ではでは。
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