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iPod「Camera Connector」を使ってみた(EOS kiss Digital編)

 お猿@おはようございます。

 ここのところ、自分で言うのもなんですが、真面目にデジカメ談義をやっております。愛用の本来は音楽プレーヤーであるiPodを、取材先でも便利なデジカメのストレージとして使えないかということで、iPod Camera Connectorを使ってデジカメを接続してレビューしています。

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 ……ということで、前回はプライベートに使っているCanonのPowerShot S80 iconのレビューをしましたが、今回は、同じくCanonの一眼レフデジカメ「EOSKissDigitalN icon」の先代である、EOSkissDigitalでレビューしてみました。

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 一眼レフデジカメながら、気軽に使える入門機です。ちょっとした取材ならバッチリ使える性能があります。

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 では、iPodと接続してみましょう。CanonのデジカメならUSB接続ケーブルは同じようで、PowerShotS80のUSBケーブルを使うことが出来ました。

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 ……で結果は、バッチリ認識です。撮影枚数は15枚ありましたが、ちゃんと読み込み可能でした。しかし、JPEG画像を読み込むだけでは、PowerShotS80でやったことと同じなのでちょっと変わったことをしてみましょう。

 デジカメ撮影でちょっとコダワリを持ってきたら「RAW撮影」をしてみたい。RAW撮影機能のあるデジカメなら付属のソフトにRAW現像機能がある。メーカー純正ソフトはどれだけ頑張っても、そのメーカーのデジカメしか現像ができないが、最近ならサードパーティ製のRAW現像ソフトも数種類登場している。フォトレタッチソフトの最高峰「Adobe Photoshop CS2.0icon」にもCS以降はデフォルトでRAW現像機能が付いているので、RAW撮影も身近になりつつある。Photoshopは結構小まめにバージョンアップを繰り返しているので、新しいデジカメにも迅速に対応できていると思う。

 ……で、RAW撮影ができるデジカメはというと、このEOS kiss Digital Nならレンズ付きキットでも、10万円を割ってしまう。撮影するカメラも現像するソフトも身近にあるので、ちょっと気合入れてやってみようと思えば、RAW環境は整うという訳だ。

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 ……で、前置きが長かったものの、RAW画像とはCCDやらCMOSといった受光素子の信号をAD変換まで行っただけの生データだから、銀塩写真ならいわばネガフィルム状態ってワケ。これから現像に該当する色調補正などの画像処理がなされて圧縮されて、通常見られるデジタルフォトになるわけだが、そこまでやっていないRAWデータは非圧縮なるがゆえにデータ量は膨大だ。確かに、TIFFほど重くはないものの、JPEGに比べると格段に重く、フラッシュメモリはアッという間にいっぱいになってしまう。そうなると、JPEGオンリーの取材旅行よりは、iPodなどのストレージの需要が高くなると思われる。

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 さて、iPodはJPEGとRAWが混在しているメディアから両方を読み取ることができるのであろうか?というわけでやってみました。先ほど、JPEGで15枚撮影した後に、3枚だけRAWで撮影してみました。合計18枚……、

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 見事、18枚を認識して読み込みが開始しました。JPEG画像のサムネイルはPowerShotS80同様にプログレスバーの横に表示されます。

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 JPEGを15枚読み込んだ後は、RAWを読み込みます。見事に読み取っています……が、サムネイルはJPEGの最後の写真(15枚目)を表示したままです。さすがに、RAW画像のサムネイルは表示できなかった模様……。

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 ……で、読み取り完了しました。RAW画像はロールの最後に「RAW」と表示されているだけで、何が写っているかサッパリ分からない。まあ、枚数を確認できるだけでも上等か……。あとは、読み込み時間だが、さすがにRAWを1枚読み込む時間は実に長かった!サムネイルが表示されないから余計に長く感じたのかもしれない。

 まあ、取材先でRAW撮影をバンバンやって、ノートPCを使わずにバックアップとって行くという作業を考えれば良いツールなのかもしれない。でも、やっぱりデータ量が大きくなればなるほど需要が高まるので、転送速度をUSB2.0並にしてもらいたいものだ。

 ではでは。

本日のリンク

Adobe Photoshop CS2
親鸞会 古都奈良の響き

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iPod「Camera Connector」を使ってみた(PowerShotS80編)

 お猿@おはようございます。

さて、前回から愛用の30GBの「iPod」を音楽プレイヤーとして使うだけでは勿体ないということで、デジカメで撮影した写真データを管理してみようという試みをやっております。そこで、デジカメから直接iPodへ写真データを取り込むアクセサリ「iPod Camera Connector」を使ってみようということですが、前回はiPodと接続するところまで完了しました。

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さて、これを接続して、iPodにUSBポートができた状態になりました。これで、パソコンとUSBケーブルで直接データのやり取りをできるデジカメとは接続できるようになりました。では、手当り次第にデジカメを接続して、どの程度できるものか検証してみたいと思います。

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まず今回は、当ブログのテーマである、canonの「PowerShot S80 icon」を試したいと思います。なんせコンシューマー向けのデジカメながら、有効画素数が800万画素で光学3.6倍ズームもきくということ以上に、広角28mm撮影が出来るという事に惚れて決断したというシロモノです。最終選考に残ったのが同じcanonの「IXY DIGITAL 700 icon」だったんですね。これはコンパクトな上にデザインも気に入り、必要にして十分な記録画素数を持っていたものなので、常時デジカメは持ち歩きたい私にとってはPowerShot S80よりは魅力的だった。しかし、ズーム撮影よりは広角撮影で雄大なフレーミングが好きな私にとっては、PowerShot S80の広角28mmに軍配を上げてしまったのだ。以来、大きめなボディーながら常に持ち歩き、気ままに撮影をしております。まあ、室内撮影でも他のコンシューマー向けのデジカメでは撮影できないワイドな撮影ができるので、業界の展示会やセミナーなどの雰囲気を撮影したい時は、非常に助かっており満足の一品となっております。PowerShot S80の宣伝はこれくらいにしまして、ボチボチiPodと接続してみましょう。

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よっぽどヘボいデジカメか欠品だらけのデジカメでもない限り、デジカメとパソコンを接続するUSBケーブルは、カメラの付属品として付いてきます。iPodとの接続にはこのケーブルが必要なので、通常はSDカードをカードリーダーなどで読み取らせてパソコンに取り込んでいて、とんと必要としない方も、ご用意いただきたい。そして、滅多に開かないデジカメ側のUSBポートを探し出し、そこにケーブルを接続しましょう。

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そちらが、接続できたら、USBケーブルのもう片方をiPodのドックに接続してあるCamera ConnectorのUSB接続口に差し込みます。

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たったこれだけです。すると……、

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……と、iPodの画面が「読み込み」に自動的に切り替わります。デジカメのメモリに記録されている写真の枚数と容量を計算して表示してくれるので、大体、読み込みにどれくらいの時間がかかるかは、この段階で推測はできると思います。

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「読み込み」の画面の下に「読み込み」と「キャンセル」を選択できるようになっているので、迷わずに「読み込み」を選択。iPodのクリックホイールをクルクル回しながら選択するあたりはiPodならではの操作感。すると、読み込みが始まります。画面左に現在読み込み中の写真のサムネイルが表示され、右にプログレスバーが出ますので、進行状況は把握出来ます……が、同じ容量の画像データをカードリーダーで読み込むことを考えると格段にスピードダウンをしているのは感じます。

今回は、32MBのSDカードに21MBほどのデータが入っておりましたが(ミドルサイズの写真が27枚)、転送に約1分ほどかかりました。ちょっと遅いです。

……で読み込みが完了すると、

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……となります。1回で読み込んだものでひとくくりにして「ロール」という扱いで管理されます。この辺、iPhotoと似ているものがありますね。ロールの横にカッコして内部の枚数が表示されているので、やっぱり管理するということから言うと有り難いかもしれない。では、このロールの中身を確認してみましょう。ちゃんと、取り込まれたかな?

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見たいロールを選択すると、「ブラウズ」と「削除」を選択できます。ロールごと削除したい時などは「削除」を選択しますが、写真を閲覧したいので、クリックホイールをクリクリしながら「ブラウズ」を選択します。すると……、

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……とロール内部の写真一覧が6×5のサムネイル表示されます。1枚1枚が小さいながらも、何が写っているのかは分かるのでありがたいものです。……で、またもやクリックホイールをクリクリ回してサムネイル間を移動して、見たい写真のサムネイルを選択することができます。

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すると、選択したサムネイルの写真をiPodの画面いっぱいに拡大表示されます。グリーンディスプレイのような、初代ゲームボーイ並みの初代iPodとは異なり、最近のiPodの液晶画面は非常に美しい。ブログではボケボケですが、実際の画面ではかなり鮮明でビックリ。これは、ビューワーとしてもかなり重宝です。

……ということで、PowerShot S80はバッチリ対応機種でした。ちょっとした撮影旅行には重宝かもしれませんね。では次回は、canonの廉価版一眼レフデジカメである「EOSKissDigital icon」で検証してみたいと思います。

ではでは!

今日のリンク

高森顕徹先生との出会い

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iPod「Camera Connector」を使ってみた(接続編)

 お猿@おはようございます。

 ちょっと例年にない梅雨をお過ごしかと思いますが、不快指数は相変わらずなようです。そんな中、脳ミソが発酵しまくってネタ切れになってしまったので、思いつきでデジカメネタをやってみました。

 私は「フォトグラファー猿」と言っていますが、実際は印刷所のレタッチャーというか色分解屋です。それでも、時と場合に応じてデジカメ片手に現場へ写真素材を入手しに行くことがあります。超プロというか広告写真家なんかが使っているカメラバックタイプのデジカメではありませんが、一応、一眼レフを扱って撮影業務をやっております。

 ……で、外に行って撮影する時は、デジカメ写真も印刷に耐えられるクオリティになってきた今日、1枚あたりが大容量の画像データになってたまっていきます。しかも、デジカメのメリットと言えば、銀塩カメラのようにフィルム残数なんて気にしないでバシバシ撮れるということなので、成功しようがミスろうが、遠慮なく撮って「数打ちゃ当たる」撮影になりつつあります。

 そうなると、デジカメの記録媒体であるフラッシュメモリだけでは入りきらなくて、ある程度たまったら外部に移すなりせねばなりません。フラッシュメモリを大量に購入するというテもありますが、やっぱり「撮影旅行」なんてことになってくると、1日終わるごとに整理しておきたくなるもの。そうなってくると、やっぱりノートパソコンなどにバックアップをとっていきたいところです。

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 私は、12インチのPowerBookG4を使っているので、結構コンパクトなので持ち歩いています。しかし、これはこれで重量もあります。持ち運んで何かの衝撃でもあろうものなら、撮り貯めたデータもろとも、高価なパソコンも失ってしまうことになり、リスクは大きいです。そこで、結構使えるのが、「iPod」です。

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 これは音楽を聴くものだとばかり思っている人が多いかもしれませんが、最近はビデオiPodということもあって、動画再生もできるし、外付けハードディスクとしても使えるので、結構重宝です。何といっても、現在、30GBと60GBの両モデルがあるくらいなので、大抵のデータなら事欠きません。これを使って、直接デジカメから撮影データを抜き取るというアクセサリがあったりします。それが、コレ……、

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 「iPod Camera Connector」というiPod用のアクセサリです。iPod nanoiPod shuffleには対応していないのが難点ですが、Apple純正のiPodアクセサリなので信頼はあります。

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 サイズにして、こんな感じですので、非常にコンパクトです。カメラ機材の他にバックアップ用ツールとして持っていくのがiPodとCamera Connectorだけだったら、相当荷物が軽くなりますね。では、早速iPodに接続してみましょう。

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 iPodのDock部分に差し込むだけです。すると……、

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 iPodの画面に「接続中…」の文字が……、で……、

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 「カード未挿入」と表示されました。つまり、iPodがCamera Connectorを認識したということで、これはまだカメラが接続されていないということです。では、次回からカメラを接続したりして、このアクセサリがどの程度使えるのか検証してみたいと思います。

 本日のリンク

MacでTV&iPod
EIZOの直販サイト「EIZOダイレクト」

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