我が家のシュレッダーもアイリスオーヤマだった…
お猿@おはようございます。
最近、パロマのガス瞬間湯沸かし器の事件なんかでニュースは騒がしいですが、シュレッダーによる指の切断事故もよく報道されるようになってきました。企業では情報管理がやかましいので従来からよく使われていたシュレッダーですが、最近は個人情報保護ということからか一般家庭でも使われるようになってきたようです。
企業レベルでは大量に処理する為か、明光商会のシュレッダーがよく使われているようですが、個人レベルでは安価で小型のシュレッダーを扱う、アイリス・オーヤマのシュレッダーを家電量販店やホームセンターなんかでもお目にかかります。これがまた結構オシャレでいいのです。
……で今回のシュレッダー問題で巷を騒がせているのが、ズバリ、アイリス・オーヤマのシュレッダー。実は、我が家にもあります。
当初はオフィス用のシュレッダーで2歳児の指が9本切断されたという事件がありました。オフィス用は一度に処理する枚数を多く設定しているために投入口を大きくしているということで、これはアイリス・オーヤマに限ったことではありません。ハッキリ言って、私の職場にある明光商会の巨大シュレッダーなんぞ、私の手の平が丸々入ってしまいます。それだけに、指を切断するという被害に遭った子供さんも可哀想ですが、たまたま自社製の、しかもオフィス用のシュレッダーで起きてしまったアイリス・オーヤマさんも、ブランド価値を下げてしまうことになって可哀想なものです。
……と思っていたところ、更に後日、家庭用シュレッダーでもトラブルがあったようであります。ニュース記事に寄ると、2歳児が厚紙を切断しようとして、紙と一緒に指が挟まれてしまって、うっ血したというもの。切断までいかなくて良かったが、この問題の機種が30万台出荷されているというSCA45Hという機種だ。うちにあるものと一緒です。
これは、5千円前後で購入できる上に、結構オシャレということで購入したもの。それにしても、先日のPowerBookG4のバッテリのリコールだけでなく、問題になる製品に囲まれているな……僕って……。
それにしても、このシュレッダーが我が家に来て暫く経つが、これと言って問題はない。紙を通さねば動き出さないし、注意書きもシッカリしている。
投入口も広いわけではないので、指の細い私でも指を入れることはできない。また、刃も奥にあるので触ろうと思っても触れない。むしろ、安全な器具というイメージがある。あえて言えば、小型でコンパクトなシュレッダーなので、細断されたクズがすぐにいっぱいになってしまうということくらいであろうか?
……で注意書きを見てみると、結構細かく書かれている。
まずは「警告」として、
- 髪の毛が引き込まれないようご注意ください。
- 投入口や排出口に手を入れないでください。
- ネクタイ、ネックレスなどが引き込まれないようご注意ください。
- お子様の手の届かないところに置いてください。
- お手入れの際は必ず電源プラグを抜いてください。また、ぬれた手で電源プラグを抜き差ししないでください。
- ご自分で分解したり修理しないでください。
- 本体やカッター部に潤滑油等の可燃性のものを塗布したり、吹き付けたりしないでください。
……といった具合だ。ここにチャンと子供に触らせないようにする旨が書かれている。
更に「注意」として……、
- クリップ、ステープラー針などをつけたまま投入しないでください。
- OHPシート、CD、キャッシュカード、シールなどは投入しないでください。
- 新聞紙、カーボン紙、感熱紙、湿った紙、ポリ袋、両面テープ、布などは投入しないでください。
- 乾燥した紙以外は投入しないでください。
- 本体に水をかけないように注意してください。
- 紙を斜めに投入しないでください。
- ゴミ捨ては、ダストボックスの8分目ほどで行ってください。
……と至れり尽くせりの注意書きだ。ちゃんと守っていれば、今回の事故は防げたに違いない。私としては、むしろそっちを大きく書きたててもらいたいものだ。某ニュースでは、
「シュレッダーにはそれぞれ『子供に触らせないこと』などの注意が表示されていたが、同省は『利用者への一層の注意喚起が必要』としている。」
……とあるが、これ以上どないせーっちゅうねん!と言いたい。
それにしても、こういう事故が起きた時にメーカーの名前が出るので、一気にブランドイメージを下げてしまい、私の使っているシュレッダーは安全設計がなされていないという錯覚さえ覚えてしまう。アイリス・オーヤマが全面的に悪いかのようにさえ思えてしまう。なんか消費者ばかり保護されて、消費者には非がないかのように思えてくる。
そもそも、刃物は危ないのだ。それを教えるのが親の責任ではなかろうか?被害に遭った子供さんや親御さんは本当に大変だったと思う。しかし、非情なことを言うようだが、そんな事言っていたらメーカーは何もできなくなってしまう。包丁作っている業者さんはどうなる?ハサミを作っている業者さんはどうなる?っていうことだと思う。
自分が小学生だった頃、図工の時間に木版画をやった。木の板を彫刻刀で削っていくアレだが、必ずと言っていいほど、数名はケガをする。先生が、「彫刻刀の前に手を置いて削ってはいけませんよ!」と何度言っても出来ない者はできないのだ。こうなってくると、安全性の面で小学生は木版画もできなければ、アルコールランプだって使えないだろう。野球のバットだって「これを使って人を殴るなんて想定もしていなかった」のだろうが、バットを凶器として使っている人の如何に多いことか!殴ることを想定して、バットに布団でも巻くカイ?
以前にアメリカかどっかで、濡れた猫を乾かそうとして電子レンジに入れて動かしたところ猫が死んで訴えたという話を聞いた。「取扱説明書に、猫を入れてはダメと書いてないではないか!」と超真面目に訴えて、勝訴したらしい。
バカなような話だが、PL法とやらで日本もそうなっていくのだろうか?ちゃんと警告として書かれていてさえ、ニュースになるくらいだから……。あれもこれもとやっていると、日本人の危険を回避する知恵というものは衰えていくのではなかろうか?最近は、オール電化で家から「火」が消えています。それ故に、ガスの危険性を知らない子供もいるようです。そういった理由で、あえてオール電化にしない人もいらっしゃるようですが……。
やっぱり、説明書はちゃんと読んで、きっちり守ってメーカーに迷惑をかけないようにしたいものです。過失云々で勝ったにしても、怪我をして不自由するのは自分自身なんですから……。
ではでは。
今日のリンク
製造物責任(PL)法 | 消費者の窓
アイリスオーヤマ、家庭用シュレッダーでも指挟み事故
アメリカの電子レンジには「猫を電子レンジで乾かすな」と書いてある
浄土真宗親鸞会 長野・山梨
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