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超広角ズーム「SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM」到着!

 お猿@おはようございます。

 FinePix S9100 ネタもやるぞと言っておきながら、再びNikon D80 ネタに戻らせていただきます。だって、デジタルネオ一眼よりもデジタル一眼レフの方がレンズ交換ができる分、ネタが豊富なんだモン……。というワケで、ネオ一眼カメラが高倍率ズームレンズのみで撮像素子にゴミが付かない、ということをウリにしているにも関わらず、デジタル一眼レフカメラに魅力があるのは「レンズ交換ができるので表現の幅が広がる」とは、今までも当ブログで何回か書いてきていること。

 そこで、僕のレンズセットは今のところどうかと言いますと、ポートレート用などの勝負レンズとして単焦点レンズのAi AF Nikkor 50mm F1.4D を揃え、スナップ写真用として高倍率ズームレンズのAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF) を揃えております。何れもニッコールレンズの中では大人気モデルでどこに行っても1ヶ月以上は待たされるといった高品質&個性的なレンズです。今のところ、この2本で凌いできたのですが、室内写真を撮ることが多い僕にとっては、もっと広角側が欲しい!

 こんなことを言っちゃあ、現セットの高倍率ズームの広角側が18mmなので、コンパクトデジカメでやっとのことで広角28mmをゲットした方にとっちゃ腹立たしいことを言っているに違いない。同時レポしているFinePix S9100でもかなわない広角なのだ。しかし、こういった画角が必要になってくるのがプロというものなのだ。アマチュアでは撮れないものを撮ってこそプロ!今まで最大広角18mmが限界の世界で、できるだけ広く室内を撮ろうと後ろの壁に身体を押し付けるようにしても引くに引けなかった甘酸っぱい思い出が脳裏を巡る。

 そこで、超広角側が欲しいと思うが、俗に魚眼レンズと言われるフィッシュアイレンズというようなクセのあるものは必要がない。その手の依頼が来たら「できません」と断ってしまおう。あまりに出番がなさすぎる。僕はフツーに超広角が欲しいのだ(どこがフツーだよっ!!)単焦点なんて言っていられないので、活躍の場を増やすためにも超広角ズームだ!そうなってくると、サードパーティ製も含めて超広角ズームを調べてみると、大体こんな感じだ。

 ……といったところだ。

 パッと見た感じではTAMRONの11-18mmが最安値であるが、案外この1mmの差が大きかったりする。この1mmをケチると、またもや後ろの壁に背中を押し付けても撮れないというほろ苦い思いをしなければならないのだ。そこで、撮れるものは撮りたいと最大広角10mmを提供してくれるSIGMAに手を付けてしまうことにしたのだ!本来なら今までの勢いでニッコールに手を付けたいところだが、10mmの世界を手に入れたいので、見事裏切ってしまった!早速、お猿御用達のカメラ専門店のメディアラボNEXT店 さんに発注。近くのキタムラさんはじめ、かなりのお店では、このレンズは在庫切れだったのだが、僕がメディアラボさんに発注した時には在庫が5本あったとやらで、すぐに発送してくれるとのことだった。さすがだぜ、ネットショップ!

 ……で、注文から2日後の本日届きました!(はやっ!)

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やりました!人生初SIGMA!花形フードとレンズケースまで付いている

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あらやだ、10-20mmだなんてステキすぎっっ!

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このレンズ群が広角10mmを生み出す!どことなく奥に見えるレンズが魚眼っぽい?

 一応、花形フードとレンズケースが付いている。ケースにはベルト通しが付いているので、腰にポーチとして付けることができる。で、このレンズを手にするとニッコール派の方は戸惑うだろう。ピント合わせのフォーカスリングとズーム調整のズームリングの位置が前後逆なのだ。

 AF(オートフォーカス)撮影をする人はフォーカスリングに縁はないと思うので、ズームリングに焦点を当てて見てみると、ニッコールレンズなら前玉側にズームリングが付いているものが、シグマレンズだと後玉側に付いているのだ。

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これがニッコール VR 18-200mmのリング配置。ズームリングが前玉側に付いている

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これがシグマ 101-20mmのリング配置。ズームリングが後玉側に付いている

 左手でレンズを抱えるようにホールドする僕にとっては手前にズームリングがあるというのは非常にやりにくい。お恥ずかしい話だが、事実、レンズが届くなりズームを効かせた試し撮りしようと一生懸命フォーカスリングを回しながら「あれ?おかしい!ズームが効かない!不良品!?」と初期不良だと訴えんばかりに焦ったのだった。ああ、クレーム電話しなくて良かった……。

 次に、レンズの質感について述べたいと思う。レンズ周りの質感だが、シグマとニッコールで大きく異なる。シグマはウレタンというか発泡ゴムのようなもので覆われているが、ニッコールはエンボス処理したプラスチックである。

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これがシグマレンズの表面。発泡ゴムのようにグリップがよく効く

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これはお馴染みのニッコールレンズの表面。高級感があるがエンボス処理されたプラ製

 ウレタンのような発泡ゴムの場合は手が滑りにくいというメリットがある。しかし、狭いカメラバッグの中に入れておくと、このウレタンが摩擦で剥がれてしまいそうで怖い。この処理は花形フードにもなされているので、保管には要注意や!

 最後に、レンズ保護用のプロテクターであるが、定番のKenkoのプロテクト用のフィルタを同時に購入した。ただ、なんせレンズがレンズなだけに超広角にしたときに、フィルタを付けてケラレが生じないかが不安なのだ。聞くところによると、まあ普通の「77S PRO1D プロテクター 」でもいいけど、できれば超薄枠の「77 S L41 スーパープロ(W) 」を選んだ方が安心でしょうということだったので、それに従うことにした。

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これがその超薄枠のプロテクター。どうやらフレームが薄いらしい

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18-200mm用のPRO 1D(右)と並べて比較。う~ん薄いと言えば薄いようですが……?

 最後に、ちょっとだけ試し撮りしてみたので、ちょっと公開してみます。うっかり下方向を撮ると撮影者自身の足が写ってしまうという超広角の世界をご覧あれ!

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某所の6畳間を部屋の角から撮ったもの。自分の立っている畳がかなり広範囲で写っている

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右上から蛇行しながら左下へと螺旋のように曲がる階段

 こんな感じです。覚悟はしていたことですが、四隅に近づくほど糸巻き型の変形が激しくなってきますね。今度はもっとマジメにレビューしてみたいと思います。

 これで、広角10mmから望遠200mmまでカバーできることになりました。なんせ、このレンズで得られるモノは、全く異なった世界を見せてくれます。次は望遠300mmか!?それとも、35mmか85mmの単焦点か?イヤイヤ、暫くは懐を暖めねばならないので現在の装備で凌ぎたいと思います。

 ではでは。

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被写体でJPEG画像の重さが変わる!?

 お猿@おはようございます。

 なんだかんだと、Nikon D80 談義やFinePix S9100 談義をやっておりますが、今回は銀塩とデジカメの大きな違いである「撮影されたものは、まず画像データとして記録される」という原点に戻って、知って役に立つやら立たないやらのトリビアネタをやりたいと思います。内容的にはプロな方々には「何をバカな……」と思われることですが、大抵の人はあんまり知らなかったりする内容ですので、我慢していただきたいと思います。

 ……で、銀塩カメラは記録画像サイズを変えようと思えば、35mmフィルムとか4×5判フィルムを選ぶという感じにフィルムを変えることによって行います。その為、異なったサイズのフィルムを使う場合はカメラ本体を対応する機種に変更する必要が出てくるわけです。しかし、デジカメではあくまでデータですので、本体を変えることなくボタン一つでサイズ変更ができます。大抵の場合は「Large(大)」「Middle(中)」「Small(小)」の3種類が用意されています。

 また、データで記録するということで銀塩にない特徴があります。それが「圧縮」というもの。これを銀塩でやったらどうなるでしょう?フィルムがグシャグシャになるだけですね(笑)。……で、デジカメの大半で採用されている「JPEG」というものは画像の圧縮形式と言ってもいいのですが、これにもどの程度圧縮するかを選ぶことができます。特にJPEGはピクセルを間引きすることによって圧縮し、ピクセルを補完することで展開するタイプのため、圧縮したら元のデータには完全に戻せない「不可逆圧縮」なので、コンパクトに圧縮できればいいと最高に圧縮してしまうと、劣化しまくってとんでもないことになります。そういった特徴があるのがデジカメですので、撮影段階でどれほどの品質が要求されるかを検討する必要があります。

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D80なら上部の表示パネルで画質モードと画像サイズを確認できる

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左下のQUALボタンとコマンドダイヤルを組み合わせて画質とサイズを変更できる

……で、デジカメの性能の一つに記録画素数というものがありますので、取扱説明書なんか見ていると、そのデジカメのどういったモードでどのサイズで撮影すると、どれくらいの容量のデータが仕上がるかっていう表が掲載されていると思います。サイズが大きいほど容量が大きくなるし、画質も圧縮率が低ければ容量が大きくなるのは当然のこと。

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ちなみにこれがNIKON D80の対応表。RAW撮影の場合も書いてある

 ただ、同じカメラで同じ画質で同じサイズで撮っていれば、何を撮っても同じデータ容量になると思っている人が多いですが、私の愛機Nikon D80の場合はRAWだろうがJPEGだろうが、「1コマあたりのファイルサイズ」は全て「○○MB」という表記になっているのが気になる。よくよく読んでみると「画質モードと画像サイズの組み合わせによって、1GBのSDカードに記録できるコマ数、および連続撮影できるコマ数は、以下のようになります。ただし、カードの種類や撮影条件によって、コマ数は増減することがあります。とある。そういえば、残り撮影可能枚数が「1」になった後に、妙にあっさりしたものを撮ると「さらにもう1枚!」ということが結構ある。アイスキャンディーを食べていて「当たり」が出たときの何やら得した心境だ。それはそうと、検証するにあたって「カードの種類」っていうのは、何種類かのSDカードを用意するのがお金がかかってしまうので、ここでは次の「撮影条件」によって、どの程度増減するか検証してみたいと思います。

……で、私の経験上、被写体が複雑にごちゃごちゃしているほど容量が増えるようですので、数種類の被写体で検証してみたいと思います。ごちゃごちゃしていると言えば、森林の樹木ですね。そんなワケで、今回は富山県射水市にある自然豊かな浄土真宗 親鸞会同朋の里さんにお邪魔して撮らせていただきました。聞いていた通り同朋の里は静かな所で、小鳥のさえずりの聞こえる良いところでした。で、結果はこんな感じでした!

【1:森林の外観 @ 同朋の里】 ごちゃごちゃ指数:☆☆☆☆4

 では、まず最も重かったのがコレ。森林の外観ですね。しかも、若干紅葉が混じったりして単色での塗りつぶしという訳にはいかない代表格です。葉っぱの1枚1枚まで細かく描写しているので期待大です。

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広葉樹と針葉樹が混じって、ディテールが非常に細かい代表格だ!

 この写真のファイルサイズはこれだ!

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ちょっと分かりにくいと思いますが、同じ被写体を設定を変えて撮っています

RAW 10.3MB (取説値:約12.4MB)
FINE-L 4.7MB
 (取説値:約4.8MB)
FINE-M 2.7MB
 (取説値:約2.7MB)
FINE-S 1.3MB
 (取説値:約1.2MB)
NORMAL-L 2.4MB
 (取説値:約2.4MB)
NORMAL-M 1.4MB
 (取説値:約1.3MB)
NORMAL-S 0.668MB
 (取説値:約0.6MB)
BASIC-L 1.2MB
 (取説値:約1.2MB)
BASIC-M 0.744MB
 (取説値:約0.7MB)
BASIC-S 0.372MB
 (取説値:約0.3MB)

  ここでの「取扱値」というのは、D80の取扱説明書での値です。RAWとFINE-Lでは、実測値の方が軽いんですが、どういった訳かFINE-S以降では実測値の方が重いという結果になった。NORMAL-Sの実測値は実際は「MB」表示ではなく、「KB」表示なので、実際のところは取扱値で切り捨てられているMB表示における小数点第2位以降は壮絶なバトルが繰り広げられていると思う。では、この数値を覚えて次の被写体に行ってみたいと思う。

【2:数本の雑草 @ 同朋の里】 ごちゃごちゃ指数:☆☆☆★3

 次に重かったのがコレ。目線を足下に移した時にあった雑草クンです。草刈りを行った後の枯れ草などで地面のテクスチャが非常に複雑なのですが、生きている雑草そのものは非常にシンプルというもの。また、水たまりも比較的シンプルなので、その分、軽量化が成功しているようだ。

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せっかく同朋の里にお邪魔しながらも、こんな写真ばっかで面目ない!

 この写真のファイルサイズはこれだ!

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森林より若干軽いのが分かるでしょうか?

RAW 9.3MB (取説値:約12.4MB)
FINE-L 4.1MB
 (取説値:約4.8MB)
FINE-M 2.5MB
 (取説値:約2.7MB)
FINE-S 1.2MB
 (取説値:約1.2MB)
NORMAL-L 2.3MB
 (取説値:約2.4MB)
NORMAL-M 1.3MB
 (取説値:約1.3MB)
NORMAL-S 0.660MB
 (取説値:約0.6MB)
BASIC-L 1.2MB
 (取説値:約1.2MB)
BASIC-M 0.736MB
 (取説値:約0.7MB)
BASIC-S 0.368MB
 (取説値:約0.3MB)

  何と言いましょうか。流石に先ほどの被写体に比べると非圧縮のRAWデータでもかなり軽くなってしまっていますね。画質が悪くなるほど、差を感じなくなっています。

【3:夕暮れと森 @ 同朋の里】 ごちゃごちゃ指数:☆☆★★2

 自然界でかなりごちゃごちゃしていないのが「空」。滑らかなグラデーションですし、下の森のシルエットもほぼ単色ですのでJPEG圧縮の非常に得意とする画像。ここで急激に軽くなります。

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森のシルエットもかなりポイントが高いか!?

 この写真のファイルサイズはこれだ!

1904299
非圧縮のRAWでさえ取扱値より5MBアンダーという軽さ!

RAW 7.4MB (取説値:約12.4MB)
FINE-L 2.5MB
 (取説値:約4.8MB)
FINE-M 1.4MB
 (取説値:約2.7MB)
FINE-S 0.788MB
 (取説値:約1.2MB)
NORMAL-L 1.7MB
 (取説値:約2.4MB)
NORMAL-M 1.1MB
 (取説値:約1.3MB)
NORMAL-S 0.656MB
 (取説値:約0.6MB)
BASIC-L 0.616MB
 (取説値:約1.2MB)
BASIC-M 0.400MB
 (取説値:約0.7MB)
BASIC-S 0.240MB
 (取説値:約0.3MB)

 被写体によるデータ容量の差は圧縮率によるものだと思っていただけに、RAWのこの減量っぷりには正直驚いた。NORMAL-Sだけは取扱値を小数点第2位レベルで上回っているのだが、この辺はとてつもなくナゾ。それでも、被写体がのっぺりとしてくるほど軽くなることはこれでも実証できると思う。

 最後に、「同朋の里」から離れて我が家に移動した。俗に鉄筋コンクリート住宅ということで、構造体そのものの物理的質量はとてつもなくヘビー級。建築素材の中でもトップクラスだ。だが、外壁は打ち放しののっぺりとしたもので、わずかに木コン模様がある程度。では、どうでしょうか?

【4:コンクリート面 @ 自宅】 ごちゃごちゃ指数:☆★★★1

 ……ということで、下のような何の面白みもないテクスチャになってしまったのだが、物理的質量だけは、同朋の里の自然以上のものだ。この質量がデータにも影響するか!?(するわけないだろ!)

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それにしても無愛想だ……。まだ「ぬりかべ」の方が愛想がいいぞ……

 この写真のファイルサイズはこれだ!

19042911
並べ方を間違えたけど下からRAWになっています

RAW 6.9MB (取説値:約12.4MB)
FINE-L 1.9MB
 (取説値:約4.8MB)
FINE-M 1.1MB
 (取説値:約2.7MB)
FINE-S 0.604MB
 (取説値:約1.2MB)
NORMAL-L 1.4MB
 (取説値:約2.4MB)
NORMAL-M 0.828MB
 (取説値:約1.3MB)
NORMAL-S 0.432MB
 (取説値:約0.6MB)
BASIC-L 0.384MB
 (取説値:約1.2MB)
BASIC-M 0.252MB
 (取説値:約0.7MB)
BASIC-S 0.156MB
 (取説値:約0.3MB)

 流石に軽すぎますね。取扱値と比較してダブルスコアというものがあります。FINE-Lでも1MB台ですからね。いくらコンクリートでもデータになるとメチャ軽です。案外、空を多く入れた風景写真を撮りに行こうと思ったらメディア容量は節約できるかもしれませんね。逆に、森林でのキャンプや人でごった返す行楽地なんかを撮影しに行く時には、予想以上にデータ容量が膨らんでしまう可能性がアリです。気をつけましょう。

 そんなワケで、被写体の複雑さを数値で知ることができるのがデジカメだっていう結論になりました。「この物体のテクスチャの複雑さ」を数値化する一手段と心得ていただければ幸いです。使い道はまずないでしょうけど……。

 ではでは。

~本日のリンク~
知床特集、あなたの知らない自然の魅力の真実を探る!
浄土真宗親鸞会 大阪

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FinePix S9100も検証するよ♪

 お猿@おはようございます。

 ここんとこずっと我が愛機Nikon D80 についてのレビューをやっており、また、これからもやり続けていくつもりですが(ネタは無限大だぁ!)、ニコン党の私もデジカメデビュー時はフジ党のFinePixユーザーだったんですね。

 デジカメはカメラメーカーとしての機械のつくりと、フィルムメーカーとしての絵づくりの両方を兼ね合わせねばならないということで、メーカーに要求されることは非常に大きいのですが、特にフジフィルムはフィルムメーカーということもあって、絵づくりには定評のあるメーカーです。特にフィルムメーカーの特徴はパッケージの色に表れると言われるくらいで、鮮やかな緑とか肌色には定評のあるメーカーであります。フォトレタッチは念頭に置いていなかった当時としては「撮りっ放し」で如何に綺麗に撮れるかがカメラの選択基準だったワケです。また、スーパーハニカムCCDなんていうフジフィルム独自の技術も面白いメーカーなんですね。

 ……で、僕のデジカメ1号機は勿論このフジで、FinePix 40iというMP3プレーヤーも兼ねたコンパクトデジカメでした。デジタルズームのみ搭載で単焦点レンズというちょっと不便でありながら、絵づくりは結構好きでした。そのFinePixからNikonに乗り換えた僕ですが、FinePixを愛する人物が身近にいました。それは、

 実の父です。

 僕のカメラ好きは父親ゆずり。父も趣味の写真好きが転じて写真も仕事の一部にしてしまったくらいで、写真に関しては父は師匠でもあります。デジカメに関しては私の方がキャリアが長いのですが、それでも基本的な写真知識は父の方が博学でよく教えてもらっています。

 ……で、その父が最初に使っていたのが、FinePix 6900Zというデジカメ。ずんぐりむっくりなボディながら光学ズームも付いていて、デジタルズームしかなかったFinePix 40iに比べ非常に魅力的だった1台でした。

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これが、父の初デジカメであるFinePix 6900Z。ドッシリしたボディが魅力

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ズームはレンズを回すのではなく、レンズ横についたW-Zボタンを押して操作する

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液晶モニタとファインダでも確認して撮ることができる。操作性はなかなかのものだ

 それも老朽化と共に専用バッテリもメモリ効果とやらでバカになってしまい、買い替えを考えるようになりました。それで父が購入したのが、またもやフジフィルムのデジタルネオ一眼のFinePix S9100 です。本当に出たばっかりに買ってしまいました。ちなみにこれを購入する段階で、ヤ○ダ電機とカメラのキ○ムラに競わせたそうですが、1万円ほどの差をつけてキ○ムラさんの圧勝だったそうです。カメラはやっぱりキ○ムラですね。

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これが、FUJIFILMの最新デジタルネオ一眼の「FinePix S9100」

 この写真では分からないと思いますが、デジタル一眼レフに比べるとやっぱり小型。それでも、言われなければ分からないくらいの高級感があるつくりです。花形フードなんかついた暁には、ハッタリかましてプロを名乗ることができそうです。

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見慣れない背面のボタン類。特に「F」ボタン。また、液晶モニタは角度変更可

 デジタルネオ一眼の特徴としては、レンズ交換ができないということ。その為、メリットとしてはレンズ交換の際にホコリが入り込むことがないということ。その為に、デジタル一眼レフのデメリットとして挙げられる撮像素子に付着するゴミをなくすことができるワケです。また、液晶モニタで確認しながら撮影もできます。ローアングルなんかで撮る時には便利かと思います。

 ……で、レンズ交換ができない分、このFinePix S9100なんかは、広角から望遠までかなり広い範囲を撮影できる高倍率ズームレンズを搭載しています。この場合は、28mm~300mmですね。

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これが広角28mm側の状態

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これが望遠300mm側の状態。ボタン電動式ではなくレンズを回してズームします

 広角28mmスタートということは、最近のコンパクトデジカメで広角をウリにする機種の画角とほぼ同等です。これ以上は、専用のワイドコンバージョンレンズ を別途購入して取り付ければ22.4mm相当の画角が得られるようです。でも、さすがにフィッシュアイレンズのような効果は望めそうもありません。そういう人は、素直にデジタル一眼レフを購入しましょう。

 さて、FinePixはフジフィルム製品ということで、記録メディアが非常に気になるところ。大半のデジカメはCFカードやSDカードを採用しているところですが、フジフィルムはあのxDピクチャーカードなる非常に強そうな名称のカードを採用しているメーカーです。他にもオリンパスが採用しているようですが、それ以外のメーカーは採用していないので、途中で気が変わって他社メーカーに変えたくてもメディアを無駄にしないためには選択肢は非常に狭い。SDカードに比べたら、同容量のxDピクチャーカードはまだまだ高いので困ったモンですが、本当にxDピクチャーカードしか使えないのでしょうか?

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CFカードとxDピクチャーカードの両スロットがありました。ちなみにこれはCFが挿入

 父は賢明な選択で、CFカードを購入したようです。コレさえあれば、このカメラから乗り換えるときはデジタル一眼レフだろうが何だろうが持ってこいって感じですね。それまで、CFカードが続くかっていうのがナゾですが……。

 ……で、先代のFinePixの電力は専用バッテリでしたが、これはどうでしょうか?

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単3乾電池4本で稼動します。アルカリ電池でも使えます

 ……ということで、専用バッテリではなく単3乾電池なら何でもいけそうです。父は今のところアルカリ単3乾電池を使っているようですが、どう考えても充電地の方が良さそうですが……。一応、フジフィルム純正の充電池は急速充電器セットで「ニッケル水素/ニカド超急速充電器 」というものがありますが、僕としてはニコンのストロボで愛用しているSANYOの「eneloopicon」をオススメしたいと思います。

 まあ、専用バッテリでないことで、容量的には少々頼りないですが、何でも使えるのが強いですね。また、ズームが先代のように電動ではないので、バッテリ消費量も少なくて済むかも……。この辺も購入段階のチェックポイントかと思います。

 次は、案外知られていなさそうな装備なんですが、シャッターボタンに特徴アリですね。ご覧の通り、ボタンの真ん中に穴があいています。

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この通り、ボタンの中央にネジ穴のような穴があいています

 実はコレ、レリーズを差し込む穴なんです。今までの銀塩カメラで使っていたもので十分使えるのです。

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ほらね。妙なところでクラシックな機材を使えるわけです

 父はこれで商品撮影、つまりブツ撮りをやっておりまして、これを買ったのもソコに理由があったようです。このカメラの特徴は……、28-300mmレンズにスーパーマクロレンズ機能が付いているのです。最短約1cmまで被写体に寄れるそうなんですが……、

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これくらい寄っても撮れるのだそうです。こんなに寄って何を撮るんだ?

 トコトン寄って、小物撮影なんかやりたいのだそうです。これくらい寄るからレリーズなんてのも付いているんでしょうね。まあ、この辺のスーパーマクロの実際の検証は後日に回したいと思います。

 なんせ、フジフィルムのフラッグシップモデルのデジタル一眼レフ「FinePix S5 pro 」は、CCDこそフジ独自のスーパーハニカムCCDを採用し、独自の画像処理エンジンを搭載しているものの、ボディはニコンのD200 と同じものを使っています。従って、レンズに関してはニコンFマウントなので、ニコン用レンズは全て使えるということで、僕としても非常に親しみの感じられるのがFinePixっていう機種なんですね。

 スーパーハニカムCCDはどうしても、解像感がイマイチなところがあって好かんのですが、ダイナミックレンジは非常に広いと定評があります。そんな感じでその弟分のFinePix S9100も似たような画像処理エンジンを搭載していると思われますので、Nikon D80の検証をメインにやりながらも、テキトーにいじくってFinePix S9100レビューなんかもやってみたいと思います。

 ではでは。

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デジタル一眼レフでSDカードもいいゾ?

 お猿@おはようございます。

 4月も半分以上過ぎましたが、近くにある大学のキャンパス内では初々しい新入生が新たな生活を前にフレッシュなオーラを放っていて、いいものです。本当なら、買ったばかりのNikon D80にて満開の桜 vs 新入生という最高の組み合わせを撮りたかったのですが、サークル勧誘なんかも活発で、「あはは、うふふ」とした「ほのぼのショット」は狙えず、あれよあれよという間に桜は散ってしまいました(ガーン)。これが5月の連休を過ぎてしまうと5月病で今のような輝いた瞳を狙うことができないんですよね。まあまた、来年まで待とうと思います。

 それはそうと、うっかりストロボ談義で盛り上がっちゃいましたが、よく考えたら記録メディアのことをスッカリ忘れておりました。肝心の画像データを記録するモノに関しての談義をしていないとはいけませんね。

 僕が今まで使ったことのあるデジカメの記録メディアは、SM(スマートメディア)CF(コンパクトフラッシュ)SDカードのいずれか。中でも、デジタル一眼レフがまだ高かった頃はコンパクトデジカメばっかり使っていたので、SMカードには非常に馴染みがあるんです。そのうち、デジイチも安くなってきてCanonのKissデジタル を使い出した頃にはCFになっていました。端子ムキ出しのSMカードに比べて堅牢なCFカードには惚れ惚れしましたね。

 デジタル一眼レフのエントリーモデルであるKissデジタルでさえCFカードを使っているのだから、デジタル一眼レフでは、CFかマイクロドライブ以外に記録メディア候補は考えられませんでしたね。ところが、我が愛機の「Nikon D80 」は、ハイアマチュア向けの1000万画素オーバーモデルでありながらも、記録メディアとして採用しているのが、コンパクトデジカメの大半で採用されているSDカードのみ。事実、これがキッカケで「えー、CF使えないの~?」と拒絶する人もあるとか……?

 でも、コンパクトデジカメ時代が長く、自分用のデジタル一眼レフを初めて購入した僕としては、このSDカード採用というのはむしろ歓迎したい。これは、今までのコンパクトデジカメのSDカードを使えるという理由ではなかったりする。……というのも、今までのコンパクトデジカメで使っていたSDカードはデータの書き込み時間が速くないので、1000万画素オーバーな画像データを記録するには遅すぎるっていうワケです。つまり、新規で揃えるにあたって、SDカードで揃えた方が、同じ書き込み時間と容量のCFカードを揃えるよりコストが安いというメリットがあったワケです。

 そこで、デジカメと一緒に買ったのがSDカードの生みの親の一つであるSanDisk社のExtremeIII というSDカード。容量は1GBのものを選びました。

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デジタルカメラマガジンのスピードランキング付録でもExtremeIIIは好成績♪

 2GBのものもあるようですが、メディアの破損ということを考えると1GB程度のものを数枚揃えた方が安心かなと思ったからです。ちなみにキタムラさんでデジカメ本体と同時購入だと、このモデルで店頭価格5980円のところ4000円で購入できました。コンパクトデジカメ時代に128MBのSMカードを購入しようと1万円近く出して買っていた時代がアホらしいです。別に騙されて1万円も出したワケじゃなかったんですけどね。当時の相場がそんなもんだったんです。

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これがSanDisk ExtremeIII 1GB 。付属品が多いのかパッケージがバカでかい

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ExtremeIII本体。同スペックのCFに比べてかなりコンパクトで使い勝手も良い

 SanDisk社からは書き込み速度に応じて同じ容量でも様々な種類のSDカードが出ています。このExtremeIIIは書き込み速度が20MB/sですが、10MB/sのモデルはUltraIIと言います。この辺の書き込み速度はスナップ写真メインの僕としては速い方がいいので、20MB/sを選択しました。

 ちなみに、同メーカー同スペックのCFとSDの価格比較をしてみた。価格の参照は格安ということで、お猿も愛用のネット通販カメラ専門店「メディアラボNEXT店」のSanDisk製品です(平成19年4月21日時点の価格)

●1GBの部

●2GBの部

 どうだろうか?同容量同メディアにおける書き込み速度の違いによる価格差は、ほぼ1000円程度だが、同容量同速度におけるメディアの違いによる価格差は、ほぼ2000円ときたもんだ。これなら、同速度のSDカードで1GBアップした方がよっぽどオトクなのかもしれない。っていうか、2GBを買っても2000円程度しか上乗せされないことを思うと心が揺らぐ……。まあ、そうは言っても1GBを2枚買っても1万円をオーバーしないのはとてもウレシイ。

 そんなこんなで実際にNikon D80に装填してみた。

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CFスロットに慣れているとSDスロットがメチャメチャ小さく感じる

 ……で、実際のところ1GBでどれくらい撮れるのだろうか?Nikon D80におけるLargeサイズのFINEモードに設定してみると132枚も撮れる。

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1000万画素オーバーで132枚も撮れるとは実にウレシイ♪

 では、よく比較検討に使用されるプロ仕様のRAWモードではどうだろうか?

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RAWモードでも81枚撮れれば、お猿としても満足♪満足♪

 それでも81枚!これだけあれば、1GBを2枚持っていれば困ることないでしょう。

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そんなワケで僕は常時1GB×2枚という体制で挑みます!

 実際はコレで、一方のSDカードで撮っている時に、もう一方はパソコンにデータ転送して空にして……というローテーションで撮影をしています。その方が、1枚破損した時の被害も最小限に抑えることができるわけですし……。また、書き込み速度はSDカードでは現在のところ最高の20MB/sですので全くストレスを感じさせないので、CFカードを購入するよりはSDカードでいいんじゃない?っていうのが僕の結論です。

 まあ、CF側では最近、更に速いモデルがあるようですが、連写を使うわけでもないので僕としては今のところ20MB/sで全く困っておりません。

 そんなワケで、これからデジタル一眼レフをやってみようと思われる方はSDカードモデルは、スペック的にもCFカードに劣るわけでもないし、むしろコスト面からしてオススメですよ!

 ではでは。

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SB-800はどれくらいワイヤレスか?(後編)

 お猿@おはようございます。

 前回の記事(前編)から、Nikon純正クリップオン式ストロボで最上位機種の「スピードライト SB-800 」のアドバンストワイヤレスライティング検証を行っている。検証と言っても、私の持っているデジタル一眼レフの「Nikon D80 」との相性で、この内蔵ストロボを主灯とするワイヤレスライティングは、どれくらいワイヤレスなものか?ということを、大人気なくガチンコで検証してみた。

 前回は、主灯と反対側にSB-800を置いても発光したので、更に難易度を増して検証してみた。

 今回は、反対側を向けるだけでは全く無意味ということが分かったので、カメラとストロボの間に障害物を置いてみることにした。それぞれを反対向きに置くのは前回と同様で、その間に、そこそこ厚い座布団を立てて仕切ってみた。D80とSB-800の絆は如何に?座布団という壁で絆は切れてしまうのか!?

 さて、結果は……?

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あ、光った……

 あっさりと光っちゃいましたね。まあ、こうこなくっちゃ、これだけのことで1つの記事を書こうと思っている僕としても、面白くありません。もうちょっと粘ってもらわないとね。まあ、一応、マニュアルには「ワイヤレス補助灯について」という項目の「補助灯の配置についてのご注意」に、こういった記述がある。

  • 補助灯は、主灯の光がセンサー窓に入る位置(通常はカメラより被写体に近い位置)に置きます。特に、手持ちで撮影する場合、主灯の光が確実にセンサー窓に入るように、補助灯はカメラより前に構えてください。
  • 主灯と補助灯の間に障害物があると、正常な交信ができません

 ……とある。どうやら、主灯の光がセンサー窓に入りさえすれば補助光は発光するらしい。まあ、センサー窓が主灯から発せられる光に向かっていれば発光するのは言うまでもないが、主灯から発せられた光が、壁など何らかの形で反射したものであっても、センサー窓がその光に向かってさえいれば、感知して発光するっぽい。だから、障害物があれば良かろうと思ったのだが、座布団の周囲から回り込んだ光に反応してしまったようだ。

 そこで、SB-800のワイヤレスリモートセンサー窓を直接何かで塞いでしまったらどうだろう?と思いまして、ひとまず、我々に馴染みのある「付箋紙」をセンサー窓に張ってみた。

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こんな感じで付箋紙1枚でセンサー窓を塞いでみました

 では、行ってみましょう。

 パシャ!

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いやあ、やっぱり光っちゃったね。付箋紙くらいワケないようです

 ……まあ、付箋紙1枚くらいでバテテしまってはね。これくらいなら、光を通すのでしょう。さすがは相性の良い、カメラとストロボですね。これくらいできれば、余程の撮影環境でも、ワイヤレスライティングを楽しめることが分かりました。

 でも、これではガチンコとは言えませんので、更にブ厚くしてみました。それがコレ。

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ふふふ、これでどうだ!何も見えまい!

 デジカメの汎用性ケースとして売られているDigioについている液晶クリーナーです。厚手の布で遮光性はバッチリ!これでガッツリとセンサー窓を塞いでみました。これではさすがに無理でしょう……。では、行ってみましょう。

 パシャ!

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あれ?光らないぞ。もしかして、もうギブアップ?

 結果は、この通りで、全く光りませんでした。個人的には、ここで光ってくれると、もうちょっと盛り上がると思ったのですが、一気に熱も冷え切ってしまいましたね。ここを乗り切ったらカメラは屋内、ストロボは屋外に置いて挑戦してみようと思ったのですが……。でも、今から思えば、ここでギブアップしてくれて良かったと思います。だって、大人気ないもん。

 では、座布団を取り除いたらどうなるでしょうか?

 パシャ!

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あれ?これでも光らないの?

 これはさすがに光るだろうと思ったら光りませんでしたね。これくらいは乗り切るだろうと思ったのですが……。

 まあそんなワケで、センサー窓にくっつけるようにして遮光しなければ、光るということが分かりました。センサー窓さえ塞がなければ、たとえ、カメラとストロボの間にちょっとした壁や障害物があっても、ちゃんとワイヤレスライティングができるようなので、普通の撮影には必要にして十分な性能があると思われます。

 では、今回のワイヤレスライティング検証は終了します。

 ではでは。

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SB-800はどれくらいワイヤレスか?(前編)

 お猿@おはようございます。

 デジタル一眼レフカメラ「Nikon D80 」の購入に際して色々と記事を書いている訳ですが、本体は言うに及ばず、アクセサリにまでいちいち検証して記事を書いている自分をうっかり「スゴイ」と思ってしまいました。ホント「スゴイヒマ人」ですYo!

 さて、前回の記事ではニコンの純正ストロボの「スピードライト SB-800 」が届いたとおおはしゃぎしていたわけですが、ストロボ撮影をするならやっぱり多灯ライティングですよね。でも、僕はストロボは内蔵ストロボとコイツしか持っていませんので、せいぜい2灯ライティングが関の山です。……で、この多灯ライティングを行うに際して、D80との間ではアドバンストワイヤレスライティングっていうのができるので、それを試してみました。

 本来、多灯ライティングを行う際には、コード類が必要になってくるのですが、D80とSB-800の間では本当にワイヤレスで、TTLモードを使用してのライティングができるようになりました。では、どれほどワイヤレスなのかD80とSB-800の絆っていうものを調べてみました。

 では、まずD80本体とSB-800本体それぞれに於いて、ワイヤレスの設定をしていきましょう。ワイヤレスライティングでは、まず、それぞれのストロボに主灯と補助灯という役割を与えます。大抵の場合は、カメラ本体にSB-800とかワイヤレススピードコマンダーのSU-800 を付けて主灯とするワケですが、D80の場合は内蔵ストロボを主灯とすることができるので、これを使わないテはないでしょう。これを使うことで、主灯購入費用を節約できるワケですね。

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この内蔵ストロボが主灯となります。非常に経済的かつカンタン!

 ……で、この内蔵ストロボに主灯としての役割を与えたいと思います。MENUから「内蔵フラッシュ発光」の項目を選びます。デフォルトでは「TTL」が選択されていることと思いますが、ここでは「コマンダーモード」を選択します。

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「内蔵フラッシュ発光」から「コマンダーモード」を選択します

 そして、同時に2グループまで制御できるので、それぞれの発光モードと補正量を設定します。また、ここで設定したCH(チャンネル)と、ストロボ本体のCHを一致させる必要があるので、ここで設定した数値を覚えておきましょう。

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ここで「発光モード」と「補正量」「CH」などを設定します

 これで、D80本体の設定は完了です。次にSB-800本体の設定に行ってみましょう。SB-800の場合はバッテリーふたの横に「ワイヤレスリモートセンサー窓」があります。ここでアドバンストワイヤレスライティングが可能になるんですね。

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この電池ブタの横にある丸いのが「ワイヤレスリモートセンサー窓」です

 では、設定に行ってみましょう。中央のSELボタンを2秒間長押しして「カスタムファンクション設定画面」に移ります。

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カスタムファンクション画面にして、写真のようにアイコンを選択

 ここで写真のアイコンを選択し、通常は「OFF」になっているものを「-」キーを押して「REMOTE」を選択します。

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通常は「OFF」になっているので「REMOTE」を選択する

 そうしたら、下の写真のように「REMOTE」モードになりますので、先ほどD80本体で設定したちゃんねるとグループを設定すれば、準備は完了です。

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液晶画面が「REMOTE」になったらCHとグループをセットして準備完了

 では、早速やってみましょう。以下は、D80とSB-800を離して置いて10秒タイマーで光らせたものです。その瞬間を、別のカメラで撮ったものですが、ものの見事に同時発光しております。

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D80の内蔵ストロボが光ると同時にSB-800も光っています。完全ワイヤレスで感動モノ!

 ちょっと悔しいので、少し離してやってみましょう(カメラ相手に悔しいとは何事か!?)

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ちょっとくらい離したぐらいではビクともしません

 見事に光っております。では、D80本体の後ろにSB-800を置いて、しかも、お互いそっぽを向いているように置いてみましょう。センサーが感知すればおなぐさみ!

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反対を向いても光ってしまいました。嬉しいを通り越してギャフンと言わせてやりたい

 いやはや、全くもって問題ありませんね。こうなったら、どれくらいの障害でワイヤレスが効かなくなるのか興味深いものです。その辺の検証は次回に回してみましょう。

 ではでは。 

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スピードライト「SB-800」がやってきた♪

 お猿@おはようございます。

 世間中がエイプリルフールでございますが、マジメにブログりたいと思います。

 自分用のデジタル一眼レフカメラ「Nikon D80 」を購入するに際し、レンズ以外にもいろいろと揃えなければならない。それにしても、カメラとは実にお金がかかる……(泣)。そのアクセサリの1つとして僕の中で大きなウェイトを占めているのが「クリップオン式ストロボ」だ。人によっては「外付けストロボ」とか「外付けフラッシュ」と言う人もいなさるようだが、ニコンの場合は「スピードライト」と呼ばれている。

 Nikon D80の内蔵ストロボのガイドナンバーはカタログ値で約13(ISO100・m、20℃、以下同)となっているが、Nikonのバウンス撮影のできる純正クリップオン式ストロボは、

 ……となっている(カタログ値)

 こうなってくると、結構広い空間で室内撮影をする僕としては、できるだけガイドナンバーを稼ぎたいので、フトコロが寂しくなるもののSB-800を購入することに決めた。当初はSB-600でいいじゃんと思ったが、操作性や諸々の機能を考えてSB-800にしたのだが、購入した今となっては後悔していない。

 ……で、そのSB-800がやってきました。

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スピードライト「SB-800」一式と充電池の「eneloop」

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専用のこんなポーチも付いている。ベルトにも装着できます

 ……で、ストロボ用のバッテリーとしてはSANYOのeneloop iconがデジカメ業界では人気商品で、実際に非常に使い勝手が良いので充電器セットで購入しておいた。ちなみに買ったときから充電されていて使えるというのは事実だったし、メモリ効果なども殆ど無く使い勝手はバツグンです。

 実は職場で使っているCanonのストロボが古いものなのかカメラのアクセサリシューにネジで止めるものだった。ちょっと締め付けが甘いと落下したり、接点が付いていなくて光らないということがあったのだが、このタイプはレバー式でちょっとひねればロックができるので非常に安心感があるし、取り付けも素早くできる。

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このロックレバーをチョイと捻ればカメラ本体にシッカリと取り付けができる

 今のストロボはどのメーカーでもこうなのかもしれないが、これが結構気に入っている。

 また、ストロボを発光させるには相当の電圧が必要で、こういったタイプには基本的には先ほどのような単3充電池を4本使ってチャージさせていく。そして、一定電圧になったらフラッシュが光るのだが、このチャージ完了までのタイムラグ頭を悩ませる。eneloopはこの点は結構優秀なのだが、それでもチャージには若干の時間がかかるので、このSB-800には増設電池パックのSD-800というものが標準で付属している。

 これは本来は単3充電池を4本セットするところを、5本セットすることができるパックだ。……と言っても、4本セットの時は電池ぶたとしていたところを取り外して、電池ぶた兼用の電池パックに付け替えるというものだ。

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通常は4本セット時の電池ぶたとしてつかっているこれを……

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ちょっと角度をつけてズラして外します

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そのまま単3充電池を1本入れたSD-800に付け替えれば5本セットできます

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これがSD-800を装着したSB-800。ちょっとワイドになりましたが良いでしょう

 これだけで、チャージのタイムラグがグッと縮まるので、僕はこれを常時使っています。ただ、大抵の充電池は4本同時充電タイプなので、この5本目を充電する時が一番困る。それなので、もう5本購入して、交互に使いながらうまい具合に充電作業をしているわけです。……で、これらをNikon D80に装着するとこんなカンジです。

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う~ん、やけに縦に長くなってしまいましたね

 まあ、かなりデカく見えますが良いでしょう。

 ちなみにストロボ撮影をするのを嫌う人がいます。僕もその一人だったのですが、そのストロボ臭さである、「影」や「テカリ」を如何にしてなくして、ストロボらしくない自然な写真を撮るかが問題になってくるわけです。それについて目からウロコだった座右の書がコレ。

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デジタル一眼レフストロボ100%活用術

 カメラ雑誌のCAPAの別冊ですが、バウンス撮影からディフューザーを使った撮影まで、本当に綺麗なストロボ撮影をするに必要なノウハウが満載で、見よう見まねでちょっとやってみると驚くべき効果を望めます。是非、一読してみられることをオススメします。

 ……で、このSB-800とNikon D80の相性はバツグンで、特にリモートライティングに関しては非常に使い勝手が良いようです。その辺は、次回に回したいと思います。

 ではでは。

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