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護衛艦「じんつう」乗船記(上巻)

 お猿@おはようございます。

 今日は高気圧に覆われて快晴でございました……が、中国から「黄砂」というビッグプレゼントなんかあったりして、爽やかな青空ってワケにはいきませんでした。見事なまでの撮影日和じゃありませんかっっ!!

 そんなワケでインドアな撮影機材のレビューばっかりやっていたので、たまにはアウトドアに撮影に出てみようと思ってでかけてきました。ちょうど、たまたまサークル活動のパンフで船の写真が欲しかったので、職場の近くにある富山県射水市(旧・新湊市)の海王丸パークにお邪魔しました。

 ここにある海王丸は実習船として使われていた帆船で、「海の貴婦人」と言われる美しい船であります。滅多に帆を広げることがないので普段はマストだけなのですが、このマストだけの姿もなかなかに美しいのです。その海王丸がコレ↓

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さすがに海の貴婦人と言われるだけあって白い帆を張らなくてもバッチリ美しい♪

 撮影は勿論、Nikon D80 だ。レンズは悪魔のニッコールレンズ「AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF) 」と超広角ズームのシグマ「10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM 」のツートップで臨んだ。青空に白の帆船のコントラストも良かろうと18-200mmズーム用のPLフィルタも装着したが、勝負用としてはシグマの10-20mmズーム。近くから超広角で撮ったらかなり迫力あるものが撮れるのではないかと思ってのことだ。残念なことにフィルタ径が77mmと、72mmの18-200mmズームと異なるのでPLは断念……。まあ、黄砂がヒドくてPLフィルタを使うと逆に黄色くなってしまうので未使用の方がまだ青いという結果になった。

 ちなみに海王丸パークは船マニアにはたまらない……かどうかは知らないが、船関係の展示も結構ある。

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こんな超・重そうな錨というか、アンカーがあったり……

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こんな巨大タケコプターのようなスクリューまであったりする

 あまりに無造作に芝生の上に置いてあるので、最近流行りの金属泥棒が夜な夜な重機で持ち出さないか心配だ。まあ、これだけ大きければ大丈夫か……?

 ただ、晴天で駐車場は家族連れの車で溢れて路上駐車までなされている有様だっていうのに、ご覧の通り海王丸付近には人は全くといいほどいない。普段より人出は多いのにおかしい……。遊覧船にも人は乗っておらず、操縦のオジサンがラジオでも聞きながら退屈そうに待ちぼうけしていた。

 ……で、近くにある張り紙を見て目を疑った。

「『じんつう』一般公開」

 ……え?「『陣痛』一般公開」??

 え……?あ、あらやだ、そんなことしていいの?とアタフタしている僕が対岸上を見てみると何やら海の貴婦人「海王丸」の華やかさと対照的な超・地味なグレーの物々しい船が停泊していた。それがコレだ↓!

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超・地味すぎて暫く気づかなかった、戦闘的な船

 何やら海王丸パークに来ている家族連れのお目当てはアレのようだ。明らかに皆さんの足は地味船に向かっている。海王丸を撮りに来たがついでだ。ちょっと撮りに行ってみよう……。

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日頃、お目にかかることのない船だけにレア感アップ

 おお……。遠くから見ると存在感がないけど、近くに来ると重さ的に存在感があるぞ。……で、更に近寄ってみた。

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おお!甲板に人が出てきた。レーダーとかがかなりでかく見える

 この辺に来ると、これが何なのか分かった。海上自衛隊の「護衛艦」らしい。「戦車」をあえて「特車」と呼ぶように、実際は「駆逐艦」なんだけど自衛隊ではあえて「護衛艦」と呼ぶらしい。名前はいかにも「守備型」の名称だが、実際は「攻撃型」の駆逐艦なだけにナントカ砲とかをぶっ飛ばしそうな筒が随所に付いているのが分かる。攻める気マンマンだ。

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対岸の海王丸と、スペシャルゲストの駆逐艦……じゃなくって護衛艦

 この辺まで来ると、急に記念写真を撮っている親子連れやカップルが増えてきた……が、全体的に平均年齢が高めなのが気になる。また、中年クラスのおっさんがデジタル一眼レフを片手にしているを見逃せなかった。僕としてはむしろこっちが気になる。ニコン党に洗脳されてしまった僕としてはキャノンを使っている人にヒクヒクしてしまう。中には僕と同じD80と18-200mmの組み合わせで一生懸命狙っている人がいるかと思えば、PENTAXのベストセラーデジイチ「K10D 」にパンケーキレンズを付けている人も結構あった。それにしても、皆さんいかにもカメラマンっぽいカジュアルスタイルなんですが、どういう訳か、仕事の中休みな僕は黒いスラックスにクールビズなワイシャツ姿でした。皆さんにはどのように映ったんでしょうかね?

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実はコレ、超近くで10-20mmズームで撮ってみました。迫力あるでしょ?

 乗船のタラップ近くにはテントを立ててグッズが売られていた。やっていたのは「射水市自衛隊父兄会」……。オリジナルのTシャツやら帽子、バッジなどを販売していました。

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この駆逐艦だけのオリジナルグッズを販売。売り子は町内会のイベントの主催者みたいな人だった

 ハッキリ言っておくが、僕はミリタリーマニアじゃないので詳しいことは分からないし、これからの記事内容にあやふやな点が多いのはカンベンしてもらいたい。その辺のツッコミはソフトにコメントしてくださいね。

 それにしても、このオリジナルグッズコーナーに集まっている人の平均年齢は中年くらいだ。若い親子連れはあまり見られない。……で、タラップの所には既に行列が……。見るとやっぱり平均年齢が高い。ここで気づいたのだが、

おっさん、多すぎ!

 更に、

おっさん、萌えすぎ!

 ……ということで、何か知らんが、異様なテンションで目をランランとさせて護衛艦を見つめる「おっさん」達。明らかに、

護衛艦、萌え~っっ♪

 ……っていう感じだった。連れてきた孫以上にキラキラとした少年の目でワクワクしている。ミリタリーマニアなのだろうか?

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すでに長蛇の列ができていた。お爺さんの姿も見える

 更に明らかに太平洋戦争を戦ってこられたような、お爺さんが結構おられた。このお爺さん軍団は、おっさん軍団とちょっと様子が違う。「萌え~♪」ではなく、愛でる眼差しで護衛艦を見つめているのだ。妙な落ち着き……そして、妙にマッチしている。そう、言うなれば「おお、友よ……元気だったか……?」と懐かしむかのような眼差しだ。恐らく、戦時中にはこういう船に乗っておられたのだろう……。

 ……で、この乗り込み口の前には長机が出されて両側に自衛官が立っていた。そして、ハンドバッグのような荷物を持っている人は簡単な「荷物検査」がなされるのだ。危険物を持ち込まないようにとのことだそうで、でかいカメラバッグを持っていた僕はあっさりと見られてしまった。中にあるのはストロボとレンズ3本。10mm砲とか200mm砲じゃなくて10mmズームとか200mmズームなんだけど全く問題なかった。 当然だ。

 ここに並んで先ほどの「じんつう」の意味が分かった。この護衛艦の名称が「護衛艦 じんつう」なのだった。どうやら漢字で書くと「陣痛」なのではなくって「神通」らしい。

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このタラップを見て、護衛艦が「じんつう」なのだと分かった。「陣痛」ではなくて「神通」ネ!

 はて?富山県を流れる河川で「神通川」ってのがある。富山空港は神通川の河川敷にあるし、かの有名な公害「イタイイタイ病」も神通川流域だ。でも、この川って「じんつうがわ」だっけ?ウィキペディアの神通川の項目では読み方は「じんづうがわ」になっている。じゃあ、この「じんつう」とは?仏教の神通力?ハテサテ?

 でも、護衛艦の名称では「あぶくま」とか「ちくま」といった河川名が付けられているのがあるので、恐らく神通川だと思う。それにしても、なんで「陣痛川」と間違えそうな痛そうな名称を付けたのだろうか?ナゾだ。

 ……でおじいちゃんに連れられた孫さんにちょっと年配の自衛官が話しかけていた。「おじさんたちはねぇ。○○ちゃんを怖い人たちから守る男たちなんだよぉ♪」と笑顔で語りかけていた。「怖い人たち」って今もっともトレンディな「北」ですか?「男たち」って……。妙に硬派でカッコ良かったが、何気に「大きくなったら自衛隊に入ろうね♪」と言わんばかりに「自衛隊員募集中」のビラを持っているのが気になった。小さい頃の出会いで憧れて……っていうのがあるから、それを狙ったのだろうか?

 やるな、自衛隊……。

 では、下巻ではいよいよ「護衛艦 じんつう」に乗ってみたいと思います。一応、イベント自体は明日5/27(日)までやっているそうです。

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あのぅ~、私は?(By 海の貴婦人「海王丸」)

 ではでは……。

 下巻へつづく……→Click!!

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コメント

いや~、魅力満載のレポート楽しめました。それにお疲れ様です!!
それにしても、10-20mmでのじんつうの広角撮影はかなりのド迫力ですね!!刺さりそうな勢いです!

航空機や列車なんかもですが、普段は何気なく眺めてるだけのものも、被写体にした瞬間にいろんな表情が見えてきて楽しいですよね!身近に非現実的なこういった素材があり羨ましい限りです。

引き続き、じんつう内部のレポートも楽しみです。

投稿: しゅんぱぱ | 2007年5月28日 (月) 08時51分

しゅんぱぱさん、コメントありがとうございます。

僕としても、ふらっと行った近くの海王丸パークにたまたま護衛艦が来ていたっていう感じで、狙っていったわけでもないのにオイシイ話でした。それにしても、タダでさえグレーでシャープな船体なのに、超広角の歪みが加わると、まさに「剣」。迫力を伝えるには超広角って良いですよね。まあ、まだ使いこなせておりませんが……。
昔は写真って芸術じゃない、なんて思っていた時代がありましたが、写真って立派に芸術だと思います。極めたいですよね。
続編、お楽しみに……。

投稿: フォトグラファー猿 | 2007年5月28日 (月) 09時49分

トラックバックを頂きありがとうございます。
小生艦(フネ)好きおやっさんです、護衛艦「じんつう」とは珍しいです、関東では「むらさめ」型「はつゆき」型がメインで「あぶくま」型「じんつう」は昭和61年竣工dすから随分古い艦ですが、小生にとっては「はつゆき」型などと比べるとヘリの格納庫がないので艦型はスッキリしていて好きな艦です。
またなにかありましたらよろしくお願いいたします。

投稿: 成田艦艇団 | 2007年5月30日 (水) 23時17分

成田鑑艇団さん、コメントありがとうございます。

シャイボーイなので、TBダッシュ(TBだけして、無言で立ち去る行為)で失礼しました。カメラマニアで、ミリタリーマニアじゃないのであやふやな解説ですが、遠慮なく突っ込んでくださいね。
フネマニアな方の蘊蓄も聞きたいものです。また、そちらのブログもじっくり拝見させていただきますね!

投稿: フォトグラファー猿 | 2007年5月31日 (木) 14時17分

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