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デジタル一眼レフのCCDのゴミを何とかしたい

 お猿@おはようございます。

 暫く富山県射水市にある海王丸パークに行って、息抜きに護衛艦「じんつう」を超広角レンズで撮って堪能しておりましたが、再び元の話題に戻りたいと思います。

 ……で、海王丸パークで堪能していたつもりでしたが、その中の一枚である前々回の記事のトリの写真をよ~く見てみると、左上の空の部分に不自然なシミが見える。もしかして……、こりゃゴミではないか?

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護衛艦上から超広角レンズで撮った対岸上の海王丸。左上に黒いシミが……

 デジカメが普及しだした頃、僕は職場のスキャナオペレーターでした。当時の印刷用の写真原稿はポジフィルムなり、紙焼きなりのアナログな入稿だったので、先行してデジタル化していたプリプレスのワークフローに乗っけるためにスキャナでデジタルデータ化しなければいけなかったんですね。そうなると、いくら綺麗なポジフィルムでもいくら頑張ってもポジフィルム表面やスキャナのガラス面に僅かながら残るホコリなどが悩みのタネでした。それで、Photoshopでチマチマとゴミ消し作業をやっていた、というのが当時の写真製版の逃れられない工程だったんですね。

 ところが、技術の進歩でデジカメも銀塩カメラに劣らない画質を提供するようになり、印刷用の写真原稿として使えるレベルまでになりました。そこで、スキャナでのデータ化が必要となる銀塩写真に比べ、撮った瞬間にデジタルデータとなるデジタルカメラは「ゴミとは無縁」とまで言われるようになったんですね。

 確かに、スキャニングという工程を踏まねばならない銀塩写真に比べたら、ゴミがないと言ってもいいくらいな美しいデータがデジカメ撮影のデータ。ところがどっこい、デジカメとは言えどゴミとは全く無縁ではなかったんですね。レンズの脱着が不可能なコンパクトデジカメとかデジタルネオ一眼なんかは、フィルムに該当するCCDなりCMOSといった撮像素子のある空間は丸っきり外界と遮断されている為にゴミは無縁と言っていいかもしれない(厳密にはそうではないが……)

 しかし、印刷用のデータとなるとメインに使われるのが最近普及してきたデジタル一眼レフカメラ。つまり「レンズが交換できるデジタルカメラ」ですね。これの場合は話が違う。レンズ交換時にCCDなりCMOSはムキ出しにはならないものの、ミラーとシャッター幕はムキ出しとなる。つまり、そこからホコリなんかが入ってくるわけですね。レンズの後玉にゴミがついていても同様のことです。これが撮影時に、ミラーが内部でホコリを巻き上げ、シャッター幕が開いた一瞬に巻き上がったホコリが帯電した撮像素子に付着してしまうというトラブルが起きてしまうわけです。フィルムならば、1枚撮る度にその撮像面は送られて新しい面が出てくるし、多くても36枚撮ってしまえばフィルムそのものを交換してしまう。そういう意味で、撮影段階でゴミが付きにくいのはフィルムカメラかもしれない。反面、何万枚撮っても全く同じ面を使う、CCDやCMOSといった撮像素子は撮影段階でゴミがつき易いというデメリットがある。しかも、一度付着してしまうとコピー機のガラス面に付いたゴミが、コピーした全ての紙に印刷されるように、撮影した全ての写真に全く同じゴミが写り続けるというハメになるのだ。

 そういう意味で、デジタル一眼レフのNikon D80 を使っている僕は全く他人事ではなかったのですが、まず疑ったのがレンズ内のゴミ。所有している3本のレンズの内、2本がズームレンズなんですね。実は、このズームレンズってレンズ内にゴミが入りやすいんです。ズームなだけに広角から望遠までカバーするんですが、その際にレンズが伸びますよね?その時に下の写真の様に後玉が奥に入って周囲からホコリが入りやすくなるんです。

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左が広角時の後玉。右が望遠時の後玉。奥に入り込んで周囲に隙間が出来ている

 また、望遠側に伸ばした時には言うまでもなくレンズ内が負圧になるために、レンズ外から空気が吸い込まれます。ちょうど、注射器のピストンを引いたときのようになるんですね。ピストンを引くと液体やら気体が吸い込まれるように、ズームレンズでも同様の現象が起きるわけです。

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注射器のピストンを引くと空気と共に大気中のゴミが吸い込まれる

 この空気が吸い込まれるときに、ゴミが混じって吸い込まれて、内部のレンズに付着する。これがカゲとなって写り込んでいるのではないかとも思ってみた。そこで、絞り開放にしたレンズの後ろから覗き込んでみた。

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こうやってレンズの裏から絞り開放にして見てみるとレンズ内のゴミを見つけやすい

 実はコレ、大きめのゴミが2つほどあったので、レンズを望遠側にして先ほどの隙間からちょっとエアダスターで吹いて吹き飛ばした状態のもの。まさかとは思いましたが、吹き飛んでしまったのはチョットビックリ。荒治療でやっちゃいけないことかもしれませんが、綺麗になったからいいじゃん……。まあ、勢い良くズーム操作をしない方がいいみたいですね。それから、ボディ外側やマウント内も常に掃除して手入れしておくのも重要ですね。

 ただ、レンズ内のゴミは余程のものでなければ撮影に影響は出ないとのこと。それで、先ほどの海王丸パーク写真はシグマの超広角ズーム「10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM 」で撮ったものだが、別のものをニコンの悪魔のレンズ「AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18~200mm F3.5~5.6G (IF) 」で撮ってみた。レンズのゴミが正体ならば、レンズ交換したら同じ所にゴミが写り込まないはずだ。絞りを絞った方がゴミがクッキリとしてくるそうなので、風景写真なんかは写り込みやすい。先ほどのものも今度のものもF8程度で撮ったものだ。では、見てみよう。

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あらあら、やっぱり同じところに黒いシミが出てしまいましたね

 あ、ありましたね。左下の2つの小さな点はカラスのカップルです。ゴミじゃないですので動物愛護的に暖かい眼差しでみてやってください。レンズを交換しても写ってしまうのは撮像素子のCCDないしCMOSのゴミってことですね。ついに僕のD80にもデジタル一眼レフの宿命である「撮像素子のゴミ」にブチ当たってしまったようです。しかも、左上という通常の風景では空になる部分なので目立ち易いですね。痛すぎます。

 ……で、レンズを外して、おそるおそるミラーアップしてみた。

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緑色の撮像素子(CCD)が丸見えだ。見ちゃいけないものを見ている気がするのは僕だけ?

 う~ん、目視ではちょっとよく分からない。確かに小さなツブのようなゴミも目視できた。しかし、ブロアーで吹いたら吹き飛んでしまった。問題の箇所にはゴミは見当たらない。もしかしたら、油脂系のヨゴレなのだろうか?

 厳密には撮像素子についたゴミというよりは、その直前にあるローパスフィルターに付いたゴミと言っていい。最近はオリンパスやらソニーなんかのデジタル一眼レフがゴミ対策と言って、撮像素子側を微振動させることでゴミを振るい落とすなんていう技術を装備している。しかし、これも万能ではなくて油脂系のこびりつくようなヨゴレは不可能だ。ぶっちゃけ、微振動で振るい落とせるゴミなら大抵のものはブロアーで落とせると思う。

 そこで、こうなったらニコンのサービスセンターに持ち込むしかないか……と思っていた時に、以前購入した「デジタルカメラマガジン 平成19年2月号」の「物欲のるつぼ」というコーナーにニコン純正のクリーニングキットが紹介されていたのだ!

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これが1ページだけながらも内容の濃いクリーニングキットのレビューだ

 ここで紹介されていたのが、ニコンクリーニングキットプロというニコン純正のメンテナンス用品。なんでもニコンのサポートセンターのスタッフが使っていたものと同様のものらしいので、まさしく「プロ」の道具だ。ただ、ローパスフィルターという精密な部分を「拭く」というだけにかなりリスクも伴うし、それなりに熟練しなければならない。この雑誌のレビューだけでなく、この製品に関するネット上の記事やレビューには必ず、

「あくまで使用者の自己責任でお願いします」

 の一文はしつこいほど書かれている。自信がなければサービスセンターに出すことをすすめると書いてある場合もある。確かに、ローパスフィルターに傷でもつこうものなら、それだけで修理代がン万円もかかって何をしているのかわからなくなる。完全に腰が引けてしまった……。こ、怖い……。

 しかし、サービスセンターに出せば修理みたいなものなので、キタムラさんに聞いたら修理完了まで2週間はかかるという。そんなに入院させたら仕事にならないので、まず不可能。サブ機でもあればいいが、そんなもの買うオカネなんぞ持っていない。今なら保証期間で無料でやってくれるものの、期間が過ぎれば6千円以上はかかるらしい。そうなったら、2回クリーニングに出せばクリーニングキットプロを購入してもお釣りが来る。

 さて、どうするか?どの業界でも職人は自分の仕事道具のメンテナンスというか手入れは自分でやる。料理人は自分の包丁は自分で砥ぐではないか。それにこのローパスフィルター掃除ができるようになれば、デジタル一眼レフの弱点をクリアしたことになるぞ!ということで、思わず「購入」ボタンをポチッとしてしまった。

 ……で、届いちゃいました。

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 ……う~ん。やっぱり大々的に売っている物ではないので愛想のないパッケージですね。では、今度は実際に開けて説明どおりの修行してみたいと思います。この修行が結構大事っぽい。これをやり遂げてこそ、一人前のローパスフィルタ清掃人となれるのだ!!

 がんばれ、オレ!

 ではでは。

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コメント

これいいですよー。
Nikon以外でも問題無く使用できます。

ゴミ問題はフォーザーズシステム以外は孤軍奮闘していますね。
フォーザーズシステムだけは未だにゴミを確認したことはありません。

CanonはKDXから搭載されたゴミ取りシステムはまずまずです。
Pentaxのゴミ取りシステムは殆ど効果がありません。
Nikonは搭載されていませんがD200からかなりゴミは付きにくくなっているのは確かですね。

Nikon D1・D70 や Canon D60・10D の頃はゴミと格闘していた状態でした。

投稿: mmd | 2007年6月 1日 (金) 05時58分

私もNikonで決めてますが、ゴミ取り機能がついたCanon、PENTAX・・・等はそれはそれで魅力なんですが、絶対ではないと聞きましたし、Nikonはゴミがつきにくいような材質で対応してるとのことと、万能18-200レンズを付けたままなら、ゴミのつく可能性も低いかな・・・っといった安易な考えです。
そうはいっても、レンズ交換が醍醐味ですから交換しないってわけにはいかないでしょうけどね。

他社が付けるのにNikonだけ頑なに付けない頑固さにも何故だか惚れます!それにしてもメーカーに出すメンテナンスは金額以上に、2週間は待ち遠しいですね。ある程度の自分でできるメンテナンスは必要のようですね!

早く手に入れねばD80.。。。

投稿: しゅんぱぱ | 2007年6月 1日 (金) 08時57分

> mmdさん

ご無沙汰しております。
やっぱり構造上、フォーサーズはゴミ対策はしやすいんですかねぇ。
それにしても、いろんな機種を試されるmmdさんって一体……。一台何かくださいよ〜(笑)。現在、クリーニングキットを修行中ですが、いつか晴れてローパスフィルターを拭けるまでに成長したいと思います。

> しゅんぱぱさん

いつもコメントありがとうございます。当初は、僕も18-200mmの性能に惚れてハメ殺しを予定していたんですが、実際にデジイチを購入しちゃうとそういう訳にもいかなくなりました。「あのレンズ欲しい、このレンズ欲しい」でガチャガチャレンズ交換して楽しんでいます。10-20mmを手に入れてから完全に物欲に悩まされています。
まあ、ゴミ問題はサービスセンターに持ち込んじゃえば空いていれば早いんでしょうけど……。住んでるの富山だし……、交通手段考えたってキット買った方が安いし……。本当はクリーニングの講習を受講したいんですけどね……。まあ、撮像素子クリーニングも手入れの楽しみということにしておきます。
それはそうと、早くD80ゲットを!!応援しております。レンズが泣いてますよ〜。

投稿: フォトグラファー猿 | 2007年6月 1日 (金) 10時38分

トラバありがとうございました。私の場合、東京に住んでいるせいか、CCDを自分で掃除しようなんて全く考えも及びません。レンズ外して、ブロアーで吹いてみるくらいはしますが、解決しないと、すぐにペンタックス・フォーラム(K10Dを使ってるので)に持ち込んじゃいます。1時間でクリーニング終了ですよ。

投稿: winkyo39 | 2007年6月 1日 (金) 14時29分

ご無沙汰しています。
クリーニングキット購入されたんですね・・・。
自分も興味はあるものの、なまじSCに1時間程度で行けてしまう場所に住んでますし、銀座SCの近くには月イチくらいで行ってますので、ついでのときに立ち寄りで済ませてしまってます。1回1000円なんですけど、年間1~2回程度ですし、購入後1年間は無料なので、じつはまだあんまり「有償」で頼んだことがないです(D70で数回程度)。
キットを持ってれば「いつでも」清掃できるので、その点は羨ましいですね・・・。

投稿: flipper | 2007年6月 1日 (金) 19時17分

> winkyo39さん

これまた、シャイボーイの僕がついついやってしまうトラバダッシュしてしまい失礼しました。
東京住まいがすんごく羨ましいです。富山もいいトコなんですが、こういうサポート関連って地方って弱いですよね。Apple Storeなんかもあったりして、気軽にジーニアスバーに持ち込めるのが羨ましかったです。
winkyo39さんは、PENTAXのサポートですか……。1時間で解決できるならキットは不要ですよね……。そういえばPENTAXって先端にグミがついたようなキットがありましたよね。あれも面白そうだな……と思っています。

> Flipperさん

ご無沙汰です。
僕も近くにサービスセンターがあれば……と悔しい思いをしています。1時間で行ければ行きたいですねぇ。1回1000円っ!なんだ、僕が聞いたのはガセでしたか!!
キットはいつでも掃除ですが、いつでもリスクですからね。もうちょっとフィルタ拭きで修行します。あ、それでもレンズクリーニングは綺麗にできるようになったので、これは重宝!!ハンドラップは使いやすいですね。

投稿: フォトグラファー猿 | 2007年6月 1日 (金) 23時15分

直接SCへ持ち込むと1回千円ですけど、カメラ屋経由では「カメラ屋の利益」+「カメラ屋→Nikon→カメラ屋の送料」がプラスされてきちゃうので、高くなるのかもしれませんね。

「いつでもリスク」には・・・苦笑してしまいました。

投稿: flipper | 2007年6月 2日 (土) 18時13分

> flipperさん

更にコメントありがとうございます。
なるほど、まあカメラ屋の利益ってほとんどないんでしょうね。保証書をきかせたらマージンなんてないようなもんでしょうし。むしろ、送料がかかっちゃうような気がします。
直接持ち込めるのが羨ましい。東京に出張する時にはトライしてみようかな……。
何はともあれ、リスクにならないように頑張りたいと思います。

投稿: フォトグラファー猿 | 2007年6月 3日 (日) 01時06分

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