レンズフィルタクリーニング実践!
お猿@おはようございます。
最初にお断りしておきますが、今回はなんと!泣く子も泣いて喜ぶオリジナル無料動画付き!これは、見ないわけにはいかないよネ!!
で、ちょっと横道それておりましたが、以前にニコン純正のCCDやレンズのクリーニングキットである「ニコンクリーニングキットプロ」について触れたので、その使用感などもレビューしたいと思う。まだ、肝心のCCDというかローパスフィルターのクリーニングまでは行っていないが、その前に修行段階であるレンズフィルタクリーニングをやってみた。あくまで僕なりにやったものなので、これが正しいとは言えないが、そこそこうまくなったと思う。
まあ、元々はレンズクリーニング用に作られたキットと言ってもいいくらいの製品だ。ローパスフィルタ以上に過酷な環境にあるレンズフィルタなので、クリーニング頻度も高くなる。っていうか、こっちの方でキットを使う可能性が非常に多いと思う。レンズの汚れが簡単に画質に影響はしないものの、常に綺麗にしておきたいものだ。
さて、まずはクリーニングペーパーであるシルボン紙をクリーニングスティックに巻きつける。シルボン紙のレンズやフィルタに接するところへ指の脂を付けてしまっては、レンズをクリーニングするつもりが脂を塗ることになってしまって意味がないので、そこに触れないように注意しながら巻いていく。なお、竹の子状になったり先端がガタガタにならないように作っていく。……で、できたのがコレ。
最初は結構とまどうシルボン紙の巻きつけ。大体こんなもんかな?
いわゆる「鯉の口」状態にしておくのだそうな。真円というよりは楕円ですかね。それで、中空という状態。また、クリーニングスティックの先端から5ミリほどせり出しておく。これが結構重要だったりする。出し過ぎてもいけないし、出さな過ぎてもいけない。巻きつけが完了したらクリーニングに入るので、クリーニング液である無水エタノールを入れたハンドラップの上の皿をシルボン紙を巻いたクリーニングスティックの先端で2回ほど押す。
クリーニングスティックのシルボン紙の先端を回転させながらムラなく濡らす
この2回というのは、両面を濡らす感じだ。ただ、濡らしすぎるとクリーニングに支障をきたすので、チョンチョンとやれば十分だ。ここで裏技でもないのだが、未使用のシルボン紙の束に濡らした部分を2回ほどチョンチョンと押し付けることで無駄なエタノールは吸収してもらえる。多すぎた場合にやればいいと書いてあるものがあるが、僕は毎回やっている。少なければそんなに吸わないだけの話なので、保険のようなものでやっている。これをすることで、適量になると僕は信じております。
未使用のシルボン紙に押し付けて余分なアルコールを吸収させる
これで、準備はオッケーだ。早速、フィルタのクリーニングに入って行こう。
シルボン紙の先端を軽~く押し付けるようにして、フィルタの中心から外周にかけて「の」の字を書くようにらせん状に回転させて拭いていく。この際、「キュ~~~ッ」というような音がする場合は、力が強すぎる証拠。間違いなくムラができている。感じとしては、書道の筆で均一な太さの線を書くような感じだろうか?押すと言うよりは少し上に持ち上げるような感じでありながら、ちゃんと押している……という微妙な感覚でやっていくと、無音で拭ける。この際にシルボン紙の先端を出さな過ぎると硬過ぎてうまく拭けない。
下の写真のように、拭いた時のフィルタ面に揮発しないまま残るエタノールの尻尾が1センチくらいだとアルコール量が適当だと思う。なかなか揮発しないで表面が濡れたままの場合はエタノール量が多すぎる。間違いなく拭きムラというか、水滴痕が残るので、これくらいで揮発してしまうくらいの量と、回転速度でクリーニングやっていくのがコツ。このタイミングを掴むので一苦労。なお、途中でシルボン紙をフィルタから離してしまうと、そこに痕が残ってしまうので、外周まで一気に拭きあげるのが大事。最後は、少しずつ浮かせていって接地面積を減らしていき、角の点のみが接する状態にしていく。
ちなみに拭きムラなどができてしまって失敗した時は、シルボン紙は新しいものに交換するのが重要。最初に拭いた時の汚れが再付着して、新たなムラを作りかねないというのもあります。ローパスフィルタクリーニングに至っては傷もつけかねないので、1枚1円程度のシルボン紙への投資はしておきたい。
エタノールの尻尾がどれだけ残るかが成否を分ける
最後にマニュアルCDにもないことだが、軽く息を「ハァ~~~ッ」とかけてみるといいかもしれないと思う。拭きムラがあったりすると、らせん状のあとが残る。また、いさぎよく曇りがサーッとなくなればムラがないと思っていいかもしれない。そういう意味でいったら、下の写真は結構綺麗にいっているようだ。
臭い息を吹きかけてスマン。まあ、これくらいの曇りがサッと消えていけば上等
ちなみに、最後にこのクリーニングキットプロを用いてのフィルタクリーニングの一連の動作をコンパクトデジカメの動画撮影機能で撮影したものを用意したのでご覧いただきたい。動画撮影をしながらのクリーニングなので少々ぎこちないですが、そこそこにうまくいっていると思います。ちゃんと最後の「ハァ~……」という息を吹きかけるのもやってますよ♪口臭までは漂ってきませんので安心して御覧ください。
では、もうちょっとフィルタクリーニングで修行して、ラスボスのローパスフィルタクリーニングをやっていこうと思います。
ではでは。
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親鸞会の真実
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コメント
こんばんは。TB&コメントありがとうございました。
クリーニング精進してますね。動画見ましたが、実にお見事です。アルコールの乾き具合も理想的でいい感じです。
ニコンで講習うけた時に出た話ですが、汚れのひどい場合には息をハァ~って吹きかけてうっすら湿らしてからスティックでクリクリやってもいいそうです。
貧乏症なオイラは、レンズに使ったシルボン紙の反対側でもう一度まき直してパソコンのキーボードの隙間なんかをクリクリやってます(貧)。
投稿: VINCO | 2007年6月22日 (金) 21時42分
VINCOさん、コメントありがとうございます。
動画もご覧いただいた上に、太鼓判までいただきまして願ったりかなったりです。なんだかんだと「息ハァ~……」ってのは結構使えそうですね。それってローパスフィルターでも使えるワザなんでしょうか?
貧乏性じゃないですよ!環境に優しいエコなんですよ!僕はマウント拭いています。他にもレンズキャップの裏側とか拭いています。使い古しはガンガンクリクリいきましょー!
投稿: フォトグラファー猿 | 2007年6月23日 (土) 00時23分