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NECの水冷式PCが復活したんだが

 お猿@おはようございます。

 前回の記事で「次回からカミソリマクロレビューします」なんつって、案の定、話題が逸れてしまいました。……っていうか、Nikonネタやる前は、NECのパソコンネタがメインだったんですけどね。まあ、ちょっと気になる話題があったので、チョロっとNECネタに戻したいと思います。

 NECと言えば「水冷式PC」が名産です(?)。実は僕の使っているパソコンは、よそ行き用はAppleのPowerMacintosh G4の12inchモデルなんですが、自宅でのメインマシンはNECの「VALUESTAR G タイプC」という、スリムタイプの水冷式タワーPCです。

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これが我が愛機の水冷マシン、NECの「VALUESTAR G タイプC」

 静音性に優れた水冷式PCということで、「ささやき声のような静けさ」というキャッチフレーズに憧れて購入したんですが、「ささやき声も時にはやかましい」と言いましょうか、聞きなれぬ水冷式独特の音というものがありました。そのネタで約1年ほど前に当ブログにて「NECのPCサポートはスゲエ!」っていう記事を書きましたところ、これがフィーバーしまして色々とご意見をいただきました。当ブログのアクセス解析をチェックしてみたところ、あの頃はNECさんのホストからのアクセスも頻繁に殺到した時期でした。

 考えすぎかもしれませんが、もしかしたら、あの記事でNECのお家芸とも言える水冷式PCの評判を落としてしまい、サポートセンターを困らせてしまったのではないかとチョット罪悪感……。だって、

 記事を書いて間もなく「VALUESTAR G タイプC」の販売が終了し、

 挙句の果てには、

 水冷式PCがラインナップから消えました

 考えすぎだ、と自分に言い聞かせていますが、もし、これが俗に言う「風評被害」ってヤツだったら、今回の記事で汚名返上したいと思います。

 ちなみに、冒頭に掲載したデスクトップマシンは、ついさっき撮影した僕の愛機です。この水冷式マシンは1年以上経過した今もバリバリ現役で、僕のネットライフ、デジタルフォトライフ、ブログライフを支え続けてくれています。これと言って不具合はないのですが、しいて言えば、

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本体サイドの吸気口に詰まったホコリたち。こうなる前に掃除しようね!

 ……と、吸気口にホコリが詰まっているのと(掃除しろよっ!)

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いっけねぇ!うっかり更新サービスの延長をするのを忘れていた模様です

 Nortonのインターネットセキュリティの更新サービス期限が見事に切れてしまっているということくらいでしょうか。最近、更新サービスの期限が切れたので延長しろと毎日しつこく催促されていて鬱陶しいです。このしつこさはストーカーか悪徳セールス以上ですね。

 あ、でもこれってNECのせいじゃないよね。すみません、僕のせいです。早速、吸気口を掃除してサービスも更新しようと思います。もしくは、パソコンのリカバリしちゃおうかな?そうすれば、タダで1年間延長だ♪

 それはそうと、それ以外にこれといった不具合はありません。あの頃の記事で書いた「カタカタ……」というような音が未だにしておりますが、聞きなれたのか、

 今では全く気になりません。

 そういえば、「光に向かって100の花束(1万年堂出版刊・高森顕徹著)」という本の中にソクラテスの哲学として「水車の回る音も、聞きなれれば苦にならない」という小話が出ていましたが、まさしくソレですね。

 空冷式PCが大半の中、水冷式PCを使うと最初はこの水冷ユニットを冷やすための低速ファンの音が気になるかもしれない。これはある意味「慣れ」なのかもしれない。「カラカラ……」というような羽根の回る音のようでもあるし、「ポコポコ……」というような泡の音のようでもあります。特に後者は水冷式ならではの音なので空冷式から移ってきた人にとっては気になるのかもしれない。

 実際、静かだと思って使っていても空冷式の場合はCPUに負荷がかかると、ファンの音が一気に上がる。「フオォォォォ~~~ッ!」という音が響き渡り、長く同じマシンを使っていても、慣れる音ではない。しかし、この水冷式の音っていうのは、気にならなくなります。デジタルフォトの大量処理や、You Tubeなどの動画を利用して、CPUに負荷がかかってもファンが高速で回転してやかましいということは未だかつてない。いつもの調子なのだ。この点で水冷式の恩恵を受けているのがよく分かる。

 なんだかんだと言って、水冷式は静かだと思う。

 そんなラインナップから水冷式PCを外してしまって1年経とうとした今になって、NECが水冷式PCを出してきたのだ。僕が買ったときは2モデルあったけど、今回は1モデルだけ。

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 ……というVALUESTAR G タイプWというもの。前作同様に一般の家電量販店などでは売っておらず、NECパソコン直販サイト NEC Directのみで扱っているモデルだ。まあ、個人的には家電量販店などで売っているモデルは、低スペックものが多く、テレビなどのオーディオ機能に特化したものが多かったりするので、デジタルフォトを扱ったりするのは、カスタマイズができる直販モデルにお世話になるので全く問題ない。

 それにしても、今回のモデルは「タイプW」ということで、「Water」ということなんだろうかと思っている。急に小奇麗になったという印象。一見、横置きのPCでその上に液晶モニタが乗っかっているように見えるが、実はモニタと本体が一体型というもの。一体型と言えば、iMac (intel)のようなものかと思いきや、実際の紹介サイトで様々な角度で見てみると、iMacがモニタ1枚に本体も全て収めているのに対し、タイプWは本体のメインはモニタ下にあり、水冷の冷却ユニットがモニタ裏についているといった感じだ。僕としては、デザイン的にiMacが好きだ。

 ここで心配なのが、やはり静音性。現在使っているタイプCは、静かと言えば静かだが、ハードディスクの音などは考慮されているとは言い難い。また、先述の低速ファンのカラカラいう音や、水冷ポンプの弁の音などが、若干気になる。水冷ポンプの音はタイプCと同時発売されていたタイプXでは殆どしなかったらしい。というのも、タイプXはスリムタイプのタイプCと異なって拡張性重視のずんぐりむっくり型なので、水冷ユニットと外板との間に適度の空間があって振動が外に伝わりにくいのでは、という説がある。

 今回のタイプWのサイトでは、タイプCやXにはなかった動画による静音性の紹介がアピールされているが、聞いてみるとイメージとは言ってもかなり静か。また、ハードディスクにも防音材をまき、冷却水による冷却を実現しているのに注目したい。タイプCではCPU負荷が大きくなっても騒音は出てこないが、ハードディスクは、仮想ディスクフル稼働なんかになっちゃったりすると、空冷式同様にやかましい。その点は評価したいと思う。

 あと、ポンプなどの稼動音ですが、サイトには、

 パソコン動作時の発熱を排出するためには、CPUに加え他の部品も冷却する必要があります。
 そこでNECは、水冷システムを採用して、CPUとハードディスクを効率よく冷却しつつ、同時に稼動音を抑えるという課題を実現しました。水冷システム内ではポンプで冷却液が循環します。ハードディスク・CPUの熱は冷却液に吸収され、ラジエータ部で外部に排出されます。

 ……と、期待のできる一節がある。タイプCで話題になっていた冷却ポンプに関しても、タイプWサイトの冷却ユニットの図解では「低駆動音タイプのマイクロポンプ」とやけに駆動音に関して言及されている。やっぱり、意識しているのだろうか?何はともあれ、今回は結構な自信作かもしれない。

 まあ、僕としては、モニタ一体型というのは、モニタ重視の画像処理をしたいので歓迎できない。ただ、CPU負荷の大きい動画編集なんかやりたい人に至っては騒音も気にならないのでオススメのような気がする。あと、ネット動画を楽しんだり、テレビ機能を使いたい人。それにオーディオ編集などもいいかもしれませんね。

 僕としては、スリムでなくていいので、タワー型の拡張性のあるタイプXのようなモデルが出てくれることを願いたい。なんせサポートは素晴らしいし、現段階の水冷式でも十分静かだと思うからだ。

 そんなわけで、次回からはカミソリマクロレビューにかかりたいと思います。

 ではでは。

~今日のリンク~
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コメント

私は基本的に自作erなので、メーカー製はNotePCしか買いません(^^A
水冷は数年前からトレンドになっていましたけど、
・コスト高の割に冷却効果の+α分は少ない
・取り回しが面倒
・CPUやVGAのファンはなくなるものの、ケースファンは依然必要だし、HDDや電源等の別のノイズ源が気になる「無限連鎖」があるw
という点で手を出したことが無いです。
とはいえ、メーカーPCで水冷をNECが出したときは、いい意味で正直驚きました。なかなかチャレンジャーだなぁ・・・と。
今回のWは・・・Waterなんですかね。私は単純にWideかと(笑
もしくはWireless? Waterは盲点でしたw

投稿: flipper | 2007年9月 6日 (木) 17時55分

flipperさん、カメラネタから離れてもコメント有難うございます♪まさか、PCネタでコメントいただけるとは思ってもみませんでした。

自作PC派ってことは、なかなかやりますね!デジモノは結構ヤリ手なんですね。すごいです。

水冷PCですが、既製品を買う分にはまあいいかな……と。サポートもメーカーがやってくれるし……。NECのサポートって結構いいんですよ。まあ、サポートのお世話にならないのが一番なんですけどね。

今後、水冷PCがどうなっていくのか楽しみなものです。

投稿: フォトグラファー猿 | 2007年9月 8日 (土) 13時29分

いえいえ・・・実はPCネタの方が得意というか好きだったりします(汗
単純にデジモノが大好きなだけです(大汗
⇒ですからBlogのサイト名の(以下ry

サポートはNEC、評判がイイですよね。日経のランキングでもTopだったような気がします。メーカー製PC、私は昨年末にNOTEを購入しましたが、こちらもサポートではもう一方の雄「東芝」製です。購入前/購入時/購入後と何度かお世話になりましたが、大変感じが良かったです。その後、ランキングを見て、「なるほどなぁ!!」と首肯してしまいました。

CPUは製造プロセスの微細化+アーキテクチャのブレイクスルーによって、発熱問題は1段落付いているような気がしますが、ビデオカードは灼熱化の一方なので、まだまだ水冷自体のニーズはあるかもしれないですね。

投稿: flipper | 2007年9月10日 (月) 00時25分

flipperさん、毎度コメントありがとうございます。

確かにブログ拝見していると、私ではコメントしようのないPCネタがございますね。すごいもんです。これからはデジモノの時代ですので頑張りたいと思います。

東芝もサポートいいんですね。周辺には東芝ユーザーもいますので頼もしい限りです。その点、ノートはMacintoshを使っているのでスレ違ってしまいました。あらあら……。

「CPUは製造プロセスの……」以降に関しては、僕には何が何やら……なので(汗)、ノーコメントで。すみません!!

投稿: フォトグラファー猿 | 2007年9月10日 (月) 13時08分

・・・。すいません。
半導体の配線の太さを微細化する⇒電気を流すときの電圧が少なくて済む⇒発熱量低下
という流れです(汗
実際には、配線を細くするのにも、その時期その時期の技術的限界があるし、細くすると配線から電気が「漏れる」(リーク電流)問題も発生してくるので、微細化はなかなか進みません。
Pentium4を例に出すと・・・
初代(ソケット423)のWillameteで180nm
ソケット478のNorthwoodで130nm
ソケット775のPrescottで90nm
    〃 のCedarMillで65nm
という推移できてます。今の段階では65nmという細さが最新ですけど、次世代な45nmがそろそろテイクオフしそうです。
CPUは一番進んでいるグループなんですけど、ビデオチップは1回り遅れているのが現状ですね。

ポチっと!!

投稿: flipper | 2007年9月10日 (月) 20時55分

flipperさん、コメントっていうか、ご指導ありがとうございます!

一体何のことやら……と思いましたが、よ~っく考えると配線がこんなに細くても電気って流れちゃうんですよね。今まで線が細いと電気抵抗が大きくなって逆に発熱すると思ったんですが、コンピュータが演算をする分だったら、微弱な電流のON-OFFで事足りてしまうんですね。

すげぇ……。

あ、一応、コメントの送信ボタンの早押しですが、当方で修正させていただきました。これでいいですよね?

ではでは。

投稿: フォトグラファー猿 | 2007年9月10日 (月) 22時58分

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