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Nikon D300のアクティブD-ライティングを検証する(1)

 お猿@おはようございます。

 もう土曜日に突入ということで、そのままの勢いで年末年始のお休みに入られた方もいらっしゃるようですね。そんな私も世の中の流れに流されて平成20年に突入したいと思います。……が年賀状が書き終わっていないので、年賀状を書きつつ新年を迎えるのでは、と危惧しているのですが、ブログなんか更新していないで今年中に年賀状を書き終えたいと思う所存であります。……ということで、ブログを更新することにしたので、前々回に続いてNikon D300のレビューをやっていきたいと思います。

 ……が、その前に前回の記事にて原油高の影響で物価がアゲ♂アゲ♂ムードの中、我らがNikon D300の値下げがスゴイということを書きなぐりました。定点観測で三星カメラさんにて価格の動向を探っているのですが、その記事を書いた時は¥188,400-という値段が付いていて大コーフンしていたのに、3日経った本日……、

 ¥185,000-!!!! キターーー!!!!

 ……なんスか、これ?

 アメ横にでも来ているかのような錯覚に陥るのですが、たった3日で3400円も安くなってるっ!?しかも、在庫が5台とな!?知りうる範囲で最安値なのに年内ゲット可?こんなことあって良いのか!!

 これはヤバいですね。まだ、買わないぞと決心している人も、ついフラフラと「ポチッ」しちゃう人いるんじゃないでしょうか?最近、熟年離婚って増えているらしいですから、誘惑に負けてポチッしちゃうとアブナイですよwww!

 ……とまあ、そんなお手頃価格になってきたNikon D300なんですが、さすがにAPS-Cサイズの頂点を極めているデジイチというだけあって、それに見合った写真を撮らねばと精進を誓っているわけです。そんな僕が撮った写真を見て数名の方がのたもうた。

「やっぱ、いいカメラだと、いい写真が撮れるんだね~!」

 ……コレどう思います?

 「じゃあ、このD300使っていいから、同じモン撮ってみろ!」と言ってやりたい。芸術ってもんが全く分かってないシロートの言葉ですよね?じゃあ、画家なら筆や絵の具をブランドもんにしたら一流の絵が描けるのか?彫刻家なら高価な彫刻刀を使ったらいいものを彫れるのか?ピアニストなら高級グランドピアノを使えば一流の演奏ができるのか?野球選手なら高いバットを使えばホームラン量産できるの?ンな訳ないでしょ?

 まあ、写真をやっている人なら分かることですが、礼儀として、その道のプロに対しては言っちゃいけない言葉ですよね。道具の善し悪しは、使い勝手とか、商品や作品にする場合の微妙なクオリティといった重箱の隅をつつくような所の差だったりします。ブラインドテストやったら恐らく本人は分からないんじゃないかな?そういう細かいテイストが問題になるからプロはそういう道具を使うことが多いだけの話ですので。

 ……で、今回はその重箱の隅をつつくような問題のダイナミックレンジのお話。

 ダイナミックレンジが狭いということでデジカメは酷評されるのですが、この対策として前のメインカメラだったNikon D80には「D-ライティング」という機能が搭載されています。それは、D300にも搭載されているのですが、ご覧の通り「画像編集メニュー」の中にある機能です。

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「D-ライティング」は「画像編集メニュー」の1つになっている

 この画像編集メニューの中にある機能は、一旦、8bitJPEG化された撮影データをカメラ内で補正するという話なので、Photoshopなどのレタッチソフトで行う階調補正をカメラ内でやっちゃうだけの話。これなら、キャリブレーションされたモニタでじっくりレタッチした方が正確なレタッチができるでしょというのが持論です。なので、これは使ったことがありませんし、これからも使いません。

 そこで、D300から搭載された目玉機能である「アクティブD-ライティング」っていうのが気になった。

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対して「アクティブD-ライティング」は「撮影メニュー」になっている

 これは「撮影メニュー」の中に組み込まれている。この中に「色空間」「長秒時ノイズ低減」「高感度ノイズ低減」「ISO感度設定」という設定があるように、このアクティブD-ライティングは、JPEG生成前の状態で16bitデータで行われるものだから、画質への影響は極めて少ない筈。そして、自然な仕上がりになると思われる。その辺もチェックしてみたい。

 そんなワケで、今回もいつもお世話になっている富山県射水市親鸞会館にお邪魔した。ここの正本堂は白亜の建造物ながら陰影がハッキリしているので今までもダイナミックレンジの広さを必要としていたフォトジェニックだ。

 ……で、アクティブD-ライティングもD-ライティングも施さない状態のデータがこれだ。

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アクティブD-ライティング&D-ライティング「なし」

 正本堂を真正面から写してみた。外壁の白いタイル以上にシンボルマークである「黄金の鷲」が非常に輝いている。しかし、その下の暗い部分が真っ黒に潰れてしまっている。さて、この輝度差を料理してみたい。

 まずは、アクティブD-ライティングを効かせてみた。「弱め」「標準」「強め」から選べるが、「弱め」だとこんな感じ。

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アクティブD-ライティング「弱め」

 飛び気味だった鷲の左の羽根の階調が回復している。それにも関わらず、暗部で潰れていた天井部分や階段の手すりがうっすらと見えている。次に「強め」だとこんな感じだ。

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アクティブD-ライティング「強め」

 鷲が飛び気味のような気がするが、暗部の階調はレフ板でも当てたかのような明るさがある。影となって潰れていた階段もハッキリとわかり、階段を上りきった所にある玄関扉までもスッキリ分かるようになっている。

 では、D80から搭載されている「D-ライティング」だと、どうなるのか?これも、「弱め」「標準」「強め」から選択できる。ただ、「D-ライティング」は撮影時に処理されるものではなく、撮影後のJPEGデータに施すものなので、「アクティブD-ライティング」も「D-ライティング」もかけていないデータに処理してみた。まずは「弱め」から。

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D-ライティング「弱め」

 D-ライティングの「弱め」でも、アクティブD-ライティングの「弱め」と「強め」の中間くらいに暗部を持ち上げている。では、「強め」では?

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D-ライティング「強め」

 不自然なほどに階段上部の天井が明るくなっている。追随して白い外壁なども飛び気味のような気がする。

 ……とまあ、こうやってチェックしてみたが、特に暗部の階調はどうなのかということを、上記のサンプルのシャドー部分だけを切り取って色々な設定上でのヒストグラムを出してチェックしてみた。

○アクティブD-ライティング「なし」

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アクティブD-ライティング&D-ライティング「なし」

 未処理の状態では、階段上部にある玄関扉の下が黒く潰れている。階段も影の部分の段差が確認できない。ヒストグラムもシャドーよりにベッタリと大きな山があり、そのちょっと中間調辺りに小山が一つ。ハイライト側にもポチッと極小の山があるが、これは手前の天女のレリーフと思われる。

○アクティブD-ライティング「弱め」

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アクティブD-ライティング「弱め」

 階段上部にある玄関扉のフレームが地面までシッカリと確認できるようになった。階段の影の部分に若干の段差を確認できる。また、天井も奥まで明るくなってきて少し反射も見える。ヒストグラムはシャドーが完全に浮ききらず、それでも、シャドー側の2つの山が分裂を始めて大きな山の方が2つになってきた。ハイライト側にあった極小の山が少しハイライト側に寄った位で、全体的なヒストグラムを見ただけでは「飛ばず、潰れず」をキープしつつハイライト側とシャドー側の特定の範囲内で階調ができているのが分かる。

○アクティブD-ライティング「標準」

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アクティブD-ライティング「標準」

 「標準」ともなると、天井への階段の映り込みや、玄関扉への映り込みも確認できる。階段の影の部分も中段くらいまで段差を確認できる。ヒストグラムではシャドー側にハッキリと3つの山を見ることができ、その裾野は中間調のド真ん中まで広がっているのが分かる。そして、ハイライト側の極小の山が右端にくっつきそうになっている。それでも、写真を見た範囲では天女のレリーフに階調は残っている。

○アクティブD-ライティング「強め」

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アクティブD-ライティング「強め」

 天井は、奥まで階調がシッカリしている。「なし」の状態では全く何があるか分からなかった両サイドの玄関扉の様子が分かるようになった。よ~っく見ると階段も上段まで見える。ヒストグラムではハイライトの小山が右端にビッタリとくっついてしまった。確かに天女のレリーフが飛んでしまっている。その分、シャドー側の山が綺麗に3つに分かれた。「なし」の状態で大きい方の山だったのが、2つに分かれて頂上の距離も離れた。裾野も中間調のド真ん中よりハイライト側まで広がっている。

 では、JPEGからカメラ内で処理する「D-ライティング」だとどうなるのか?上の「なし」をベースに強度を変えてチェックしてみた。

●D-ライティング「弱め」

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D-ライティング「弱め」

 写真の見た目もヒストグラムとしても、アクティブD-ライティングの「標準」に似た仕上がり。若干、裾野が広がり気味のように思う。

●D-ライティング「標準」

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D-ライティング「標準」

 これも、アクティブD-ライティングの「強め」に似た仕上がり。ただ、広範囲による輝度分布は似ているものの、よく見てみるとアクティブD-ライティングが1つの山の中でも細かくトゲがあるのに対して、D-ライティングは平坦な台地状になっている。予想ではあるが、8bitJPEGからの階調補正の為に、増えた階調部分は均されてしまって平坦になってしまうのだと思う。ここは16bitの情報量の多さを実感するところだと思う。微妙なところで複雑な濃淡をアクティブD-ライティングでは起こしてくれるのが分かる。ハイライト側は右端にくっついてしまった。

●D-ライティング「強め」

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D-ライティング「強め」

 アクティブD-ライティングの「強め」以上の明るさになってしまった。ヒストグラムをチェックすれば、シャドーの山がかなり広がった。左端には、山の裾野がチョットだけ触れているくらいなので、シャドーの締まりがない。案の定、ハイライトが飛んでしまって、天女のレリーフが真っ白くなってしまった。

 そんな感じで、JPEG生成前に16bit上で処理するアクティブD-ライティングは実際に使える機能だと思う。D-ライティングはレタッチソフト上でやってしまった方が細かい設定ができて良いと思うくらいだったので使ったことがなかった。

 次に、この機能を使うことで画質に与える影響はどんなものか、先ほどまでのサンプルの天井部分を等倍でチェックしてみた。ちなみに「ADL=アクティブD-ライティング」「DL=D-ライティング」と見てほしい。

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 まず、ノーマルですね。ADLの検証をやっているはずですが、ここでもまた悪魔のレンズ「AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)」の描写力が分かってしまいますね。細かいスジが結構シッカリと出ているのではないかと思います。これもEXPEEDの恩恵と感謝しております。

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 これにADLとDLの「弱(弱め)」で対決してみました。先の検証でもあったようにDLの方がナンボか強めに補正されているようです。それでもそんなに画質が荒れているようには見えませんね。

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 ……で、次は「中(標準)」でチェックしてみましたが、ADLの「標準」とDLの「弱」がほぼ同程度の補正量ということもあって見比べてみたんですが、そうすると、DLの「弱」が少々荒れているように見えます。

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 そうなると、ADLの「強」とDLの「中」が比較対照となるのですが、若干DL側にザラつきを感じる程度でしょうか?っていうか、ある意味解像感があるように見えてしまうのは僕だけ?この辺は、撮影時の微妙なピント差のような気がしますが……。それでもADL「強」の滑らかさは凄いです。DL「強」ともなると上から下へのグラデーションが完全になくなって明度が一緒になっているような気がします。かなり明るいようですね。

 ……とまあ、色々とやってみましたが、案外だったのがD-ライティングの検討ぶり。強めにかかってしまうので「ワザとらしさ」が出てしまうようですが、それでも画質劣化が思ったよりなかったのは素晴らしい。しかし、個人的には16bitの恩恵か、微妙な階調を残してくれるアクティブD-ライティングは中々スグレモノだと思う。もうちょっと明度差があるところで検証してみても良いかと思った。

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年末年始は荒れるそうで、H19最後の晴天に撮影した親鸞会館と立山連峰。美しい!

 では、今度は今回の写真を使ってハイライト側の検証をしてみたいと思います。

 ではでは!

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D300の値下げが止まらない!不人気?それとも…

 お猿@おはようございます。

 今年もあと1週間を切ってしまいまして忙しいこと極まりない状態です。喪中でもないのに、うっかり年賀状も書いていないので、優先順位的にブログ更新している場合じゃないのですが、今日も更新したいと思うよ!

 ……ということで、新デジイチをゲットした今ですが、カメラ雑誌各社が今年の秋モデルの評価記事を書いているのを立ち読みしたり、座り読みしたり……しております。まったく師走で仕事が忙しいっていうのに、立ち読みのみならず座り読みまでしなきゃならんとは困ったもんです。……で、雑誌を読んでみますとNikonの2つのフラッグシップは実に好評価ですね。

 その内の1台であるNikon D300を発売日から1週間遅れでゲットした僕なんですが、どういうワケか未だに価格の変動が気になって仕方がないのですね。「あまり価格が落ちて欲しくない」っていうのもありますし、「暫く在庫切れの状態であって欲しい」という気持ちもありますね。

 そんなNikon D300ですが、2日前の記事では、発売当初は23万円前後と言われていたのにジャスト19万円になってしまいました。

 まさか、こんな早くに19万円になるとは思ってもみなかったのですが、それでも今年一杯は19万円を下回ることはなかろうと踏んでおりました。

 ……が、格安でお猿も愛用している三星カメラさんを今日見てみたところ……、

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 ……えっ?

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 18万円台キターーーーーッ!!

 ……と、たったの2日でアッサリと18万円台に来てしまいましたね。これって、同時に発売された他社の中級機の初期価格と同じくらいになってきてしまったってことでしょうか?最近、原油価格高騰で野菜から生活雑貨から何でもかんでも値上がりしているご時世なのにカメラ業界って一体どうなっているんだろう?

 しかも、

 「在庫数5」ですって!!??

 ってことは、予約しなくても即ゲットできる?つまり、

 お正月撮れちゃうじゃんっっ!

 D300の発表当初は「予約しないと年内確保はムリ」とまで言われて、慌てて予約したユーザーさんも多いはず。それなのにこんなことがあっていいのかっ!?

 ……とは言っても、お猿がもう1箇所お世話になっているカメラ屋のメディアラボNEXTさんでは、「在庫切れ」となっている。事実、入荷待ちのところも多いようだ。なんせ、D3は日本工場で生産されているが、D300はタイ工場での生産だ。次のロットの輸送にも時間がかかるはず。

 三星カメラさんは、比較サイトでも格安店ということで多くの予約があったのだろう。それで、キャンセルも多く出てしまって在庫がダブついてしまったのかもしれない。

 実際に、12月20日の業界のニュースでは、Nikonが2つのフラッグシップ機の生産能力を16-25%引き上げるという記事があった。FXフォーマットのフラッグシップD3が月産8000台から10000台へ。そして、DXフォーマットのフラッグシップD300が60000台から70000台へとアップだ。理由は、発売当初から売れ行き好調で出荷待ち状態になっているからだという。決して売れていないわけではないようだ。むしろ、メーカーの予想以上の売れ行きのようだ。

 何はともあれ、D300は年内にどこまで下がるのだろうか?そして、他社の中級機の価格の変動はどんなもんだろう?買う気はサラサラないが気になって仕方がない。やっぱり、僕としてはD300はもうちょっと19万円台後半でいてほしかったと思うのであった。

 まあ、格安で在庫はあるようなので、是非ともゲットしてD300で正月の浮かれ気分を撮りまくろうぜ!

 ではでは。

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Nikon D300は色収差をも補正する!

 お猿@おはようございます。

 正月まで1週間を切ろうとしているのに、忙しくて年賀状すら書けていない程のピンチです。いっそのことDM業者にお願いしようかと思う今日この頃ですが、やはり手書きの年賀状が味があって良さそうなので、いそいそとイラストレーターで年賀状デザインしている今日この頃です。勿論、ブログを更新している場合でもないようなので、今日も更新してみたいと思うよ!

 さて、めでたくデジイチ2台体制となった僕ですが、やっぱり2台体制は良いですね~。それぞれに趣の異なったレンズを装着して、その場その場を「カメラを使い分ける事で」描写を切り替えることができます。メインカメラとして「Nikon D300」、サブカメラとして「Nikon D80」を使っているのですが、実際に撮り比べてみてD300はタダのカメラじゃないと思ったので、中でも超感動した色収差補正について検証したい。

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全く同じレンズを使ってD80とD300での色収差対決をしてみました♪

 色収差の対決では、今まで当ブログにおけるレンズレビューで比較対照とされて、ことごとく単焦点レンズに敗北を喫してきたAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)に活躍してもらいたい。このレンズは高倍率ズームの中では良好な描写ということで人気の「悪魔のレンズ」ですが、高倍率なるが故にレンズ構造が複雑で特に単焦点レンズには到底かなわないものなのだ。

 まあ、D300には、このレンズを装着したレンズキットもあるくらいなので、「レンズキットは買うべきでない」という僕の思想を覆してくれるであろうとチェックした。

 今回の検証の舞台は、今までも何度かお世話になっている富山県射水市親鸞会館にお邪魔してみました。ここの正本堂横のちょっとした和風庭園を被写体としてみた。正本堂の壁面タイルやら雪吊りした松など、解像力チェックには申し分ない!

 チェックは、ワイド端の18mmでやってみた。

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正本堂脇の庭園。雪吊りってある意味芸術ですよね?

 比較写真の見方としては左がD80、右がD300です。同じ条件でやろうと思ったのですが、慌てていたのでWBとISOの設定がバラバラになってしまいました。D80はWB:晴天でISO100にて撮影。D300はWB:AUTOでISO800にて撮影。D300ではNRを弱めに設定してあります。まあ、高感度でのノイズがあったとしてもハンデと思って見ていただきたい。

 まずは、ワイド端の開放絞りであるF3.5からチェックしてみよう。D80に於ける左上のタイル部分の200pix四方を切り取り、D300はその範囲と同じ部分を切り取ってみた。

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左がD80で、右がD300。同じレンズとは思えないほどD300がクリア!

 いきなり、シビアな周辺の画質チェックとなってしまったのですが、同じレンズを使っているとは思えない程の違いが出てしまいました。D80では、今までの単焦点とのレンズ対決で大敗した要因の色収差がガンガンに出ていますね。しかし、右のD300では殆どわからないくらいに補正されています。タイルの1枚1枚がクッキリと分かるようになったというのがD80からのステップアップ組である僕にとっては感動モノだった。

 では、開放絞りでの中央部分はどうか?

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中央では周辺ほどの差が見られないが、それでもD300の描写は秀逸!

 さすがに中央ともなると、色収差というものはないようなものですが、松葉の針のような1本1本を見事に描写しています。この解像力はお見事!

 では、次はF8まで絞ってみてチェックしてみた。まずは、周辺から。

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F8まで絞った分シャープになりました。やはり、D300の色収差のなさは芸術ですね!

 開放絞りと大して変わらないくらいの色収差ですね。D300の方は開放絞りよりも目地がシャープになっているのが分かります。

 お次は、中央部分。

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やっぱり、中央は大きな違いが見られないけど美しい!

 やはり、松葉が実にシャープです。それに、D300側はISO800で撮ったとは思えないほどのノイズのなさに驚きます。NR効かしているのにD80以上の解像力を持っているのは正直驚きました。ISO800は安心して使える感度って気がしました。

 次は比較じゃないですけど、D300でのテレ端200mmでの描写をチェックしてみた。

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テレ端200mmで撮ったけど、全体的に松葉がシッカリ写っている

 さっきの写真の中央部分の松にズームインしてみました。

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このレンズのテレ端でD80装着時ではこんなクリアな描写は得られなかった

 左が中央部分、右が左下部分の200pix四方なんですが、200mmいっぱいに撮っているのに見事な描写だと感動しています。左下ギリギリいっぱいを撮っているというのに色収差が確認できないのは本当に鳥肌が立つほどの感動です。

 こんな処理をしているのも、新画像処理コンセプトであるEXPEEDの恩恵だと思うのですが、色収差はレンズ側で補正すべきという思いがありましたが、よく考えればRAW現像で行える処理ですからね。カメラでできて当然ですよね。

 更に、この色収差補正は、カメラがレンズ情報を信号で読み取って行うのではなく、撮影したデータから判断して補正しているというのだから驚きだ。ニッコールだけでなく、シグマやタムロン、トキナーといったサードパーティ製のレンズだってこの恩恵を受けることができるのは嬉しい。

 デジカメが普及するに連れて、雑誌などの古くからのカメラマンのコメントを見てみると「フィルムの頃はこうだったのに……」と苦言をされる方がおられるけど、それならフィルムカメラを使えばいいことです。デジカメはデジカメで、デジカメならではの作品作りがあると思います。デジカメはデジタル処理を施してこそ楽しめるんじゃないでしょうか?無理して、フィルムの作法を持ち込まなくてもいいんじゃない?って思います。まさしく、この色収差はデジタルの進歩した作画だと歓迎したいものです。

 そんなワケで、D300のVR 18-200mmのレンズキットは、これからNikonしちゃう人にはオススメなのだと思います。そして、そんな高いレンズを購入しなくても、解像力の良い写真が撮れるようになると思いました。

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インプレスのD300完全ガイドはオススメだよ!

 そういえば、インプレスのNikonD300完全ガイドもゲットしました。さすがにデジタルカメラマガジン発刊元だけあって、他のD300ガイドに比べて濃厚ですね。オススメです。

 ……というワケで、D80時代には「このレンズでこれ以上の描写はムリ」と諦めていたレンズも高解像レンズに生まれ変わらせられるD300は素晴らしいデジカメですね。

 このカメラも三星カメラにて、ボディだけで遂に19万円ジャストにまで値下がりしました。在庫もあるようですので何とか年内にゲットしたい人も大喜びですね。

 ではでは。

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D300にもある「倍率色収差軽減」

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ボチボチNikon D300の買いどきか?それとも……

 お猿@おはようございます。

 12月は「師走」とはよく言ったもので、忙しくてブログなんて書いているヒマがありません。そんなワケで今日もブログ書いてみたいと思います。

 原油価格高騰やら何やらで我々労働者にとっては苦しい世の中になってきたとはいえ、なんだかんだと世間ではボーナスというものが支給されているようでして、本日、近くの黄色い某大手家電量販店に冷やかしで行ってみたところ、レジの前には長蛇の列ができていました。まさに、年末商戦!

 売り場のド真ん中には、携帯電話コーナーと並んでデジカメコーナーがあります。一昔前までは、家電量販店のデジカメコーナーにはコンパクトデジカメばかりで、良くてネオ一眼が並んでいるくらい。デジタル一眼レフなんて、カメラ専門店に行かなきゃお目にかかれないものでしたが、デジカメコーナーの3分の1くらいがデジイチコーナーというご時世になりました。

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某家電量販店のNikonデジイチ売り場。D905iでコッソリ撮りました♪

 このデジイチが普及してきたのも、各社がコンパクトデジカメのフラッグシップモデルと価格的に良い勝負のエントリーモデルを出しているからでしょうね。(以下、H19.12.24. 三星カメラ調べ)

 ……と、こんなトコでしょうか。ハッキリ言って、Nikon D40は素晴らしいですね!ダブルズームキットを買ったって74,800円!本当にコンパクトデジカメのハイエンド機並の価格設定です。

 一部で、天下のNikonがこんなエントリーモデルを気安く出すとは……と非難している人もあると思いますが、僕はカメラで写真を撮る楽しさを多くの人に堪能してもらいたいということで、安い価格設定で多くの人にデジイチを普及させようとするNikonは偉いと思う。勿論、そこからハイエンド機へのステップアップという戦略もあるだろうが、何事も入り口が重要なので、Nikonはマジ偉い!

 そんなワケで改めて、毎度恒例の人気のデジイチ投票のフタを開けてみますと、

 ……ということで、相変わらずダントツでNikon人気です。「やっぱ、いいわ。ニコン!」ですね。

 ちなみに、上記の写真はNikonコーナーだったんですが、デジイチコーナーの半分以上がNikonコーナーだったのが嬉しい。恐らく、D40D40xD80D200D300と隙間のない鉄壁のラインナップがあるからだと思う。幅広いユーザー層にカメラを提供するNikonはやっぱり偉い!

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やっぱり手に吸い付くようなフィーリングのD300はステキだ!

 その偉いNikonのデジイチですが、なぜか僕も持っているDXフォーマットのフラッグシップ機であるNikon D300が、先月末に発売になってから約1ヶ月が経とうとしているが、発表当時は23万円前後と言われた当機種の今の相場はいかほどのものか、僕愛用のお店で調べてみた。

 ……である。特に三星カメラさんは芸術的ですね。ジャスト19万円です!しかも、この記事を書いている時点で在庫が5個!つまり、即ゲットができる上に、格安というオイシイ状況になっています。

 発売当初は20万円台中ほどが安いお店の相場でしたが、1ヶ月ほどで1万円ほど安くなった計算になります。まあ、何かとライバル視されてしまう、CanonのEOS 40Dなんかも11万円台になりましたからね。いやぁ~、価格もだいぶ下がってきましたね。

 今後、どこまで下がるか見ものですが、すぐにD300が欲しい人には三星カメラさんはオススメですね。更にココでは、憧れのあのコAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)なんかも、188,400円と18万円台で販売しています。なぜかライトグレーになると191,000円と若干割高になっているんですが、ただ、日によって同じ価格になったりするようですね。それにしても、このレンズがここまで値下がったのも、近いうちに巷で噂されている「ナノクリスタルコート化」した商品が出るんじゃないかと睨んでいます。

 そうすれば、ナノクリスタルコートレンズで、AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G EDAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDとナノクリスタルコート化したこのレンズでナノクリスタルコート大三元のレンズシズテムが完成するわけですね。レンズだけで総額60万超という懐に優しくないシステムですが、良いですね、ナノクリスタルコート!

 ではでは。

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「わ」と「れ」の左側は同じ形ではない
親鸞聖人わあるど

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富山県で本格派コーヒーを飲めるお店♪

 お猿@おはようございます。

 最初に断っておきますが、今回は当ブログ初の「グルメ・クッキング」カテゴリーの記事です。それ程の、感動を覚えたものですので、良ければ読んでいってくださいね!

 12月に入って師走ということで、みんなも何かと忙しいわけですが、僕も忙しくてブログ更新しているヒマもないので、コーヒーでも飲んで頑張りたいものです。……とは言うものの、僕は幼少の頃より緑茶派でして「日本人ならお茶を飲め!」という思想の持ち主であり、コーヒー文化は殆どナシ。特に、最近の缶コーヒーにある「ブラック・無糖」なんてのは、ただ苦いだけで美味しいとも思ったことはありませんでした。

 しかし、そんな僕にコーヒーの魅力を教えてくれたお店があったので、今回はババンッと紹介してみたいと思うよ!

 場所は、富山県の中心にある射水市。北陸自動車道小杉インターより南の青井谷という地区を走っていくと左手にそのお店が見えてきます。周囲は田園地帯ということで非常にのどかですが、そこにあります。(地図はコチラ!)

 その名も食事処 サンキュー

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田園と山の中に突如現れた「食事処 サンキュー」

 写真から判断すると屋根から竹が生えているように見えますが、建物の裏の山に生えているだけなのでご安心ください。中に入ると、

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ガラス張りで明るい店内でコーヒーや軽食を楽しめます

 入って右が、ご覧の通りの喫茶コーナーと麺類コーナー。ちなみに他には完全無添加の焼き立てパンを売っているパン工房もあります。ちょっとしたコンビニもあります。

 ……で、この喫茶コーナーが、コーヒー通を唸らせる名店だったりするわけです。中でも特徴的なのが、このコーナー。

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思わず足が止まってしまうコーヒー豆販売コーナー

 右下に置いてある樽の中には数種類のコーヒーの生豆が入っています。それを左のドイツ製の焙煎機で希望する量を焙煎してくれます。この焙煎機は知る人ぞ知るノボ・ローストマスターといって、富山県でも2台しかないとか……。バリスタである店長の話では、日本製の焙煎機とは違って、焙煎時に豆の渋皮も吹き飛ばして取ってくれるのだそうです。

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世界中の豆を生豆の状態で、かなりのお手ごろ価格で販売しています

 樽の中に世界のコーヒー豆を見ることができます。

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生のコーヒー豆がこんな色をしているとは知らなかった!

 ちなみに樽に入っている生豆はこんな感じです。僕も始めて見たんですが、こんな青白い色をしているんですね。もっと、こげ茶色をしているかと思ったんですが、この豆を焙煎することによって、あのコーヒー色というかこげ茶色の豆になるんだそうです。焙煎具合もお願いすれば、その通りに焙煎してくれます。

 このドイツ製焙煎機の「ノボ・ローストマスター」は、目の前で焙煎してくれるので、待っている間見ていて開きません。その様子まで録画してみました。まずは、コーヒーの生豆投入時の状態です。

 まだまだ、青白い豆ですが、焙煎機の中で舞うように攪拌されながら焙煎されていきます。焙煎にかかる時間は量や焙煎具合によって変わりますが約10分。その途中経過はこんな感じです。途中で、カメラが左にパンして何やら映していますが、これは焙煎中に吹き飛ばされた渋皮です。これを吹き飛ばして除去してくれるのが、このドイツ製焙煎機の大きな特徴でもあります。

 段々、黄色く変色してきました。この辺から、周囲には香ばしいコーヒーの香りが漂ってきます。そして、更に焙煎終了間際の様子はこんな感じです。

 う~ん、これこそ見慣れたコーヒー豆ですね。既にかなり香りが立ってアロマって感じです。豆を購入すると、サービスでコーヒー一杯飲めるので美味しさが格別です。

 最後に吹き飛ばされた渋皮だけを映してみました。トルネードでクルクル回っていて面白いです。 

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既に焙煎した豆も並んでいます。粉に挽いてもらうならこっちがイイ

 既に焙煎した豆もこのように販売しております。まずはオススメのオリジナルブレンド。100gで290円200gで500円ということなので、かなりオトクです。生豆のところにあるので一番高価なのが「ハワイコナ EXファンシー」っていうのですが、100gで780円となっていますが、これって相場は1000円超えるらしいですね。ちなみに、この重量は焙煎後の重量なので、かなり良心的な値段です。豆で販売ですが、粉に挽いてもらいたい人は、挽いてくれますので安心して購入できます。わざわざ、この豆を買いに遠方から来られる方もあるのだそうです。

 ちなみに、喫茶ですので、ちゃ~んとコーヒーも飲めます。オススメはバリスタの店長が入れてくれる「サイホンブレンド」!見事な手つきでサイホンのコーヒーを攪拌して入れてくれます。

 あまりに美しいので、Nikon D300Ai AF Nikkor 50mm F1.4Dで撮っちゃったよ!ブログ掲載のための写真ですが、Largeで撮ってしまいました。

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本格的にサイホンで入れてくれるのを眺めていました。美しい……

 更に、思わずお願いして、動画でも撮っちゃいました(笑)!そのサイホンテクニックをご覧ください!

 

 ちょっとカメラ向けられて緊張したのか(と言ってもコンパクトデジカメの動画モード)、本人は「ちょっと不満だねぇ……」と言っていましたが、この出来を見る基準は、このサイホンの中のコーヒーが3層に分かれているという事。ヘラで掻き混ぜているだけのように見えますが、これがなかなか難しいのだそうで、バイト君が練習で入れたのを試飲したんですが、同じ豆と道具を使っていながら味が全く違いました。ちなみにこれは僕が注文したコーヒーですので、タダ飲みではありません(汗)。

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上から3層に分かれているのが、美味しいコーヒーの証!

 う~ん、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、3層に分かれていますね。これがなかなかに難しいのだそうです。

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これが店長が直々に入れてくれるサイホンコーヒー♪

 ……で、その店長が直々に入れてくれるサイホンブレンドをいただきました。これは、Nikon D300MACRO 70mm F2.8 EX DGでカリカリシャープに撮ってみました。ハッキリ言って、ただ苦いだけじゃなくって本来のコーヒーの味を堪能できます。ちなみにコーヒー初心者の僕でもブラックで飲んでいます。まじでウマイ!

 更に、サイドメニューのホットドッグがまた名品!

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自家製パンと無添加ソーセージを使用した、絶品のホットドッグ!

 パンはこの食事処のベーカリーで焼いた完全無添加の安心で安全なパン。そして、中に入っているソーセージが、これまた市販のソーセージに付き物の添加物である「亜硝酸ナトリウム」とか「硝酸塩」などのアブナイものが入っていないモノだそうです。発色材が入っていないので、市販のものに慣れている人は「色がイマイチ鮮やかじゃないよネ……」と思うかもしれませんが、それこそ無添加の証拠!実際に食べてみるとメチャメチャうまい!

 一緒に食べに行った親子連れのママさん曰く、

「ウチの子、添加物のアレルギーでウィンナーとかソーセージ食べられないんだけど、ここのは食べても大丈夫なの」

 とのこと。コーヒーとホットドッグで至福のひと時でした。デザートにソフトクリームもウマイです。

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これまたファンの多い、バニラと黒ごまのソフトクリーム

 これまた、Nikon D300MACRO 70mm F2.8 EX DGでカリカリシャープに撮ってみました。ブログ用の写真なのに、かなり無駄の多い機材ですね。シャープなんですけど、やや融け気味なのが気になりますが、その辺は大人の事情ということで気にしないでください。

 手前が「バニラ」。奥が「黒ごま」です。オススメはこの黒ごまソフトですね。これはかなり堪能できます。ミニソフトなら150円で味わえるので、是非デザートに頼みたいものです。

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カウンターで見守ってくれている老夫妻の人形……か、かわいい

 そんなワケで、先週オープンしたてながら、本格派の味が楽しめるお店ということで話題の食事処でした!

 今回は麺類コーナーを紹介できませんでしたが、こちらのブログで紹介されていましたので、是非ご覧ください。関西風のうどんとそばを堪能できますよ!格安の「釜玉うどん」がツボにはまる美味しさです!

 ではでは。

~今日のリンク~
アトピー、アレルギーのこだわり商品をお取り寄せ
中古パソコンのデジタルドラゴン
秋葉原から中古パソコンのぱそすた「パソコン倶楽部」

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Nikon D300と頼もしいレンズたち

 お猿@おはようございます。

 今年も残り20日を切ってしまったわけですが、今ではすっかりNikonを溺愛してしまったフォトグラファーと成り果ててしまいました。そう言えば、昨年の今ごろはNikonなんて使っていなかったっけ。職場所有の某観音社の「接吻 デジタル」を使っていたんですよね。

 思えば、僕のフォトグラファー人生はDNAによるものかもしれないと思うのも、父親が写真を生業としていたっていうのもありますね。まあ、昔は写真に興味なんてなかったんですが……。それが、高校時代に新聞委員を3年間務めた挙句、最後の年には新聞委員長なんてのをやってしまいまして、高校ではちょっと知れた「カメラ小僧」でした。その後、DTP業界に入って印刷の色分解屋発の異例のフォトグラファーとなったのですが、ずっとカメラは某観音社のアレでしたね。

 それが、今年の3月の記事にあるように名機「Nikon D80」を購入し、Nikon党員になりまして、すっかり「レンズ装着は左回し」という体質になってしまいました。今ではもう某観音社の「レンズ装着は右回し」の体質に戻ることができませんね。

 まあ、個人でデジイチを持つということで楽しみの一つが多様の交換レンズを揃えて、それぞれの描写を堪能するっていうのがあるんですが、懐的には決して楽しくない、全くもって厄介な世界に足を踏み込んでしまったわけです。

 それでも、デジタル一眼レフカメラの醍醐味は「レンズ選び」。D80で使っているレンズをそのまま今の「Nikon D300」でも使っているわけですが、苦労して集めただけあって、現在のラインナップでかなりのシチュエーションに対応できております。しかも、10万円を超すような高級レンズはないのですが、それでも個性的な描写ですっかり担当が決まっております。今回は、D300に装着した様子も踏まえて、彼らに感謝の意を表して購入順に紹介してみたいと思います。

1、AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)

 まずは、やっぱりコレでしょうね。大人気かつ高性能なニコンの悪魔の高倍率ズームレンズAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)!今ではだいぶ、流通するようになったんですが、それでも大人気レンズで、これを使いたいばかりに他社カメラからニコンFマウントに改宗する人もあるとか?

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 D80にハメ殺しするつもりで同時購入を企てたのですが、案の定、1ヶ月待ちだったし、これをハメ殺しというわけにはいきませんでした。ちなみにゲットした時の喜びの記事がコレ

 確かに某観音社の「接吻 デジタル」のレンズキットで撮った写真と比較すれば、高倍率ズームなのに非常に高画質。更にレンズ内手ブレ補正のVRも付いているので、撮影時にファインダー内で補正結果も確認できることもあって安心感が全く違う。ただ、開放F値がどうしてもF2.8通しのレンズに比べれば見劣りしてボケが堪能できなかったりする。他にも高倍率ズームということもあって、あと一歩の解像感が得られないのも事実。

 しかし、イベント時なんかで足で稼いでいる時間がない。望遠も広角も色んなパターンを撮っておきたいという場合には、他のズームなんかと比べれば格段にいいのも事実なので非常に重宝。便利さでなんだかんだと使いやすいのがコレ。

 特に、D300でこのレンズを使うと、非常に大きなネックである色収差の問題が改善されるので、このハンデはなくなってしまうくらいだ。D300ではEXPEEDの恩恵で各レンズの色収差を補正して画を作ってくれるのだ。しかも、レンズ情報から判断して補正するのではなく、CMOSで得た画情報から判断して補正するから純正レンズじゃなくても補正が効く。そう思うとD300は高倍率ズームのような諸収差の出やすいレンズを快適に使えるカメラだと思う。あと、ちょっと大きめで思いレンズだが、D80に比べると非常にバランスがいいというのもある。この辺は、また後日にレビューしたいと思う。こう考えてみると、今回のD300のレンズキットに登場しているのも頷ける。デジイチデビューの1本目としても十分楽しませてくれる。

2、Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

 次がこの単焦点レンズAi AF Nikkor 50mm F1.4Dだ。購入は、先のVR 18-200mmと一緒。ただ、D80とVR 18-200mmをオーダーして数日後に追加注文したので、オーダー順で言うと後になる。

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 実際に、ポートレートを撮る事が多いので、その為に購入したと言ってもいい。開放F値がF1.4っていうのもスゴイ。さらに、これだけの口径なのにお値段も安めっていうのが非常にイイ。

 ところが「安かろう、悪かろう」どころか、実際に使ってみて驚いたのが解像感。EDレンズとか全く使っていないのに色収差も目立たず、ちょっと絞るだけでメチャメチャシャープでクリアな画質だ。更に、背景のボケ具合がたまらずに美しい。人物を撮ると髪の毛とか毛穴までスッキリ写るのがゾクゾクするくらい気持ちがイイ。この値段でこれが得られるのは非常にオトク。Nikonカメラを使うのならDXフォーマットであっても、このレンズは持っておくべきだと思う一品。ライバルとしてカールツァイスの「PlanarT*1.4/50 ZF」というものもあるが、僕としてはAFでも使えるニッコールのコレがいいと思う。

 D300に装着すると、圧倒的なボディの重量にバランスが悪かったり、ホールドのしやすさからすると難点があるのだが、僕は写真のように50mm純正のラバーフードではないものを使っている。そのことに関しては、プチカスタマイズの記事を見ていただきたい。これを装着することで、レンズが擬似的に長くなり、ホールドしやすい。

 なんだかんだと言っても、このレンズが一番のお気に入りで、勝負レンズだったりする。

3、10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM

 3番目に購入したのが初のサードパーティ製レンズSIGMAの10-20mm F4-5.6 EX DC /HSMだ。

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 これは、狭い室内撮りもする僕のスタイルに合わせて購入した超広角ズームだ。APS-CというかDXフォーマットは、35mm換算すると1.5倍の画角になってしまうために、広角に弱いと言われるが、

 でも、そんなの関係ねぇ~っ!

 でも、そんなの関係ねぇ~っ!

 でも、そんなの関係ねぇ~っ!

 ハイ、おっぱっぴー♪

 ……と言わせてしまうスゴイレンズだ。APS-C専用レンズということだが、10-20mmという、このクラスでは最も広角を実現したレンズ。10mmは35mm換算したって15mmだから、正直これだけあれば十分。実際にVR 18-200mmでカバーできない広角がありまして、後ろの壁にへばりついて撮ったって撮り切れない範囲を難なくカバーしてくれる。今まで、このレンズに助けられたことが何度あったことか。広角側をこれで守ってしまえば、DXフォーマットは望遠側に強いので、後のレンズは安価で望遠側を買い増しできる。

 このレンズではレビューも何度かしたけど、描写もスッキリしていて満足の一品。値段も手ごろなので、一般家庭の部屋で広く撮影したい場合には欠かせない。11mmとか12mmスタートの超広角レンズが他社から出ているが、この1mmの違いが大違いで、やっぱりこのレンズで良かったと思う場面が何度もあった。確かに、かなりのじゃじゃ馬でちょっとした水平の狂いから歪みや変形がガンガンに出てしまうのだが、使いこなしさえすれば見慣れた景色であっても別世界を切り開いてくれる楽しいレンズ。胴が太いがD300との相性はバツグン。これまた、かなり使うレンズだったりする。

4、MACRO 70mm F2.8 EX DG

 商品撮影、俗にブツ撮りする為に購入したマクロ専用レンズMACRO 70mm F2.8 EX DG。実際には、そういった使い方をしていないけど「ポートレートマクロ」としても使えるらしい。 

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 超広角ズームでSIGMAの高画質にホレボレとしたので、マクロもコレにしてしまった。70mmという画角も35mm換算すれば105mmなので、フルサイズにしてしまえば一般に売られているマクロレンズと同画角。実際に使ってみてもワーキングディスタンスも取れるので、商品の変形も抑えられて非常にイイ。

 過去にレビューもしましたが、「カリカリシャープマクロ」ということで、レタッチソフトでシャープネス処理を施さなくてもカミソリのようにキレのいい解像感を得られる。

 かなりズングリムックリなレンズながら、D300とのバランスはイイ。頻度は多くないものの、ブツ撮りの際には大活躍して商品の特徴をシッカリ表現してくれるレンズです。

5、Ai AF Nikkor 24mm F2.8D

 最後に職場で購入した単焦点レンズAi AF Nikkor 24mm F2.8Dを紹介します。

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 24mmという広角域なのだが、集合写真用に購入した一品。以前のレビューでもやったように単焦点レンズならではの解像感で高倍率ズームに圧勝している。フードは付けていないのだが、三脚固定で使うのでホールドは考えていない。集合写真では周囲の人まで綺麗に描写してくれるのがウレシイ。しかも、軽い!ただ、ちょっとスナップには使いにくいので、出番は限られている。

 そんな感じで、VR 18-200mmをハメ殺ししようと購入したものの、レンズがいつの間にか増えてしまいました。

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 すっかり、レンズ中毒ですね。しかも、過半数以上が単焦点レンズ。見事に、単焦点の沼にはまってしまっています。正直、こんなに機材を揃えることになるとは思ってもみませんでした。

 まだまだ、欲しいレンズもあるのですが、一先ずこれで満足していますので、乗り切っていきたいと思います。

 ではでは。

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ケータイ電話はキビキビ動け!

 お猿@おはようございます。

 デジタル一眼レフカメラも携帯電話も先月末に一新しまして、デジイチはNikonのD300に、そして、携帯はDoCoMoのD905iになって、いずれも型番からしてD級ライフを送らせていただいております。格差社会の現今でありますが、せめてA級ライフを送れるようなオトコになりたいものです。

 さて、みんなもやっている好きなデジタル一眼レフカメラメーカーは?投票では、Nikonが大人気でして改めてNikonの強さを思い知らされたカンジです。

 

 Nikonどころか、最近はDoCoMoの新機種である905iシリーズも全部入りケータイということと新料金プランへの切り替えということも手伝って出だし好調で、ドコモショップも中々の賑わいを見せています。そんな流行に乗って僕もD905iに切り替えてバリューコースを堪能しようと思ったんですが、何気に端末の動作が遅い!

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ズラリと並んだ歴代ケータイ。SH900iを除けば見事に三菱製

 何といいましょうか。僕の楽しいモバイルライフを支えてきたのはDoCoMoでして、携帯電話になる前のポケベルもDoCoMo!その後のPHSもDoCoMoじゃないけどNTTのナントカ!そして、携帯電話になって今までもDoCoMoなんですが、ポケベルを除けば、使っている機能は「通話」「メール受信(送信はまずしない)「アラーム」ですね。ポケベルに至っては「着信」しかしないんですけどね。あ、でも「アラーム」は使っていたか……。

 考えてみれば着信音もプリインストールのピロピロですしね。今になって思うんですが、何も全部入りケータイにしなくても良かったのではないかと反省しています。

 ……でさっきの写真は僕の最近の携帯なんですが、あってもどうしようもないのにため込んでいます。さっさとショップに引き取ってもらえばいいのになぜかありますね。ハッキリ言ってジャマです。まあ、何と言いましょうか。レアメタルってのが入っているらしいので手に持っていたいのでしょう……。

 まあ、それはそうと上記の機種はそれぞれに思い入れがありまして、それぞれに僕初の機能を搭載した携帯だったりするのです。左から……、

  1. D251i …… 僕最後のmova。初の折畳み式端末であり、初のカメラ付きケータイ。
  2. SH900i …… 僕初のFOMA。
  3. D902i …… 僕初のスライド式端末。iチャネルも付いているよ!
  4. D905i …… 現在の端末。初のワンセグ端末ですね。

 ……ということなんですが、どういうわけか、D902iから端末が重くなったんですね。いや、重量じゃなくって動作が……。movaからFOMAになって重くなったかというと、そうでもない。実際に90xシリーズの初代900iであるSH900iは全く重くない。それまでは「ポチッ、パッ!」と瞬時に画面が切換わっていた。それが、D902iになった途端に「ポチッ……んっ?……ッパッ!」とワンテンポ遅れるのだ。

 では、その具体例を初代FOMAのSH900iと現在の進歩した筈のD905iで紹介したいと思う。D905iはできるだけ動作を速くしたいので、待ちキャラはオフにしてあります。

1、待ち受け → MENU → 待ち受け

 待ち受け画面からMENU画面に切り替えて、切り替わって再び待ち受けに戻すっていうのをやってみました。言うまでもなく、MENUボタンは同時に押しています。左がSH900iで、右がD905iです。

 ……どうですか?比較するとD905iの遅さが分かると思います。

2、待ち受け → Mail → 待ち受け

 では、次は女子高生も大好きなメール機能への切り替えはどうでしょう?

 ……こんな感じですね。メールのリスト表示する前のメール機能のメニュー表示だけなのに、この遅さ!これだと女子高生もグレちゃいますね。

3、待ち受け → iMode → 待ち受け

 最後に、携帯電話とネット社会の融合を果たした偉大な技術!iModeへの切り替えを試してみましょう。

 ……という感じです。ハイスピードの影響か、通信自体はかなり早くなった感じがするんですが、オフラインな部分が超トロイです。

 全体的に、時間の合間にチャッチャとメール確認をしたかったりしたい場合には、メチャメチャのろく感じます。待ち受けに戻るだけでも同じくらいの時間がかかるっていうのは許せませんね。

 時は金なり!随所にFLASHアニメを入れるのも結構ですが、是非とも携帯のレスポンスでも各社競ってもらいたいものです。まあ、FLASHを堪能したい人のために、FLASHのON⇔OFFの切り替えを付けていただければ幸いです。あと、携帯電話の諸々の評価をしている雑誌もその辺のチェックもヨロシク!

 そんなワケで皆さんに質問です。

 

 ではでは。

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Nikon D300 vs D80レビュー(操作編)

 お猿@おはようございます。

 ここんとこ、うっかり愛機となったNikon D300のレビューをさせていただいておりますが、なんせ師走っていうことでまともな実写レビューができずに申し訳ありません。実写レビューともなりますと、自分なりに厳密に諸設定をして臨みますんで、時間がないと検証用の素材を確保できないのが現状です。まあ、結構撮影はしているんですが、仕事用の写真をここに掲載するわけにもいきませんので……。一先ず、本業で忙しい今日この頃です。

 ……とその前に、例の好きなデジタル一眼レフメーカーは?の投票が更にNikon大人気の模様です。

 

 ……いやぁ~、圧倒的与党なニコンですね。そんな、みんな大好きなニコンのデジイチですので、ますます気合を入れてレビューしたいと思います。

 さて、前回に引き続いてD300のレビューをしたいところですが、インドアライフでできるレビューと言いますと、カメラの操作感ってとこでしょうか?特にNikonのカメラは、カメラの作りと言いましょうか、メカメカした感じが受けているようですので、その操作感は素晴らしいものかと思います。Nikon移行前は某C社の初代「接吻デジタル(笑)」を使っていましたので、比較してみてもNikonの作りは良いですね。

 そんなワケで、操作感のレビューをしてみたいと思います。

 ……というワケで、Nikonデビューした時のデジカメってのが、みんな大好きな「Nikon D80」だったりするわけですが、これを使い始めた頃は、レンズの装着方法からして某C社と正反対な操作感に困惑したものですが、慣れてしまえば問題ナシです。今となっては、かなり手に馴染んだD80なんですが、これからのステップアップ組としての観点からレビューしてみたいと思います。

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D80デビューの時に購入したガイドブック。D200と比較されて可愛そうだった

 ……と、なぜか各社(……と言っても2社だけだが)発行のD80ガイドブックの写真を掲載したんですが、これらの本で必ずと言っていいほどD80と比較対照とされるのが、同画素のエントリーモデル「Nikon D40x」ではなく、兄貴分の「Nikon D200」だったりするわけです。格上のモデルと勝負するのはどうかと思いながらも、画質面では互角の勝負であった。しかし、樹脂ボディとマグネシウム合金ボディという違いをはじめ、防塵防滴ボディといった堅牢な作りからカメラとしてのデキではD200に軍配が上がりがちだ。

 しかし、D300を使ってみて思ったのが、これらの記事を書かれるセンセイ方の評価は果たして正しいのだろうか?ということだ。画質面では文句は言えないが、操作面でD200と比べてD80はもたつくという評価が多い。しかし、D200以上のD1ケタというフラッグシップ機を日頃使っておられるようなセンセイ方からすれば、ボタンの配置などからソックリなD200の方が使いやすいに決まっている。

 そんなワケで、こういうガイドブックの執筆に呼ばれもしないD80出身者による評価も必要かと思った。……というのも、D300ユーザーにはD200以上のハイエンド機ユーザーによる買い増しという方も多いだろうが、D40とかD80といったエントリーモデルからのステップアップ組も相当数ある筈という理由からだ。そういうことで、D300を使うとどういう違いがあるのかということをD80の操作感にドップリ浸かっている猿的観点からレビューしてみた。

1、撮影モードの設定

 まず、僕が撮影時に基本としているのが「撮影モード」の設定だ。原則として「A(絞り優先モード)」にしているのだが、たまに「M(マニュアル)」に変更したりする。その辺の設定方法がD80からD300に移行する段階でかなり異なるので、要チェックや!

 まずは、D80の設定……、

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 ご覧のように、ペンタ部の横に撮影モードダイヤルが付いている。このモデルの特徴が、通常のPSAM(あ、並び方変えたらSPAMだ♪)に加えて、全てカメラ任せのAUTOを初めとする「デジタルイメージプログラム」が加えられている。初心者でもその場その場に適した設定を予めカメラに登録してあるのでミスが減るというものだが、正直これにお世話になったことがない。ただし、カメラ初心者にとっては便利な設定だと思う。

 このダイヤル方式だと、これだけを回して選択するだけなので非常にお手軽。しかし、何かの拍子に回ってしまうことがあり、Aモードのつもりでいたのに、実は隣のSモードとかMモードで撮っていたことがあったりしてとんでもない写真になったことがある。僕のやり方としては、この設定はワンタッチではなく、一手間かかった方がありがたい。

 その点、D300はどうか?

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 こちらは、シャッターボタンの横にMODEボタンがあって、それを押しながら手前のメインコマンドダイヤルを回すことで設定ができる。僕は、人差し指でMODEボタンを押して、親指でメインコマンドダイヤルを回すという操作をしている。この設定方法では、MODEボタンを押すだけでは設定は変わらないので、僕としては先ほどの理由からしてありがたい。ちなみに現在の設定そのものはカメラ上部の表示パネルで確認ができる。

2、撮影動作モードとAFモードの設定

 次に、撮影動作モードとAFモードの設定に入っていきます。これを並べてレビューするのは、D80ではこのボタンが並んでいるから、というだけ。

1912104

 ほらね。上のボタンが撮影動作モードボタン。下がAFモードボタンです。D80では、撮影動作モードは、このボタンを押していくとシャッターを押した時の動作を、

 1コマ撮影 → 連続撮影 → セルフタイマー 2秒リモコン → 瞬時リモコン

 と順に送りながら選ぶことができます。ボタンを押しながらコマンドダイヤルを回すのではないので設定そのものは楽なんですが、僕の撮影スタイルとしては、縦位置の時にグリップを下にして持つことが多いので、その時にシャッターボタンを押す人差し指の関節が当たって、誤って押してしまうことがあり「1コマ撮影」のつもりだったのに「セルフタイマー」になっていて、シャッターが切れなかったという悲劇が多々あります。そういうことでは、これも一手間かかった方がいいですね。

 AFモードは、AFモードボタンを押すことで、

 AF-A → AF-S → AF-C

 と順に送りながら選ぶことができます。これに関しては、僕自身AF-S以外はあまり使わないので固定です。そういうことでは撮影動作モードボタンのように誤って押したくないのですが、やや手前にある為か、誤作動は未だかつてありません。

 では、この辺の操作感はD300はどうなんでしょうか?

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 撮影動作モードに関しては、D80では撮影モードダイヤルのあったところに移転していました。ここでは、ダイヤルが撮影動作モードの設定になっています。まあ、D300では「レリーズモードダイヤル」という名称になっています。これには、左上の丸の中にあるロックボタンを押しながらでないとダイヤルが回らないので、誤って回転してしまうことがありません。で、これを回すことで、

 1コマ撮影 → 低速連続撮影 → 高速連続撮影 → ライブビュー撮影 → セルフタイマー撮影 → ミラーアップ撮影

 を切り替えることができます。

1912106

 特に、このライブビューモードが加わっているのが、イマドキのデジイチって感じですね。まあ、僕は使っていませんが……。

 この設定方法も、僕としては使い勝手は良いですね。お陰さまで間違ってセルフタイマーになっていることはありません(汗)。

 次にAFモードですが、D300では「フォーカスモードセレクトダイヤル」という名称になっています。D80のようなボタン式ではなく、マウント横にダイヤル(ツマミ?)として付いています。

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 D80のようにAF-Aがなく、その代わりにM(マニュアルフォーカス)があります。AF-Sにしてフォーカスポイントを51点にすれば、D300のお家芸である3Dトラッキングを実現できます。これは、ちょっとレンズをいじるときに間違って触れてしまうことがあるので、D80のような形式が良かったかなと思っていますが、まあ、しょっちゅうないのでいいとします。目立たないし……。

3、測光モードの設定

 次に自動露出に関わる測光モードの設定です。僕としては、基本的にはかなり優秀なマルチパターン測光で撮影をし、ヒストグラムを確認して露出の微調整を行うという撮影スタイルなんですが、明度差がある時にはスポット測光に切り替えます。中央部重点測光は使ったことがありません。二者択一で行っています。

 その測光モードの切り替えですが、

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左がD80の測光モードボタン。右がD300の測光モードダイヤル

 D80の場合は露出ボタンの左に測光モードボタンが付いていて、これを押しながらメインコマンドダイヤルを回すことで、

 マルチパターン測光 → 中央部重点測光 → スポット測光

 と順送りしながら選択します。それに対して、D300の場合はファインダー横に測光モードダイヤルが付いていて、この小さなツマミを回すことで設定ができます。ガイドブックに諸センセイ方のコメントがあるんですが、この辺からダイヤルで設定できるD200の方が使い勝手がイイと言われますが、僕としてはグリップしたままで人差し指で測光モードボタンを押し、親指でメインコマンドダイヤルを回すという、露出設定のような感覚がスマートだと思うんですが……。このダイヤルを回す時は小さくて硬いのでグリップから手を離さねばならず操作感はBad!D80ユーザーからすればちょっとやりにくいですね。

4、ISO、WB、QUALの設定

 次に、最もよく設定を変更するISO感度、WB(ホワイトバランス)、QUALの設定です。特に前者2項目はちょくちょく変えます。そして、フィルムじゃなくてデジタルで良かったな~と最も恩恵を感じるところですね。これは、双方共に3つまとめてあるんですが、その位置が全く異なる!まずは、D80……、

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 D80の場合は、背面液晶の左に縦にズラリと並んでいる。上からWB、ISO、QUALの順番だ。これを押しながらメインコマンドダイヤルを回して設定するのだが、グリップしたままで左の親指で希望のボタンを押して、右の親指でダイヤルを回すというのだから、非常に使い勝手は良い。これに対して、D300はというと、

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 カメラ上部のレリーズモードダイヤルの中に円形に配置されている。これを押しながらメインコマンドダイヤルを回していくという手法。僕は、QUALは撮影中にコロコロ変える事はないのだが、ISOとWBは変えることが多い。左手の人差し指でこれを押しながらダイヤルを回していくことが多いが、これは実に安定性が悪く。流れる撮影スタイルを壊してしまう。この辺はD80がダントツに使いやすい。

5、AFエリアモードの設定

 AFエリアモードの設定に関しては、D80はいささか面倒くさい。MENU画面から選択するという方法だ。

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 やりにくいと言っても、ファンクションに割り当ててしまえばいいのだが、僕は中央部分のフォーカスポイントしか使わず、どの場所でも中央でAFして、フォーカスロックしながら構図に持っていくというスタイルなので、これの変更がやりにくいのは逆にあり難い。僕はファンクションにも割り当てていない。

 この点、D300はどうか?

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 こんな感じで、背面液晶画面の右側にAFエリアモードセレクトダイヤルとして付いている。ここで、

 シングルポイントAFモード → ダイナミックAFモード → オートエリアAFモード

 をダイヤル単独で切り替えることができる。従来ならシングルポイントAFモードを選択しっぱなしにするところだが、3DトラッキングができるD300としては、ダイナミックAFモードにしておくことで、その恩恵にあずかれる。通常はシングルポイントAFとして使えるので、これにしっぱなし。まあ、誤動作もないので、D80方式でもD300方式でも僕としては一向に構わない。

6、フォーカスポイントの設定

 シングルポイントで中央のみフォーカスポイントを選ぶ僕としては、あまり世話にならないが、フォーカスポイントを画面の任意の位置に持っていくのがフォーカスポイントの設定だ。いずれも、背面のマルチセレクターで移動するのだが、中央部分しか使わない僕としては、一段と大きいマルチセレクターに触れてしまって簡単に移動してもらうのは非常に困る。

 そんなワケで、それをロックしてしまうフォーカスポイントロックレバーの使い勝手はどうかを見てみたい。

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 まずはD80だが、マルチセレクターの下に直線的なスライド式スイッチになっている。

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 D300はマルチセレクターの回りにダイヤルが付いていて、これを回転させることでロックできるようになっているが、いずれにしても使いにくいので、逆に使いにくいのは好都合ということでD80もD300も及第点!

7、背面ボタンの総合的な使い勝手

 まあ、D80からD300になるとボディが大型化しているということで、背面のボタン類のレイアウトが大きく異なる。……と言っても基本的な配置は一緒なのだが、それぞれのボタンの割り当てが異なるのでその辺をチェックしてみたい。

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 D80はOKボタンが右下についている。MENU操作時によく使うボタンなのでパソコンのエンターキーを押す感覚で右親指で押すクセが付いている。更に、撮影後の画像拡大の確認は、左下の拡大ボタンでやっている。これも、左下という分かり易い位置なので無意識に左下を押す。では、これがD300ではどうなるか?

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 OKボタンがあったところにCFのロックレバーが付いて、D80では拡大ボタンがあったところにOKボタンが移動してしまった。恐らく、マルチセレクターに右親指を固定して、左親指で色々な操作をできるようにしているんだろうけど、未だに画像確認の際にOKボタンを押してエラーが出てしまう。たった1つ上にある拡大ボタンに慣れるのはいつのことか?

 この辺の操作感はD80出身者にとってはかなりきつい。まあ、全体的にボタンそのものは円形になって押しやすくなったんですけどね。結局は、「慣れ」ということでしょう。

 そんなワケで、ガイドブックをご執筆のセンセイ方は何かとD300とほぼ同じ操作感のD200の操作感に好評価のようですが、そのセンセイ方も慣れていないだけなので、D80をこれから使おうっていう方は、この辺の操作感はガイドブックを鵜呑みにしない方がいいでしょう。なんだかんだ言っても、D300をゲットした今となってもD80は総合的によくできたカメラだと思うのでした。

 かなり、D80贔屓の独断と偏見による評価となってしまいましたが、お猿的な使い勝手はこういうことでよろしくお願いします。

 色々と長々と書きましたが、これからもD300もD80もガンガン使っていこうぜ!

 ではでは。

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Nikon D300 vs D80レビュー(ボディ編)

 お猿@おはようございます。

 12月に入って、ますます世間中がNikon D300で大フィーバーしているようです。以前に行った好きなデジタル一眼レフメーカーは?という投票を今になって振り返ってみたんですが、

 

 ……いやぁ~、凄いことになってますね。Nikonが66%!

 まあ、このブログが発端となって作成した投票なんですが、改めて投票の管理画面を開いてみると色んなブログで使っていただいているようですね。Canon党なブログにも貼って利用していただいているのに、それでもNikon党が66%ってのは「やっぱいいわ、ニコン!」ですね。んでもって「やるな!ニコン!」ってカンジです。最近は、ニコンのコンパクトデジカメでも、COOLPIX P5100とかCOOLPIX P50といったモデルもデジイチに負けずに頑張っていて、非常に喜ばしいことです。それにしても、コンパクトデジカメのフラッグシップ機のP5100が約3万円で手に入るって凄い時代になったもんだと思います。

 そんな僕もめでたく、「D80」と「D300」の2台体制となりまして、更に前回の記事でも書きましたように、ドコモの新料金のバリューコースに移行したくて携帯もD905iにして、すっかりD級ライフを過ごさせていただいております。

 ……で、やってみました。D80とD300の比較を!D300購入者はD80とかD70あたりからのステップアップ組も多いのではないかということで、元々はD80をメインとして使っていた僕が変わりにその役を受けて立とうということです。

 一先ず、ボディチェックということで、今回はボディ回りを重点的に要チェックしたいと思います。

 まずは、正面から。

1912061

 D300の高さが114mmに対して、D80が103mmなので、その差は11mm!1cm以上高いというのは、かなり大きくなっていますね。この大きさでグリップの長さも変わってくるので、撮影スタイルにもかなり影響があると思われます。グッとホールドして小指までシッカリと収まるのは良いですね。あと、向かって右側に10ピンターミナルとかシンクロターミナルがゴムに覆われて付いています。あと、プレビューボタンの位置もレンズ下からファンクションボタンの下に変わっていますね。まあ、この辺はD200と同じかと……。

 では次は、背面です。

1912062

 何よりも印象的なのが背面液晶画面ですね。D300が92万画素の3型液晶!画素数ってのは撮像素子の話だと思っていましたが、デジカメの背面液晶でそれを採用してきたNikonは素晴らしいと思う。なんてったって、デジカメ撮影のメリットは背面液晶ですぐに確認できるということなので、ピントなどの確認もしやすい高画素の液晶は非常に良いです。まあ、撮ってすぐに確認する作業を古くから銀塩カメラでやってこられた方は敬遠しますが、これはあくまでデジカメなので、そういうスタイルがデジカメスタイルと思っているので別に悪いことではないと思います。

 あ、それでD300に対し、D80は23万画素で2.5型液晶なので、かなり大きくなっています。D80を初めて手にしたときには、この2.5型液晶はだいぶ大きいなと思ったものですが、やっぱり3型液晶は素晴らしい!まあ、この辺の操作感は別の日に記事にしようと思っています。ただ、個人的にはボタンのプリントの色はD80やD200のようなベージュ色が良かったなぁと思う。まあ、白は白で見やすいんですけどね!

 次は、グリップ側の横顔……。

1912063

 奥行きが、D300が74mmで、D80が77mm!あれ?D80の方が3mm大きい……。これは意外でしたね。確かに持ってみると、ちょっとD300の方が平べったく感じます。

 こちら側には、メディアカードのスロットもあります。D300がCFカードに対して、D80はSDカード。スロットのフタの大きさがメディアの違いを物語っていますね。やっぱり使い勝手としてはSDカードの方がやりやすいですね。スロットへの挿入もSDで慣れているので余計にそう感じるのかもしれませんが……。

 では、次は反対側。

1912064

 端子類のカバーがD300は1つにまとめられているけど、D80はリモートコード接続端子のみが別フタになっています。まあ、D300の場合は10ピンターミナルにリモコンを接続するので、それが前に移っただけですね。

 では、次は上から見てみましょう。

1912065

 幅は、D300が147mmに対して、D80が132mmですので、その差は15mm!かなり幅広になっています。右の「撮影動作モードボタン」と「AFモードボタン」が別のところに移動したので、右肩の表示パネルが大きくなっていますね。非常に見やすいし、情報豊富です。左側はD80が撮影モードダイヤルだったのが、D300になるとそれがなくなり、モードボタンを押しながらコマンドダイヤルを回して変更するようになっている分、別の機能が割り振られています。ISOやWBといったD80では背面にあったボタン類がここに来ているのも特徴的です。

 他にも、ストラップの取り付け方法も違うんですが、取り付け部の金具も違います。

1912066

 D300はこんなダイキャスト製の金具に三角リングが付けられている。このタイプだとストラップが前後左右に回転しやすく、ストラップ本体の負担は少ない。

1912067

 D80は細長い金具のスリットにストラップを通すので、前後にカメラが動く場合はストラップに負担がかかりやすい。ただ、Canonなんかは、フラッグシップモデルでもこのタイプの金具を使っているので、人によっては使いやすいものなんだと思う。

 ……で、その実際のストラップとなりますと……。

1912068

 ……って感じですね。上がD80付属のストラップ。下がD300付属のストラップ。経年劣化もあるかと思いますが、D300のイエローの方が鮮やかな色をしている。D300の方の文字は黄色のフェルトのアップリケみたいな感じなのでちょっと安っぽそうで残念。D80側も布を貼り付けた感じになっているけど、ストラップの布の地が出ているので一体感があっていい。できることならば、黄色の文字は刺繍してもらえると嬉しかったりします。

 バッテリーは、D300もD80も共通のEN-EL3eを使っています。

1912069

 2台体制で臨む時、同じ充電器を使えるので1つ持っていけば十分という使い方もできますね。そのバッテリ周りで気になるのがコレ。

19120610

 バッテリーカバーの隣にある、例のアレです。D80ではバッテリーグリップの「MB-D80」を装着する時は、バッテリーカバーを外して、中のバッテリーを出して……という感じでしたが、D300では、このL字型のフタの部分がバッテリーグリップの「MB-D10」を装着する部分なので、通常のバッテリーカバーはそのままで取り付けられる。これは便利だ。

 最後に、マニュアルですが、これだけ大きさが違います。

19120611

 あ、急にD300のマニュアルが小さくなったように見えますが、多機能なD300のマニュアルがこれで済むはずがない。横から見てみよう。

19120612_2

 D300は427ページあるのに大して、D80は201ページ。案の定、倍以上のページ数になっている。でも、できれば面積は広くしてでも薄くしてほしかったですね。D80の時はカメラバッグに入れて持ち歩いていましたが、D300のこの大きさだと……ちょっとバッグに入れるのはチョット……。

 そんなわけで、マニュアルまでズッシリしているD300です。

 まあ、D300のズッシリくるのは、これはこれでメリットがありますが、もっと腕を鍛えたいと思います。そして、D80を使うようにヒョイヒョイと操れるようにしたいものです。

 ……とボディチェックを終えたところで、次は操作感をレビューしてみたいと思います。

 ではでは。

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D300どころかD905iもレビューします

 お猿@おはようございます。

 つい先日、憧れのアノコ「Nikon D300」がうっかり僕の手に入った為にレビュー開始の宣言をしたわけですが、昨日もNikonデジイチのFXフォーマットのフラッグシップ機「Nikon D3」もが発売となり、更に「OLYMPUS E-3 」までもが同時発売となってデジカメ秋の陣(もう冬?)もまさに激戦ですね!

 ……とは言っても、デジタル一眼レフの中級機からフラッグシップ機のリリースということもあって、家電量販店にD300が展示してあっても周囲は過疎。そもそも、デジタル一眼レフコーナー周囲には、オジサンが数人いる程度。若いカップルや綺麗なお姉さんなんかはコンパクトデジカメコーナーでスタイリッシュなデジカメを物色している。まだ若いと思っていたが、僕ももうオジサンなのか……?

 更に、デジカメコーナーよりも盛り上がりを見せていたのが、携帯電話コーナー。お猿も使っているDoCoMoの905iシリーズが徐々に発売されて機種変更に訪れている人が多いようだ。こっちは年齢層も広く。子供の姿も見える。

 以前の記事でも書いたように、905iに機種変更するということは様々な意味があり、タダの機種変更ではない。機種変更をするということは、毎月支払う料金プランの変更にも繋がるということなのだ。それで、905iシリーズがリリースされてから、機種変更に伴う費用は高くなるというイメージだけはハッキリしていたが、実際の価格は分からず悶々としていたのだが、今日、ドコモショップに行ったところ、ハッキリしていました。

 そういうわけで、今日はDはDでも携帯のDのレビューです。まあ、ココログのカテゴリー分けで「携帯・デジカメ」となっていて、同分類ってのが気に入りませんが……。

 前も言ったように、同一機種の継続使用に伴う割引は、従来は12ヶ月未満、12ヶ月以上、18ヶ月以上、24ヶ月以上という分類のされ方で、1年継続して機種変更するより、2年継続して機種変更する方が割り引かれる時代であった。しかし、今回からは、1年未満か1年以上かだけで割引額が変わるそうだ。

 つまり、まもなくD902iを使って2年になる僕としては、既に割引額はMAXで、2年まで待つ必要はない。せいぜい、ポイントが更に貯まるまで待つくらいなもんだ。では、1年以上経過した僕がD905iに機種変更しようとしたらいくらかかるのか?

 58,000円っぽい。ただ、今の時期は「冬割」というものがあるらしく、僕の場合は8,000円引きだった。それで、結局は50,000円。頭金とかなんやらやっていって結局24回払いにしてもらって月々2100円。これは12回払いだろうが、24回払いだろうが支払い総額は全く変わらないので、月々の負担の少ない24回払いにしておいた。しかし、僕の場合はポイント適用で頭金と最初の6ヶ月は支払いタダだから、18回払いになります。

 そんなワケで、僕の実質的な支払いは半年後からということですので、本日かかる費用はタダ。そういう感じでうまく口車に乗せられまして、D905iに機種変更して参りました。これで、めでたく料金プランはバリューコースの適用です。

1912011
右が新しいD905i。左のD902iに比べて少し大きい

 やってきたD905i(右)と、今日まで使っていたD902i(左)。カラーは今回もiPodテイストなホワイト。D904iではスリムになったと思ったDシリーズだが、こうやって見てみると、D905iになって若干大きくなっている。中央のセレクターがただの十字キーだったのが、クルクル回るヤツになっています。基本的にキー配置もセレクタの機能割り当ても変わらないが、左列の中央のボタンがスピードメニューに変わっている。そういえば、D902iで唯一使わなかったキーがこれだった。ナイス変更である。

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厚みも上のD902iと比べてあまり変化がない。ワンセグ搭載というのが原因らしい

 厚みは、D904iで薄くなったと思ったところが、リバウンドしてD902iとほぼ同じ。ただ、流線型になったようなので、風の抵抗は受けないことでしょう。あ、「FOMAハイスピード」ってのがあると聞いたけど、ハイスピードを実現するために流線型にしたのかもしれませんね。よくやった、ドコモ!

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スライド量も多いのか数字キーの面積を広めにとっている

 スライドしてみると、D905iの方が長くなるのが分かる。その分、数字キーのエリアが広くなり、また、キーそのものも大きくなった。実際、かなり押しやすい。女子高生のメール打ちもますます高速化していくことでしょう。これもどうやら流線型になったFOMAハイスピードの効果でしょう。

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レンズカバーのある上のD902iと何もない下のD905i

 裏を見てみるとこんな感じ。かなりシンプルになりましたね。背面カメラのレンズがD902iにはスライド式のカバーが付いていて、これを開ける事でカメラ起動だったんですが、そのカバーすらありません。まあ、携帯電話のカメラは許せない僕としてはどうでもいいことですが……。

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卓上ホルダには横にして携帯を置くことになる

 あと、充電の時に使う卓上ホルダもかなり変わった。……と言っても某社のシャア専用携帯のアレではないんですけどね。オレ専用です。従来の卓上ホルダは縦置きだったのに対し、なんと横置きで使うのだ。そうすると、液晶表示も横位置になって、まるで置時計のようだ。では、なぜ横置きなのか?

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どうやらワンセグ対応でテレビを見やすいようにしているようだ

 ワンセグ対応だからだそうですね。こうやっておけば電池残量を気にしないでテレビを見れます。っていうか、テレビ観れよってカンジですが……。

 携帯そのものにアンテナが付いていますが、これは通話用のアンテナじゃなくって、ワンセグ用のアンテナです。それにしても、僕としては人生初ワンセグということでアニバーサリーな今日だったんですが、ワンセグとは想像以上に綺麗なもんです。これで、カウチポテトライフにもますます拍車がかかりますね。

1912017
メールの文字表示はかなり大きい物から小さい物まで設定ができる

 メールの文字はここまで小さくできます。どこもの料金通知メールのe-Billingメールも1画面で収まってしまいます。メールは受信のみと決めている僕としては、あんまりスクロールさせるのも面倒なので、文字最小でいいです。っていうか、液晶が超滑らかなので非常に文字も読みやすくなっています。

1912018
スピードメニューの中には色々な機能が盛り沢山

 先ほどの、新しく付いたスピードメニューの中にGPS機能が付いているようですね。これは非常に魅力的でして、東京とか取材やら出張した時に重宝しそうです。しかし、歩くたびに随時、地図をダウンロードするらしいので相当パケット代がかさむそうですので、パケ・ホーダイにでも入っておかないととんでもない額を請求される可能性があります。ですので、僕はパケ・ホーダイに入りません。だって、基本的に富山から出ませんので……。車運転している時にこんなの凝視していたら、それこそ道路交通法違反で捕まってしまいますね。

 では、ここでD905iで残念だったこと……。

1912019
ストラップの穴が中央に来たのはチョットいただけない

 まずは、ストラップを通す穴がド真ん中についていること。腰のベルトに携帯ホルダーを付けている僕としては、中央はフタが被さる部分なので非常に使い勝手が悪い。できれば右なり、左なりに寄せてほしかった。まあ、ストラップを横に倒せばいいので大きな問題ではないのですが……。

19120110
できればプッシュオープンを採用してほしかった

 それから、プッシュオープンのボタンがなくなったってこと。その代わりにスライドオープンさせるときは「アシストスライド」という新機構がD904iくらいから付いたらしいが、画面を押さえてスライドさせるより、ボタン1コでシャコーン!と開くスタイルが好きだったんですがね。まあ、電話着信する時は、スライドオープンさせることで通話開始という設定にしている僕としては、プッシュオープンの方が何かとスムーズなのですよ。でも、死に物狂いでアシストスライドに慣れてみせます。

 ……で、余談なんですが、

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デジカメで使っているSDやCFも小さいと思ったけど、まだまだ小さいmicro SD

 D905iの外部メディアとしてはmicro SDが採用らしい。今までは愛用していた試供品のmini SD 16MBだったんですが、これも使えなくなってしまいました。それにしても、マジ小さいです。僕の小指の爪くらいの大きさですね。人生初micro SDだったんですが、これは驚きです。写真では512MBですが、1GBとか2GBという容量のものもあるそうなので、何に使うんだ?と思ったんですが、音楽プレイヤーとして使ったりするときに必要らしいですね。まあ、僕はiPod派ですけどね。

 そんなわけで、携帯1台で相当振り回された1日でしたが、次からは冷静になってD300のレビューに戻りたいと思います。

 ではでは。

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