Nikon D300と頼もしいレンズたち
お猿@おはようございます。
今年も残り20日を切ってしまったわけですが、今ではすっかりNikonを溺愛してしまったフォトグラファーと成り果ててしまいました。そう言えば、昨年の今ごろはNikonなんて使っていなかったっけ。職場所有の某観音社の「接吻 デジタル」を使っていたんですよね。
思えば、僕のフォトグラファー人生はDNAによるものかもしれないと思うのも、父親が写真を生業としていたっていうのもありますね。まあ、昔は写真に興味なんてなかったんですが……。それが、高校時代に新聞委員を3年間務めた挙句、最後の年には新聞委員長なんてのをやってしまいまして、高校ではちょっと知れた「カメラ小僧」でした。その後、DTP業界に入って印刷の色分解屋発の異例のフォトグラファーとなったのですが、ずっとカメラは某観音社のアレでしたね。
それが、今年の3月の記事にあるように名機「Nikon D80」を購入し、Nikon党員になりまして、すっかり「レンズ装着は左回し」という体質になってしまいました。今ではもう某観音社の「レンズ装着は右回し」の体質に戻ることができませんね。
まあ、個人でデジイチを持つということで楽しみの一つが多様の交換レンズを揃えて、それぞれの描写を堪能するっていうのがあるんですが、懐的には決して楽しくない、全くもって厄介な世界に足を踏み込んでしまったわけです。
それでも、デジタル一眼レフカメラの醍醐味は「レンズ選び」。D80で使っているレンズをそのまま今の「Nikon D300」でも使っているわけですが、苦労して集めただけあって、現在のラインナップでかなりのシチュエーションに対応できております。しかも、10万円を超すような高級レンズはないのですが、それでも個性的な描写ですっかり担当が決まっております。今回は、D300に装着した様子も踏まえて、彼らに感謝の意を表して購入順に紹介してみたいと思います。
1、AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)
まずは、やっぱりコレでしょうね。大人気かつ高性能なニコンの悪魔の高倍率ズームレンズ「AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)」!今ではだいぶ、流通するようになったんですが、それでも大人気レンズで、これを使いたいばかりに他社カメラからニコンFマウントに改宗する人もあるとか?
D80にハメ殺しするつもりで同時購入を企てたのですが、案の定、1ヶ月待ちだったし、これをハメ殺しというわけにはいきませんでした。ちなみにゲットした時の喜びの記事がコレ。
確かに某観音社の「接吻 デジタル」のレンズキットで撮った写真と比較すれば、高倍率ズームなのに非常に高画質。更にレンズ内手ブレ補正のVRも付いているので、撮影時にファインダー内で補正結果も確認できることもあって安心感が全く違う。ただ、開放F値がどうしてもF2.8通しのレンズに比べれば見劣りしてボケが堪能できなかったりする。他にも高倍率ズームということもあって、あと一歩の解像感が得られないのも事実。
しかし、イベント時なんかで足で稼いでいる時間がない。望遠も広角も色んなパターンを撮っておきたいという場合には、他のズームなんかと比べれば格段にいいのも事実なので非常に重宝。便利さでなんだかんだと使いやすいのがコレ。
特に、D300でこのレンズを使うと、非常に大きなネックである色収差の問題が改善されるので、このハンデはなくなってしまうくらいだ。D300ではEXPEEDの恩恵で各レンズの色収差を補正して画を作ってくれるのだ。しかも、レンズ情報から判断して補正するのではなく、CMOSで得た画情報から判断して補正するから純正レンズじゃなくても補正が効く。そう思うとD300は高倍率ズームのような諸収差の出やすいレンズを快適に使えるカメラだと思う。あと、ちょっと大きめで思いレンズだが、D80に比べると非常にバランスがいいというのもある。この辺は、また後日にレビューしたいと思う。こう考えてみると、今回のD300のレンズキットに登場しているのも頷ける。デジイチデビューの1本目としても十分楽しませてくれる。
2、Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
次がこの単焦点レンズ「Ai AF Nikkor 50mm F1.4D」だ。購入は、先のVR 18-200mmと一緒。ただ、D80とVR 18-200mmをオーダーして数日後に追加注文したので、オーダー順で言うと後になる。
実際に、ポートレートを撮る事が多いので、その為に購入したと言ってもいい。開放F値がF1.4っていうのもスゴイ。さらに、これだけの口径なのにお値段も安めっていうのが非常にイイ。
ところが「安かろう、悪かろう」どころか、実際に使ってみて驚いたのが解像感。EDレンズとか全く使っていないのに色収差も目立たず、ちょっと絞るだけでメチャメチャシャープでクリアな画質だ。更に、背景のボケ具合がたまらずに美しい。人物を撮ると髪の毛とか毛穴までスッキリ写るのがゾクゾクするくらい気持ちがイイ。この値段でこれが得られるのは非常にオトク。Nikonカメラを使うのならDXフォーマットであっても、このレンズは持っておくべきだと思う一品。ライバルとしてカールツァイスの「PlanarT*1.4/50 ZF」というものもあるが、僕としてはAFでも使えるニッコールのコレがいいと思う。
D300に装着すると、圧倒的なボディの重量にバランスが悪かったり、ホールドのしやすさからすると難点があるのだが、僕は写真のように50mm純正のラバーフードではないものを使っている。そのことに関しては、プチカスタマイズの記事を見ていただきたい。これを装着することで、レンズが擬似的に長くなり、ホールドしやすい。
なんだかんだと言っても、このレンズが一番のお気に入りで、勝負レンズだったりする。
3、10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM
3番目に購入したのが初のサードパーティ製レンズSIGMAの「10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM」だ。
これは、狭い室内撮りもする僕のスタイルに合わせて購入した超広角ズームだ。APS-CというかDXフォーマットは、35mm換算すると1.5倍の画角になってしまうために、広角に弱いと言われるが、
でも、そんなの関係ねぇ~っ!
でも、そんなの関係ねぇ~っ!
でも、そんなの関係ねぇ~っ!
ハイ、おっぱっぴー♪
……と言わせてしまうスゴイレンズだ。APS-C専用レンズということだが、10-20mmという、このクラスでは最も広角を実現したレンズ。10mmは35mm換算したって15mmだから、正直これだけあれば十分。実際にVR 18-200mmでカバーできない広角がありまして、後ろの壁にへばりついて撮ったって撮り切れない範囲を難なくカバーしてくれる。今まで、このレンズに助けられたことが何度あったことか。広角側をこれで守ってしまえば、DXフォーマットは望遠側に強いので、後のレンズは安価で望遠側を買い増しできる。
このレンズではレビューも何度かしたけど、描写もスッキリしていて満足の一品。値段も手ごろなので、一般家庭の部屋で広く撮影したい場合には欠かせない。11mmとか12mmスタートの超広角レンズが他社から出ているが、この1mmの違いが大違いで、やっぱりこのレンズで良かったと思う場面が何度もあった。確かに、かなりのじゃじゃ馬でちょっとした水平の狂いから歪みや変形がガンガンに出てしまうのだが、使いこなしさえすれば見慣れた景色であっても別世界を切り開いてくれる楽しいレンズ。胴が太いがD300との相性はバツグン。これまた、かなり使うレンズだったりする。
4、MACRO 70mm F2.8 EX DG
商品撮影、俗にブツ撮りする為に購入したマクロ専用レンズ「MACRO 70mm F2.8 EX DG」。実際には、そういった使い方をしていないけど「ポートレートマクロ」としても使えるらしい。
超広角ズームでSIGMAの高画質にホレボレとしたので、マクロもコレにしてしまった。70mmという画角も35mm換算すれば105mmなので、フルサイズにしてしまえば一般に売られているマクロレンズと同画角。実際に使ってみてもワーキングディスタンスも取れるので、商品の変形も抑えられて非常にイイ。
過去にレビューもしましたが、「カリカリシャープマクロ」ということで、レタッチソフトでシャープネス処理を施さなくてもカミソリのようにキレのいい解像感を得られる。
かなりズングリムックリなレンズながら、D300とのバランスはイイ。頻度は多くないものの、ブツ撮りの際には大活躍して商品の特徴をシッカリ表現してくれるレンズです。
5、Ai AF Nikkor 24mm F2.8D
最後に職場で購入した単焦点レンズ「Ai AF Nikkor 24mm F2.8D」を紹介します。
24mmという広角域なのだが、集合写真用に購入した一品。以前のレビューでもやったように単焦点レンズならではの解像感で高倍率ズームに圧勝している。フードは付けていないのだが、三脚固定で使うのでホールドは考えていない。集合写真では周囲の人まで綺麗に描写してくれるのがウレシイ。しかも、軽い!ただ、ちょっとスナップには使いにくいので、出番は限られている。
そんな感じで、VR 18-200mmをハメ殺ししようと購入したものの、レンズがいつの間にか増えてしまいました。
すっかり、レンズ中毒ですね。しかも、過半数以上が単焦点レンズ。見事に、単焦点の沼にはまってしまっています。正直、こんなに機材を揃えることになるとは思ってもみませんでした。
まだまだ、欲しいレンズもあるのですが、一先ずこれで満足していますので、乗り切っていきたいと思います。
ではでは。
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コメント
なかなか錚々たるラインナップですね。
18-200mmと50mmは私も欲しいです。
私の場合、最初はVR24-120mm1本でいいかとD70と同時に購入したのですけど、
VR70-200F2.8
Sigma10-20
Tamron17-50F2.8
と増えてきてしまいました。
レンズはどんどん増殖傾向にあるみたいですね(汗
投稿: flipper | 2007年12月17日 (月) 20時59分
flipperさん、コメントありがとうございます。
師走なもんで、チェック遅れました!
VR 18-200mmは、高倍率ズームっていうのが便利ですよね。それで、描写もそんなに悪くない!望遠側にしてもVRが非常に頼もしいです。「便利さ」っていうことで、良い一本です。ダテに超人気レンズやってませんね。「レンズキットは買うべきでない」が持論でしたが、D300のVR 18-200mmレンズキットは買いかもしれませんね。あまり、安くなっていませんが……。できれば、D80のレンズキットに入れてほしかった!
50mm F1.4は、コストパフォーマンス的にも「この描写でこの値段でいいのっ!?」っていうくらいにオトクなレンズですよね。これは、ほんまに勝負レンズです!VR 18-200mm以上に強く押したいです!
そんなflipperさんですが、VR 70-200mm F2.8をお持ちってのは羨ましいですね。17-50mmのF2.8通しもなかなか……。う〜ん、VR 18-200mmがあればいいじゃん程度に思っていましたが、一度「レンズ欲しい沼」にハマってしまうと底なしで恐ろしいです。
正直、車以上に金食い虫かもしれません(涙)。
投稿: フォトグラファー猿 | 2007年12月22日 (土) 09時54分
いやー沢山レンズをお持ちなのですね。
実は、
Ai AF Nikkor 24mm F2.8D
すごく気になっていました。
50mmは所有しているのですが、
1.5倍されると、街中でのスナップで少し窮屈なときがあります。
24mmだと街中でのスナップに便利かなと思い、検討していますが、
D40の後継機をねらっているため、AF-S化するのを待っている状況です。
ただ、あまりに写りがいいということであれば早速貯金を始めようと思うのですが。。。。
使い心地をお知らせいただければ幸いです。
投稿: べあまんさん | 2008年2月 3日 (日) 19時15分
べあまんさん、こちらにもコメントありがとうございます!
ええ、当初は50mm f1.4とVR 18-200mmだけで十分だと思っていたんですが……。いつの間にやら増えてしまいました。
仰る通り、50mmは非常に良いんですが、DXフォーマットだとちょっとより過ぎちゃうんですよね!そこで24mmなんですが、ほどよく良い感じです。個人的にはシグマの30mm f1.4も気になっているんですが、小型軽量でスナップには良いと思います。
一応、こちらにレビューは書いていますので、よろしければどうぞ!
http://palcon.air-nifty.com/tarcas/2007/10/ai_af_nikkor_24_c981.html
描写そのものは、50mmの方が解像感も含めて好きなんですが、ズームよりは解像感も良さそうです。
結論的に、スナップでの使用は良いと思います。
投稿: フォトグラファー猿 | 2008年2月 3日 (日) 19時31分