CaptureNXのアクティブD-ライティング
お猿@おはようございます。
まだまだ、Nikon D300に搭載された目玉機能のアクティブD-ライティングについて検証しています。前回は、べあまんさんから寄せられた質問に答えるべく、キャンペーンでD300に付属してきたNikon純正のRAW展開ソフト「CaptureNX
」をインストールいたしました。
早速、D300内蔵のアクティブD-ライティングとCaptureNXのアクティブD-ライティングとでは、仕上がりが違うか否かを検証しようと思うのですが、その前にD300とCaptureNXでのアクティブD-ライティングの操作や設定方法にどのような違いがあるかをチェックしてみたいと思います。
まずは、CaptureNXのインターフェースは下の写真です。
右側にエディットリストというものがあるのですが、その中でアクティブD-ライティングの調整などができます。まあ、こういうNikonのデジカメ独特の機能を設定できるのもサードパーティ製の現像ソフトではなく、Nikon純正ならではですよね!操作系統も独特すぎて、未だ慣れませんが、とっとと慣れまくっていきたいと思います。
では早速、違い目を見てみましょう。
○アクティブD-ライティングを検証
まずは、お馴染みのD300内蔵のアクティブD-ライティングの設定メニューを見てみます。僕の場合はちょくちょく設定を変える為に「マイメニュー」に登録しております。このマイイメニューって本当に便利です。
ご覧の通り、アクティブD-ライティングは「しない」「弱め」「標準」「強め」の4つから選んで撮影に臨むことになります。ちなみに、CaptureNXでアクティブD-ライティングの調整をしようと思ったら、RAW撮影の段階でアクティブD-ライティングの「弱め」~「強め」のいずれかに設定しておく必要があります。
……で、これがCaptureNXのアクティブD-ライティングの設定画面。右のエディットリストの中から、
▼1、基本画像調整
▼RAW調整
▼アクティブD-ライティング
……というような階層を辿って項目があるので、選択するとエディットリストの左に「設定」のパレットが表示されます。デフォルトは「撮影時の設定」になっているのですが、撮影時の設定から変更したい場合は、このボックスからプルダウンメニューが表示されるので、その中からカメラ内メニューのように「しない」~「強め」から選ぶことができます。
ちなみに撮影段階でアクティブD-ライティングを「しない」にして撮影してしまうと……、
……というように「アクティブD-ライティング」だけが、グレーアウトしてしまって設定できなくなってしまいます。
アクティブD-ライティングを設定して撮ったものはCaptureNXで「しない」に設定できるのに、設定しないで撮影したものはCaptureNXで設定できないとは腑に落ちませんね。設定して撮るのとしないで撮るのでは、何かデータ処理の方法が違うのでしょうか?その辺は実にナゾです。
まあ推測するに、D300以前の機種で撮ったものは当然ながら「アクティブD-ライテイング『しない』」で撮っているようなものですから、それらの機種の人にその恩恵を受けさせない為にグレーアウトしちゃっているのかも知れませんね。もしくは、それ以前の機種の撮影方法がそもそも違うのかも知れませんね。でも、Exif情報に機種情報は記録されるんだから、そこで判断しても悪くないと思うけど……。
どうせなら、ケチケチしないで「しない」で撮影してもCaptureNXで改めて施せたらいいと思うんですが、どうでしょう?Nikonさん!
○D-ライティングを検証
今回は、アクティブD-ライティングにスポットを当ててやっていますが、どうせならということで、類似機能の「D-ライティング」もチェックしてみたいと思います。
では、まずD300のメニュー内のD-ライティングを見てみましょう。途中省略していますが、D-ライティングは撮影時にカメラが施すのではなく、撮影後の記録されている写真データに処理をするという形式なので、D-ライティングを選択すると、CFカードに保存されている写真のサムネイルがズラリと表示され、その中からD-ライティングを施したい写真を選択します。すると、下のような画面になります。
D-ライティングを施すビフォー&アフターになっていまして、左側が未処理の画像。右側が処理後のプレビューですね。ここでプレビューで確認しながら「弱め」「標準」「強め」から選ぶことができます。「しない」はありませんが、「キャンセル」を押せば「しない」ことになりますので問題はありません。
それにしても、D-ライティングはいちいち保存されている写真を開いてチマチマとやっていかねばならないので非常に手間がかかりますね。……ということで、僕は使いませんでした。
さて、D-ライティングはCaptureNXでは、どこで設定するのかといいますと……、
……ということで、階層を辿っていくと、
▼1、基本画像調整
▼明るさと色の調整
▼D-ライティング
……という位置に存在します。あくまで「RAW調整」の項目ではありません。これを選択すると……、
……という画面になりますが、「高速(HS)」と「高画質(HQ)」から選ぶことになります。「高速(HS)」では上の写真のように「調整」と「カラーブースター」のスライダをいじることになりますが、「高画質(HQ)」では、
……というように「シャドー調整」「ハイライト調整」「カラーブースター」のスライダとなり、細かい設定ができるようになります。これはPhotoshopの「シャドウ・ハイライト」の項目と似ています。
……ほらね。こっちは、RAW展開の時には使えませんが、CaptureNXはRAW展開段階で使えるのがミソですね。
あと、気になるのが、D300のボディ内のD-ライティングのような3択という大雑把な設定ではないということ。それと、D300のD-ライティングはシャドー側を再現するのに対して、CaptureNXはハイライト側の微調整もできるのがスゴイですね。
まあ、どうせD-ライティングを施すのならば、D300内で8bitのJPEGやTIFFに処理するよりも、多ビットなRAWで撮影してCaptureNX上で処理した方が、画質劣化は防げると思いますので、その方が良いかもしれませんね。ハイライト側も面倒見てくれそうですし……。
ちなみに、「RAW調整」の項目ではないので、JPEG撮影した物をCaptureNXで開いた場合、エディットリストに「明るさと色の調整」はちゃんと表示され、こちらでも処理できることがわかります。
勿論、アクティブD-ライティングはグレーアウトされるどころか表示すらされませんので、RAW撮影のみの特権でしょうね。
そんな感じで、CaptureNX上でのアクティブD-ライティングの操作などは理解しましたので、次回こそは、
アクティブD-ライティング対決!
D300ボディ vs CaptureNX!
……の世紀の決戦を行いたいと思うよ!
べあまんさん、お待たせしました。次回もお楽しみに!!
ではでは。
ブログランキングにも参加しているので良ければクリックお願いします。/
←清き一票を!
~今日のリンク~
【三星カメラ】カメラ販売
ビデオカメラ、プロジェクター、デジカメ、カメラのレンタルなら「レンタルカメラショップ」
| 固定リンク
「携帯・デジカメ」カテゴリの記事
- 北日本新聞で「工場萌え」フォトグラファーとして登場!(2010.06.27)
- AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II だぜっ!(2010.01.31)
- 海王丸パーク写真コンテストで入選でした(2009.12.31)
- CFを洗濯しました(汗)(2009.11.30)
- Nikonがいろいろとオモロイことをやってくれます♪(2009.10.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
なんだか本格的な検証の準備が進めらていますね。
ドキドキしてきました。
特にフォトショップでも同じような機能があることを知り興味がまた広がっています。
フォトショップはなんとなく敷居が高く感じられていたのあまりよくしりません。今度書店で色々調べてみたくなりました。
次回検証楽しみにお待ちしております。
投稿: べあまんさん | 2008年1月12日 (土) 12時12分
べあまんさん、コメントありがとうございます!
べあまんさんが研究課題をくださったお陰で検証する甲斐があるってもんです。D300 vs CaptureNXっていうのは色々なムックや記事を見ていても見つからないのでやりたいと思っていました。
ただ、なかなか比較するのは分かりにくいので、Webならではの方法で「分かりやすく?」記事を作成中です。ちょっと手間をかけて作っております。
今晩にでもアップできると思うので、「ドキドキしながら」待っていてくださいね!
投稿: フォトグラファー猿 | 2008年1月12日 (土) 14時35分
どもども
アクティブDライティングですが
デジタルフォトの11月号にヒントがありますよ。
大雑把に言うと、
露光をアンダー気味にしてシャード部分を部分的に補正したり
トーンカーブを最適化してるようです。
露出を含んだ機能だから撮影後にONには出来ないようですよ
一方のDライティングは
撮影されたデータの暗部を単純に持ち上げる機能です
ところで検証のネタとして・・・
ピクチャーコントロールも取り上げてはいかがでしょうか?
でD300とD80で同じ条件で撮影して
NX使ってD80の画像にもピクチャーコントロールを適用する
それでどのくらい画が近くなるのか?みたいな。
投稿: ぶん | 2008年1月12日 (土) 16時24分
いつの間にかサイトのデザインが変わっていたので驚きました^^
検証お疲れ様です。
自分も普段から使っているソフトなので、興味津々で拝見いたしました。
A-DライティングとDライティングは処理が撮影の「前」なのか「後」なのかという差があるので、「しない」設定からだとPC上でグレーアウトというのはある意味納得です。
個人的にはDライティングのHS/HQはNC4の頃から比較的多用してきていたので、A-Dライティングの機能そのものはかなり興味があります。
引き続きのレポ楽しみにしていますよ~♪
投稿: flipper | 2008年1月12日 (土) 21時24分
> ぶんさん
コメント&情報ありがとうございます。
いやぁ〜、11月号を手にした時は、まさか自分がD300を手にすることはないだろうと思っていたので、レビューすることも考えていませんでしたし、そこまで読んでいませんでした。
早速読んでみました。助かりました!
そんなわけで、1/15の記事に、そのことを踏まえて更なるレビューしましたよ!御覧ください。
ピクチャーコントロールネタも良いですね。ただいま、準備中です!
> flipperさん
コメントありがとうございます。
デザイン変更は、横幅のある画像を張る需要がでてきたからですね。それから、ニコンカラーってのもありますwww。
CaptureNXによるD-ライティング検証もやっていきますので、お楽しみに!
投稿: フォトグラファー猿 | 2008年1月15日 (火) 14時09分