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アクティブD-ライティング対決! <D300 vs CaptureNX>

 お猿@おはようございます。

 ここのところNikon D300の目玉機能「アクティブD-ライティング」について検証しています。早速、続きといきたいところですが、D300の価格の定点観測している三星カメラさんでの価格がついに……、

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 18万円ジャストになっちゃったよ!(在庫も10だとぉっ!?)

 ……ということで、発売から2ヶ月も経たないのに、こんなに安くなっちゃった上に在庫も豊富なんで胸クソ悪いのですが……おっと失礼!喜ばしいことですが好きなデジタル一眼レフカメラメーカーは?という投票の結果を見ますと、Nikonが70%に迫る勢いで更にNikon人気に拍車がかかるようですので、是非とも皆さんのお手元にD300を、と願うばかりであります。

 こんな喜ばしいことがあったので、ブログのデザインも一新してみたよ!如何にもニコンカラーのテーマだよね!横幅が取れるので、これからはダイアルアップ接続泣かせの大き目の画像をガンガン張り込んでいきたいと思うよ!ネット接続も格差社会の世の中だぜぃ!

 さて、そんなD300のアクティブD-ライティングですが、これを巡る騒動(?)を記事にしたものがあるので、事前に予備知識&今までのあらすじということで読んでおいてもらいたいと思うよ!

  1. Nikon D300のアクティブD-ライティングを検証する(1)
  2. Nikon D300のアクティブD-ライティングを検証する(2)
  3. D300付属のCaptureNXを使う
  4. CaptureNXのアクティブD-ライティング

 ……ということで、この4記事を読んだら次へGoだ!

 今回は、ここまでの準備をして、当ブログに研究課題を持ち込んでくださったべあまんさんの疑問に真っ向から答えたいと思うよ!その研究課題がコレだ!

アクティブD-ライティングを使用するのと、RAWで撮影後CaptureNXでD-ライティングを施すのとではどのように違うのでしょうか?

 という、実に気になるギ・モ・ン!そんなわけで早速、検証に取りかかりたいと思います!今回の検証の素材はコレだ!

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 何ともイジワルな素材ですね。輝度差メチャメチャありますがな……。撮影地は富山県射水市同朋の里というところです。以前にもシグマの超広角レンズの検証でお邪魔したと思いますが、色々とフォトジェニックな物があるのでお気に入りの撮影スポットです。

 前の検証では、サンプル画像を確保する段階で絞りこそ固定でしたが、シャッタースピードが変わってしまって撮っていたので正確さを欠いてしまいました。まあ、結果的にはハイライト飛びに拍車がかかっているんじゃない?ということだったので、ハイライト重視で撮影しました。

 この写真ではモロに逆光の中、雲にスポット測光で露出を合わせ、その数値をマニュアルモードで設定して、完全固定で撮りました。設定値は、

 絞り F8、シャッタースピード 1/3200秒、ISO感度 200 

 ……です。前回の記事でも書きましたが、CaptureNXでアクティブD-ライティング処理をしようと思ったら、撮影段階でアクティブD-ライティングを「弱め」~「強め」にしておく必要があるので、今回は「弱め」に設定して処理できるようにしました。

○D300 vs CaptureNX 「しない」の部

 まずは、アクティブD-ライティング(以下、ADL)「しない」にした場合は、どうなるか?

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 RAW ADL「しない」の場合は、撮影時に「ADL 弱め」で撮っているものを「解除する」という意味合いの処理になります。さて、ヒストグラムとあわせてみてみると……?

 ほとんど一緒!強いて言えばRAW側はシャドーの山の裾野だけが左端に接触しているのに対し、JPEG側は完全にくっついている(=かなり黒潰れしている)。ハイライト側も右端にへばりついている線の長さがRAW側の方が長い(=白トビ箇所が広い)ですね。でもまあ、この辺は撮影時の誤差だと思います。

 事情は後から書きますが、RAWの「ADL しない」では「弱め」で撮ったものにうまく処理しているようですね。

○D300 vs CaptureNX 「弱め」の部

 次は、「弱め」の部。RAWもJPEGも撮影段階での設定値が「弱め」というカタチになっていますが、まあいいでしょう。

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 やっぱり、殆ど一緒!RAW側はシャドーの山の裾野だけが左端に接触していたのが、頂点まで接してしまいました。しかし、両者ともシャドーの山の裾野自体は広がっており、中間調側にまで延びています。そして、ハイライト側の山は頂点に引きずられるように全体的に中間調側にシフト。確かに太陽周辺の階調がシッカリしているような気がする。

○D300 vs CaptureNX 「標準」の部

 次は「標準」の部です。

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 両者とも殆ど同じ山になっています。RAWのシャドーの山の頂点が左端から少し離れてきています。更に両者共にシャドーの山の裾野が中間調側に更に延びています。しかし、中間調からハイライト側の山が全体的にハイライト寄りにシフト。それで、ありながら太陽の輪郭が「しない」よりも認識し易いのが面白い。中間調~ハイライト側の山は3つあるが、それぞれの頂点の感覚が狭まっている。その為に、コントラストがハッキリ出たのだろう。

○D300 vs CaptureNX 「強め」の部

 次は「強め」の部です。

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 やっぱり、両者共に同じような山になっていますが、JPEG側のハイライト側にハッキリと3つの山が確認できます。真ん中の山の頂点が高いですね。撮影時の誤差かもしれませんが、興味深いです。RAWのシャドーの山は完全に裾野だけが左端に接しているようになり、シャドー部の階調は回復しているようです。反面、全体的にハイライト側にシフトしているので、ハイライトの階調が失われるように思いますが、中間調~ハイライト側の3つの山の間隔が狭まっている分、コントラストは強めで太陽の輪郭もクッキリ出ています。

 ……ということで、あまりD300内でADL処理を施してJPEG撮影するのと、RAWで撮影してCaptureNXでADL処理するのでは、大差がないようですね。まあ、いずれにせよ撮影段階で「弱め」~「強め」に設定しておけば、CaptureNXで処理もできるということですね。また、RAW現像する時間がない場合はD300内のADL処理を使ってJPEG保存してしまっても、RAWでやる場合と大差はないので、積極的に使ったらいいと思いました。

○RAW撮影してCaptureNXでADL処理の差を見る

 さて、ここでCaptureNXで処理した場合、「しない」「弱め」「標準」「強め」で、どのように変化していくのかを並べて見ても分からない人のために、豪華GIFアニメでお見せしたいと思います。

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 元画像はRAWの「弱め」で撮影したものなんですがね。CaptureNXで処理すれば純粋にADLの効果を確認できるかと思ったんですが……、「弱め」が一番階調がシッカリ出ているように思いません?

 確かに「強め」になる程、シャドーの階調はシッカリしてくるんですが……。ハイライト側のコントラストは、全体的に明るくなっている分、甘くなっているような気がします。それでも、「強め」から「しない」に戻る時点で太陽の部分に注目してみると、太陽の輪郭がハッキリしているのが確認できます。やっぱり、ADL「強め」にすることでハイライトの階調が、再現されるんですね。う~ん、オモシロイ。

○D300内でのADL処理の差を見る

 一応、D300内でADLの適用度を変えてJPEG保存したものも付けておきます。

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 う~ん、やっぱり傾向は同じですね。僕としては、ハイライトを生かすなら「弱め」を選びたいところです。シャドーは……、難しいところですね。

○CaptureNXでADL処理した白とびと黒潰れの検証

 一応、CaptureNXには白とびと黒つぶれを起こした部分を表示する機能がありますので、表示させたものをスクリーンショットを撮って、同じく比較してみました。総ピクセル数156170pixのうち、白とびと黒つぶれの反応を起こしたピクセル数を拾ってみました。

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 ……という感じですね。GIFアニメにするだけ無駄というくらい変化が感じられないのですが、白とび側はよ~っく見てくださいね。変化がないようで「強め」になっていくほど、輪郭が数ピクセル単位で広がっていきますので……。それにしても、サーモグラフィーみたいだな……。

 シャドー側は「ADL 弱め」でも、黒つぶれはナシに等しい。逆に、ハイライト側は「しない」から「弱め」になる時は、白とびのピクセル数は減りますが、「標準」と「強め」に関しては、白とびピクセルが「しない」よりも多いことが気になります。素材は全く同じRAWデータなのに、やっぱりハイライトは飛びやすいんですかね?

 ……ちょっと気になります。

 まあ、そんな感じで、D300とCaptureNXのADL対決は終了いたします。どっちでも全く同じような処理をしてくれるので、RAW現像したい人はRAWでADL効かして撮るという方法でいいと思います。

 それと、先ほどちょっと触れた件ですが、前回の記事でRAW撮影段階でADLを「弱め」~「強め」にしておかないと、CaptureNXでADLがグレーアウトしてしまう件について推測を立てていたんですが、この件で、ぶんさんのコメントでこんなアドバイスがありました。

アクティブDライティングですが、デジタルフォトの11月号にヒントがありますよ。
大雑把に言うと、露光をアンダー気味にしてシャード部分を部分的に補正したりトーンカーブを最適化してるようです。
露出を含んだ機能だから撮影後にONには出来ないようですよ

一方のDライティングは撮影されたデータの暗部を単純に持ち上げる機能です

 ……とのことです。早速、確認してみました。デジタルフォトの平成19年11月号のP172~P173の「田中希美男がゆく! D3とD300に新たに搭載されたEXPEED、ピクチャーコントロール、アクティブD-ライティングの仕組みを直撃取材」という、そのまんまの記事がありました。内容をここで書くわけにはいきませんが、大体ぶんさんの仰るとおりですね。ありがとうございました。

 ……ということで、お猿の推測は見事に大ハズレ!

 所詮はサルヂエでした。グスン……。

 それでも、RAWでADL「弱め」で撮っていながらCaptureNXで「しない」にしても、JPEG撮影で「しない」で撮ったヒストグラムとかなり近似しているのはお見事ですね。RAWで撮る時は常時「弱め」でも良いかもしれませんね。

 さて、ここで今度はアドバイスのコメントをくださった「ぶんさん」からオマケで研究課題もいただきました。

ところで検証のネタとして・・・ピクチャーコントロールも取り上げてはいかがでしょうか?
でD300とD80で同じ条件で撮影してNX使ってD80の画像にもピクチャーコントロールを適用する。それでどのくらい画が近くなるのか?みたいな。

 ……ほほぅ。これはオモシロイ。これは考えつきませんでした。これが近似すればD80ユーザーでもピクチャーコントロールの恩恵を受けてD300の色作りをD80で再現できるってことになりますからね。

 わかりました!やってみましょう!!

 他にもADLをCaptureNXのD-ライティングやトーンカーブで再現できるんじゃないか、などとも思ったので、うまくいったら、その辺のカーブも御提供できればと思います。

 あぁ~、謎が謎を呼び、検証課題がドンドン増えていくっっ!恐るべしD300!夜も眠れません!(ブログ書いているから……www)

 そんなワケで、これからもガンガン検証していきたいと思うよ!

 あ、それから「ADL」は、当ブログでお猿が勝手に付けている業界用語なので、他の場所で使っちゃうと恥をかいちゃうかもしれないので、ここを出たら忘れてくださいね!ちなみに「TDL」は「東京ディズニーランド」だぜっっ!

 ではでは。

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コメント

どうもネタ提供?者です(笑)

ベースが違うのでまったく同じにはならないと思いますが、
写真の傾向を近づけることは可能かと思いますので
是非検証お願いしますね(^^)

僕は最近 NXでピクチャーコントロール適用して遊んでますw

投稿: ぶん | 2008年1月13日 (日) 00時36分

こんにちは。
楽しみにしていた特集の最終回!
拝見させていただきました。
D300とCaptureNXのADLが同じような処理をするとの結論。。。。
なっとくです。
CaptureNXのADLにより処理することによって、D300などの
カメラ本体内で処理するする場合と同じような結論が出るの
であれば、
やはり、カメラを購入するにあたっての重要なポイントとしては、
そえぞれのカメラのADL処理前の基本性能としてのダイナミックレンジの広さが
重要なポイントの一つということになるわけですかね。
難しいですね。
私の写真は逆光撮影が多く、ダイナミックレンジは大変重要なポイントです。
今後もD300の購入に頭を悩ませそうです。
本当にすばらしい検証をありがとうございました。

投稿: べあまんさん | 2008年1月14日 (月) 09時19分

> ぶんさん

コメント&研究課題ありがとうございますwww。
皆さんからの研究課題提供で、当ブログはまさにWeb2.0!!
遠慮なく言ってくださいね!
ただ今、どういう組み合わせで比較検討すればいいのか悩んでます……。

> べあまんさん

コメントありがとうございます!
この次の記事で、更に検証の続きをしていますが、よ〜っく、べあまんさんの疑問を読んでみると、CaptureNXでD-ライティングしてADLを実現できるかっていうような内容だったので、申し訳ないことをしてしまったと懺悔……。必ずこの検証もしますよ!
なんだかんだ、言ってもFujiのFinePixのような形でダイナミックレンジを拡大していくのが一番本来の姿であると思うのでした。
焦点のズレた検証だったのに、好評価ありがとうございます!!

投稿: フォトグラファー猿 | 2008年1月15日 (火) 14時14分

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