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サイフォンで美味しいコーヒーを淹れたい♪

 お猿@おはようございます。

 デジカメネタが圧倒的与党の当ブログですが、前回のブログでも問題になりました「シリーズ物のネタの殆どが、中途半端で宙に浮いている」ということで、話の内容が小惑星「イトカワ」くらいまで飛んでいきました。今回は、更に飛ばして太陽系を飛び出してみたいと思うよ!

 ……というワケで、久々に「グルメ・クッキング」カテゴリーネタだよ!圧倒的野党なネタだよね。でも、精一杯やりたいと思うので、デジカメネタにコメント付けてくださっている皆さん!是非ともコメントつけてみてもらいたいよね!ヨ・ロ・シ・ク!

 で、何で今さらクッキングネタなのかと言いますと、以前に富山県で本格派コーヒーを飲めるお店♪という「グルメ・クッキング」カテゴリー初の記事で富山県射水市食事処 サンキューの自家焙煎コーヒー&コーヒー豆をビタ一文貰わずに紹介しちゃったわけですが、「サイフォンをもうチョット詳しく知りたい」という希望者が殺到するほどではないのですが、ナノレベルで沢山ありましたので、“補習授業”として再取材して書き改めたいと思うよ!

 ……でやってきました。

2001301
どことなく香港テイストな「食事処 サンキュー」の外観

 ……夜のサンキューに!まあ、何といいましょうか。

 ネオンが香港チックですが、気にしない方がいいと思うよ!

 ……っていうか、気にしてないよねっ!

 前回の記事からちょっと外装をマイナーチェンジしたようですが気にしないようにしましょう。外壁3面で「食事処 サンキュー」と、めっちゃ感謝モードなんですが、

2001302
食べる前から、すげぇお礼を言われているような気になれますwww

 礼には及ばないぜ。

 ……というわけで、いつまでも遊んでないで早く中に入って取材しよう!中は相変わらずオープンなカフェテリアといった雰囲気だ。コーヒー豆を自家焙煎しているので、店内はコーヒーのいい香りが充満している!緑茶溺愛人間のお猿が唯一惚れたコーヒーが、ここの店長の淹れてくれるサイフォンコーヒーだ。

2001303
前回のレポートから、更に豆の種類が増えていました。特徴を覚えられるかな?

 まあ、もっとも、ここでは数多くのコーヒーの生豆から自家焙煎で香りの高いコーヒーを淹れてくれるのでドリップでも相当ウマイ♪店長オリジナルの「オリジナルブレンド」が絶妙のバランスでブレンドされていて、素晴らしいのだが、ここに来たら是非とも店長のサイフォンテクニックを拝見しながら、至高のコーヒーを堪能したい。

 ……で早速、券売機でサイフォンコーヒーの食券を購入して喫茶コーナーのカウンターに向かう。五月蝿いヤツと思われるかもしれないと恐縮しつつ「あのぉー、また録画させてもらえませんかね?」と聞いてみると「ええ、いいですよ!」と快く承諾してくださった。しかも、ブルーマウンテンで淹れてくださった。何というサービス!店長、何てエエ人なんやぁ!

 では、いよいよサイフォンの攪拌テクを上映したいと思うよ!それが、コレや!

 う~ん、パッと見では、非常に簡単そうなんですけどね。同じようにやったつもりでも味が全く違うのに驚く。上手でない人は、ただヘラで掻き混ぜるだけなんだそうな。しかし、指揮者がタクトを操るごとく、店長のフワフワと舞うような攪拌は中々できないらしい。実際に店長の淹れたサイフォンコーヒーは味が全く異なる。

 さて、サイフォン動画は如何でしたでしょうか?是非ともマネをしてやっていただきたい。まあ、その前にいっぺん飲んでみられ!

 ……というワケで、録画のお礼に店長のオリジナルブレンドを200g購入させていただきました。

2001304
焙煎後の重量で200gで500円のオリジナルブレンド。かなりウマイぜ!

 豆を挽く道具を持っていませんので、お願いして粉にしてもらいました。それにしても安い!普通なら倍額くらいはするんだそうですが、採算度外視でやってくださるので、遠くから(県外からも!)でも豆を買いに来られる方がおられると聞き、ガッテン、ガッテン!

 しかも、グラム単価で販売しているのだけど、案外、生豆段階での重量でやっている所が多いらしい。焙煎すると重量は軽くなるので、実際には焙煎後のコーヒー豆は表示グラムよりは少ないのだとか。しかし、ここでは焙煎後の重量で計量しているので更にオトクだ。

 職場で休憩時間にドリップして飲んでいるのだけど、やっぱりウマイ!以前は喫茶店のコーヒーなんか飲んでも「インスタントの方がウマイじゃん」と言っていた僕ですが、サンキューのコーヒーを飲んでから価値観が逆転!

 コーヒー、ウマーッ!!

 ってカンジだ。そして、

 コーヒー、萌えーーっっ!!

 ってカンジだ(意味不明)

 いやぁ、奥が深いですね。是非とも、皆さん飲んでみてくださいね!

 あ、そうそう。今月から、「おこばん焼き」というお好み焼きのようでそうでないような変わったテイストのお店が土日にやってきます。「創作★お好み焼き」ということで、笑笑 keta-ketaというお洒落な移動ショップです。

 まだ、僕は食べたことがないのですが、先日食べた友人に聞いたら「トロトロでめっちゃウマイ!」のだとか。しかも、かなりのイケメンがやっているらしい。

 これは、食べねばなるめぇ!

 今度は、2月の2日(土)3日(日)にやってくるそうですので、みんなガンガン食べようぜ!お猿も、死に物狂いで食べてD300で撮って(これを忘れちゃなるめぇ!)レポートしたいと思うよ!おっ楽しみにっ!

 ではでは。

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★笑笑★ keta-keta日記♪
食事処 サンキュー
明橋大二 動画

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Nikonもやっちゃったよ!D60発表!

 お猿@おはようございます。

 このブログでは、色々なシリーズネタをやっておりますが、話が飛びすぎて、

 全てに於いて中途半端で中断しております。

 マジ、ごめんね。 m(_'_)m

 ……ということで、話も飛びすぎて月まで行っております。前回の五箇山・合掌集落ネタも前々回の三脚ネタも、それぞれにシリーズ第1回をアップしたまま宙に浮いております。まあ、話が月まで飛んでいるので宙に浮いていてナンボですが、第2回をアップする前に我らがNikonがやってくれました。

200129_1

 ……はい、これです。これのせいで月どころか火星まで話が飛んでいっているようです。この際、小惑星「イトカワ」くらいまで飛んでいこうかと思いますので、今回はNikonの新デジタル一眼レフNikon D60ネタでババンと行ってみたいと思うよ!

 いやぁ~、「デジイチ冬の陣!D80後継機出るか!?」の記事で、某C社と某P社のエントリーモデルのリリースを受けて、D80後継機に対するアゲ♂アゲ♂な期待を晒していたのですが、やってくれたのがD40xの後継機ですね。どうしてこうも各社まとまるんでしょうねぇ。北京五輪の影響?数字的にはD40とD80の中間地点でD60なんですが、ちょっと前にメーカー在庫終了となったD40xの後継です。

 これで、「D40→D40x→D80」というエントリーからハイアマチュアまでのラインナップが、「D40→D60→D80」となったわけで、ますます隙間なく埋められたというカンジです。実感としては、D40系統とD80系統の間に微妙な系統ができたという「うぁ~……」と言いたくなるような、「右腕を右上から背中に回し、左腕を左下から背中に回して、握手させようとしているんだけど、あと一歩で触れ合わない……けど、勢いをつければ指先は一瞬触れ合う」ような歯痒さを感じる「微妙」な存在感です。

 ミドルアマチュアwww?

 ……で性能を見てみると。

○撮像素子

 1020万画素CCDを搭載とのこと。D40xやD80と同等の画素数で特に目新しさは感じられず。さすがにCMOSは搭載してこなかったか。強いて言えば「イメージセンサークリーニング」D300に続いて搭載してきたくらいかな?まあ、画質には直接関係ないけど。

○画づくり

 D3とD300から搭載されている、Nikon独自の包括的デジタル画像処理コンセプト「EXPEED」を搭載していることがD40やD80と大きく違うところですね。まあ、これは秋モデルのNikonのコンパクトデジカメにも搭載されていることですので、珍しいことではないですね。勿論、みんなの「アクティブD-ライティング」も引っさげてきているので、ダイナミックレンジ拡張ということでは恩恵を受けられそうだ。

 ……が、気になったのがピクチャーコントロールがないこと。Nikon内の異機種間の仕上がりの方向性を統一させるためにも、今後は全機種にピクチャーコントロールを搭載してくると思ったけど、意外だったなぁ。D60ユーザーが今後D90(?)→D300へとステップアップしてくることを考えたら、是非とも搭載してほしかったなぁ。やろうと思えばRAWで撮ればCaptureNXでピクチャーコントロールを適用させられるんだし……。

○ボディ全体のつくり

 殆ど、重量も495gということもあってD40xそのものですよね。レンズだってボディ駆動AFができないから相当制限があるし……。背面液晶はボディの大きさから3型が入らなかったっぽい。でも、画素数はD300並に上げてきてくれるかと思ったけど、それはなかった。従来どおり2.5型液晶らしいですね。上面の液晶がない分、背面液晶で情報表示をしなければならないが、そこら辺はアイセンサーでコントロールできるみたいで面白い。

 あ、そうそう。このクラスならコンパクト機からのステップアップ組も多いでしょうからライブビューは必須じゃないかな……って思うんですけどぉ。何で搭載されなかったのか未だにナゾです。

○ゴミ対策

 最近何かと話題のゴミ対策に気合が入っているような気がする。恐らく現段階のNikon機種では最高ではなかろうか?

 D300が引っさげている「イメージセンサークリーニング」で、ローパスフィルタに付着したゴミを振るい落としてくれるが、“予防”ということで「エアフローコントロールシステム」というミラーボックス内のミラーアップ時の空気の流れを制御するモノがついているらしい。この“予防”ということでは、Nikonは製造段階でシャッターユニットを機械的に数回切ってゴミを出し切って出荷することで「ゴミの出ない」ことをやってきたが、ミラーボックス内に入ったゴミをも何とかしようという面白い試みだと思う。効果は未知数なので、今後のレビューが楽しみ。

 まあ、こんなところでしょうか?さほど目立ったことがないので、個人的にはD60じゃなくってD40xsという印象なんですが……ダメでしょうか?う~ん、もう一息サプライズが欲しかったなぁ。僕のD60に対する印象なんですが、

 徹底的にゴミ対策を施した、キレイ好きカメラ

 ってとこでしょうか?ちょっと乱暴な評価ですかね?

 ここはD90とかD3x、そして、FXフォーマットの廉価版に期待したいものです!

 気になる価格は、予約価格ですが、メディアラボさんで66,570円。同店内での多機種との比較をしてみると。

 ……という感じです。D40xとのビミョーな価格差が何ともいえません。それにしても、D40ほど開き直った価格対性能は気持ちがいいものです。D40が生き残っている理由が分かる気がします。ちなみに、他社のライバル機種は……、

……という感じですね。相変わらず、D40の牙城は崩せませんね。D60……う~ん、微妙ですね。やっぱり、Canon EOS kiss X2とPENTAX K200Dがライバル機種ってとこでしょうね。

 何はともあれ、D90(?)に期待したいものです。

 ではでは。

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D300で五箇山の合掌造りを撮る(1)

 お猿@おはようございます。

 「Nikon D300」に関する色々な検証ネタを途中までやっておきながら、新たな検証課題が見つかったりして棚上げになっておりますが、更に今日は前回の三脚ネタD300用三脚選び “El Carmagne 635” (1)をも棚上げにして、旬な話題に取り組んでいこうと思います。

 まあ、その三脚ネタで告知したとおり、この1月26日27日は富山県五箇山にある合掌造りのうち、重要文化財・岩瀬家「四季の五箇山~雪あかり~」というイベントの一環としてライトアップされるというステキな演出をしてくれるそうなので撮影に行きました。どうせなら、日中も撮っちゃえということで朝から北陸自動車道&東海北陸自動車道を走って五箇山に行ってきたよ!

 まもなく全線開通する東海北陸自動車道に入って最初のインターが福光インター。既に路肩に雪が積もっています。

200126_1
東海北陸自動車道の北陸川の最初のインターは福光IC

 ……ん?

200126_2
どうやら、初対面の僕に対してかなり御立腹の御様子

 「危険物積載車両 ここで出よ」

 ……だそうです。

 初対面の人に対して、かなり命令調の言葉遣い……。相当お怒りのようですね。どうも、すみませんでした。m(_ _)m

 ……あ!

 いっけねぇ!お猿という危険物を積載している我が愛車はズバリ“危険物積載車両”に該当してしまいますね。相手も相当お怒りのようですので、大人しく従った方が良さそうです。なので、福光インターで下りたよ!

 そこから、情緒ある城端の市街地を通り過ぎ、どんどん山中に入っていきます。峠の途中には何箇所も路肩に駐車スペースがあるので、そこからの風景を撮りながら進んで行ったんですが、

200126_3
どこまでも続く樹氷だらけの山、山、山……。これを歩いて進むとかなり大変そう

 ……かなりスゴイよね。

 真宗王国の富山県では、かなり有名な歴史上の人物が、

 「後生の一大事、命のあらんかぎり。油断あるまじき事」

 等という、「赤尾道宗心得二十一ヶ条」で知られる五箇山の「赤尾の道宗」です。本願寺8代目法主の蓮如上人のお弟子ということで有名ですが、こんなエピソードがあります。(マンガで紹介されているページがあったので、是非一読を!)

 燎原の火の如く ~蓮如上人物語~ 「赤尾の道宗と瑞泉寺」

 ……う~ん、スゴイ!

 参考までに、この物語の蓮如上人のおられた瑞泉寺は福光ICの近く。道宗の住んでいた赤尾が五箇山ICのすぐそばです。高速道路にして1区間。しかし、この1区間が凄くて、実際に走ってみたところ、とてつもなく長いトンネルが2本あります。それだけの峠があり、更に地球温暖化前の寒い豪雪地帯のことなので、天気の良い時に歩くのとはワケが違います。実際に車ではありますが走ってみて、この道宗がやったことが如何に凄いことか。そして、そこまでして聞かなければならないのが仏教だということが改めて知らされる思いであります(葬式や法事や先祖供養が仏教じゃないってことネ!)

 ということで、非常に寒い光景でしたので、途中のコメリで耳まで隠れる帽子やら、厚手の靴下やら、ネックウォーマーやら、薄手の手袋などを調達しました。でも、安心のコメリ価格!総額1000円くらいで済みました。

 ……で、途中に世界遺産に登録されている合掌集落が2箇所あるのですが、旬な話題をお届けしたいので、岩瀬家を先に紹介します。

 まず、3時くらいに下見に訪問しました。

200126_4_3
日中の岩瀬家はチョット趣が……。これがライトアップされるとどうなるか?

 ふーん、これが合掌造りか……。

200126_5
屋根に寄った方がイイ感じ。オレンジっぽい外壁がきれいですねぇ

 下よりも、やっぱりこの屋根の部分が良いよね!夜になると、この障子窓越しに暖かい明かりが漏れるのでしょう。この方向から狙ってみると良さそうです。ここのアングルに来るには、岩瀬家の石標がある所からではなく、隣の行徳寺側から入った方が良さそうです。

 ちなみに、行徳寺がコレ。

200126_6_2
行徳寺の山門……だけど、本堂のブルーシートとかグレーシートが邪魔!

 山門と庫裏が珍しいらしいですが、これこそ赤尾の道宗が開いた寺だったりします。この辺から瑞泉寺まで雪の中を歩いて参詣したんですね。まあ、この寺の開基が道宗ということで、ここには「道宗遺徳館」っていうのがあり、道宗のことを伝えている筈ですが、この日は閉館していました。それにしても、寺の元気がありません。宝物だけでなく、仏法もシッカリと伝えていってもらいたいものです。

 ……で、夜になりました。

 ライトアップの時間は18:00~となっておりましたが、17:15頃に着いたら既にライトアップされていました。道路はセンターラインにカラーコーンが並べられ、片車線は歩道として観光客を誘導し、車は片側交互通行となり、近くの道の駅に車を停めて歩いて見物するというスタイルです。では、歩道に設置された灯篭を眺めながら夜の岩瀬家へ向かいましょう。

 今回は、D300に加え、昨日の記事にもあったVelbonのカーボン三脚El Carmagne 635も引っさげている。D300の倍率色収差補正に気をよくして、特に断りがない限り、悪魔のレンズAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)をメインで使用。

 夜景撮りで心配なブレ対策は、まず更にガッシリした三脚。そして、手ブレ補正レンズのVR効果。更にリモコンケーブルを使用し、最終仕上げは露出ディレーモードをONにしてミラーアップの衝撃を受けないようにしました。フフフ、これでカンペキ!ピクチャーコントロールは今回も一貫してビビッドだ!

200126_7
D300,Ai AF Nikkor 50mm F1.4D,絞り:F2.5,シャッタースピード:1/50秒,ISO:1600,WB:晴天

 それにしても、道中のこの灯篭は非常に情緒がありますね。一応、50mm単焦点で手持ちの撮影なのでISO1600に上げました。もうちょっと絞りを広げても良かったかなぁ……。

 さて、いよいよ岩瀬家です。幸い17:00頃からライトアップがなされていたので暗すぎず青く撮れました。好き嫌いがあるかもしれないけど、僕はやっぱりビビッドがいいなぁ~。

 あ、さっきも書いたけど、ここで観光客の流れが大きく2つに分かれました。圧倒的多数は岩瀬家の石標のある玄関側から中に入っていくのですが、実はもう1つの流れがありました。行徳寺側に行く人です。つまり、カメラ担いでいる人々です。一眼レフをデカイ三脚に取り付けた人々が我先にとポジショニングを開始。行徳寺の庫裏側は特に用意していないのにカメラ席状態。ズラリと一列に並んで撮っていました。非常に狭い軒下なので、一度陣取ると他のアングルが狙いにくいので早い者勝ち。うっかり周囲を気にせずに雪の中に陣取ったテレビ局が僕の周囲に居たカメラおじさんたちの非難攻撃を一身に浴びていらっしゃいました。

 それにしても、圧倒的多数でニコン党が多かったですね。隣にいた人は、あのNPSのネックストラップを付けて、D3とナノクリスタルコートの24-80mmを装着していました。他にもNPS軍団が数名……。ちょっとやりにくいなぁ……。いいなぁ……。それにしても生D3ははじめて見た。やっぱりカッコいいぜ!

 まあ、D300だってDXフォーマットのフラッグシップだ。頑張って撮っていこうと思います。

200126_8
D300,絞り:F8,シャッタースピード:1.6秒,ISO:200,WB:晴天,ADL:弱め

 ちょっと明るめに撮ってみました。三脚&リモコン&露出ディレーモードでブレ対策はバッチリです。ホワイトバランスが晴天だと結構イケるんですよね~。

200126_9_2
D300,絞り:F8,シャッタースピード:1.3秒,ISO:200,WB:晴天,ADL:弱め

 縦位置でも撮ってみました。横よりも縦が好きですね。周囲の青さと合掌造りの赤茶けた外壁が良いカンジです。かなり、雪が舞っていたのですが、シャッタースピードが1.3秒なので左の木の下に雪の軌跡が線となって写っています。

 更に、時間が経って(と言ってもほんの数分)少し暗くなって撮ってみました。案の定、アングルは変わっていません。

200126_10
D300,絞り:F8,シャッタースピード:2.5秒,ISO:200,WB:オート,ADL:弱め

 ここで、さっきまでホワイトバランスを「晴天」でやっていたのを「オート」にしてみましたが、どうでしょう?これはこれで精悍な感じがして好きです。締まりがありますよね!

 これを縦位置で撮ると……、

200126_11
D300,絞り:F8,シャッタースピード:2.5秒,ISO:200,WB:オート,ADL:弱め

 ……という感じです。紺色の空と雪もどうかな……と思ったんですが、これはこれで雪がシッカリ浮き出て好きなカンジです。ただ、ちょっと手前に雪を入れすぎたかもしれません。ここまで暗くなったらもうちょっと寄ってもいいかもしれませんね。

 で、寄ってみました。

200126_12
D300,絞り:F8,シャッタースピード:2.5秒,ISO:200,WB:晴天,ADL:弱め

 これはこれでやっぱり趣があるなぁ。幻想的というかメルヘンですよね。それにしても、屋根の厚さくらいは雪が積もっているイメージがあったんですが、暖冬の影響か雪が少ないようです。これは良くないですね。環境保護しましょうね!

 ……で帰り際に振り向いたら、良いアングルだったので撮ってみました。

200126_13
D300,絞り:F4.5,シャッタースピード:1/13秒,ISO:1600,WB:オート,ADL:弱め

 一旦、三脚を車に置いて来てからで手持ちで撮ったのでISOが1600ですが、結構キレイでしょ?さっきまでの写真の右側面を撮ったものです。手前の水田に映った感じがキレイで思わずシャッターを切りました。もうちょっと、明るい時間にも撮っておけば良かったと後悔しています。それにしても、始終流れていた「こきりこ節」などの民謡が情緒漂ってよかったですねぇ。

 ……ということで、完全に真っ暗になってしまいましたので、帰ろうと思います。危険物積載車両ということで(?)福光ICで下りたお猿ですが、帰りは最寄の五箇山ICから乗ってみたよ!

200126_14
東海北陸自動車道のチケットはオレンジ色らしい……

 城端付近では完全なアイスバーン。ツルンツルンでした。でも、何はともあれ無事に到着して良かったです。

 では、次は世界遺産の撮影を紹介してみたいと思うよ!

 ではでは!

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D300用三脚選び “El Carmagne 635” (1)

 お猿@おはようございます。

 昨日は「デジイチ冬の陣」が始まってしまった(?)ということで、かなり動揺した記事を書いていたようですが、今日は正気に戻って「デジイチ冬の陣もなんのその」の我らがNikon D300関連の記事を続けたいと思うよ!

 昨年の今ごろ、僕がマイ・デジイチとしてNikon D80を購入した時、1万円未満という安売りだったSLIKのPRO 340DXという三脚を購入店のキタムラで購入してしまった。4段式の三脚で3ウェイ雲台もついていて、脚には発泡ゴムグリップも付いていて外見ではハッタリで高級感溢れる三脚だった。しかし、安いのには訳があって、デジイチを装着するとグラつきが気になる。樹脂ボディのD80の重量ではマシだったが、マグネシウム合金ボディのD300の重量ともなるとワケが違う!結構、グラつきとブレが気になってきて夜景撮りなんかでは頼りないです。

 そんなワケで、風景撮りやブツ撮りで使用頻度の高いアイテム「ザ・三脚」を見直すことになった。

 つまり、D300用三脚選びですな。

 携帯でもシャア専用携帯があるくらいだからいいよね!

 でも、シャア専用携帯って言っても超量産型だし、一般ユーザーも使っているから……、

 既にシャア専用じゃないよね!

 だけど、シャア専用らしいので、みんなのものだけど、この際シャア専用でないと都合が悪いということで、どうかよろしくお願いします。

 ……で話を戻します。

 ちょ~っと前の情報で暫く他の話題を優先してきたけど、やっと日の目を見たぜ!当時を思い出しながら記事を書かせてもらいたいと思うよ!

 色々と検討した上で、選択したのがVelbon(ベルボン)のカーボン三脚El Carmagne 635だ!これで「エル・カルマーニュ 635」と読むそうで、どことなくフランス語っぽいネーミングがヨーロピアンっぽくていいじゃない?

 ……で、こんな長めの箱に入って届きました。

2001251
店頭で見るよりかなりデカイVelbonの“El Carmagne 635”

 紛れもなく“El Carmagne 635”ですね。間違いありません。中には、こんなものが入っています。

2001252
軽量のカーボン三脚ということで、ストーンバッグやエンドフックなど現場で安定性を増すアイテムが標準装備

 三脚本体の他に、レグポシェットエンドフックストーンバッグなどが付属しています。Velbonのカーボン三脚には、他にもNeo Carmagneシリーズがあるんですが、「エル・ロック機構」と標準で付いてくる「クイックシュー付き雲台」が決め手でEl Carmagneにしました。El Carmagneシリーズの中では「El Carmagne 645」が人気があるのですが、エレベーターを使用しない状態での高さが635の方が高かったということと、645が4段であるのに対して635が3段ということで安定性があると見て選択。

2001253
エレベーターストッパーの裏には青の635ラベルが!

 う~ん、この青いラベルが爽やかです!

 では、今まで使っていたSLIKの安売り三脚と比較してみたいと思うよ!(あ、別にSLIKがVelbonに劣っているというわけではないですよ!SLIKにも勿論ハイエンド三脚だってあるんです!)

 まず、畳んだ状態がコレ。

2001254
畳んだ状態ですが、かなり長いことがお分かりかと思います。645より30g重いようです

 さすがに4段と3段ではこれだけ違います。確かに携帯性ということを考えるとSLIKの方が良いのですが……。でもまあ、車で移動するわけだし、安定性が欲しいですからね。機動性よりも機能性を優先したいと思います。重くて大きいって言ったってカーボン三脚ですからね。十分に軽いんですよ!

 そうなってくると、脚の太さが気になりますよね。いや、あの女性の脚だと太いのはイヤかも知れませんが、三脚の脚なら太い方が安定感があって良いのですよ。

 まずは、脚の一番太い1段目をチェック!

2001255
上が“El Carmagne 635”で下が“PRO 340DX”

 う~ん、EL Carmagneの方が太くてガッシリしています。カーボンの繊維もよく見えますね。

 では、一番細い先端をチェック!SLIKは4段目、Velbonは3段目の太さになります。

2001256
上が“El Carmagne 635”で下が“PRO 340DX”。その差は歴然!

 段数の違いがここに出ましたね!段数が少なければ、それだけ先端の太さが太くなるわけです。それがそのまま安定感に繋がっていくので、これは安心感がありますね!

 645の脚パイプ径は上から28mm → 25mm → 22mm → 19mmとなりますが、

 635の脚パイプ径は上から28mm → 25mm → 22mmとなって先端で3ミリの差が出ます。これは非常に大きい!

 ちなみに全部を伸ばした場合は、こうなります。

2001257
左が“PRO 340DX”で右が“El Carmagne 635”。エレベーターなしでかなりデカイ

 エレベーター不使用で3段ながら“El Carmagne 637”の高さに圧倒されます。見た感じでも十分ガッシリしていますよね!

 同じVelbonのEl Carmagneなのに、どうして人気の645ではなく635を選んだのかというのは、4段の携帯性を捨てて3段の安定感を優先したというのもありますが、何よりもエレベーターを使わずにハイアングルで撮りたいというのもあります。

 エレベーターなしで635だと179cm-33cmで146cm645だと171cm-33cmで138cmになって、その差8cm!!これは大きいですね!

 では、実際に身長177cmのお猿が“El Carmagne 635”と従来の“PRO 340DX”を使うとどうなるか?またまた悪いクセで「豪華GIFアニメ」で提供してみたいと思うよっ!

2001258 2001259
寝る直前のために「ジャージ」&「裸足」&「モザイク」というリラックス3点セットでゴメンナサイ!

 “El Carmagne 635”はローアングルで2段あるのが特徴ですね。3段の状態でD300を乗せるとファインダー位置がほぼ目線の高さになるので非常に使いやすい。

 実際に177cmの身長があっても頭のてっぺんより目の位置はかなり下だし、雲台にカメラを載せれば、更にファインダーの高さまでが追加されるので、これくらいが丁度良い。エレベーターを使うと身長以上になってしまうので、脚立でもないと覗けない。ライブビューでも使うか……。

 対して、“PRO 340DX”は4段まで伸ばしても、雲台の高さは腰のちょっと上。これは低いですね!エレベーターを最大に伸ばして“El Carmagne 635”の3段レベルになっている気がする。

 「イヤ、エレベーターを使ってそれくらいになるのならいいんじゃない?」と思われるかもしれないが、エレベーター最大にして使うと安定性がかなり失われる。その辺を動画で撮ってみたのでご覧いただきたい。

○SLIK “PRO 340DX” 4段でEV不使用

 さすがにエレベーター不使用ではグラつきが少ない。しかし、脚の細さのせいか、ちょっと揺れが気になる。

○SLIK “PRO 340DX” 4段でEV使用

 センターポールが非常に細いので最大に伸ばすと、パイプ1本で支えていることになるのでかなりグラつく。手持ちよりはマシだが、かなり安定性に難あり。夜景撮影になるとブレが気になるかも!いくらほぼ目線の位置に来ても、これでは失格。

○Velbon “El Carmagne 635” 3段でEV不使用

 3段の状態でほぼ目線の位置に来てこの安定性。かなり力入れているので動いていますが、実際にはかなりの安定感!

○Velbon “El Carmagne 635” 3段でEV使用

 さすがにこの三脚でもエレベーター最大にするとグラつく。まあ、ファインダーを覗けないので使用頻度は低いと思う。645だとエレベーター使用は必須だと思うので、635を選択して正解だと思った。

 ……ということで、177cmという比較的高めの身長の僕にとっては“El Carmagne 635”がベストチョイスってことが分かっていただければ幸いです。D300のマグネシウム合金ボディにも相性が良く。その重量をガッシリと受け止めてくれます。

 皆さんが選ばれる際も、カタログの三脚の高さ(値段の高さではない)を参考にすると思いますが、雲台の上にカメラを載せるとファインダーまで、かなり高さがあることが分かっていただけると思います。

20012510
案外、この雲台からファインダーまでの高さを計算しない人が多い

 結構ありますよね。

 そして、先述のとおり、自分の頭のてっぺんに比べると目線の位置というのはかなり低いことが分かっていただけると思います。その辺も計算して選ばれると良いでしょう。

 あと、この三脚のオイシイのが、 

20012511
正確さはどうか分からないけど、この3つの水準器はウレシイ

 雲台にご覧の通り、3つも水準器が付いています。横位置、縦位置の水平は勿論、前後の水平もキッチリ取ってくれます。

 そんなわけで、“El Carmagne”シリーズでは635より645が大人気ですが、あくまで僕の身長が177cmというように高めの身長の方は635を選択すると、こういったメリットがありますので、是非検討されるといいかと思います。

 あと1回くらい、特徴のレビュー記事書きますのでお楽しみに!

 あ、それから今日は仕事で世界遺産である五箇山・合掌集落の撮影に行きます!夜にはライトアップもあるそうなので、朝から行って撮影しまくりたいと思います。勿論、この三脚も持っていくよ!豪雪地帯ですが無事に帰れたら、写真をアップしたいと思うのでお楽しみに!

 ではでは。

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デジイチ冬の陣!D80後継機出るか!?

 お猿@おはようございます。

 いきなりですが、この大荒れの天気で気温も株価も下がって身も懐も寒いっていうのに、デジイチ業界は熱いっぽいよ!一体何事ですか!このサプライズっぷりはっ!これはまさに、

 「デジイチ冬の陣」の火ぶたが切って落とされたっぽいよねっ!

 今のところ出てきているのは、PENTAXCanonのエントリーからミドル機ですね。

 PENTAXなら中級機(フラッグシップ扱い?)K20Dとエントリーモデル(中級機扱い?)K200Dの2機種。

 CanonならエントリーモデルのEOS kiss X2の1機種!そういや、今回のモデルから“kiss”の後の“Digtal”が消えているね!すっかり、一眼レフ市場はデジタルが標準のようです。

 色々なスペックと購入価格を眺めてみると、我らがNikonの対抗馬は間違いなく「D40」であり「D80」なのは間違いない!昨年、世間を震撼させた「デジイチ秋の陣」までは、間違いなくエントリーからハイエンド機までの魅力的な機種はNikonが締めていたような気がする。

 しかし、最近のデジイチには標準装備の「ライブビュー」やら「ダスト対策」とか「名前の付いた画像処理エンジン(笑)等なんてのを考えてみると、明らかにこの2機種ではエントリーのシェアは奪えない!D40xの製造終了ってことを考えてもエントリーで1000万画素オーバーが空白のNikonにとっては非常に痛い。

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なんだかんだと高性能なD80。でもそろそろ世代交代しないとヤバイ!

 それでも、前から行っている、デジイチの人気投票を見てみるとNikonが圧倒的多数で7割を占めている。

 これを是非とも維持していただきたい。

 そうなってくると、「デジイチ秋の陣」で、Canonが中級機EOS 40Dを発表してから「微妙な後出しジャンケン」でNikonが2つのフラッグシップD3Nikon D300を発表したタイミングから考えてみると、CanonがEOS kiss X2を発表した今、D40とD80の後継機がそろそろ出るんじゃないかと思っている。

 そうなってくると、「デジイチ秋の陣」が中級~上級機種の争いだったのに対し、「デジイチ冬の陣」は、初級~中級機種の争いになると思う。秋の陣で、各社のMaxな技術を出し切り、その恩恵を冬の陣のエントリークラスでチラつかせて自社のマウントを拡大していくということで、すそ野を広げていく面白い戦いだ。この冬の陣の勝敗いかんで、各社のフラッグシップの客層を広げることになるのだから、エントリーといって侮ることなかれ。かなりシビアな戦いになると思う。なればこそ、

 NikonのD40とD80後継機に期待がかかるよね!

 さて、気になるお値段をお猿愛用の2つの“定店観測”でチェックしてみたいと思うよ!既に予約開始しているヤル気だ!(一応、記事を書いた時の予約価格ということなので各店で揃った段階で様子を見ながら値崩れする可能性アリ!)

○PENTAX K20Dボディ

○PENTAX K200Dボディ

○Canon EOS kiss X2ボディ

 ……といった状況です。それぞれにレンズキットも出ているのですが、その辺は省略しますので、各自調べていただければ幸いだったりします。

 こうやって見ていくと、明らかにK20Dは別格ですね。ものの見事にEOS 40Dの価格とぶつかって驚異の対抗馬になっています。対して、K200DとEOS kiss X2は両店舗共に同額にしてきました。完全なるガチンコ勝負になっています。それに、今のD80といい勝負ですが、中堅機たるD80に明らかにスペック的に見劣りしてしまうので、ここはD80の後継機が登場してEOS 40DとかK20Dと真剣勝負をしてもらいたいところ。

 では、スペックをザッと見た感想を言っていきましょう!

○PENTAX K20D

 諸々のデジカメ雑誌の裏表紙にしつこいほど「三大カメラ賞、受賞」というキャッチコピーで広告を掲載してきた名機K10Dの後継機だけはあるスペックです。個人的にはNikon機が身体に馴染むのですが、その次にはNikonの鎧を着たFUJIFILMの「FinePix S5 pro」が馴染むのは当然のこと。Nikonボディ以外で馴染んだのがK10Dだったりする。確かにレリーズボタン周辺が実に似ている。

 まず、この価格にして1460万画素CMOSを引っさげてきた。既に我がD3&D300ブラザーズの1200万画素台を凌いでいる。しかし、当ブログでも警鐘を鳴らしている通り、撮像素子の高画素化は消費者への説明では非常にインパクトがあって分かり易いが、高ノイズになり易いというデメリットが起きやすい。APS-Cクラスで、ここをどうクリアしてくるかが心配だが、ウワサでは韓国サムスン製のCMOSを搭載しているそうな。まあ、カメラメーカーとしては他社にフィルム部分を任せるのは許せるような気がするが、デジカメ時代となってはフィルム部分もカメラメーカーが担っていくので、いずれは自社開発をしてもらいたい。

 それはそうと、性能を見ていくと高画素化して画素ピッチは狭くなっていながらフォトダイオードの受光部サイズはそのままらしい。そして、マイクロレンズの改良などで受光性能の損失は抑えられているようだ。そして、「高感度ノイズ」と「長秒時ノイズ」の両方を抑えてクリアしているらしい。受光サイズ固定ということはソフト的ではなく光学的にノイズ低減がなされているのは好ましい。

 また、最近のデジイチの謳い文句であるダイナミックレンジ拡張に関してもNikonのアクティブD-ライティング的な処理をして広げているそうな。

 その他には、画像処理エンジンとして「PRIME」を引っさげてきていること。これで各社の画像処理関連には独自のネーミングがなされたことになる……と思う。手ブレ補正は従来どおりボディ内手ブレ補正なので、レンズを選ばない。これに加えてCMOSのマイクロレンズの改良でデジカメ専用レンズでなくても入射角に関わらず受光性能は良さそうなので、ますます対応レンズが多くなりそうだ。

 あと、定番のライブビューも搭載してAF測距点は11点。クロスセンサーで9点ということで、この辺はちょっと見劣りする。しかし、個人的には中央のAFセンサーを使う主義なので、さほど問題がないがNikonの3Dトラッキングのような動体撮影を考えると、3コマ/秒の連写を考慮してもちょっと苦手とするところか……。まあ、21コマ/秒の高速連写もあるが画像サイズ制限やミラーアップ撮影ということで個人的には歓迎できず。

 Nikonの「ピクチャーコントロール」やCanonの「ピクチャースタイル」といった、画づくりに関わるところでは「カスタムイメージ」というものを搭載。「あざやか」「ナチュラル」「人物」「風景」「雅(MIYABI)」「モノトーン」の6種類を用意。自分だけのカスタムイメージを作ることができるらしいが、PC側で作成したカスタムイメージを登録するというN社やC社のような機能はザッと見た感じでは確認できず。もしなければカラマネという観点では劣るカメラの背面液晶のみで作成するカスタムイメージは眉唾モノだ。それにしても、「あざやか」とは別に「雅(MIYABI)」というカスタムイメージがあるのは面白い。遊び心な気がする。

 D80からD300に切り替えて、デジタル一眼レフを使う際に重視したいと思ったのが背面液晶モニタの性能だ。D300は2.5型から3型にサイズアップして、更に解像度もアップした。撮影後の確認が非常にやりやすくなった。フィルム時代からのフォトグラファーはデジカメで撮影後に確認することに異論を唱える人がいらっしゃるが、それをやりながら撮るのがデジカメだと思う。それが、デジカメの撮影スタイルであって、フィルムカメラとは別の種類の道具だと思っていただきたいと思う。それを思うと、2.7型で23万ドットというのは、かなり時代遅れを感じた。EOS 40Dにも勝てない。

 あと、必須機能のダスト対策はキチンとなされているようだ。

 それでも、総合的にはEOS 40Dといい勝負ではないだろうか?悔しいがD80と並べてしまうと非常に悔しい。それこそ、D80の後継機に期待したいところだ。

○PENTAX K200D

 ズバリ、PENTAXのエントリーモデルですね。

 撮像素子は1020万画素CCDでD80と同格。CMOSからCCDになっているのがチェックポイント。それ以外は、殆どK20Dと同機能のような気がする。

 一時期のD80とD200のような性能差をK20DとK200Dに見るような気がする。400万画素の違いは大きいが、画素数が増えればそれだけPCのマシンスペックも必要になってくるし、ストレージも大容量のものを用意しなければならない。

 APS-Cクラスならば、1200万画素を超えるとかなりのスペックが要求される。そういうことを考えると、僕ならば過去にD200ではなくてD80を選択したように、K20DではなくK200Dを買った方が「コスト対性能」で言ったらオトクだと思う。

○Canon EOS kiss X2

 エントリークラスのシェアをNikon D40と二分するくらいのEOS kiss Digital Xの後継機。先述の通り、ネーミングから「Digital」を省いたあたり、時代はデジタルフォトがスタンダードになったのを実感させる。

 撮像素子は1220万画素CMOSということで、D300と同格に仕上げてきた……が、画角が対35mmで1.6倍だから若干小さい。ただ、多画素化することでの高ノイズ対策についてあんまり宣伝されていないようなので、その辺が心配だ。

 後は、メディアをCFからSDに変えてきたくらいかな?

 それ以外は、あまり目立って変化がない。正直、EOS kiss Digital Xのままでいいんじゃない?という感じだ。どうも、インパクトのCanonらしくない一品。

 ……と、各社の新製品をザッと見ただけで無責任評価してきたので、信じきられても困るが、問題はD80後継機はどうしてくれよう?ということだ。

 個人的にはEXPEED搭載して、ピクチャーコントロールで多機種との統一を図る。そして、DXフォーマットなのでダスト対策もなされてくるだろう(FXフォーマットは大きいので技術的にD3には搭載されなかったらしい)。AF測距点は11点レベルに抑えて、画素数は1100万画素程度のCMOS。メディアはSDカードオンリーで、連写は3コマ/秒固定。背面液晶は3型で92万ドットの高解像度を提供してくれる。あと、できればレンズキットにD300のレンズキットにもある「悪魔のレンズ」との組み合わせも付けていいと思う。ハズレはないと思うけどな。そんな感じだと思うけどどうでしょう?

 そうは言っても、やっぱりNikon D300を溺愛しているのには変わりありませんwww。

 とは言っても、この冬の陣は今後の各社のハイエンドユーザー確保にも関わってくる重要な戦いだと思うので、見逃せません!

 Nikon D90の登場は間近っ……かな!?

 まあ、そうなったら各社のエントリーからハイエンドまでのモデルが揃うことになり、なんやかんやとクラス分けもされると思います。そうなると、昨年のデジタルカメラマガジン2月号のような、「デジタル一眼レフ 25機種[激辛]格付け&徹底比較」なんていう記事が書かれるんだろうか?

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この時は1位がFinePix S5 Proだったりする。是非とも、FinePixにも頑張ってもらいたい

 ……あるだろうね。

 Nikon党として、これからも応援していきたいと思います!頑張れニコン!

 ではでは。

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無理矢理 D300 vs D100 やってみたよ!

 お猿@おはようございます。

 昨年の秋に鳴り物入りでデビューしたのがDXフォーマットのフラッグシップ機Nikon D300ですが、このNikon D3ケタシリーズの原点とも言えるのがNikon D100です。中古カメラショップに行くと、よく見かけるモデルだったりします。

 そのD100なんですが、昨日の撮影ロケでお世話になっているところの管理人さんから諸々の諸事情でお預かりしました。元々はスタジオを持って写真家をやっていた人です。ただ、フィルムカメラ専門の為に子供から貰ったD100をどうしてくれようかと悩んでいたところ僕が仕事に行ったので、預かったんですね。

 しばし、我が家に滞在するようですので、この際、愛でてみたいと思うよ!

 ぐへへへへへへへへへぇ~~ぃ…!

 ……というワケで、ちょっと曲がったNikon党のテンションが高まってきた今日、早速、チェックをしてみたいと思います。ただ、チェックするだけでは面白くないので、我が愛機D300とガチンコ勝負を試みてみたよ!D300と「Nikon D200」との比較記事は見かけますが、D100とD300は見かけないよね?

 古きを訪ねて新しきを知る

 って昔の人は言ったらしいので、この際、D300と比較してみたいと思うよ!

 ……で、これが噂のD100ボディです。

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いかにも「一昔前のNikonです」と言わんばかりのオーラを漂わせているD100

 う~ん、D200からD300へというのは、パッと見、区別が付かないほど類似しているのに、コイツは全くもってデザインが違うよね。っていうか、D3ケタという同じ系統を辿っているとは思えないくらいの二卵性双生児っぷりですね。

 ……ということで、正面の写真を並べてみたよ。

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左がD100で、右がD300。明らかに風貌が違うが、共に某C社のデジカメとはベクトルが全く違う

 う~ん、何か黒いですね。そして、丸っこいですね。挙句の果てには、ペンタ部がとんがってますね。とんがった人生もよろしいかと思いますが、個人的にはD300のような平らな人生を歩もうと思います。

 AFモードのツマミの位置から、諸々の位置が違っています。まあ、似ていますけど。そして更に……、

 諸々のロゴが自己主張しすぎっ!

 だよね。ペンタ部の「Nikon」ロゴも、右肩の「D100」ロゴも、かなり自己主張しているよね。D200で更に小さくなって、D300では隙間に押し込んだっていうくらいの存在感のなさです。でも、僕はそんなつつましい大和撫子のようなD300のロゴが好きです。

 では、背面を並べてみましょう。

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左がD100で、右がD300。際立って背面液晶の大きさの違いが目立つ。この差は大きい!

 D100が1.8型液晶モニタなのに対して、D300は3.0型液晶モニタ。並べてみると、その差は歴然!D80と比較したってメチャ小さいです。更に、解像度も低く、視認性もよろしくありません。

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等倍率で撮った両機種の背面液晶。左がD100で右がD300。これだけ違うと使い勝手が全く異なる!

 改めて、「デジカメ」と言う位なら、液晶で確認できてナンボなので大きい背面液晶のありがたさを感じました。

 次は、上面を並べてみましょう。

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上がD100で、下がD300。液晶の大きさや、左のダイヤルが全然違う

 恒例の「積み木」状態ですが、う~ん、上部液晶の大きさが1.5倍くらい違いますね。そして、左のダイヤル部分が全く機能が違う!その辺は、また後ほど述べたいと思います。

 では、まずD300の上部をチェックしてみましょう。

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D300の上面。総じて、露出ボタンなどが大きく押しやすい。液晶も大きく、左のダイヤルも今は慣れた

 もうすぐ2ヶ月になろうというD300と僕の関係ですが、実に見慣れたレイアウトです。左のダイヤル部分がD80から大代わりしているので、当初は戸惑いましたが、今ではかなり慣れたもんです。撮影モードダイヤルが、ボタン+コマンドダイヤルという操作体系なので、誤動作が少なくなって重宝しています。被写体に応じてチョコチョコ設定を変える「QUAL」「WB」「ISO」の設定ボタンがダイヤルの上部に配置されているので、非常にわかりやすい。

 では、次にD100の上部をチェックしてみましょう。

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D100の上面。総じて、露出ボタンなどが小さく押しにくかった。左のダイヤルは伝統的なものなんだろう

 う~ん、全然違いますね。同メーカーのモデルかと思うくらい違います。何が違うって左のダイヤルですよね。撮影モードダイヤルの延長上に「QUAL」「WB」「ISO」というもの。従ってAモードにしたままでISO調整とかできないんですね。でも、チョコチョコいじるので撮影モードも常時チェックせざるを得ないので、ミスは防げるかも……と思いますが、D300の方が操作はしやすいですね。

 また、シャッターボタンの中央にレリーズケーブルを挿す穴があいているのが特徴的。D300は前面に10ピンターミナルがあって、そこにリモコンケーブルを接続して操作するという形なので、この辺も違いますね。

 では、その正面をチェックしてみましょう。

 まずは、D300から。

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D300の正面。右の2つのターミナルとラバーキャップが特徴的。あと赤の逆三角形も

 マウント周辺にはプレビューボタン、レンズ脱着ボタンに加え、ファンクションボタンがついているのが特徴。また、右に10ピンターミナルとシンクロターミナルがあって、ラバーキャップが付いているのも特徴。ニコンのトレードマークである赤のワンポイントはシャッターボタンの下に逆三角形についている。

 次は、D100をチェック!

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D100の正面。実にシンプル。赤のワンポイントもタラコ状

 マウント周辺のファンクションボタンがないのが特徴。あと、AF補助照明がやけにデカイ。赤のワンポイントはグリップの指先が当たる部分に「タラコ状」についている。モードダイヤルがD300は斜めについているのに対して、水平についているのもデザインの差を感じる。

 では、次に背面に行きます。

 まずは、D300から。

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D300の背面。液晶が大きいがボタンも大きく機能的。丸いボタンなので非常に押しやすい

 中央の液晶が3型ということもあって、レイアウトに制限があるようだが、なかなかに余裕のあるレイアウト。左の5連ボタンも右のマルチセレクタも大きめで実に押し易い。

 では、D100は?

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D100の背面。液晶が小さいがボタンも小さい。円形でないので力の入れようで押しにくい

 ご覧の通り、液晶が小さいものの、周囲のレイアウトは非常にムダがある。各ボタンが実に小さい。背面にCFカードスロットのカバーがある為か、マルチセレクタも小さめで非常に勿体ない。各ボタンの役割もかなり違っているのが面白い。

 ……と、ここまでD300の液晶が大きいの何だのと言ってきたが、D100にムダに大きいものがあった。それがこれだ!

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左がD100、右がD300のミラー。よく見るとD100はフルサイズ並のミラーを有している

 不変のニコンFマウントの中にある、ミラーですね。

 D100のミラー大きすぎっっ!!

 FXフォーマット機なんじゃなかろうかと言わんばかりのデカさです。フィルムカメラのボディにフィルムバックを着けただけじゃないかと言われても文句の言えないミラーのデカさです。

 でも、大は小を兼ねると言うし、いいよね!

 きっと、NikonはD100の時代からFXフォーマットを考慮してミラーも作っていたに違いないwww!

 では、肝心の写りはどうなんだろうか?

 D300は1230万画素CMOSに対して、D100は610万画素CCDということで、ダブルスコアだ!でも、画素数としては、NikonのエントリーモデルのD40と同じ画素数。当時はプロ仕様とも言われたD100だが、今となってはエントリーモデルの画素数と同じだとは……。デジタルの流れの速さを痛感します。撮り比べてみると……、

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左がD100、右がD300の作品。大きさが倍ほども違うのは仕方がない?WBも全然違うね。

 ……という感じですね。ピクセル寸法で比較してみると、これくらい違います。AWBでISO200のD100はモードII、D300はニュートラルで撮っています。

 あ、ちなみに被写体は、新旧のデジタルカメラマガジン!左がデジタルカメラマガジンの16号!当時はなんと隔月刊だったりして特集のタイトルが、

 「デジタル一眼レフ 始まる」

 ……だったりする。随所に「時代はデジカメ」という、デジカメそのものを売り込む文句が書き連ねられている。ちなみに隣にあるのはデジカメマガジンの最新号です。

 では、同じ範囲をそれぞれ拡大して見てみましょう。

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左がD100で、右がD300。部分拡大したが、画質の差は歴然!懐かしい機種が並ぶ!

 う~ん、鮮明さがまったく違いますね。エッジが全く違います。ついでに、コダックとかビクターといったデジカメ業界ではトンと姿を見なくなった企業が頑張っているのに目を細めていました。あ、この対決では、同じレンズを使っていますが、D300のEXPEEDによる倍率色収差補正の恩恵もあってか、D300はニジミも少なく非常にクリアですね。改めて、D300の描写の良さとD100からの格段の進歩を感じました。

 ちなみに、使っていて分かったんですが、D100のISOのベース感度はD300と同じくISO200だったりするんですね。驚きました。

 ま、そんなワケで、今日このカメラは僕の手から他に渡るわけですが、D300の原点を見たような気がして、これからD300をますます大事に使いたいと思うのでした。こんなD100でも、5年ほど前は人気商品だったらしく、富山のアルペンスタジアムで行われた阪神vs広島戦の取材で毎○新聞のカメラマンが使っていたり、知り合いのカメラマンが助っ人で呼んできたカメラマンも使っていたというスペックの持ち主だったのです!

 まあ、時代は変わって行きますよね。D80が戻ってきたら、そいつも大事にしよう!

 古いデジカメをいじるのも中々楽しいですよ!

 ではでは。

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D300の“ビビッド”に惚れた!(親鸞会館編)

 お猿@おはようございます。

 さて、デジタルカメラマガジンより「賞金」の図書カードが届いて、テンションアゲ♂アゲ♂なお猿ですが、猿の分際でNikonのDXフォーマットフラッグシップ機Nikon D300を手にして、ますます、アゲ♂アゲ♂で頑張ろうと思います。

 前々回は、D300の“ビビッド”に惚れた!(海王丸編)ということで、D300のピクチャーコントロール「ビビッド」で撮ったものを紹介してみました。誰もが認めるかどうかは知りませんが、僕が認める富山県射水市のフォトジェニックな両横綱として、“海の横綱”の海王丸。そして、“山の横綱”の親鸞会館があります。

 海王丸は前々回お見せした通りで、日中でも夜のライトアップ時でもリャンメンに見事なフォトジェニック!D300の“ビビッド”が美しく描写してくれました。次回は、年に10回ほど行われるという「総帆展帆(日頃は畳まれている海王丸の帆をすべて広げる)」を激写しに行きたいと思うよっ!

 さて、今回は久々に雪が積もったこともありまして、山の横綱親鸞会館の写真を紹介しちゃいたいと思います!まあ、この被写体につきましては、今までも数々の検証の舞台となっているのでお馴染みですね。富山県は非常に浄土真宗が盛んで、その富山県の中央にこの会館は建立されています。まさに浄土真宗の聖地です!お猿も写真の仕事で何度もお邪魔していますが、平成17年に落慶した正本堂は実に近代的でビューティフル!季節や時間によって様々な姿を見せてくれるので、来るたびにカメラを向けています。

 あ、前回の海王丸もそうだけど、著作権はお猿にあるので無断使用は厳禁なのでヨロシクね!それと、今回の使用レンズもD300になって俄然写りが良くなったこちらの記事を参照)悪魔のレンズAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)をハメっ放しでいきました!

 そして……、

 今回は雪景色だよっ!

 まずは、スタンダードな乗降ターミナルからの1枚です。

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 これは15:00頃に撮影しました。冬なので、こんな時間でもかなり日が傾いています。正本堂の正面は西を向いているので、ちょっとした夕日の写真です。C-PLフィルターとD300の“ビビッド”のダブル効果で空の色と雪の色を濃くし、正本堂の周囲の窓の反射も抑えて、外壁の白とのコントラストを出しました。

 まるで、大きな船のようですね!

 次は、逆方向から……、

2001222

 正面ゲートから正本堂までは正面広場が広がっていて、正本堂を中心に同心円状に階段があります。雪が積もってストライプ状になった階段もまた美しい。正本堂の向こうの樹氷もモノトーンで印象深いです。この雪の色だって、殆どノーレタッチ。C-PLフィルタとピクチャーコントロール“ビビッド”だけで、光学的&多ビット処理の恩恵でトーンジャンプも起こすことなく高画質で再現できます。

 ちなみに、縦位置撮影にして、更にこの階段を主役に持ってくると……、

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 こんな感じです。VR 18-200mmズームのワイド端いっぱいを使ったので、遠近感が強調されて迫力ある仕上がりになりました。西日でイエローがかっていますが、それもまた味があってよろし!

 今度は、一転して夜景です。

2001224

 正面の調整池から撮ってみました。数日前までは、池に正本堂が映り込んで美しかったのですが、さすがに天気が良いために放射冷却が起きて、湖面が結氷してしまいました。残念ながらライトアップの正本堂が映っているというシチュエーションに遭遇できず!また、トライしたいと思います。海王丸並にブルーが美しいのに注目していただければ幸いです。

 さて、この翌日も晴天でしたが、富山の天気は変わりやすい!立山連峰ほどではないものの油断はできないので、朝から撮影に出かけました。まずは、正本堂正面に掲げられている「黄金の鷲のマーク」を撮ってみました。

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 う~ん、うっすら雪が積もっているのがいじらしい……。手前には真冬なのに桜っ!?と思うかもしれませんが、これは正面広場と町道の間に立っている、もみじの枝に着いた雪ですね。花も葉もありませんが、雪の花が咲きました!お見事!今まで、空のブルーに着眼していましたが、こうして見ると、黄金もなかなかに重厚感あってよろしいじゃありませんか!?

 次は、ちょっと引いて撮ってみました。

2001226

 正面の町道から脇に逸れていく細道から撮ってみました。車に乗って撮影スポットを探していては見つけられない場所です。写真とは足で撮るもの!分かるような気がします。低木の雪囲いとそれに積もった雪が影となり綺麗な青色に染まっています。画面の中の配置が面白いリズムを生み出していると思いましたがどうでしょう?青い空と青い雪に挟まれた純白の正本堂……。美しいですね。

 これを、縦位置にして撮ってみると、また面白かった!

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 どうですか?パッと見た人は、春の写真だと思うのではないでしょうか?しだれ桜っぽく見えるのは、ズバリしだれ桜なんですが、花も葉もありません。こちらも、青空とのコントラストで綺麗な雪の花を咲かせてくれました。手前の雪囲いも、遠近感があってリズム感もあり面白いですね。

 最後に、サービスカット!

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 参詣者用の駐車場からの歩道に積もった雪を、小型の除雪機で吹き飛ばしています。ブルドーザーみたいな除雪車も迫力モノですが、この除雪機もまた大空高く吹き上げて見事です。これを青空の下でやってくれるから素晴らしい。暫く、ご迷惑なのを承知の上で撮影してしまいました。職員さん、スミマセン!まあ、除雪をしているのがもっと早くに分かれば、もうちょっと正本堂側におられる時に取れたんですけどね。ちょっと、左の外灯と松が邪魔でした。残念!

 ……とまあ、数枚紹介してみましたが如何でしょう?C-PLフィルター&ピクチャーコントロール“ビビッド”のダブル効果で素晴らしい色になりました。しかも、色飽和とは程遠い仕上がりです!

 フォトジェニックな建造物として、宗教建築物っていうジャンルがありますよね?京都の寺とか仏像、神社での祭り、そして、教会でのミサなど……。いずれも古い建造物で趣があるのも分かりますが、最近の建造物もまたデザイン的&機能的に造られていてグッドです。まあ、最近では工場萌えという工場やコンビナートばっかりを撮りためた写真集が話題になっていますが、ゴチャゴチャして汚い工場も撮り方次第では「萌え~♪」なフォトジェニックなのです。一度、チャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。

 まあ、こういう最近の宗教建築物といったものを取り上げると、日本人はオ○ム事件の影響か、宗教偏見が非常に強いので「アブナイ」「洗脳」「マインドコントロール」「献金」……と言ったマイナスイメージばかり出てきます。色々なウワサが聞こえてきたり、メールで僕に忠告してくださる方もおられますが……、

 10年以上撮影の仕事でお世話になってきて、近頃の宗教関連の事件で問題となっている暴力されたことも、拉致られたことも、お金騙し取られたことも、変な水を買わされたことも、修行させられたこともありませんwww。

 そういう意味で、ネットや口コミでのウワサってのは、

 ある意味、洗脳でありマインドコントロールだよねっ!

 ま、マインドコントロールについては「マインドコントロールとは何か」というサイトが参考になるので、気になる人は一読願いたい。

 ネット初心者なんかは、掲示板なんかに書き込まれている誹謗中傷なんか見ると、一発で信じきっちゃうもんです!でも、よく考えてみたら出処も発言者も匿名の信憑性に欠ける情報だったりするんだよね。つまり、責任の所在のない情報……「ガセ」の可能性が大きい情報ってことになります。マスコミだって、情報の出処がハッキリしないものは報道しません。

 ある程度の企業や団体になると、「アンチスレ」ってのが立ちまして、企業や団体に対する誹謗中傷の嵐となります。勿論、カキコは匿名でなされるので、マトモな感覚を持っていれば、アテになりません。そもそも、そんなもんいちいち気にしていたら、デジカメだって買えない。どこのハウスメーカーだって欠陥住宅ばかりになるし、自動車だってリコール品ばかりになる。何も買えない。

 まあ、子供を持たない僕にしてみれば想像上の世界ですが、最近は「バカ親」っていうのがあるらしく、信じられないようなことで学校や教育委員会にイチャモンを付けるらしい。「親バカ」はカワイイものだが「バカ親」は手に負えない。彼らにどれだけ説明しても、自分たちに非があるとは到底思えず、学校や教師に責任を押し付けて、更にそれを他の人にも言い触らす。こういう人が増えてきている御時世だということを知って、ネットの情報を利用したいものだ。

 そうこう言っている、このお猿のブログもペンネームでやっているわけだし、個人的な見解を述べているだけの「非常にNikon寄り」の内容になっている。一見するとCanonやPENTAX、SONYなどが悪いように見えるかもしれない。そして、Nikon製品が優れているように読めてしまう。しかし、Nikon製品にだって一長一短があるわけだし、他社製品にも一長一短がある。ここでの情報を受けるか否かは読む人次第ということになるので、信じ切られても困る。そういうことで参考程度に止めていただきたい。

 ……と、かなり脱線してネット情報論(?)を語ってしまいましたが、お猿の撮影地は安全ですので御心配なく!(これを言いたかっただけ?)

 ちなみに、仕事では親鸞会館の内部写真も撮っていますが、これに関しては親鸞会さんの許可が必要になってくるため非常に面倒くさいので、誰でも見られる外観の写真を紹介しました。ちなみに内部は受付に行って「拝観受付」を済ませば、綺麗な受付嬢が館内を案内してくれます。畳敷きでは世界一の2000畳の大講堂、LEDを用いた大型映像装置、国会でも使われている平面スピーカー(コレはビックリする!)などなど、浄土真宗の法話を聞くに必要なものが完備されているので、富山に行ったら是非、拝観したらいいでしょうね!

 そんなワケで、次回も射水市のビビッドフォトを紹介したいと思うよ!(実はD80が入院中なんだよなぁ……)

 ではでは。

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デジタルカメラマガジンから「アレ」が届いたよ!

 お猿@おはようございます。

 自分用のデジタル一眼レフカメラとして名機「Nikon D80」を購入してから、もうすぐで1年が経とうとしています。1年もしないうちにDXフォーマットのフラッグシップ「Nikon D300」をゲットするのもどうかと思いますが、なんせお猿の周りのカメラ環境がガラッと変わりました。

 それまでもCanonのPowershotS80というコンパクトデジカメを持っていたのですが、作品を作るためのものでもないし、まぁ、気軽に撮りましょって感じですからね。今でもブログ用に活躍しています。Nikon党の僕のハズなのに許せない限りです。

 そんな「マイ・デジイチ」デビューを飾ったわけですから、仕事で使ってはいますが、自分の好きなものを撮っていいということになります。それまでは職場のデジイチだったのでプライベートで撮れなかったんですよね~。これでは写真が上達するハズがない!

 まあ、そんなわけでプライベートも撮れるようになったので、「フォトコンテスト」なるものに挑戦してみようと思ったのですが、なんせプライベートでジックリ撮りに出かけるヒマがない!まあ、家の中のものを撮ったりすればいいけど、インドアは……どうもねぇ。そんなわけで、ジックリ腰を据えて撮れなかったので点数は少なかったのですが、見事フォトコンデビューも飾りました!

 ……1回だけだけど!

 そんな今のところ最初にして最後のフォトコン投稿をしてみたのですが、それが何と賞を獲ったんですね。

 ……佳作だけど!

 いつのとは言いませんが、デジタルカメラマガジンふぉとコンに挑戦しました。データをWeb上から投稿できるので、切手代も必要なし!実に気軽なもんです。その佳作になると一般投稿部門の場合は、賞金がゲットできるのです。さて、いくらゲットできたのでしょう?

 掲載されてから、暫くしても賞金が届かなかったので、「忘れられたか……」とガッカリしていましたが、昨日、気になるものが届いたよ!

2001211
DMに紛れて届いていた郵便物

 日頃、いろんなDMを貰いまくっているので、危うくゴミ箱に直行になるところでしたが、寸止めで確保しました。よ~っく、見てみると……?

2001212
どうやらデジタルカメラマガジン編集部からの簡易書留らしい

 おおっ!「デジタルカメラマガジン」の編集部さんからではないですか!これは、賞金かもしれませんね。でも、

 簡易書留っ?

 う~ん、賞金なら現金書留だよね。どうも、現金ではなさそうです。では、中を見てみましょう。

2001213
はやる気持ちをおさえて、キチンとハサミでオープンするのです

 ジョキジョキ……。

2001214
何やら難しそうな文章が入っていました

 中には、心のこもった活字で書かれた文面が入っていました。タダで投稿しているのにお礼まで言われちゃって……恐縮だよね!あと、どうも発送が遅れたのだそうだよ!

「ご応募いただきました作品を佳作に選ばせていただきました」

 ……って、選んでいただいてありがとうございますだよっ!!

 ……で「図書券送付のご案内」とありますが、入っていたのは、

2001215
お猿人生初の図書カードでした

 全国共通 図書カード!

 図書券じゃありませんでした。図書カードです!

2001216
特にデジタルカメラマガジン特製の図書カードではないようです

 しかも、1000円分!

 早くもテンション、アゲ♂アゲ♂状態なんですが、ピーターラビットの図書カードです。しかも、全国共通です。お猿の人生初図書カードです。でも、1000円分使いまくろうと思います。

 でもよ~っく、考えたら「図書カード1000円分」って、デジタルカメラマガジン1冊買ったら消えてしまう額だよね。ってことは、デジタルカメラマガジン1冊分贈呈みたいなもんだよね。

 というわけで、早速、本屋で買ってきました。

2001217
うっかり買ってしまったデジタルフォト……

 ……デジタルフォトをっっ!

 いっけねぇ!うっかりデジタルフォトを買ってしまった模様です。デジタルカメラマガジンでゲットした図書カードで、よりによって対抗馬のデジタルフォトを買ってしまったとは……。

 すまん、インプレスさん。

 まあ、何といいましょうか。ちょっきり1000円で買える雑誌だしね。しかも、今回の「Nikon 虎の巻」には、

2001218
どっかで見たような特集がなされていました

 「アクティブD-ライティングの使い分け」が特集されていました。今まで、当ブログでくどい程、検証をしてきた「ADL」の記事ですね。

 そういえば、こちらの記事ぶんさんのコメントで、

今月のデジタルフォトで似たような事をやってる~
お猿さんの方が先でしたね(^_-)

 ……っていうのが気になって見てみましたが、う~ん、なんか似ていますね。

 そんなわけで、すでに賞金の図書カード1000円分は消えてなくなりましたが、今年はもうちょっと色々と投稿して賞金ゲッターになってみたいと思うので、是非とも応援よろしくお願いします。

 ではでは。

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D300の“ビビッド”に惚れた!(海王丸編)

 お猿@おはようございます。

 毎度恒例のNikon D300レビューをやっていますが、アクティブD-ライティング検証といったムズカシ~イ話が続いておりましたので、今回は色々と撮りためたものを紹介したいと思うよ!

 一応、今回のテーマはD300の色づくりに関わるハナシ。デジタルカメラマガジン2月号でも「色の最新レシピ」という特集を組んで、各社のカラーモードの検証がなされていましたが、やっぱりNikonのピクチャーコントロールは色々と試したいもの。中でもD80では、ちょっと色飽和して……と思っていた「鮮やか」が「ビビッド」になったらどうなったかを見てみたよ!

 そんなワケで、今回の撮影の現場は富山県射水市海王丸パークにお邪魔しました。射水市は海から山まで起伏に富んでいますが、山側のフォトジェニックはアクティブD-ライティング検証でお世話になった親鸞会館周辺ですが、海側のフォトジェニックは海王丸パークだよね!僕としては、この2箇所は射水市二大撮影スポットと思っています。

 ここんとこ、富山県ではまとまった雪も降って平野部でも積雪がありました。その後、数日間、グレーな空の富山県としては珍しく青空の日々が続きまして、

「D300連れまわしてぇよぉぉぉ~~っ!!」

 ……という衝動に駆られたわけですね。そこで、昨日の土曜日はやること済ませた午後4時頃に訪れました。それにしても、晴天の夜って放射冷却でメチャ寒いです。マグネシウム合金ボディのD300とアルミ製三脚を持つ手はかじかみましたが、結局1時間半くらい粘っていました。

 使用レンズは、悪魔のレンズAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)です。ま、D300のレンズキットと同じ組み合わせですね。以前の色収差検証でもやりましたが、この高倍率ズームでもD300に装着すると抜群の描写を発揮するので、最近は結構活躍しています。絞り値は大体がF8で、ピクチャーコントロールは「ビビッド」ですね。では、難しいことは抜きにしてご覧ください!

 まずは、訪れた頃の海の貴婦人「海王丸」の雄姿です。貴婦人だから「雌姿」ですかね?まあ、どうでもいいですね。

2001201

 奥に立山連峰もうっすら見えます。富山県では平野部っていうか、海からでも雄大な立山連峰を望むことができます。快晴に見える冠雪した立山連峰は富山県民歴14年になろうという僕でもメチャメチャ感動します。まるでアルプス!

 ただ、この時間(16:40ごろ)の海王丸は護岸のゴチャゴチャしたものが写ってしまうので、イマイチなんですよね。たま~に、帆を張るらしいですが、日中に撮るならそっちの方がいいかなぁと思ったりします。まあ、このオレンジのマストも青い空に映えて良いんですがね。

 次は、ちょっと後に撮ったもの、と言っても10分後(16:50ごろ)くらいですが、ちょっと空のブルーも濃くなってきて良い感じです。ピクチャーコントロールのビビッドを使っているんですが、イヤらしくない程度に鮮やかで僕好みです。

2001202

 若干、Photoshopでトーンカーブと色相をいじっていますが、JPEG撮りしていながら画質に影響の出ない範囲のレタッチです。丁度、上空に月も出ていましたので、それも合わせて撮ってみました。新湊の港に映り込んだ海王丸も中々に美しいじゃないですか!うっすらとした雲と立山連峰も、これくらいの時間だから撮れるのかもしれませんね。

 次は、更に遅くなって17:25ごろです。最近の夜景撮りタイムは17:00~17:30ごろが暗くなりすぎず良い感じでして、海王丸も“ささやかな”イルミネーション&ライトアップがなされてビューティホーです♪

2001203

 これなんかは、殆どノーレタッチ!青さとマストのオレンジが絶妙です!海への映り込みのたまりません!日中は気になった護岸のゴチャゴチャも闇に紛れて気にならず、逆に外灯が良いバランスを作ってくれました。

 ……で、これに月も入れてみました。

2001204

 あ、うっすら立山連峰も見えていますね。

 次は、更に遅くなって17:35ごろです。

 気がつくと、周囲にカメラと三脚を持った人がゾロゾロと集まってきていました。僕が到着した頃には周囲には暖かなファミリーやカップルが「あはは、うふふ」と戯れており、カメラもコンパクトデジカメだったんですが、17時くらいになると、それらの人が消えていき“格好が”暖かなカメラオヤジなどがやってきました。持っているものは中判のカメラやらデジタル一眼レフですね。さっきまでは、団体の皆様だったのが、一転してスタンドプレーヤーです。

 そういう連中で言っていきますと、僕が一番乗り。どうやらベストポジションを取っていたようで、僕の位置を気にしながら周囲のカメラ男たちが陣取っていく。満足して別の場所に移るとサッとそれらの人たちが、さっきまで僕が撮っていた位置に移動して撮りだす。

「ああ、この場所で撮りたかったのネ。スマソ」

 ……と気まずいやら何やら。

 それにしても、この世界は弱肉強食らしい。道具に写真は比例しないが、どうしても相手が上位機種なんか持っていようものなら、一気に敗北者になったような気になるのだろうか。デジタルネオ一眼で撮っていた人の所にエントリーモデルのデジイチが来ると、その人はそそくさとどこぞへ消えていった。そこへ、中級機レベルがやってくると、そのエントリー君はどこかへ行ってしまった。更にそこへD3のようなフルサイズ君がやってくると三脚もゴツイので中級機君も消えていく。僕もD300でそこそこのスペックなのだが、三脚がキタムラの安売り三脚だったので「あ、アイツ、安さに騙されてグラグラの三脚に飛びついたな……」という声なき声が聞こえてくる。

 いいじゃん、別に……。

 意地になって、問題は腕と言わんばかりに撮影を続けた猿でした。それにしても、リアルD3は初めてみました。う~ん、やっぱりかっこいいぜ!某C社のカメラは見当たりませんでした。みんな黄色のストラップのNikon党でしたね。富山はNikon党が多いんでしょうかね。

 それにしても、本当ならこのロマンチックな光景を見ながらカップルが恋をささやくのでしょうが、いるのはゴツイカメラを抱えた男だらけ。寒風吹きすさぶ中で随所でパシャパシャとシャッター音だけが響く。後から1組のカップルがやってきたが、あからさまにドン引きで我々のエリアから避けて通り過ぎていった。

 まあ、いいじゃん、邪魔されなかったし……。

 そういうわけで、中判のカメラで黙々と海王丸をフィルムに収めている人も含めて写真に撮ってみたよ。左下で被写体ブレしているのが“彼”だ!

2001205

 う~ん、すっかり忘れて、保護フィルタつけっぱなしで撮ってしまったのが原因か月の周囲にフレアが出てしまいましたね。ナノクリスタルコートレンズがあればいいかなぁと思いつつ、これくらいの時間でも結構いい色が出ています。

 そんなわけで、また海王丸撮ってみたいと思います。

2001206

 最後にちょっと試写してみました。もっと絞り広げられたら……と思わないでもないですが、面白い照明だなぁと思って撮りました。円形絞りで丸ボケもきれいですね。

 皆さんも是非、写真撮りに来てくださいね!

 ではでは。

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親鸞聖人ふぉーらむ

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アクティブD-ライティングはマニュアル露出で使うな!?

 お猿@おはようございます。

 Nikon D300をゲットしてからというもの、さすがにNikonに於けるDXフォーマット(APS-Cサイズ)デジタル一眼レフカメラのフラッグシップ機ならではの多機能ぶりを必要以上、そして、過剰なまでに粘着検証しつつあります。

 中でも、Nikon D80時代からダイナミックレンジから来る白トビに悩まされ続けてきた僕としては、D300が引っ提げてきた「アクティブD-ライティング」は実に魅力的!シャドーのみならず、ハイライトまで面倒を見てくれるというスグレモノ……のはずですが、当ブログで検証してみると、シャドー側には強いけど、どうもハイライト側は微妙に弱くない?という結果でした。

 ……で、べあまんさんがコメントに付けてくださった研究課題、

アクティブD-ライティングを使用するのと、RAWで撮影後CaptureNXでD-ライティングを施すのとではどのように違うのでしょうか?

 に答えようと、これまで検証してきまして、前回のアクティブD-ライティング対決! <D300 vs CaptureNX>をもって、この研究課題は終わったかのように思いましたが、ぶんさんがコメントに付けてくださったツッコミ、

アクティブDライティングですが、デジタルフォトの11月号にヒントがありますよ。大雑把に言うと、露光をアンダー気味にしてシャード部分を部分的に補正したりトーンカーブを最適化してるようです。露出を含んだ機能だから撮影後にONには出来ないようですよ 一方のDライティングは撮影されたデータの暗部を単純に持ち上げる機能です。

 を読んで、改めてアクティブD-ライティング(以後、ADL)の仕組みを見直してみようと思いました。今まで、ただ単にD300が搭載するCMOSのダイナミックレンジが技術の向上で広がったのに加えて、EXPEEDによるD300内のソフトウェア的にカーブを調整することによってADLが実現しているのかと思っていましたが、デジタルフォト11月号に掲載されていたNikonの開発陣のインタビュー記事を読んでみますと、それだけではないことが分かりました。つまり、

  • ハイライト側は、ADLをONにすると撮影段階で若干アンダー目に露出をコントロールする(ハード的にコントロール)
  • シャドー側は、露出アンダー目に撮ってできた多bit画像のシャドー側をゲインアップすることで、階調を再現している(ソフト的にコントロール)

 ……ということで、ハイライト側の階調の確保方法とシャドー側の確保方法は別モノということが分かりました。この辺の僕なりの理解を図解で示してみました。

 なんと、無駄にGIFアニメで解説だよっ!!(2秒でコマ送りされるので見落としたら最初に戻るのを待ってね!)

2001141

 ……ということです。

 だから、露出を絞り優先モードなんかにした場合は、露出はカメラ任せなので、アンダー目に撮って……というハイライト側の階調を確保できるのですが、マニュアル露出の場合は、絞りもシャッタースピードも固定されてカメラ側でコントロールできないので、ハイライト側の階調確保ができません。その為に、シャドー側のゲインアップのみが行われ、全体的にハイライト側にシフトする「ただのD-ライティング」になってしまいます。

 この辺の心配は的中で、そんな記事も書かれていました。そして、案の定、マニュアル露出で検証した前回の記事は見事に白トビの改善があまりなされなかったわけですね。そこで、今回は撮影段階で露出は「絞り優先オート」にして、測光は「マルチパターン測光」を適用。三脚でガッツリ固定してフレーミングは動かないようにして、短時間でADLの適用を変えて再チャレンジしてみました。

 今回の撮影現場は……、

2001142

 すみません、やっぱりココです。当ADL検証の最初の記事を書いた時に訪れた富山県射水市親鸞会館です。壁全体が真っ白で、午後には順行ながら、飛び出た庇の下は影になるというADL検証にはもってこいの被写体なので、また来ちゃいました(スマン……)。残雪もあって、白トビ要素はバッチリだよっ!

 その代わり、アングルは変えたからねっwww!!

 誤差を無くす為に、ADLの適用値を「しない」→「弱め」→「標準」→「強め」を短時間に何度か繰り返し、その平均値を出そうと思いましたが、結局は何度やっても、

  • しない …… 1/400秒
  • 弱め …… 1/400秒
  • 標準 …… 1/400秒
  • 強め …… 1/500秒

 ……でした。ちなみに絞り値はF8ね。

 ただ1回だけ、こちらにとって都合のよい、

  • しない …… 1/250秒
  • 弱め …… 1/250秒
  • 標準 …… 1/320秒
  • 強め …… 1/500秒

 ……という理想的な数値が出たのですが、なんせ1回だけなので残念ながら切り捨てさせていただきました。グスン……。では、「強め」だけシャッタースピードが速くなったように見える、典型的なADLを豪華GIFアニメでご覧あれ!

2001143

 ……という結果となりました。

 ホント、マシンスペック&ネットのトラフィックを使わせてマジごめん。

 これまた、撮影時の配慮不足で「しない」でもアンダー目に撮っちゃって、

 白トビほとんどしてないよ!!

 ……ということで、白トビがノドから手が出るほど欲しいわけですが、

 過ぎ去った日々は二度と戻らない

 ので、今ある実験素材で見ていただけたらと思うよ!

 でもまあ、「しない」→「弱め」に移る段階でハイライト側の山が急にシャドー側にシフトしているのが分かると思います。山の形が1つの台地のような物から、複数の鋭い山に変化しているのが分かります。それだけコントラストが出ているってことでしょうかね?ここら辺は、もともと階調が失われていない部分の再現なので露出でコントロールしたというより、多bitでのカーブ調整で再現していると思われます。

 また、シャドー側は「しない」→「弱め」で、裾野が急に広がってゲインアップが行われているのが分かります。そして、その後「標準」→「強め」と適用度を強めていくに連れてシャドー側の階調が豊かになっていくのが分かります。

 実際に見てみると、「しない」よりも「強め」の方が手前の残雪の階調がシッカリ出ているように思えるし、会館の影になっている部分の階調が回復しているのにも驚く。ハイライトとシャドーの二刀流というのが、それらしく出てきた結果のように思う。

 やっぱり、ADLの真の効果は、撮影段階の露出モードをマニュアルにしないのが良いようですね。マニュアルにすると「ただのD-ライティング」になりかねません。

 また、ADLのハイライト側は撮影時の露出調整で行われる為に、撮影段階の適用度はキッチリ設定した方が、より効果を実感できると思います。RAW撮影でCaptureNXでADL処理をする場合は、撮影段階のADLを「しない」以外にしておく必要があると書きましたが、実際は「弱め」で撮ったものをCaptureNXで「強め」に変更するのと、RAW撮影段階で「強め」で撮るのとでは微妙に結果の違いがでるそうです。これも、撮影段階の露出コントロールが影響しているのではないかと思います。この辺のRAW撮影段階での設定による現像の違いなんかも検証できればと思います。

 まあ、なんせADLはD300のEXPEEDによるソフト的な処理だけではなく、撮影段階のカメラのハード的なコントロールも行っているということが分かっていただければ幸いです。

 ……とここまで来て、べあまんさんの前回の記事に対するコメントが、

楽しみにしていた特集の最終回!拝見させていただきました。
(中略)
今後もD300の購入に頭を悩ませそうです。本当にすばらしい検証をありがとうございました。

  と非常に喜んでくださったようなのですが、元々の研究課題をいま一度見直してみて驚いた。

アクティブD-ライティングを使用するのと、RAWで撮影後CaptureNXでD-ライティングを施すのとではどのように違うのでしょうか?

 ……

 ……えっ?

 あらやだ、CaptureNXで施すのは「アクティブD-ライティング」ではなくって「D-ライティング」だったのね!

 完全なケアレスミスだよっ!!

 ということで、CaptureNXで微妙な調整ができるD-ライティングで施して欲しいという課題でした。いやいや、小学生の頃から問題文はチャンと読みましょうと教えられてきたのですが、まったく思い込みで読んでいましたね……っていうか、ネーミング紛らわしすぎっ!!

 そんなケアレスミスをして、全然答えていないのにべあまんさんったら、「本当にすばらしい検証をありがとうございました」なんて!

 なんて、大人の対応なんやっっ!!

 お猿は、すこぶる感動しました!

 まあ、またD-ライティングで挑戦してみたいと思うのですが、Nikonの「最適化したカーブ」という謎めいたものを施すことは不可能に近いのでアレなんですが、もしD-ライティングでやる場合は、撮影段階で露出をアンダー目にしてRAW撮影すべきですね。これで、ADLの最初の関門は突破したようなものです。

 ま、そんなわけで最終回の最終回を終えたいと思います。

 ではでは。

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アクティブD-ライティング対決! <D300 vs CaptureNX>

 お猿@おはようございます。

 ここのところNikon D300の目玉機能「アクティブD-ライティング」について検証しています。早速、続きといきたいところですが、D300の価格の定点観測している三星カメラさんでの価格がついに……、

2001121

 18万円ジャストになっちゃったよ!(在庫も10だとぉっ!?)

 ……ということで、発売から2ヶ月も経たないのに、こんなに安くなっちゃった上に在庫も豊富なんで胸クソ悪いのですが……おっと失礼!喜ばしいことですが好きなデジタル一眼レフカメラメーカーは?という投票の結果を見ますと、Nikonが70%に迫る勢いで更にNikon人気に拍車がかかるようですので、是非とも皆さんのお手元にD300を、と願うばかりであります。

 こんな喜ばしいことがあったので、ブログのデザインも一新してみたよ!如何にもニコンカラーのテーマだよね!横幅が取れるので、これからはダイアルアップ接続泣かせの大き目の画像をガンガン張り込んでいきたいと思うよ!ネット接続も格差社会の世の中だぜぃ!

 さて、そんなD300のアクティブD-ライティングですが、これを巡る騒動(?)を記事にしたものがあるので、事前に予備知識&今までのあらすじということで読んでおいてもらいたいと思うよ!

  1. Nikon D300のアクティブD-ライティングを検証する(1)
  2. Nikon D300のアクティブD-ライティングを検証する(2)
  3. D300付属のCaptureNXを使う
  4. CaptureNXのアクティブD-ライティング

 ……ということで、この4記事を読んだら次へGoだ!

 今回は、ここまでの準備をして、当ブログに研究課題を持ち込んでくださったべあまんさんの疑問に真っ向から答えたいと思うよ!その研究課題がコレだ!

アクティブD-ライティングを使用するのと、RAWで撮影後CaptureNXでD-ライティングを施すのとではどのように違うのでしょうか?

 という、実に気になるギ・モ・ン!そんなわけで早速、検証に取りかかりたいと思います!今回の検証の素材はコレだ!

2001122

 何ともイジワルな素材ですね。輝度差メチャメチャありますがな……。撮影地は富山県射水市同朋の里というところです。以前にもシグマの超広角レンズの検証でお邪魔したと思いますが、色々とフォトジェニックな物があるのでお気に入りの撮影スポットです。

 前の検証では、サンプル画像を確保する段階で絞りこそ固定でしたが、シャッタースピードが変わってしまって撮っていたので正確さを欠いてしまいました。まあ、結果的にはハイライト飛びに拍車がかかっているんじゃない?ということだったので、ハイライト重視で撮影しました。

 この写真ではモロに逆光の中、雲にスポット測光で露出を合わせ、その数値をマニュアルモードで設定して、完全固定で撮りました。設定値は、

 絞り F8、シャッタースピード 1/3200秒、ISO感度 200 

 ……です。前回の記事でも書きましたが、CaptureNXでアクティブD-ライティング処理をしようと思ったら、撮影段階でアクティブD-ライティングを「弱め」~「強め」にしておく必要があるので、今回は「弱め」に設定して処理できるようにしました。

○D300 vs CaptureNX 「しない」の部

 まずは、アクティブD-ライティング(以下、ADL)「しない」にした場合は、どうなるか?

2001123

 RAW ADL「しない」の場合は、撮影時に「ADL 弱め」で撮っているものを「解除する」という意味合いの処理になります。さて、ヒストグラムとあわせてみてみると……?

 ほとんど一緒!強いて言えばRAW側はシャドーの山の裾野だけが左端に接触しているのに対し、JPEG側は完全にくっついている(=かなり黒潰れしている)。ハイライト側も右端にへばりついている線の長さがRAW側の方が長い(=白トビ箇所が広い)ですね。でもまあ、この辺は撮影時の誤差だと思います。

 事情は後から書きますが、RAWの「ADL しない」では「弱め」で撮ったものにうまく処理しているようですね。

○D300 vs CaptureNX 「弱め」の部

 次は、「弱め」の部。RAWもJPEGも撮影段階での設定値が「弱め」というカタチになっていますが、まあいいでしょう。

2001124

 やっぱり、殆ど一緒!RAW側はシャドーの山の裾野だけが左端に接触していたのが、頂点まで接してしまいました。しかし、両者ともシャドーの山の裾野自体は広がっており、中間調側にまで延びています。そして、ハイライト側の山は頂点に引きずられるように全体的に中間調側にシフト。確かに太陽周辺の階調がシッカリしているような気がする。

○D300 vs CaptureNX 「標準」の部

 次は「標準」の部です。

2001125

 両者とも殆ど同じ山になっています。RAWのシャドーの山の頂点が左端から少し離れてきています。更に両者共にシャドーの山の裾野が中間調側に更に延びています。しかし、中間調からハイライト側の山が全体的にハイライト寄りにシフト。それで、ありながら太陽の輪郭が「しない」よりも認識し易いのが面白い。中間調~ハイライト側の山は3つあるが、それぞれの頂点の感覚が狭まっている。その為に、コントラストがハッキリ出たのだろう。

○D300 vs CaptureNX 「強め」の部

 次は「強め」の部です。

2001126

 やっぱり、両者共に同じような山になっていますが、JPEG側のハイライト側にハッキリと3つの山が確認できます。真ん中の山の頂点が高いですね。撮影時の誤差かもしれませんが、興味深いです。RAWのシャドーの山は完全に裾野だけが左端に接しているようになり、シャドー部の階調は回復しているようです。反面、全体的にハイライト側にシフトしているので、ハイライトの階調が失われるように思いますが、中間調~ハイライト側の3つの山の間隔が狭まっている分、コントラストは強めで太陽の輪郭もクッキリ出ています。

 ……ということで、あまりD300内でADL処理を施してJPEG撮影するのと、RAWで撮影してCaptureNXでADL処理するのでは、大差がないようですね。まあ、いずれにせよ撮影段階で「弱め」~「強め」に設定しておけば、CaptureNXで処理もできるということですね。また、RAW現像する時間がない場合はD300内のADL処理を使ってJPEG保存してしまっても、RAWでやる場合と大差はないので、積極的に使ったらいいと思いました。

○RAW撮影してCaptureNXでADL処理の差を見る

 さて、ここでCaptureNXで処理した場合、「しない」「弱め」「標準」「強め」で、どのように変化していくのかを並べて見ても分からない人のために、豪華GIFアニメでお見せしたいと思います。

2001127

 元画像はRAWの「弱め」で撮影したものなんですがね。CaptureNXで処理すれば純粋にADLの効果を確認できるかと思ったんですが……、「弱め」が一番階調がシッカリ出ているように思いません?

 確かに「強め」になる程、シャドーの階調はシッカリしてくるんですが……。ハイライト側のコントラストは、全体的に明るくなっている分、甘くなっているような気がします。それでも、「強め」から「しない」に戻る時点で太陽の部分に注目してみると、太陽の輪郭がハッキリしているのが確認できます。やっぱり、ADL「強め」にすることでハイライトの階調が、再現されるんですね。う~ん、オモシロイ。

○D300内でのADL処理の差を見る

 一応、D300内でADLの適用度を変えてJPEG保存したものも付けておきます。

2001128

 う~ん、やっぱり傾向は同じですね。僕としては、ハイライトを生かすなら「弱め」を選びたいところです。シャドーは……、難しいところですね。

○CaptureNXでADL処理した白とびと黒潰れの検証

 一応、CaptureNXには白とびと黒つぶれを起こした部分を表示する機能がありますので、表示させたものをスクリーンショットを撮って、同じく比較してみました。総ピクセル数156170pixのうち、白とびと黒つぶれの反応を起こしたピクセル数を拾ってみました。

2001129

 ……という感じですね。GIFアニメにするだけ無駄というくらい変化が感じられないのですが、白とび側はよ~っく見てくださいね。変化がないようで「強め」になっていくほど、輪郭が数ピクセル単位で広がっていきますので……。それにしても、サーモグラフィーみたいだな……。

 シャドー側は「ADL 弱め」でも、黒つぶれはナシに等しい。逆に、ハイライト側は「しない」から「弱め」になる時は、白とびのピクセル数は減りますが、「標準」と「強め」に関しては、白とびピクセルが「しない」よりも多いことが気になります。素材は全く同じRAWデータなのに、やっぱりハイライトは飛びやすいんですかね?

 ……ちょっと気になります。

 まあ、そんな感じで、D300とCaptureNXのADL対決は終了いたします。どっちでも全く同じような処理をしてくれるので、RAW現像したい人はRAWでADL効かして撮るという方法でいいと思います。

 それと、先ほどちょっと触れた件ですが、前回の記事でRAW撮影段階でADLを「弱め」~「強め」にしておかないと、CaptureNXでADLがグレーアウトしてしまう件について推測を立てていたんですが、この件で、ぶんさんのコメントでこんなアドバイスがありました。

アクティブDライティングですが、デジタルフォトの11月号にヒントがありますよ。
大雑把に言うと、露光をアンダー気味にしてシャード部分を部分的に補正したりトーンカーブを最適化してるようです。
露出を含んだ機能だから撮影後にONには出来ないようですよ

一方のDライティングは撮影されたデータの暗部を単純に持ち上げる機能です

 ……とのことです。早速、確認してみました。デジタルフォトの平成19年11月号のP172~P173の「田中希美男がゆく! D3とD300に新たに搭載されたEXPEED、ピクチャーコントロール、アクティブD-ライティングの仕組みを直撃取材」という、そのまんまの記事がありました。内容をここで書くわけにはいきませんが、大体ぶんさんの仰るとおりですね。ありがとうございました。

 ……ということで、お猿の推測は見事に大ハズレ!

 所詮はサルヂエでした。グスン……。

 それでも、RAWでADL「弱め」で撮っていながらCaptureNXで「しない」にしても、JPEG撮影で「しない」で撮ったヒストグラムとかなり近似しているのはお見事ですね。RAWで撮る時は常時「弱め」でも良いかもしれませんね。

 さて、ここで今度はアドバイスのコメントをくださった「ぶんさん」からオマケで研究課題もいただきました。

ところで検証のネタとして・・・ピクチャーコントロールも取り上げてはいかがでしょうか?
でD300とD80で同じ条件で撮影してNX使ってD80の画像にもピクチャーコントロールを適用する。それでどのくらい画が近くなるのか?みたいな。

 ……ほほぅ。これはオモシロイ。これは考えつきませんでした。これが近似すればD80ユーザーでもピクチャーコントロールの恩恵を受けてD300の色作りをD80で再現できるってことになりますからね。

 わかりました!やってみましょう!!

 他にもADLをCaptureNXのD-ライティングやトーンカーブで再現できるんじゃないか、などとも思ったので、うまくいったら、その辺のカーブも御提供できればと思います。

 あぁ~、謎が謎を呼び、検証課題がドンドン増えていくっっ!恐るべしD300!夜も眠れません!(ブログ書いているから……www)

 そんなワケで、これからもガンガン検証していきたいと思うよ!

 あ、それから「ADL」は、当ブログでお猿が勝手に付けている業界用語なので、他の場所で使っちゃうと恥をかいちゃうかもしれないので、ここを出たら忘れてくださいね!ちなみに「TDL」は「東京ディズニーランド」だぜっっ!

 ではでは。

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CaptureNXのアクティブD-ライティング

 お猿@おはようございます。

 まだまだ、Nikon D300に搭載された目玉機能のアクティブD-ライティングについて検証しています。前回は、べあまんさんから寄せられた質問に答えるべく、キャンペーンでD300に付属してきたNikon純正のRAW展開ソフト「CaptureNX」をインストールいたしました。

 早速、D300内蔵のアクティブD-ライティングとCaptureNXのアクティブD-ライティングとでは、仕上がりが違うか否かを検証しようと思うのですが、その前にD300とCaptureNXでのアクティブD-ライティングの操作や設定方法にどのような違いがあるかをチェックしてみたいと思います。

 まずは、CaptureNXのインターフェースは下の写真です。

2001111

 右側にエディットリストというものがあるのですが、その中でアクティブD-ライティングの調整などができます。まあ、こういうNikonのデジカメ独特の機能を設定できるのもサードパーティ製の現像ソフトではなく、Nikon純正ならではですよね!操作系統も独特すぎて、未だ慣れませんが、とっとと慣れまくっていきたいと思います。

 では早速、違い目を見てみましょう。

○アクティブD-ライティングを検証

 まずは、お馴染みのD300内蔵のアクティブD-ライティングの設定メニューを見てみます。僕の場合はちょくちょく設定を変える為に「マイメニュー」に登録しております。このマイイメニューって本当に便利です。

2001112

 ご覧の通り、アクティブD-ライティングは「しない」「弱め」「標準」「強め」の4つから選んで撮影に臨むことになります。ちなみに、CaptureNXでアクティブD-ライティングの調整をしようと思ったら、RAW撮影の段階でアクティブD-ライティングの「弱め」~「強め」のいずれかに設定しておく必要があります。

2001113

 ……で、これがCaptureNXのアクティブD-ライティングの設定画面。右のエディットリストの中から、

 ▼1、基本画像調整
  ▼RAW調整
   ▼アクティブD-ライティング

 ……というような階層を辿って項目があるので、選択するとエディットリストの左に「設定」のパレットが表示されます。デフォルトは「撮影時の設定」になっているのですが、撮影時の設定から変更したい場合は、このボックスからプルダウンメニューが表示されるので、その中からカメラ内メニューのように「しない」~「強め」から選ぶことができます。

 ちなみに撮影段階でアクティブD-ライティングを「しない」にして撮影してしまうと……、

2001114

 ……というように「アクティブD-ライティング」だけが、グレーアウトしてしまって設定できなくなってしまいます。

 アクティブD-ライティングを設定して撮ったものはCaptureNXで「しない」に設定できるのに、設定しないで撮影したものはCaptureNXで設定できないとは腑に落ちませんね。設定して撮るのとしないで撮るのでは、何かデータ処理の方法が違うのでしょうか?その辺は実にナゾです。

 まあ推測するに、D300以前の機種で撮ったものは当然ながら「アクティブD-ライテイング『しない』」で撮っているようなものですから、それらの機種の人にその恩恵を受けさせない為にグレーアウトしちゃっているのかも知れませんね。もしくは、それ以前の機種の撮影方法がそもそも違うのかも知れませんね。でも、Exif情報に機種情報は記録されるんだから、そこで判断しても悪くないと思うけど……。

 どうせなら、ケチケチしないで「しない」で撮影してもCaptureNXで改めて施せたらいいと思うんですが、どうでしょう?Nikonさん!

○D-ライティングを検証

 今回は、アクティブD-ライティングにスポットを当ててやっていますが、どうせならということで、類似機能の「D-ライティング」もチェックしてみたいと思います。

 では、まずD300のメニュー内のD-ライティングを見てみましょう。途中省略していますが、D-ライティングは撮影時にカメラが施すのではなく、撮影後の記録されている写真データに処理をするという形式なので、D-ライティングを選択すると、CFカードに保存されている写真のサムネイルがズラリと表示され、その中からD-ライティングを施したい写真を選択します。すると、下のような画面になります。

2001115

 D-ライティングを施すビフォー&アフターになっていまして、左側が未処理の画像。右側が処理後のプレビューですね。ここでプレビューで確認しながら「弱め」「標準」「強め」から選ぶことができます。「しない」はありませんが、「キャンセル」を押せば「しない」ことになりますので問題はありません。

 それにしても、D-ライティングはいちいち保存されている写真を開いてチマチマとやっていかねばならないので非常に手間がかかりますね。……ということで、僕は使いませんでした。

 さて、D-ライティングはCaptureNXでは、どこで設定するのかといいますと……、

2001116

 ……ということで、階層を辿っていくと、

 ▼1、基本画像調整
  ▼明るさと色の調整
   ▼D-ライティング

 ……という位置に存在します。あくまで「RAW調整」の項目ではありません。これを選択すると……、

2001117_2

 ……という画面になりますが、「高速(HS)」と「高画質(HQ)」から選ぶことになります。「高速(HS)」では上の写真のように「調整」「カラーブースター」のスライダをいじることになりますが、「高画質(HQ)」では、

2001118

 ……というように「シャドー調整」「ハイライト調整」「カラーブースター」のスライダとなり、細かい設定ができるようになります。これはPhotoshopの「シャドウ・ハイライト」の項目と似ています。

20011110

 ……ほらね。こっちは、RAW展開の時には使えませんが、CaptureNXはRAW展開段階で使えるのがミソですね。

 あと、気になるのが、D300のボディ内のD-ライティングのような3択という大雑把な設定ではないということ。それと、D300のD-ライティングはシャドー側を再現するのに対して、CaptureNXはハイライト側の微調整もできるのがスゴイですね。

 まあ、どうせD-ライティングを施すのならば、D300内で8bitのJPEGやTIFFに処理するよりも、多ビットなRAWで撮影してCaptureNX上で処理した方が、画質劣化は防げると思いますので、その方が良いかもしれませんね。ハイライト側も面倒見てくれそうですし……。

 ちなみに、「RAW調整」の項目ではないので、JPEG撮影した物をCaptureNXで開いた場合、エディットリストに「明るさと色の調整」はちゃんと表示され、こちらでも処理できることがわかります。

2001119

 勿論、アクティブD-ライティングはグレーアウトされるどころか表示すらされませんので、RAW撮影のみの特権でしょうね。

 そんな感じで、CaptureNX上でのアクティブD-ライティングの操作などは理解しましたので、次回こそは、

 アクティブD-ライティング対決!
 D300ボディ vs CaptureNX!

 ……の世紀の決戦を行いたいと思うよ!

 べあまんさん、お待たせしました。次回もお楽しみに!!

 ではでは。

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D300付属のCaptureNXを使う

 お猿@おはようございます。

 ここのところ、Nikon D300に搭載された目玉機能のアクティブD-ライティングについて検証しています……が、べあまんさんより寄せられた課題に答えるべく準備をしたいと思います。そのべあまんさんからの課題とは、

アクティブD-ライティングを使用するのと、RAWで撮影後CaptureNXでD-ライティングを施すのとではどのように違うのでしょうか?

 というものです。そのCaptureNXとは、知る人ぞ知るNikon純正のRAW現像ソフトです。先代のNikon Capture4も非常によくできたソフトで憧れていたのですが、お金がないという理由と、D80のNEF(NikonのRAWファイル)ならAdobe PhotoshopCS2に付属のRAW現像ソフトで展開できたという理由で、あえて購入しませんでした。

 しかし、僕が仕事で使っているMacOSX版PhotoshopはCS2。私用のWindowsXP版はCSだったりします。D80はCS2以降で展開できますが、CSでは展開できません。Photoshopは新バージョンになってから発売されたデジカメのRAWファイルは、それ以前のバージョンでは面倒を見てくれないようです。これは痛い!CS3に上げないとD300のNEFは展開できないという大ピンチ!Photoshopは、どのカメラメーカーのRAWでも展開できるメリットがありますが、高いお金を払ってバージョンを上げていかないと新しいデジカメには対応できないというデメリットがあるようですね。

 そこで、純正のCaptureNXが欲しくなってくるのですが、なんせ購入すると1万円以上のシロモノ。PhotoshopをCS3にアップグレードするよりはマシだけど痛い!……と思っていたら、天下の太っ腹ニコン様からこんなお達しが!

D3、D300の発売を記念いたしまして、別売のフォトフィニッシングソフトウェア Capture NX(Ver.1.3)をD3、D300本体パッケージに特別付属品として同梱いたします。Capture NXはデジタル画像の可能性を引き出し、より表現力豊かな作品に仕上げることができる、次世代型のデジタル画像処理・編集ソフトウェアです。

 ……あらやだ。これって先着30万本はオマケで貰えるってことじゃないの♪ママうれしいっ!

 タダより安いモノはないよね♪

 ……ということで、D300の箱を探してみるとあったよ!CaptureNXの……

2001101
赤い矢印の部分にプロダクトキーが印刷されている。この紙は無くさないように!

 ……紙がっっ!

 へっ?紙?CDが入っているんじゃないの?と思ったら、プロダクトキーが印刷された紙が1枚入っているだけでした。どうやら、NikonのCaptureNXダウンロードサイトからトライアル版をダウンロードして、それを正規版として使うことになるらしい。ブロードバンド必須です。ダイアルアップごめんなさいです。

 まあ、インストールCDを30万枚作ると環境に悪そうだしね。まだ、プロダクトキーを印刷した方が環境に優しそうだよね。これぞ、当ブログのテーマ!

 チーム・マイナス6%だぜっっ!

 ……まあ、サーバーを稼動させておくためのCO2排出量を考えるとドッコイドッコイのような気もしますが、どうやら最近のD300にはインストールCDが付属している模様です。

 前口上が長くなりましたが、早速ダウンロードしまくったCaptureNXのトライアル版をインストールしてみたいと思います。ここら辺は、色んなソフトのトライアル版をPCが動作不安定になるくらいインストール&アンインストールしまくった実績のある僕です。CaptureNXだって立派にインストールしてみせるぜ!

 ……で、MacOSX版をダウンロードしてみたよ。

2001102

 デスクトップにこんなアイコンで出るのでダブルクリック!

2001103_2

 モノトーンでシックなCaptureNXのオープニング画面っぽいのが出ました。「Capture NX セットアップ」をクリック!

2001104_3

 おっと、いきなりMacOSXの鉄壁のセキュリティが作動しました。スーパーマリオブラザーズの最初のクリボーみたいなものですね。あの頃は、ジャンプのタイミングを誤ってダッシュして即死しまくったけど、今の僕は違う!MacOSXのアカウント用のパスワードを間違いなく入力して突破だ!

2001105

 次はコイツだ。「ようこそCapture NX インストールへ」と歓迎ムードです。

 しかし、文面は「このウィザードがCapture NXのインストールプロセスをご案内いたします」だと?Wikipediaでは「ウィザード=魔術師、魔法使い」とある。

 いきなり、魔法使い出現だよっ!

 ……ということで、ここから先は魔法使い(ウィザード)が案内するようですが、レベル1の僕は攻撃系の魔法をかけられたら太刀打ちできないので、とりあえず今のところは言うことを聞いておきたいと思います(ホントは「コンピュータで、ユーザーに必要な情報を適宜示しながら対話形式で簡便に操作できるよう工夫されたソフトウエアの機能」なんですがね)

 どうやら、他のアプリケーションを終了させておくと、再起動させずにインストールできるようです。では、逆らわずに他のアプリケーションを終了させておくことにしましょう。

2001106

 すると、次にウィザードが「大切な情報」をくれました。後々、重要な情報になりそうなのでしっかり目を通しておきたいと思うよ!フムフム「自動赤目補正」か……。僕、ドライアイで充血しやすいから気をつけておきたいと思います。

2001107

 次は「使用許諾契約」か……。なかなか、インストールさせてもらえませんね。どうやら、契約しても詐欺に騙されることはなさそうですので、一通り目を通して続けたいと思います。

2001108

 次は「インストール先を選択」です。究極の二者択一です。まあ、どっちを選んでもゲームオーバーにはならないと思うので気楽に行きたいと思います。とりあえず、定番のアプリケーションフォルダに入れようと思います。

2001109

 ……ということで、「“Macintosh HD”に簡易インストール」したいと思います。これだけ、手順を踏んでも「簡易」なんだそうです(汗)。

20011010

 次は「カラーマネジメント」です。まさか、ここでカラマネの設定をすることになるとは思ってもみなかったので、先制攻撃を喰らったかのようです。作業用色空間設定ですが、D300なら撮影時にAdobeRGBかsRGBが埋め込まれるようですので、「(A)開くファイルの色空間を作業用色空間として使用します。」を選択すれば間違いないでしょう。

 ただし、(A)を選択していてもファイルにプロファイルが埋め込まれていない場合は、デフォルトのRGBカラースペースが適用されるようです。そこを考えると、D80の場合はsRGBを選択すればプロファイルが埋め込まれますが、AdobeRGBを選択してもプロファイルが埋め込まれていないようなので、「デフォルトのRGB色空間」はAdobeRGBに設定しておけば事故は少ないように思います。

20011011

 お!いよいよインストールが開始です。

20011012

 む?インストールの後にCaptureNXを起動するかどうか聞いてきたぞ。まぁ、すぐに使ってみたいので起動しますかね。ということで「はい」

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 ……ひたすら待つ。寝ても良いし、ウダウダしていても良いでしょう。

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 インストールが終わったぞ!どうやら、クリアしたようです!

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 「ソフトウェアが正常にインストールされました」……うん、分かったって!

20011016

 すると、ドックにCaptureNXのアイコンが追加されたぞ!

 お猿はCaptureNXを手に入れた。

 ……

 ……

 ……もう、面倒なのでRPGっぽく解説するのはヤメます。

20011017

 ……と自動でCaptureNXが起動したぞ!バージョンは1.3.0だ!勿論、D300にも対応しているよ!ここでD3とD300購入者はプロダクトキーを持っているはずなので「プロダクトキーを入力する」を選択して入力しよう!そうすれば、晴れて正規のCaptureNXユーザーの称号を与えられる!

 まあ、どうしても魔法使い(ウィザード)にフィッシングかなんかで騙されそうで、プロダクトキーを入力したくない人は、OSごと再インストールくらいすれば体験版として更に30日くらいは無料で使えるよ!でも、良い子はそういうことはやめようね!

20011018

 ……で起動したのが、コレ。Adobe Bridgeのようでもあり、全く違うインターフェースなので少々戸惑い気味です。見ていくと、Nikon純正らしくカメラに合わせた機能が満載っぽいです。RAW展開ソフトとしては独特の操作感のCaptureNXです。純正ソフトのメリットを活かした現像処理をできればと思います。

 ということで、めでたくCaptureNXがインストールできました。次回は、アクティブD-ライティングの検証の続きを行うと共にCaptureNXの検証もしていきたいと思います。

 ああ、忙しくなってきた!でも、頑張ってレビューしたいと思います!

 ではでは。

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Nikon D300のアクティブD-ライティングを検証する(2)

 お猿@おはようございます。

 新年早々、原油価格がアゲ♂アゲ♂でして、車社会の富山県に住んでいる僕としてはガソリン価格150円オーバーというのは非常に痛いモンです。うっかり軽自動車に軽油を入れてしまう心理も分からないわけではないですが、普通乗用車にはやっぱりレギュラーだよね!今年こそはレギュラーの座をゲットしたいと思うよっ!(なんのこっちゃ)

 ……とまあ、前口上が長かったですが、そんな原油価格高騰とは裏腹に僕らのNikon D300価格ですが、昨日までで¥181,000円台を記録して、あわや夢の18万円以下になるかと心配されていました。……が今日になって再び¥185,000-に舞い戻りましたね。しかも、在庫は3と来ています。ちょっと一安心……。

 そんなD300の目玉機能のアクティブD-ライティングを昨年から検証しています。今回も、前回の記事の続きで富山県射水市にある親鸞会館正本堂を被写体にハイライト側に重点を置いてチェックしてみたいと思います。

2001081

 ご覧の通り、正本堂の外壁は真っ白なタイルが張られているので、反射がキツイです。しかし、突き出た部分の下は広範囲に渡って影になっているので、写真全体としては輝度差が大きく通常のデジカメのダイナミックレンジではカバーできないシロモノです。前回は、この影の部分を重点的にチェックしましたが、今回はその上の突き出たハイライト部分をチェックします。ここには黄金の鷲のマークがありますが、この金色も撮影が難しいものですよね。さて、どうなったでしょう?前回同様、ヒストグラムも付けてみました。

○アクティブD-ライティング「なし」

2001082
アクティブD-ライティング&D-ライティング「なし」

 未処理の状態では、ハイライト側に大きな山ができています。この山の大半が外壁の白だと思いますが、黄金の鷲の反射も入っていると思われます。それと、ちょっと分かりにくいですが、実はヒストグラムの右端に1本の線が縦に入っています。部分的に白トビを起こしているようですね。

 シャドー側にまでちゃんと山が出ていますが、これは中央の窓や鷲のマークの影の黒だと思われます。さて、この辺のバランスを保ちながら、どう処理していくのでしょうか?

○アクティブD-ライティング「弱め」

2001083
アクティブD-ライティング「弱め」

 まずは「弱め」です。ハイライト側の大きな山の頂点はそのままに裾野が若干中間調側に広がっているのが分かります。シャドー側に寄っているかと思いきや、そうでもなく中間調からシャドーまでの山は変化があまりありません。

 写真そのものを見てみると、ナルホド、鷲のマークの「親」の字の飛び気味だった部分が階調を取り戻してスッキリ見えています。また、外壁のタイルの目地がシッカリ見えます。ただのD-ライティングはシャドー側を起こす機能というイメージが強かったですが、今度のアクティグD-ライティングはハイライトの階調を戻すというのが分かったような気がします。

○アクティブD-ライティング「標準」

2001084
アクティブD-ライティング「標準」

 さて、次は「標準」ですね。ここに来て、ハイライト側が右端に寄ってきました。そして、シャドー側も左端から離れてきて全体的にハイライト側にシフトしているようです。

 写真の中でも鷲のマークが飛び気味になってきているし、窓の左側が黒く潰れていたのが1枚1枚見えています。こうなってはただのD-ライティングでは?謎です。

○アクティブD-ライティング「強め」

2001085
アクティブD-ライティング「強め」

 次は「強め」です。前回のシャドー側を見た範囲では、かなりシャドーを起こしてくれたようですが、ハイライト側ではどうでしょう?……完全に右端にくっついてしまいましたね。シャドー側も左端からかなり離れてしまいました。

 写真を見てみても、鷲のマークも飛んでしまっています。特に左の羽の部分が飛び飛びです。また、窓の左側の潰れも復活してしまい、かなりハイライト側にシフトしているようです。う~ん、おっかしいなぁ~。

 ……と、ここでExif情報を見てみたところ、「なし」~「強め」まで絞り値はf8だったものの、シャッター速度が「なし」だけは1/250秒だったのに対して、「弱め」~「強め」は1/200秒でした。アクティブD-ライティングを効かして撮った時は、どうも露出を明るめに撮ってしまったようです。まさか、露出を変えてしまっていたとは……。

 ということで、撮影条件が違っていたということで信憑性に欠けてしまいました。伏して伏してお詫び申し上げます。……が、明るめに撮っていながら「弱め」の時のハイライトの再現性はお見事ですね。今度は、もうちょっとしっかりやってみたいと思います。

 最後についでに行った、同じ箇所のD-ライティングでの影響を見てみたいと思います。ベースとなる素材は先ほどの「アクティブD-ライティング なし」の写真です。これに「弱め」~「強め」までを施してみました。

●D-ライティング「弱め」

2001086
D-ライティング「弱め」

 まずは「弱め」です。やはり、全体的にハイライト側にシフトしていますね。ハイライト側の大きな山が右端にかなりくっついています。そして、シャドー側の一番左側の山が頂点がかなり左よりだった物が、右寄りになっています。

●D-ライティング「標準」

2001087
D-ライティング「標準」

 次は「標準」です。更にハイライト側にシフトしてハイライト側の大きな山が完全に右端にくっついてしまいました。シャドー側を見てみましても左端から離れています。

●D-ライティング「強め」

2001088
D-ライティング「強め」

 最後は「強め」です。ハイライト側の大きな山が右端に更に寄っていて、山の幅がだいぶ狭くなっています。写真を見てみてもかなり飛び気味です。シャドー側もかなり中間調寄りになっていて左端に接触していないようです。コントラストが甘くなっているのが分かります。

 そんなワケで、アクティブD-ライティングを使うと、どうもD-ライティングは不自然さがある上に、ハイライト側まで面倒を見てくれないのでハイキーっぽくなってしまいますね。

 今回はハイライトにもシャドーにも優しいアクティブD-ライティングを証明することができませんでしたが、次回は露出をガッツリ合わせて検証しなおしたいと思います。

 そして、更に前回の検証のコメントに、べあまんさんがしてくださった疑問、

アクティブD-ライティングを使用するのと、RAWで撮影後CaptureNXでD-ライティングを施すのとではどのように違うのでしょうか?
勉強不足な質問で申し訳ありませんが、教えていただければ幸いです。

 ……にもお答えできればと思います。っていうか、素材確保済みですので、後は記事を書くだけ!!幸いにもNikon純正のRAW現像ソフトのCaptureNXも今のキャンペーンで無料で手に入っているために、バッチリ検証できちゃいます!非常に興味深い内容ですので、楽しく実験させていただきました。こんな研究課題の提供もお待ちしております!

 そんなワケで、乞う御期待!

 ではでは。

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原油価格高騰の中、Nikon D300はどこまで安くなる?

 お猿@おはようございます。

 平成20年初のブログ記事です。今年もデジカメ談義をしていきたいと思いますので、よろしくお願いしますね!コメント大歓迎です!

 それにしても、お盆やクリスマスは全く興味がない少年だった僕でも、中学生くらいまでは年末年始って結構好きだったんですけどね。三十路ロードを突き進んでいる現在となっては紅白が終わる頃から憂鬱になります。

 「ゆく年、くる年」なんか始まると、「あぁ~、もう平成19年は二度とやってこないんだ」という寂しさと、また1つ大きく歳をとるんだなぁと思うと、「おめでたい」なんて言ってられませんよね。一休さんは元旦を「冥土の旅の一里塚」と言いましたが、イヤハヤうまいこと言ったモンです。テレビの除夜の鐘が「ゴ~ン、ゴ~ン」と鳴ると頭が殴られているようで……。

 そんな恐ろしい年始ですが、気を取り直していきたいと思います。

 ……で、前回の続きをしようと思ったんですが、年始早々気になることもありましたので、チョット触れておきます。

 昨年の12月24日の記事くらいからNikon D300の価格が気になっているのですが、値下げが止まらないようです。原油価格の高騰で物価が上がっているのに、その中でもお構いなく下がっているのはサブプライムローンの影響を受けている株価くらいなもんでしょうか?ということは、D300もその影響を受けているんでしょうね。

 ……

 ……

 ……すみません。まったく関係ありませんでした。

 で、そのD300ですが、その記事では19万円ジャストになったぞということで大騒ぎしていたんですが、ぶっちゃけ年末には定点観測の三星カメラでは、

 ¥185,000-

 ……にまで下がっておりました。

 何が彼らを駆り立てるのか分かりませんが、発売当初の21~23万円ほどで買っていた人は何とも言えない気分でしょうね。仮にも「DXフォーマットのフラッグシップ機」を名乗っているわけですから、もうちょっと20万円台を粘っていて欲しかったのですが……、

 今日、チェックしてみたところ……?

2010041_2

 ¥183,750- キターーー!!

 2ヶ月足らずで18万円台前半まで下がるとは……。しかも、年末から1000円以上も下がっているとは……。それだけでなく、

 在庫数 5 アルーーー!!

 ハァハァハァ……。待たずに入手できるじゃん。

 案外、在庫ってあるもんですね。しかも、まだ「Capture NX」付属しているみたいだし……。どこまで下がるんでしょうね?

 他のメーカーの同級生も調べてみました。

 まずは、何かとD300の対抗機種と言われたり、比較するには無理があると言われるキヤノンのEOS 40Dは、三星カメラでは既に¥113,000-です。価格差からしてD300のライバル機種とするのは可哀想なんですが、職場にある初代EOS kiss Digitalが出た頃の価格とほぼ同じだったりしてフクザツです。

 更に、あの高級機種であるEOS-1Ds Mark IIIなんですが、当初は90万円以上だったのが、同じ三星カメラ価格で¥804,000-ですね。既に10万円以上は安くなっています。すっかりイメージが変わってしまいました。

 そして、フォーサーズの星のE-3は、¥161,000-

 ……ってカンジですね。

 いずれも、発売直後と比べるとアホらしいほど下がっています。D300オーナーの僕としては夏くらいまでは、フラッグシップらしく20万円は下回らないで欲しかったんですが、まあ、D300オーナーがそれだけ増えるっていうことで、これはこれでいいことだと思います。僕としては、むしろレンズが安くなってほしいんですが……。その辺の相場は中々変動しないものですね。

 さて、禁断の18万円を切るのはいつでしょう?

 これからもチェックしていきたいと思います。

 ではでは。

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浄土真宗 広島

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