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D300で雨晴海岸から富山湾の風景を撮る!

 お猿@おはようございます。

 突然ですが、昨日、天気予報をチェックしていたところ昨日の夜から今日の午後にかけて富山には珍しく「晴天」とのことでしたので、うっかり早朝から撮影に出かけてしまいました。

 今までも、富山県のフォトジェニックを愛機D300で撮ってきたわけですが、富山県の顔とも言える立山連峰を真面目に撮っていなかった!しかも、富山県の観光パンフなどでは定番の雨晴海岸から富山湾越しに眺めた立山連峰を撮っていない。なんでも、海越しに3000m級の山々を眺めることのできるスポットは世界でも富山県氷見市だけだという超・レアっぷり!(氷見市の観光ガイド参照)

 しかも、そんなレアな場所がお猿の自宅から30分もあればお釣りが来る所にあるってんだから、富山県民バンザイだ。そんなわけで、日の出が6:23くらいだったので、余裕を見て4:00起床、4:30出発した。超眠かった。案の定、30分もかからずに現地に到着してしまい、日の出まで1時間以上も海岸で待つことになった。

 5:00と言っても、まだ真っ暗。しかし、雨晴海岸観光駐車場には既に数台の乗用車が停まっている。そして、トランクを開けてはカメラの機材のセッティングをやっている人もある。中には東京方面のナンバーがあるのにも驚いた。やっぱり、写真愛好家が集まるところは富山だぜ!でも、僕が海岸に行った時には、まだ2人しかいなかった。やっぱり、早すぎたか……。あと30分寝ておけば良かったな……と思いつつ、30分後に来てみたら三脚だらけだったということになったら後のカーニバルなので、海岸の岩場で海風に凍えながら1時間以上耐え続ける“苦行”をすることになった。

 ちなみに、今回のメイン機材は、五箇山同様、

 ……となっている、他にもリモコンやら水準器、フィルタも持ってきている。レンズは高倍率ズームだけど、D80時代と違ってD300の倍率色収差補正の秀逸さは過去の記事で書いたとおりで実証されている。既に、便利レンズに留まらず描写も優れた「できるレンズ」だ。以前に「レンズキットは買うべきではない」と書いたが、D300のこのレンズキットだけは買いだと思った。

 さて、待つこと1時間。6:00ちょっと前くらいになると、海の向こうの雲の切れ目がオレンジ色に染まってくる。

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 ……でも、まだまだ暗い。しかも、雲が多めという事に、やや萎え~。

 それはそうと、改めてイカ釣り漁船の照明の明るさに驚く。沖合いに居ても、十分に明るい。これから、日の出10分前くらいになるとこんな感じ。

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 雲の動きも激しく、どんどん空模様が変わっていく。

 This is Toyama!(これが富山だ!)

 ちょっと曇っていたからといって、10分後にどうなるか分からない天気予報士泣かせなのが富山県である。曇っているとアキラメていると急に晴れたり、逆に晴れているぞと出かけると、どんどん曇ってきてどしゃ降りになっていたりする。今まで何度“アウェーな気分”を味わったであろうか。

 ただ、曇っていてもそれはそれ。雲もまた味があっていいじゃないか。そうこうしているうちに太陽が雲の切れ目から顔を覗かせた。薄っすらではあるが、太陽の下に立山連峰が連なっているのが分かるだろうか?雲が少なければもうちょっとハッキリしたんだろうが……。

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 WB(ホワイトバランス)は“太陽光”。ピクチャーコントロールはお猿大好きな“ビビッド”だ。ちょっと色がキツイかも知れないが、これはこれで楽しめる。比較的、見た目に近いWBは“AUTO”か“太陽光”だ。正直、風景写真に於いてはAUTOは素直すぎて好きになれない。やっぱり、五箇山でもそうだったが、お猿的には“太陽光”だろう。

 しかし、WBをちょっといじると色々な写真が撮れて面白い。

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 縦位置で撮ったのだが、夕日ではない、朝日だ。WBを“曇天”にすると、こうなるのだ。全体的に赤系になるので、先ほどの“太陽光”で雲の厚い部分が青っぽかったのが赤く染まっている。これはこれで非常に良い。引き潮気味で海面に小さな岩がチョコチョコでていいて見る人が見ると「うるさい」と言われそうだが、これはこれでリズムがあって僕は好きだ。波があまり無かったので、海面に味付けをしてくれる。(海面の味は塩味だなんて言っちゃダメだよっ!)

 しかし、太陽が出たと言っても雲の間のスリットのような切れ目から見える程度だったので、すぐに雲に隠れてしまった。そうするとこうなります。

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 切れ目の上の雲に隠れているので、下方向に放射状に広がっている。しかも、この時期の太陽が昇る位置は、雨晴海岸からだと丁度、シンボルでもある「女岩」の後ろなのでスポットライトが当たっているようで実に面白い。

 また、横位置で撮影すると雲だらけで面白くないが、目を上にやると青空が見えている。そこで縦位置に変更してWBは“太陽光”に設定。そうすると雲の中でも青と赤のグラデーションがあって美しい。雲は女岩を中心に右上に伸びている様でもあるし、海面の光も女岩を中心に右下に伸びているので構図的にも面白いと思った。

 ちなみにこれのWBを“曇天”に変更するとこうなる。

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 全体的に色相がオレンジ系に揃う。“太陽光”では雲の厚い部分が青だったのが、ニュートラルグレーに近い色になっている。こういうのも狙ってもいいかもしれないが、ちょっとフツーで面白くない。まあ、優等生的な写真でしょうな。

 ということで優等生を紹介したので、次はチョイ悪な不良クンを紹介しましょう。ちょっと乱暴なWBで“蛍光灯”で設定してみた。

2002297

 一体何事か!?と思う写真になる。ありえない写真なのだが、これはこれで実に面白いと思った……っていうか実に気に入った。「写真」的にはやっちゃいけないのだろうが「光画」的にはやってもいいと思う。このWBの面白さを知ってしまったので、今後、ガンガンやっていこうと思う。

 さて、空の模様が面白くなってきたところで一気に広角に広げていきます。

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 自然とシンボルである「女岩」に目線が行く雲模様&海模様ではないだろうか?太陽光線の放射っぷりが更に女岩を引き立てているように思う。

 では、ここで女岩をアップしてみましょう。WBは“曇天”。

2002299

 いやぁ~、オレンジ一色なれど実にキレイだ。立山連峰が殆ど認識できないくらいになってしまっているが、女岩のシルエットが映えて良いと思う。

 これの縦位置をWBを“晴天”で撮ると、

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 いや、これもまた良い。放射状の太陽光線はオレンジだけど、雲は青っぽさが残る。ちょっと、女岩が中心に来すぎたようなので上か下に寄せても良かったと思う。海を切るべきだったか……。

 開き直って、チョイ悪WB“蛍光灯”で同構図だ!

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 キャーッ!ステキだ。何だこの禁断の雨晴海岸は!こういうWBの変更がチョコチョコできるのがデジカメの凄いところだと思う。こういうのはガンガン試していきたいと思う。

 あと、D300の目玉機能であるアクティブD-ライティングは「強め」で撮っている。実は、露出も-0.3EV位で撮っているのもあるが、スポットで雲の明るめの所で測光。更にアクティブD-ライティングの恩恵で白トビがかなり回避されている。元々、岩はシルエットで階調を付けようなんて思ってもいないのでシャドーは起こそうともしていないが、それでも、アクティブD-ライティングはこういう場面で非常に心強い。

 まあ、海面から水蒸気がユラユラと上がる「気嵐」というレアな現象が見られるかと思ってきたが気温が高いようで見えなかったのは残念。海水の水温が高く、空気の温度がマイナス4度以下くらいになると出るそうだが、2月後半だしね。ちょっと期待できなかったか。でもまあ、初挑戦でこれだけ撮れればいいか。なんてったって、自宅から30分だ。これからいくらでも撮れるさ。

 さて、5:00からスタンバイして7:00くらいまでの2時間をずっと海辺で過ごしてしまった。身体はかなり寒い。車の中で暖まって帰ろうと思ったが、氷見と言えば、新鮮(富山弁では“キトキト”と言う)な海の幸。中でも氷見の魚は全国的に有名だ。特に冬の「寒ブリ」は無敵の美味さを誇る。富山に来るまでは「刺身は、本マグロだな!」と思っていたのが、マグロが霞んでくる。それほど、氷見のブリは美味い。これは、天然の生簀と言われる富山湾の恩恵。身も引き締まって味もよし!刺身食べるなら氷見のブリは間違いないと思う。

 ……そういうワケで、ちょっと遅いが氷見漁協の魚市場にも顔を出してきた。

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 既に漁船は戻ってきて、セリも殆どが終わっているようだった。事務所に行って撮影させてくれと言うと、ノートに名前と入場時刻を書かされた。そして、「取材」と書かれたプレートのついた帽子を借りて、いざ市場へ!初市場だ。今日は、様子見ということで、いずれは活気ある日本一の氷見の「ブリのセリ」を撮りたい。

 事務所のオバチャンに「言っておくが、邪魔だけはするでないぞ」という趣旨のことを言われて、半分震え上がって入っていく。床は水浸しで長靴じゃないときついが、フツーの靴で入っていった。ズブ濡れにならないか心配だった。セリも殆ど終了のようだったが、威勢の良い声が聞こえる。行ってみると……、

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 ……ってな感じで、近寄り難い。中心のオッチャンが「○×△□……」とあの声で何やら早口で言っている。それに対して買い手が手を挙げたり何かしている。「あの隙間から撮りたい!」と思ったものの、小心者のお猿は外から眺めるのが精一杯。いずれ、魚市場フォトグラファーになったる!

 仕方がないので、競り落とされたとおぼしき、ブリ(だよね?)を、ご覧ください。

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 落札者が「何やっとんねん!」と言って来ないかヒヤヒヤしながら撮ったのでアレですが、やっぱり新鮮なのが良いですね。如何にも身が引き締まっていそうです。

 さて、今度は早朝6:00からのブリのセリを撮ろうと決意をしつつ、氷見から職場に戻りました……が、段々と立山上空の雲が晴れてきた。でも、夕方くらいからは、また雨になりそうだということなので、「立山連峰撮るなら、今しかない!」ということで、あくまで仕事扱いで撮りに行きました。

 それにしても、「あ、今日の立山綺麗だな」と思って、30分で雨晴海岸に到着できるとは素晴らしい。

 案の定、雨晴から立山連峰は美しく見えました。

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 う~ん、女岩といい感じに収まっていますね。もうちょっと、波があるといいんですが、と言っていると……、

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 どっぱぁ~ん!と目の前で波がはじける!実はもっと大きな波しぶきも何枚か捕らえているのですが、女岩が見えなくなっていたので絵にならず。一番いいのがコレでした。

 もうちょっと風情のあるのが縦位置で撮ったコレ。

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 砂浜部分は貝の死骸やら、ちょっとしたゴミやらで綺麗じゃないので、そこそこの所で切り取りました。ちょっと引いて撮ると、右にある“義経岩”が入っていいですね。まあ、ここには神社があるので、ちょっとキモいんですけど。鳥居が入らないように撮りました。波もいい感じです。

 更に引くと、海の中へ伸びていく防波堤が1本ありまして、そこから撮ると女岩の右に男岩があります。ちょうど、この辺に東京から来ていた奥様がいらっしゃいまして某C社の初代IXYとやらで撮っていた。僕の方をチラチラ見ながら撮影しているが、ついに声をかけてきた。どうも、立山がクッキリと写らないらしい。確かに、ちょっとガスがあって霞んでいるが、C-PLフィルタでちょっとは濃くなる。それでも中々に綺麗に撮れていました。おばちゃん、頑張ってね!

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 どうです?いい感じでしょ?これを見た上司が「岩の世界でも女は男より強いな」だそうです。う~ん、女岩の方が大きいし、松も生えていてカッコイイ。雨晴の岩の世界は「カカア天下」のようです。そんな、強い女岩をクローズアップすると……、

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 ……ってな感じです。これが、海の向こうに3000m級の山々が見られる世界唯一の景色です!一応、濃度を出すためにC-PLフィルタ&ピクチャーコントロール“ビビッド”で撮っています。

 帰りには、雨晴トンネルの手前からこんな風景も撮れます。

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 手前にJR氷見線が走っている。これもまた海岸線をなぞるように走っているので風情がある。また、電車の車体に忍者ハットリくん関連の絵が描かれているのも面白い。それにしても、富山湾がエメラルドグリーンっぽいのが気味悪い。極寒の富山のはずなのに、まるで沖縄だ。

 それにしても、富山の冬とは思えない景色ですね。やっぱり、2月も29日という4年に1度の多めの日ともなると違うんでしょうか?まるで春の景色です。まさしく、海の向こうの立山連峰ですね。いやはや、素晴らしい。

 東京の奥様とは違って、いつでも来れるので、またチャレンジしたいと思います。富山ってやっぱり素晴らしい!

 それにしても、気になったのがカメラマンの数。やっぱり来ていますね。そして、圧倒的にニコン党が多い!それも、D200ユーザーが多いですね。やっぱり、優秀なカメラなんですね。でも、オイラは華のD300だい!あの三星カメラでも174,000円だった。ちょっと前まで、「18万円切るか!」なんつってギャーギャー言っていたのに、既に17万円前半です。一体、どうなっちゃうんでしょうか?個人的にはあまり安くなり過ぎるのも……という気がしますが。

 ではでは。

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Nikon D60って案外良かった♪

 お猿@おはようございます。

 前回の記事にありますように、カメラバッグが大容量化して、ロケの時はカメラバッグと三脚だけで、所有機材の大半を持ち歩いております。かなり、ヨロヨロして歩いております。それでも、肩かけベルトの形状とかの影響か思ったより負担にならなくて安心しております。これからもますますレンズは増殖していくと思いますので、皆様、どうぞよろしくお願いします。

 ところで、お猿的にデジタルカメラ2大雑誌と位置づけしている「デジタルフォト」と「デジタルカメラマガジン」の3月号が出ていたので、うっかり購入してしまいました。この2誌はやっぱり魅力的な記事が多いし、「フィルムカメラ」じゃなくって「デジタルカメラ」という道具を使うに必要な情報が満載でイイと思います。

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いつも、ついつい買ってしまうこの2誌。やっぱりデジカメの設定方法など詳細なのが良い

 そして、この中には揃いも揃って、デジイチ冬の陣というより「デジイチ春の陣」の特集になっていますね。ぼちぼち、発売になっていきそうです。

 そんなわけで、近くの某家電量販店に行きましたところ、

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店員さんの目をきにしながら、ドコモのD905iにて撮影。D300に比べて軽いデザイン

 我らがNikonのD60が並んでいました。D40xの後継機とも言われるものですが、22日に発表だったんですね。それにしても、キャノンの販売スペースよりも黄色いスペースが倍以上あるのには驚きました。さすがはニコンです!ちなみに購入しそうな勢いの人もお見かけしました。

 まあ、すでにNikonデジイチ2台体制ということで「D300」と「D80」で布陣を敷いているので購入する予定はないのですが、それでもやっぱりいじっておきたい衝動にかられましたし、お触りOKっぽかったので、いじりまくりました。

 やっぱり、以前に書いた記事のようにD40xから大きな変化はなく、特にボディに変化はない。それだけにD40系ボディは洗練されているのだろう。いいものは変える必要がないと言われますが、D200からD300へと外観上は大きな変更がなかったようにD40xからD60への変化のなさはそれと同じものと思われる。実際に、僕にとってD300で丁度良く、D80で手が余るとか言っていたわりには、D60のコンパクトボディは使いやすかった。ここまで来ると開き直りがあるのかもしれない。本当にコンパクトデジカメ感覚でポンポンとテンポよく撮っていきたいという時には良いカメラかもしれないと思う。

 レンズキットは2種類出ているが、VR付レンズということで、レンズキットを買えばボディ内手ブレ補正のデジイチ感覚で買った時点で手ブレ補正の恩恵に預かれる。VR付きでもレンズはすこぶる軽量で、それでありながら手ブレが非常によく効くことに驚いた。ボディのみで66,000円、レンズキットで77,000円、ダブルズームキットで104,000円だから非常にオトクだと思う。

 レンズキットのVRながら軽量なレンズは非常に使いやすかった。街中でポンポン撮りたくなってくる。そんなカメラだと思った。操作感はD40系譲りであるのでちょっと戸惑った。ボタン類が少ない上にコマンドダイヤルも1つだけなので少々面倒。ISO感度なんかもボタンがないので、細かく設定したい場合はちょっと面倒。AUTOで撮るのならいいんですがね。

 情報表示に関しては、D80とかD300のような丈夫の表示パネルがない分、背面液晶で全部まかなわないといけないが、ファインダー下のアイセンサーが面白かった。ファインダーを覗くと背面液晶の表示は必要ないから消えて、ファインダーから目を離すと自動的に表示される。これも面白い。

 ファインダー内は3点の測距点が表示されている。D300の51点と比べると17分の1だが、基本的な撮影はD300の撮影でも中心の1点しか使っていないので僕がD60を使うにしても必要にして十分。しかし、3Dトラッキングのように動体を追尾していくような時には51点が威力を発揮するので、その点は3点では力不足ながら、そのAF性能はこのクラスで実現するのは不可能か。

 MENUに関してはD80に似ているのでうれしい。D80にない「アクティブD-ライティング」も見つけられた。ただ、D300のように「弱め」「標準」「強め」と適用度は設定できず、「適用する」か「適用しない」かのどちらかになってしまう。でもまあ、エントリー層には非常に使いやすいカメラだと思う。

 これは思ったより使いやすいカメラでした。

 さて、この隣に「VRレンズセレクション キャッシュバックキャンペーン」というパンフレットが積んであった。

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「キャッシュバック」という単語に弱いのでついつい手が伸びてしまった

 思わず、1部持って帰ったのだが、なかなか粋な計らいであった。2月22日~6月1日というキャンペーン期間中にVRレンズを購入して応募した人に、

 もれなく ¥5,000キャッシュバック

 ということで、応募さえすれば確実に5000円が戻ってくるらしい。ただ、全てのVRレンズではなく、下記の6本が対象製品だ。

 ……ということで、最近出た新VRレンズは含まれないようだ。それにしても、ちょっと前にレビューしたように、僕もVR 70-300mmを購入していたので「よっしゃ、5000円ゲットォ!」と喜んだのも束の間。キャンペーンが22日からなのでタッチの差で購入が早かった。残念!

 まあ、応募する際に必要な書類は、

  1. 国際保証書のコピー
  2. レシートまたは領収書のコピー
  3. 製品箱のバーコード部分全体の切取り

 ……となっている。しかし、

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あと一歩のところで、この箱にハサミを入れるところでした。での期限外!

 保証書や領収書はコピーでいいのだが、バーコードだけはリアルバーコードでないといけないらしい。この黄金の箱にハサミを入れるのに抵抗のある人はあるんじゃないだろうか?期間中なら、是非とも購入時に5000円の値引きをしてもらいたいと思うのであった。

 それにしても、5000円引きか……ビミョーなキャッシュバックですね。5000円安くなるからと19万以上するVR 70-200mmを買うかと言えば「NO」である。それでも、このキャンペーンは評価したいですね。商売下手と言われるNikonが色々とキャンペーンをやっているのだから成長したと思う。

 そんなわけで、VRレンズも揃ってきたことだし、今後のNikonが楽しみですね。ぼちぼち、広角~中望遠クラスの単焦点レンズの見直しも図ってもらいたい。

 そして、エントリークラス競争も暖かく見守っていきたいと思います。勿論、D90の登場も楽しみですけどね!まだですかぁ~、ニコンさん!

 ではでは。

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tamracのカメラバッグ“5612 Pro 12”に乗り換え

 お猿@おはようございます。

 諸々のレビューが入り乱れて行われていますが、今回も他のレビューが途中なのに新たなレビューを割り込ませます。

 昨年初頭に初のデジイチである「Nikon D80」を購入してからというもの、カメラ関連の装備をそこそこに揃えるつもりであったのが、昨年末にはNikon待望のDXフォーマットのフラッグシップ機「Nikon D300」が発売になり、大人の事情でそれがお猿のものになったりしてデジイチ2台体制になりました。それに伴い色々と周辺が賑やかになっていきまして、気がついたら……、

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D300とD80の「夢のカメラ2台体制!」なんて言いながら、既にバッグに入りきりません

 ……と当初購入した格安のカメラバッグに入りきらなくなっていました。これはD80を購入する時に同時にキタムラで購入したハクバのSHOOTING BAG NEO Mというもの。カメラ1台にレンズかストロボが4本入るのが基本仕様。仕切り次第では色々にアレンジできるものの、ポケットなんかも色々とついていて4000円弱というエコノミーな価格設定だった。収納能力も丈夫さも備えて、大きすぎず気に入っていました。まあ、購入当初はD80とストロボとレンズ2本くらいしか考えていなかったので、これが一杯になるとは思ってもみませんでした。

 しかし、レンズ沼にはまってしまったお猿は気がついたら深みに……。カメラバッグに入っていたものと収納しきれないものまで全部出すとこんな感じになっていた。

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押収品の展示みたいになった。現在の機材を陳列。他にも三脚とか丸レフ等があります

 かさばるカメラ本体とレンズ、そして、ストロボをピックアップしてみると……、

 ……という感じだ。ものの見事にニコンかシグマ製品しかない。カメラ2台にレンズが6本。ストロボ1台という内容。それにしても、よくここまでかき集めたものだ。

 まあ、1度の撮影で全部の機材を使うわけではないので、必要なものだけバッグに詰めればいいのですが、カメラ2台体制で臨むのはプロの鉄則ですし、僕の撮影スタイルというのが主としてイベント取材的なものが多いので、1回のロケで色々なものを撮らねばなりません。スナップからちょっとしたブツ撮りまで……。そうなってくると、ひとまず全機材は持って行かないと困ることが多々あるわけですね。

 そういうわけで、ネットを徘徊して安いところで注文しました。カメラ機材で安いのは今までもお猿が愛用してきたメディアラボNEXTさんか三星カメラさんなんですが、どういうわけかバッグに至ってはカメラのキタムラ インターネット店さんがズバ抜けて安かった上に品揃えも豊富だったので、ここでポチッとしてしまいました。ここの特徴は何と言っても全国チェーンの強みでして、ネット注文でも店頭受取り&支払いが可能だということ。そうなると近くにキタムラがあるので、そこで受け取ってきた。

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お猿愛用のリアル店舗「カメラのキタムラ 高岡姫野店」。ここで受け取りました

 お猿最寄のキタムラは色々とあるのですが、身近なところで規模は小さめながら何かと使い勝手のいい高岡姫野店。D80購入時から大変お世話になっている店舗です。店長さん直々に店の奥からお目当てのバッグを持ってきてくれました……が、

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さすがにアメリカは大らかだぜ!この大雑把なラッピングが過剰包装に反してエコロジー♪

 ……というようにビニール袋に入っているという何というか潔いラッピングです。しかもスケルトン!……で、一体何をゲットしたのかと言いますと、

 tamrac(タムラック)の“5612 Pro 12

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これがtamracの“5612 Pro 12”だ!三脚用のストラップもついている

 tamracと言えば、バッグで言えばそこそこのブランド物ですよね。まあ、ドンケとかテンバなんていうのもありますが、大型バッグならタムラック!というようなイメージがありまして、これにしました。

 ソフトタイプのカメラバッグですが、カメラ2台に加えてレンズも6本ほど入る結構入るモデルです。そのくせ、大きすぎて大変ということもないサイズを選択しました。直前まで同じ量の機材が入ると公言している弟分の“5608 Pro 8”を発注しようかと思っていたのですが、寸法を見てみると今まで使っていたハクバのバッグと大して変わらなかったので、収納スペース的に余裕のありそうなPro12に決定!

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バッグの上のフタにはtamracのロゴが!下のPro12の刺繍もなかなか……

 ちなみに、ハクバに比べてどれくらい大きくなったのかと言いますと……、

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ハクバの旧バッグ(左)と並べてみた。左右の長さが明らかに違う

 そのまま並べてみるとこんな感じです。高さも長さも目に見えて大きくなっていますが、奥行きはあまり変化がないように見えます。それなので、上から見てみました。

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上から見たところ。左がハクバで右がタムラック

 う~ん、やっぱり、長さはかなり伸びています。これはハクバのバッグよりもカメラ1台分多く入るためのスペースと見ていいでしょう。それにしても、幅の変化があまり見られないようですが……。フタを開けてみますと、

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フタを開けてみました。左がハクバで右がタムラック。仕切りの数がやたらに多い

 ……という感じ。この写真で上下方向に伸びて見えるのは、やはりカメラ1台分のスペースでした。レンズが多めに入るように見えるのは、カメラにレンズを装着したまま収納できるということらしく、仕切りの中央にレンズを通すための凹みがあります。それにしても、左右方向の幅に関しては、今まで2本入っていた幅をちょっと広げただけなので3本分のレンズが入ることを考えると、ちょっと窮屈かも知れない。レンズにフードを装着したまま収納することができるのだろうか、と心配にもなった。

 さて、比較はこれくらいにして、細部を見てみましょう。まずは、フタの留め具です。バッグ正面には、今までのハクバにもあったように左右2箇所に留め具が付いています。

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バッグ正面に留め具が2つ付いています

 そして、タムラックの凄いのがここからで、バッグの左右の肩にも留め具が1対あります。フタだけで4つの留め具が付いています。

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バッグ左右の肩にも留め具が1対付いています。これは今までになかった

 それなので、バッグを開けるときには4つの留め具を外してかからないといけないのですが、これを外しても更に関門がありました。

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更にフタはファスナーで密封されるので、雨などが簡単に入らないので安心設計

 本体とフタの間がファスナーでキッチリと塞がれています。開閉時には4つの留め具とファスナーを外すことが必要となりますが、撮影モードになった時は正面の留め具だけで閉めておくとか、ファスナーだけで済ませるとかしておけばいいんでしょうね。移動時にはキッチリ閉めておけば問題ないと思います。むしろ、僕は雨の多い富山在住ですので、このファスナー付きを選んだくらいですから。キッチリと機材を守ってくれそうです。

 ちなみにフタの裏には、

20022113
バッグの上面のフタの裏にも小物収納用のポケットが2つ付いています

 こんな感じで左右に2つのポケットがあって小物が収納できます。これもファスナーが付いているので、バッグの中でバラバラになることはありません。

 そして、正面の小物入れのファスナーを全開すると、

20022114
バッグ正面の小物収納です。かなり、分類してしまうことが出来そうです

 こんな感じでパッタリと開きます。ここもファスナー付きで色々と分類して入れられます。

 そして、更にバッグの左右にも、

20022115
バッグ左右のポケットはマチ付きなので、厚みのあるものを収納しやすい

 ……ということで、他のポケットよりもマチのあるポケットがあります。ここはファスナーではなくベルクロで留めるのですが、フタが包み込むようにポケットを覆うので雨水などは入りにくくなっています。マチ幅があるので、厚みのある充電器などを収納するのが良いかと思います。

 さて、そろそろ旧バッグから引越ししようかと思います。……と見つけたのが、バッグに付いていたこの説明書らしきもの。

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どことなくバター臭い色味の説明書

 英語で書かれていますね、ちょっとヤな予感。

20022117
全部英語なので細かいことは分かりませんが、図解である程度分かる気がする

 開けてみて予感的中です。でも、図解で収納例があるので、それを見ながら模範的な収納をしてみます。

20022118
現在の機材でパンパンになりました。これで、バッグ1つでロケに行けます

 ……できました。D300とD80の両方にレンズを装着して収納が可能なのですが、2台体制ということはあまりないので、D300のみにVR 18-200mmを装着して収納。今さらながらですが、D300とVR 18-200mmの相性はバツグンだと思います。EXPEEDの倍率色収差補正が強烈に効いているというのもありますが、D80との組み合わせ以上に描写が美しいのでデフォルトはこれでいきます。それに、18-200mmという焦点距離は扱いやすく、D300にはめておけば、とっさのチャンスにも対応できます。

 あとは、それぞれのレンズとストロボを配置。ストロボは多用する主義なので、出し入れし易いスペースに収納。

 小物入れの中でも、上のフタに一番頻繁に使うものを収納。C-PLフィルタとかコンパクトフラッシュ、SDカードを収納。

 そうすると、結構もっさりとしますが、バッグのフタを閉めるとこんな感じです。

20022119
パンパンに収納しても、フタを閉めてしまえば案外スマート♪

 意外とコンパクトっぽく見えません?ちなみにこれをお猿が肩からかけるとこんな感じです。

20022120
左手の浮き出た血管は気にしないでください

 昨日の反省を活かしまして、セーターを着ました(汗)。思ったよりスマートっぽく見えますが、レンズをあれだけ詰め込むと、ガラスの塊を持っているようなものなので結構な重量になります。しかし、ロケ地への移動で、これと三脚を持ち運ぶスタイルなので問題ナシ。車にはハクバの旧バッグも積んであるので、明らかに使うレンズがハッキリしている場合には詰め替えて持ち運びます。

 まあ、そんな感じでカメラバッグがリニューアルしました。今までいくつかのバッグに小分けに持っていたので大変でしたが、カメラバッグと三脚というシンプルな装備で行けますので「ああ、あれを持ってくれば良かった!」という後悔はなくなると思います。

 そんなワケで、10-300mmの焦点距離は確保できましたので、今後は簡単にレンズは増えないと思いますので、暫くこれで頑張ろうと思います。まだ、収納方法は実験段階ですので、今後の撮影スタイルによって仕切りなどのカスタマイズもやっていくと思います。

 ではでは。

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D300用三脚選び “El Carmagne 635” (2)

 お猿@おはようございます。

 咳はまだ止まっていませんが、暫く更新が停滞していたブログの更新をしていきたいと思います。

 前回は、お猿専用VRレンズとしては2本目となるAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)のレビューを書き始めたのですが、そういえばD300用に購入したVelbon(ベルボン)のカーボン三脚El Carmagne 635のレビューが約1ヶ月ほど前に書いてから、世界遺産や白鳥の撮影やらで続編が忘れ去られていたので、「D300用三脚選び “El Carmagne 635” (1)に続いて第2弾をお送りしたいと思います。

 第1弾では、キタムラで格安の1万円未満いう価格設定でありながら、そこそこに本格的なSLIKの三脚PRO 340DXや、同じVelbonのEl Caemagneシリーズでも人気のEl Carmagne 645と比較してみた。特に前者との強度面での比較が多かったのだが、今回は細かい面での比較をやってみたいと思います。

 前回も書きましたが、人気の645ではなく635を選んだのは、センターポールを伸ばさずとも身長177cmの僕の目線近くまでファインダーが来て安定性があるということだった。エレベーター不使用というのは安心感が全く異なるために、これくらいの身長の人なら迷わず635を選択してもいいくらいだと思った。また、この三脚は世界遺産・五箇山の菅沼集落の撮影時に本格的なロケ撮影デビューを果たしたのだが、記事中の写真で分かるように撮影ポイント沿いに高めの柵があったりする。この柵の隙間から脚1本を出して使いたいと思うときに、他の皆さんは結構苦戦しておられたが、635は難なく柵をまたぐことができた。「これはイイ!」と思った瞬間だった。

 しかし、メリットもあればデメリットもあるわけで、「大きさ」「堅牢性」を優先すれば、必然的に「携帯性」が失われる。携帯性重視で軽量なカーボン三脚を選択するのだが、それでも大きくなればそれなりの重さになってくる。勿論、645が4段ということに対して635が3段ということは、それだけ段が長くなってくるので、縮めた時に大きくなってしまう。その縮めて携帯する時の状態がコレだ。

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El Carmagne 635を縮めてレグポシェットに収納するとこうなる

 標準でEl Carmagne 635にはレグポシェットが付属してくる。それで脚の先端をまとめて包んで、運べるのだが意外と便利。このレグポシェットをつけて運搬する時はこんな感じだ。

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みっともないが、肩掛けでどうなるか、お猿で試してみました。全長が案外長い

 仕事帰りでヨレヨレのワイシャツであることは目を瞑ってもらいたい。真冬にクールビズ状態だということも大目に見てもらいたい。この付属の雲台はサイドティルトハンドルを外してパンハンドルにくっつけてスリムにできる。それでも肩からお尻くらいの長さがある。「PRO 340DX」なんかと比べるとかなり大きい。これにカメラバッグも担ぐと結構なかさばりになるのだが、基本的に移動は車なので、これくらいの大きさは許容値。

 さて、三脚選びで「“El Carmagne 635”か“El Carmagne 645”か?」という悩みがあったと言ったが、実はその前に「“El Carmagne”か“Neo Carmagne”か?」という悩みがあったのだ。

 この両三脚には、どういうわけか雲台が付属してくる(厳密には大型の物は雲台は別売)。カタログには三脚本体と雲台それぞれの価格が書いてあるのだが、実際にはセットでしか売られていないようだ。いずれも3ウェイ式雲台なのだが、El Carmagneの雲台は「PHD-51Q」であり、Neo Carmagneの雲台は「PHD-61」であって異なる。前者は「Q」が付いているだけあって「クイックシュー一体型」である。後者はクイックシュー対応ではない。

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左がEl Carmagne 635の雲台“PHD-61”。右がPro 340DXの雲台

 僕の撮影スタイルは、同じ撮影現場でも三脚を使ったり手持ちで撮ったりすることがあるので、三脚への脱着はスムーズに行いたい。そうなるとクイックシューは必需品だ。そういう理由もあって、El Carmagneシリーズに軍配が上がったのだ。そういうスタイルは先代のPRO 340DXも同じであって、並べてみても細部は異なるものの基本構造は一緒だ。値段の差か、El Carmagne 635はガッシリしていてハンドルもズングリしている。

 ただ、クイックシューがかなり違う。PRO 340DXはカメラとの接触面はコルクシート製だ。

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Pro 340DXのクイックシュー。コルクシートが張られているが弾力がなくなってきている

 使っていくうちにコルクの弾力がなくなってきて結構滑りやすい。そうなると起きる現象はアレですね。縦位置でのおじぎです。

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コルクシートの摩擦だけで支えているので、重いレンズを装着すると次第に“おじぎ”をしてしまう

 折角水平をとっても重いレンズを装着すると、重みで前に倒れてしまう。考えてみればネジの1点でしか固定しておらず、それ以外はカメラ底面とクイックシューのコルクシートとの摩擦だけで支えているので仕方がない。しかし、これに対してEl Carmagne 635のクイックシューは、

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El Carmagne 635のクイックシュー。ゴムシートで、指先のプラスチックを引くと

 ご覧の通り、コルクシート式ではありません。黒いゴムですね。でも、そんなに弾力はありません。その代わり、指で指してある部分にある透明なプラスチックがミソです。

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ご覧の通り、縦位置での“おじぎ”を防ぐストッパーが登場します

 そのツマミに爪を引っ掛けて持ち上げると写真の通りに立つ。この状態でカメラに装着すると、

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このストッパーがカメラの背面に引っかかるようになって

 ……というように、カメラにうまく引っかかるようになっている。この状態で縦位置にしてみると、

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縦位置にしても、“おじぎ”をすることがない

 ……というように、全くレンズの重さでおじぎをすることがありませんでした。摩擦で耐えるのではなく、爪がひっかかっているので壊さない限りおじぎはしません。縦位置で撮影することの多い僕としては非常に嬉しいことでした。

 次にクイックシューを固定するための雲台側のロック機構なんですが、PRO 340DXはご覧の通り、クイックシューを外すとロックがバネでかかってしまいます。その為、再装着する際にはまたロックを回さねばなりません。

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Pro 340DXはクイックシューのロックが元に戻ってしまう

 ところがEl Carmagne 635の雲台なら、

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El Carmagne 635はクイックシューを外しても、ロックは戻らない。お陰で再装着もラクラク

 というように、クイックシューを外している間は、ロックのレバーが自動で戻らないように更にロックが付いています。クイックシュー不在時はロックレバーも解除されているので、再度クイックシューを装着する時は、クイックシューをはめて押せば、パチッと気持ちよくはまってくれる。

 クイックシューのネジは裏から締めるが、ネジを回すためのツマミが裏に付いている。

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クイックシューの裏側を見ました。このツマミは簡単に外すことができます

 これを引っ張ると、パチッと外れます。

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このように外してネジを回します

 これを使ってネジを回します。終わったら再びパチッと嵌めればOKです。

 ちなみにハンドル以外のEl Carmagne 635とPRO 340DXの違いを見てみると、

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 PRO 340DXの場合は雲台の回転ストッパーが平べったいのに対して、El Carmagne 635は、

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 ……というように、丸い構造になっています。これは少しの力でシッカリと固定できるので非常に使い勝手は良いです。エレベーターストッパーもPRO 340DXよりも大型になって使いやすいです。

 あと、この雲台には水準器も付いてきます。それも、3つも!横位置では、

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 こんな感じで左右の水平と前後の水平が取れますし、縦位置でも、

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 ……というように、同じく左右と前後の水平をとることができます。しかし、ちょっと頭をかしげてしまうのが、水準器の精度。雲台の水平を調整して、

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 ……というように水平が取れたと思っても、カメラのアクセサリシューに装着した水準器は、

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 明らかに水平が取れていなかったりします。実際にちょっと傾いていただけに、折角の水準器を装備していながら実に勿体ない!是非ともこの水準器の精度を上げてもらいたい。

 あと、“El Carmagne”か“Neo Carmagne”かを決める大きな判断基準が脚の伸縮のロックをする際に、そのロックの機構ですね。Neo Carmagneは伝統的なナットネジ式ですが、El Carmagneは「エル・ロック機構」を採用されている。ナットネジ式は締め方がゆるいと使っていて脚が縮んでしまったりするが、エル・ロック機構なら「閉める」「解除する」の二者択一なので非常に簡単だ。しかし、運搬時にちょっとだけかさばる。

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 まあ、これは僕としてはあまり問題にしていません。

 あとEl Carmagneシリーズには脚に「脚スケール」がプリントされています。1つの目盛りが5cm感覚で、3本揃って途中で止めたい時などに目安となって便利です。

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 あと、脚の先端の石突ですが、PRO 340DXは、

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 ……というゴム石突ですが、El Carmagne 635は、

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 ある時は、ゴム石突であったり、

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 ある時は、金属製のスパイク石突だったりする「可変石突」で、切り替えはネジ式なので非常に簡単。地面の状態によって簡単に切り替えることが出来ます。今のところ、屋外はスパイク、屋内がゴムという使い分けが基本ですが、それ以外の時もあります。

 まあ、そんな感じで何かと細かい心遣いがなされているのがEl Carmagne 635ですが、非常に安定性もよく使い勝手は良いです。エル・ロック機構と3段式ということもあって、伸縮が非常に早いです。これがEl Carmagne 645だと4段式なので、あと3回は伸ばしてロックという作業をしなければならないでしょう。

 D300のような重量のあるカメラなら、これくらいの三脚は必須ですね。最初に安売り三脚を買ってしまったのですが、縦位置での“おじぎ”や安定性などを考えると、三脚はケチってはいけないと思い知らされるのでした。

 D300の価格も三星カメラでついに¥176,990-と発売当初を思えば格安になってきました。待っていた人たちも、そろそろ買い時かもしれませんね。品薄期間が長いであろうと言われていたD300も在庫が結構確保できているみたいですし……。そうなると、是非とも三脚も見直していただきたいもの。

 次回のレビューは、三脚を使えば手ブレは防げるというものの、三脚によって写りはどれ程違うものかということについてレビューしたいと思います。

 ではでは。

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AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)レビュー(1)

 お猿@おはようございます。

 前回の記事で、当ブログもめでたく10万ビュー突破したわけですが、その後も皆さん寝ても覚めても踏み続けてくださっているようで、お猿としても非常に喜ばしいことですし、読者の方から「次は100万ビューを目指すがよい」というような趣旨のノルマまで頂きましたので、これからもガンガン踏んでいっていただきたいと思う所存でございます。

 そんなわけで、2月はじめに五箇山の菅沼集落を撮影しに行った結果、ひきかけていた風邪が案の定ひどくなりまして、大量の薬物をゲットしたのは既報の通りであります。医師からも「症状が治まっても、全部飲み切るがよい」というような趣旨のアドバイスもありまして、症状が治まらなかったということも幸いして、無事、全部飲み切ることができました。

 先生!僕、ちゃんと飲み切ったよっっ!

 ……と医師との約束は余裕で果たせて何よりなのですが、2週間経った今になっても諸症状の中で咳だけが止まりません。とにかく、乾いた咳が出続けまして、インフルエンザが流行していることもあり、何かにつけては「保菌者じゃないのか?」という容疑をかけられているので、インフルエンザに関しても流行の最先端を行っているのではないかと思われることも多々あるようです。まあ、流行を先取りしていきたい僕ですが、どうやらインフルエンザの流行には乗り遅れているようです。

 ……というわけで、これ以上、容疑をかけられるのも何ですので病院に行きまして、内科の中でも呼吸器系の先生をオーダーしまして診ていただきました。レントゲンまでみっちり撮っていただいたのですが、フォトグラファーとしては撮る側の気持ちも分かりますので、

 ちゃんと、撮られる時は笑顔に心がけたよっ!

 かくして、無事に胸のレントゲン写真を撮っていただいたのですが、どういうわけか笑顔は全く関係ありませんでした。なんやかんやとありましたが、特別に異常はなかったので、気管支とかの状態を良くする薬をゲットしました。

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急に薬物が少なくなりましたが、毒々しい色が何とも言えません

 薬少ないですね。左の薬は朝と夜だけ。右の薬は夜だけ服用というものです。前回で朝・昼・夜と3度の薬を頂いたので、すっかり三度の飯より薬好き状態になっていたのですが、どうやらそういう生活ともお別れのようです。これもちゃんと飲み切りたいと思います。

 それはそうと、以前に富山県の誇る白鳥の飛来地「田尻池」で、人生初の白鳥撮りをしてきたのですが、D300による3D-トラッキングとか6コマ/秒の高速連写の恩恵を受けて飛び立つ白鳥を捉える事ができました。しかし、なんせ所有のレンズシステムにおけるテレ端の最長が悪魔のレンズAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)の200mmということもあって、あと一歩が寄り切れない写真となってしまいました。

 まあ、世の中には良いレンズというものがありまして、憧れのサンニッパと呼ばれるAF-S VR Nikkor ED 300mm F2.8G(IF)というようなVR&ナノクリスタルコートという豪華装備レンズもあるのですが、何とか画角だけでもテレ端300mmは欲しいと思っておりましたところ、

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なぜか「AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)」。ソフトケースも付いている

 ……と、サンニッパとまでは行きませんが、望遠ズームレンズのAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)というものが保護フィルターと共に手元にあることになったので、これについてのレビューもしたいと思う所存であります。それにしても、黄金の箱は「ザ・ニッコール」ってカンジでニコン党としては喜ばしいことであります。それにしても……、

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厚いけど、結局のところ1ページも読んでいないVR 70-300mmの使用説明書

 たかがレンズごときに、使用説明書が厚すぎますね。どうも80ページ以上はあるようです。まあ、言語別に書かれているので日本語は実質10ページ程です。まあ、VRの操作を読めばいいのではないでしょうか?

 ところで、Nikonと言えばレンズ内手ブレ補正を採用しているのですが、VRですよね!お猿所有のレンズでVRがあると言えば悪魔のレンズであり、D300のレンズキットにもあるVR 18-200mmなんですが、このVR 70-300mmが加われば2本目となります。VR 70-300mmもかなり人気のレンズだそうですので、両レンズを比較しながらレビューして参りたいと思います。……で並べてみるとこんな感じです。

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僕のレンズシステムでVR搭載は2本。左がVR 18-200mmで、右が70-300mm

 一番わかりやすいのが、レンズの長さですが、VR 18-200mmが96.5mmに対して、CR 70-300mmが143.5mmです。さすがに望遠ズームだけはあります。あと、ズームリングの幅が非常に広いのが印象深いです。カタログなどでも存在感の薄いフードも付属しています。これを装着すると……、

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フードを装着すると急に貫禄が出る。左がVR 18-200mmで、右がVR 70-300mm

 う~ん、けっこう格好いい?個人的に深いフードフェチな所がありまして、こういう望遠レンズの深いフードは好きです。僕は、フードはレンズの一部という思想に生きていますので、どんな場合でもフードは装着しています。

 距離目盛り付近はどんな感じでしょう?

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距離目盛り付近。左がVR 18-200mmで、右がVR 70-300mm

 ふーむ、VR 18-200mmはフォーカスリングが距離目盛りよりも後玉側にあるのに対し、VR 70-300mmはズームリング同様にフォーカスリングも前玉側にあります。あと、ご覧の通りVR 18-200mmはDXニッコールレンズということでDXフォーマット用レンズということ対して、VR 70-300mmはFXフォーマットでも撮像素子全てを使った撮影ができるのが特徴。今後、FXフォーマットにステップアップ(?)していくことを想定しても、勿体ない買い物にはならないはずです。

 ちなみにフィルタ径は、

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左がVR 18-200mmで、右がVR 70-300mm。僅かに右の径が小さい

 ……というように、パッと見は同じようですが、VR 70-300mmは先端が若干すぼんでいます。VR 18-200mmがフィルタ径72mmに対して、VR 70-300は67mm。それでも、テレ端300mmの開放F値が、VR 18-200mmのテレ端200mm相当のF5.6というのは立派。まあ、その分ワイド端のF値が暗くなっているのですが……。

 そして、価格upの要因である気になるVR操作はどうかと言いますと……、

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VR関連スイッチは殆ど同じだ。左がVR 18-200mmで、右がVR 70-300mm

 ……というように、いずれもフォーカスリングの後玉側にあって、スイッチの大きさもデザインも機能も一緒。戸惑うことなく使うことができました。

 それにしても、実際にVR 70-300mmを使ってみたのですが、同じ4段相当の手ブレ補正効果のある「次世代手ブレ補正VR II」を引っさげていながら、VRの効き具合はVR 18-200mmのそれよりも良いように感じた。最近のデジイチの必須科目である「ライブビュー」に於いてはその限りではないかもしれないが、VRを効かせた途端にファインダー像が気味悪いほどカッシーンと静止するのは、非常に安心感が違う。ボディ内手ブレ補正ではこうはいかないだろう。

 このズーム域のレンズは他にも出ているが、VRのためにお金を上乗せしてもソンは無いと思う。

 ちなみに、このVR 70-300mmの製造は、

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ちなみに製造国はタイランド製。まあ、別に粗悪品ではないので関係ないですが

 というように、VR 18-200mmやD300と同じタイ工場っぽいですね。まあ、品質管理はしっかりしているようですので、日本だろうがタイだろうが関係ありません。

 さて、気になるD300への装着ですが、

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フードを装着しないと、どことなく安っぽく見えてしまうのは僕だけでしょうか?

 ……という感じです。やっぱり長いですね。個人的には先述の通りフードはレンズの一部という思想の元に生きていますので、フードありで使っています。まあ、その方がカッコイイしね。前玉を守る効果もあります。以前に、レンズの前玉側のフチを軽くぶつけて変形したことがあったので、フードは保護の意味もあって使っています。

 ちなみに、VR 18-200mmだとこうなります。

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個人的には広角端のVR 18-200mmはF2.8通しの大口径レンズっぽくて好き♪

 やっぱり短いですね。でも、個人的にはずんぐりむっくりレンズが好きでして、特に前玉側に向かって広がっていくのは好きなので、見かけはこっちの方が好きです。(見かけなんて関係ないのですが……)

 あと、このVR 70-300mmはズーミングに於いて全長が伸縮します。

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「こいつっ、伸びるぞっっ!!」とアムロ風に言ってみようかね?

 ご覧の通りです。VR 18-200mmの高倍率ズームならではの伸びっぷりじゃないですが、それでもこれくらいは伸びます。この伸びたところもカタログなどには出ていないので参考になるのでは?と思っています。

 まあ、このレンズは最近のNikonのデジイチではエントリーからFX機まで使えるという幅広さを持っているのですが、初代マイデジイチであるD80にも装着して、VR 70-300mmとボディとのバランスを比較してみた。

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上がD300、下がD80に装着したところ。D300の方がバランスがイイ

 ご覧の通りです。実際に使ってみるとVR 18-200mmの重量が560gに対してVR 70-300mmが745gということで、200g弱ほどの重量差があるのでD300のマグネシウム合金ボディとのバランスを考えると非常に安定感がある。それに比べるとD80の場合はどうしても「レンズにカメラが付いている」という感じで、レンズで支えるという使用感になってしまう。

 オマケで、VR 18-200mmのD80 vs D300も比較してみました。

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同じく、上がD300、下がD80に装着したところ。これまたD300との相性はイイ♪

 やっぱり、D300の方がバランスが良い。D80に悪魔のレンズを装着してハメ殺そうと思っていた僕としてはD80とのコンビも問題がないのだが、D300との新婚生活がこれだけ続くと「レンズでカメラを支える」感のあるD80より「カメラでレンズを支える」感のD300の方が安定感がある。

 ……と色々と書いてきましたが、F値の決して明るいレンズではないものの、VR効果もある上に、D300の倍率色収差補正の優秀さなども加えて、ここら辺の手に届く価格帯のズームレンズも非常に「使えるレンズ」である。実写レポなどは次の記事に回したいと思うが、噂に違わず非常に描写が良好だ。

 まあ、試し撮りしたものがあるので、ちょこっとだけ紹介したい。これまた、富山県の誇る白鳥の飛来地なんですが、射水市同朋の里近くにある「石畑池」に行って撮ってみた。「田尻池」よりはマイナーだが、周囲が自然に恵まれているので撮影する際の背景の処理はこちらの方がしやすい。まずは、ワイド端で撮ってみた。

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折角、VR 70-300mmで試写しようと思ったのですが、揃いも揃って尻を向けて目線くれません(泣)

 う~ん、完全に白鳥に尻を向けられています。猿に見せる顔はないのでしょうか?これじゃ全く絵になりませんので、テレ端で遠方にいる白鳥を撮ってみたいと思います。(実際は池の底のエサを食べているところです。これぞシンクロナイズドスイミング的な白鳥によるホントの「白鳥の湖」!)

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遠方を望遠で狙っても、寒くて寝てるし……。この後、オイラ帰りました!!

 いやぁ、縮小画像なので分かりにくいですが、非常に精細な描写をしています。コントラストもなかなかです。それにしても、この日は夜から大雪になるくらいで、撮っていてグングン体温の低下を感じる撮影でした。五箇山よりも寒かった印象です。すっかり白鳥も防寒モードに入ってしまいまして飛ぶ気配すらありませんでしたので、やむなく撤退。できれば、シベリアへ帰る前に一度元気な姿を撮りたいものだ。

 さて、ここまで書いてきて思うのが、FXフォーマットが注目されているけどDXフォーマットっていいなということ。

 何かにつけてはレンズの焦点距離は「35mm換算」が行われるが、僕としてはDXフォーマットの画角が身体に染み込んでいるので、FXフォーマット換算されてしまうと余計に分かりにくい。既に50mmは僕の中では中望遠だ。

 まあ、あえてFXフォーマット換算すればDXフォーマットの夫々の焦点距離に於ける画角はFXフォーマットのそれの1.5倍。必然的にDXフォーマットは「望遠に強い」のだ。裏を返せば「広角に弱い」のだが、僕の撮影スタイルを見てみると超広角だって既にレンズセットにあるシグマの「10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM」の10mmで苦労したことがない。これ以上の広角は必要がない。むしろ、望遠側を伸ばしていきたいのだが、VR 70-300mmはテレ端がFXフォーマットなら300mmなのでDXフォーマットの200mm同等。VR 18-200mmのレンズで賄えるので、VR 70-300mmを必要としないのだ。そして、DXフォーマットに於ける300mmはFXフォーマットに於ける450mm相当なので非常にコストダウンが図れる。ちなみにFXフォーマット機で450mm相当を得ようと思ったらテレコン1.4倍の「Ai AF-S Teleconverter TC-14E II」か1.7倍の「Ai AF-S Teleconverter TC-17E II」を使うことになるかもしれないが、どうもVR 70-300mmには対応していないようなので、更に上のズーム「Ai AF VR Zoom Nikkor ED 80-400mm F4.5-5.6D」を購入しなければならない。そうなると、更に16万チョイの出費が必要となる。非常に勿体ない。勿論、同画質で同じ画角とは言わないが、画角だけ揃えていこうと思ったら、DXフォーマットは非常にエコノミーだと改めて思い知らされる。

 それにしても、VR 70-300mmの出番は多そうだ。これならエントリーモデルでも支障なく使えるレンズなので、ファミリーユースなら子供さんの学芸会とか運動会の撮影に最適なレンズ選びになると思った。勿論、野鳥撮りなんかでも今回の白鳥撮りで実証できたように非常に使い勝手が良い。気合い入れて三脚使って撮らなくてもVR効果が絶大なので手持ちでスポーティに撮れる。なんだかんだと使用頻度の多くなりそうなレンズだと思った。

 さて、これからはF値優先で揃えていこうと思うのですが、なんせ急に額が上がりますね。当分、無理なようです。

 ではでは。

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踏まれ続けて通算10万ビューやっ♪

 お猿@おはようございます。

 夜中の12時を過ぎて、とっくに日本全国滞りなく16日(土)のようですが、気分的には15日(金)ですので、そのつもりで読んでいただければ、お猿はすこぶる嬉しかったりします。

 だから、当記事中では15日の気分で読みなされ。

 ……で、当ブログではくだらないこととかくだらないことを書き続けて今日に至っているわけですが、昨晩(気分的に14日のことだよっ!)の就寝時に、あと40ビューで10万ヒットという状態だったので、目覚めと同時くらいに10万ビュー達成を見られると思ったんですが、

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 ……とっくに10万ビューを超えていました。自分的には、うっかり自作自演でキリ番10万ビューを踏みつけるかと思ったんですが、33ビューもオーバーしているとは……。気分はすっかり、

 信号待ちしていて、カーステレオ弄っているうちに青に変わって後続車にクラクション鳴らされてビックリしながら急発進するというか……

 電車に乗っていて、そのまま寝てしまって、うっかり1駅乗り過ごしてしまったというか……

 紅白見ながら、うっかり寝てしまって、そのスキに新年を迎えてしまって、気がついたら「ゆく年、くる年」もとっくに終わって、年賀状が届いていたというような……

 ……そんな取り残され感です。あと一歩が踏ん張れなくて、記念すべき瞬間を見過ごした甘酸っぱさというか、我が身の不甲斐なさをほろ苦く感じる思いです。それでも、記念すべき瞬間を信号待ちや電車の乗り過ごしに例えるのはのはどうか、といささか疑問を覚えている次第であります。

 さて、それはそうと、僕が寝ている間に、みんなガンガン踏みつけていってくれたんだね。お陰で、当ブログは10万ビューを超えることができたんだからね。

 踏んで、もっと、踏んでっ♪♪

 ……ということで、これからもお猿が寝ていようが起きていようが、ガンガン踏んでいただければ幸いです。むしろ、

 夜襲上等っっ!!……です。

 まあ、それはそうと、なんだかんだと昨年末から使っているNikon D300ですが、いざ使いまくってみると非常に使いやすいですね。重いとかデカイとか言われているようですが、少なくとも痩せ型の僕でも、かなり小回りが利く使用感です。

 シャッターも気持ちがいいし、色づくりも申し分ない。背面のボタン配置もマルチセレクターも最高だし、言うことなし!堅牢なつくりも良いしね。これは北京五輪を前にますます売れるんじゃないでしょうか?

 なんてったって、ここに来てだいぶ価格が安定してきたのか、

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 ……という感じに、三星カメラ180,000円とこの価格になってから大きな変動がありません。しかも、在庫が10と十分にあるのでD80ユーザーもD200ユーザーも乗り換えで購入し易くなっていると思います。発売当初は23万前後なんて言われていたことを思えば、かなりお買い得感はありますよね。よく某C社のEOS 40Dがコストパフォーマンス云々と言われていますが、D300の最先端の機能を全部入れたようなマシンでこの価格は非常にお安い!そう思います。

 そして、何よりも初代マイデジイチであるNikon D80を購入する際に「デジイチを買う時にレンズキットを買っちゃぁいけねぇよ!」と言ったんですが、前言撤回します。D300の悪魔のレンズとのキットは、以前の記事Nikon D300は色収差をも補正する!であったようにD300の優れた倍率色収差補正の恩恵を受けて、高倍率ズームレンズとは思えない良好な描写をしてくれる。レンズキットでも、このキットなら「買い」だと思う。今後、レンズシステムを充実させていくにしても、このレンズはあった方が何かと不自由しないと思う。

 ま、そんなわけで、10万ヒットを迎えて改めて自分の相棒について市場調査を行ったわけですが、ハッキリ言って、

 D300、まじイイよっ!

 ということで、これからもコイツと一緒に頑張ろうと思います。

 これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

 ではでは。

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D300の3Dトラッキングと連写で白鳥撮り♪(田尻池)

 お猿@おはようございます。

 すっかり病み上がりなんですが、未だ咳が止まりません。あれだけ貰った薬物も残すところ一錠ということで、ピンチを迎えております。それなので、今日は愛機のNikon D300を持って外へ撮影に行ってきたよ!

 それも、白鳥を!

 実は、僕の住んでいるところのすぐそばに、富山県内でも数少ない白鳥の飛来地である田尻池というため池がありまして、冬になるとシベリアからオオハクチョウなどがワラワラとやってきまして冬を越すのです。それなので、ちょっとした観光スポットとなっています。

 まあ、そこの白鳥を撮ってみようと思うのですが、今までのお猿の作例なんか見てみましても分かりますように、撮影のメインは風景や建物、商品といった静物ばっか。動くのは苦手です。性格からしましても、ゲームならシューティングとかアクションといった忙しいものは苦手で、ロールプレイングとかパズルとかシミュレーションといった比較的慌しくないものが好きです。よりによってこんなスポーティーなものにチャレンジするとは、すっかり我が身しらずです。

 ……で、田尻池にやってきました。

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池の周囲にはカメラマンやら親子連れがズラリと並んで白鳥を見物

 田尻池を囲むように遊歩道があり、カメラマンやら家族連れなどゾロゾロと集まってきています。しかも、遊歩道からこんなすぐそばに白鳥を見ることができます。

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これだけ、人間が接近しているっていうのに白鳥は逃げも隠れもしません

 すっかり、人間ナメられているよねwww。

 全く逃げる気配ナシです。それなので、そんなに望遠レンズを使わなくても、これくらいには撮れます。

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池の湖面はカモが占拠しているので、ちょっと遠慮気味に見物する白鳥たち

 ちなみに今回は全部、悪魔のレンズ「AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)」のみでやっております。以前の記事でD300の倍率色収差補正の優秀さは実証済みですので、今ではD300で使う上では、かなり優秀なレンズに格上げされています。

 こんな写真だって撮れます。

2002114
まあ、近くで取れるので200mmでもこれくらいに撮れるスポットはあるのです

 あ、そうそう、ピクチャーコントロールは一貫して「ビビッド」に統一。WBは晴天で通しています。黄色のクチバシなんぞ、かなり鮮やかに出て背景の青と良い感じです。

 まあ、こんな感じで「静物」系のお猿ですが、「動物」を撮るということでビクビクしていましたが、あまりにまったりとした時間が過ぎていきましたので、そろそろ帰ろうとした時!

2002115
帰ろうと駐車場に向かう途中で白鳥数羽が立山連峰に向かって飛んでいった

 こいつ、飛ぶぞっ!!(アムロっぽく)

 駐車場に向けてトボトボと歩いておりましたら、後ろでバサバサバサー!と、僕の苦手な激しく動く音がしましたので振り向いてみたら、数羽の白鳥が反対方向に向かって飛び去っていきました。その方向にあるのは雪の立山連峰!

 マジ、かっこいーっ!!

 と、すこぶる感動いたしましたので、これは是非飛び立つところを撮らずにはおくめぇと思いまして、お猿にとっては未知の世界「飛行物体を撮る」ことにチャレンジしてみました。なんせ、高速移動するものは撮らないという決意で、D200じゃなくって連写性能に劣るD80を購入したという甘酸っぱい過去があるくらいですので、

 連写やったことありません。

 でもD300と言えば、標準で6コマ/秒の連写機能と、3D-トラッキングという特定の被写体をストーカー並に追尾するAFシステムがウリですので、そのダブル効果を狙ってみました。でも、ハッキリ言って使うのは初めてですのでダメもとでやってみました。

 それにしても、田尻池での白鳥の写真は池でプカプカと羽を休めているものばかりを見ますので、是非とも飛んでいるところを撮りたいと思ったのでした。そして、白鳥が飛び立つところといっても、横から撮ったものばかりだったので、真正面から迎え撃った写真ならさぞかし迫力が出るであろうと、あえて真正面に陣取ってみました。他のカメラマンの皆さんは先ほどのギャラリーのいっぱいの所にいましたので、周囲には僕だけ。そこから、連写で撮ったのをGIFアニメ化したのが、これだ!

2002116
最初のテイクオフを3D-トラッキングと6コマ/秒連写で撮ったもの(GIFアニメだよ!)

 最初の1コマだけ5秒表示した後、0.2秒で切り替わるようになっています。すっかり慌ててしまいまして、フレーミングがイマイチですが、中でも好きだったのがコレ。

2002117
最初の連写で、そこそこうまく撮れたもの。ちょっと背景がうるさい

 水面を離れた直後です。背後の駐車場がうるさいですよね。改めて大口径の「AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)」が欲しくなりました。マジ欲しいのですが、実はもっと寄りたいくらいだったので、サンニッパとは言わなくてもせめて「AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)」が無性に欲しくなりました。この方が、まだお手ごろ価格♪しかも、描写はなかなか好評♪(でも、ちょっと暗いんだよね~)

 一旦、飛び出すと次から次へと飛んでくる。しかも、自分の方に飛んでくるので、かなり迫力モノだ。

2002118
2度目の挑戦をGIFアニメにしたもの。歩道くらいまで撮れています

 横への移動に加えて、前後への移動があるので結構ピント合わせはシビアだ。「落ち着け、落ち着け」と言い聞かせても、小心者なのでついつい焦ってしまう。周囲には三脚で構えている人が多かったのですが、お猿は手持ちオンリー。三脚なんか使っていたら、とても追い切れません!

 ちなみに、白鳥が迫ってくる感覚は、太平洋戦争の真珠湾攻撃でゼロ戦が迫ってくる感覚だろうか?凄い勢いで頭の真上を通り過ぎていく。それを連写で追っていくのだが、まるで対空機関砲だ。8コマ/秒に比べるとイマイチと言われる6コマ/秒でも、シャッター音が小気味よく響いて気持ちがいい。それで撮った中で良かったのが、これ。

2002119
それでマシなものをピックアップ。う~ん、もうちょっと寄りたい

 う~ん、もうちょっと寄れれば……。200mmの歯痒さ。ああ、せめて300mmが欲しい……。

 この連写を聞きつけたカメラマンが恨めしそうに僕のいる所を眺めているのに気がつく。そのうち、1人のカメラマンが僕の傍までやってきた。……で、その時、真正面から迫ってきた。さっきより真上に近い。これは超迫力!

20021110
3度目のテイクオフを連写で撮る!今度は、僕に向かって飛んできた!

 マジかっけーっ!こっちもスポーティーに撮れました。

20021111
いやぁ~、これくらい大きく撮れると優雅ですなぁ。右端の羽だけの白鳥が勿体ない!

 半逆光ですが、なかなかイイ感じでは?右端の羽だけのが勿体ない。この1コマ前がこれ。

20021112
ちょっと前に撮ったコマ。右から2羽目がもうちょい上だときれいに並んだのだが……

 う~ん、背景との関係から言っていくと前者の方がいいかな?遠くのギャラリーがやけに小さく見えます。そして、これらの白鳥たちは……、

20021113
おーい、そのままシベリアに帰らないでね~っ!

 ……富山湾側に飛んでいきました。まあ、このちょっと先に小さめの池があって、そこと田尻池の間を行ったり来たりしているんだそうです。現地の人の話では、運動も兼ねているんだそうな。そうやって見送っていたら、田尻池に戻ってくる白鳥もあった。

20021114
青空の中、数羽の白鳥が戻ってきた!やっぱり、白と青は爽やかだ!

 これは、ほぼ真上ですね。富山にしては珍しく雲のない青空に白鳥が3羽。う~ん、優雅じゃ。この白鳥は池の周りを旋回して……、

20021115
池周辺の森の外を迂回しながら着水準備をする

 水面を数歩歩くようにしながら着水!これ、結構カッコイイ!

20021116
バシャバシャしながら無事着水。これはこれでカッコイイぞ!

 そう思っていると、またまたテイクオフ!いいぞっ!

20021117
4度目のテイクオフ!右上をかなり接近して通過!いいぞ!

 これは、さっきのと同じくらい迫力モノ。ちょっと恐怖心さえ覚える。

20021118
キターーーッ!!

 いやぁ~、池も多く入って良いですなぁ~。もうちょっと後のコマは、

20021119
これはかなり大きく撮れたんでは?背景の普通の民家とのミスマッチが何とも……

 こんな感じ。2羽だけだけど、配置的にも背景的にも結構気に入ってます。昔のアニメ「ニルスの不思議な旅」のモルテンを思い出しますが、あれってガチョウなんですよね。既にアヒルとも区別がつかん。そう思っていると帰ってくる白鳥も……、

20021120
また帰ってきた白鳥たち。それにしても、飛んでいる白鳥ってカッコイイ♪

 今度は4羽!う~ん、青空に映えますな。見事に渡り鳥しています。シベリアからですが、領空侵犯です。航空自衛隊何やってるんでしょう?レーダーに映らない?新手のステルス戦闘機か?

 ちなみに飛び立つ助走をアップめに撮れたので紹介しましょう。

20021121
飛び立つために“滑走”している白鳥。ぺったらぺったら走っている感じがイイ!

 ……

 水面走ってる!

 白鳥カッコイイんですが、ぺったらぺったら走っているんですね。めっちゃ必死に走っています。それでも沈まないのがスゴイ。走るの速いんだなぁって思いました。このようにして飛んでいきました。

20021122
そして、無事に飛んでいきました……とさ

 こうして、ちょっと富山市の八尾に用事があって行ってきたんですが、気になって夕方にも来ちゃいました。どっかに行っていた白鳥たちも続々と田尻池にご帰還です。

20021123
夕方になると昼に飛んでいった白鳥たちが次々と帰ってきます

 結構、シルエットが良い感じです。帰ったら夕飯ですよね。

20021124
池の隅っこで水中のエサを貪っている白鳥だが、奥からカモがワラワラと……

 白鳥が数羽、池の隅っこでエサを食べていると、向こうから何やらやってきます。

20021125
気がつけば、白鳥の周囲はカモだらけ!ハッキリいって絵になりません(泣)

 カモ、カモ~ン!

 カモがワラワラとやってきました。ハッキリ言ってウザイです。折角、白鳥が優雅にムシャムシャしていたってぇのに、

 カモ、空気読まなさすぎっ!!

 ハッキリ言って、白鳥迷惑しています。右の白鳥なんて首をかしげすぎて180度かしげちゃってます。でも、そこがシベリアの大地で優雅に育った白鳥たち……、

20021126
カモに食事の邪魔をされても寛大な白鳥は渋く決めています

 大人の対応です。暫く待つと、カモもどっかに行きまして、

20021127
カモがどっかに行ったら、また白鳥が食事を始めました

 白鳥も戻ってきました。でも、カモが邪魔したがる気も分かるような気がします。みんな、白鳥ばっか写真にとって自分たちは撮ってくれないんですからね。同じ鳥なのにひでぇや!ってワケで、

20021128
「どうせ白鳥ばっかり撮って、カモは撮ってくれないんだ」とフテ寝するカモ軍団

 カモ、すっかりいじけてます。

 ごめんよ、カモ。今度はネギでも背負ってやってきてくれ。そうしたら撮ってやる。

 ……って既に撮ってるしっ!!

 まあ、そんなワケで縮小写真では分かりにくいですが、ちょっとピントが甘かったような気がします。それよりも何よりも200mmではちょっと焦点距離足りません。いずれは300mmが欲しくなってきました。こうやって「レンズ破産」するんでしょうなぁ。

 恐ろしや、レンズ沼……。

 さて、今日はこれくらいで終わろうと思いますが、ちょいと朗報!

 先週の9日(土)に「フジサンケイ ビジネスアイ」から郵便が届きました。宛名の下には「フォトコンテストの重要なお知らせです」と書かれています。

20021129
見慣れない封筒が届いていました

 う~ん、何だっけ?と開けてみると、おお!3月下旬に東京ビッグサイトで行われるアジア最大級の写真・映像産業の某イベントで行われるフォトコンテストの通知でした。見てみると……、

20021130
どうやら某フォトコンテストで銀賞以上の入賞が確定したらしいです

 お前の作品が自然部門で銀賞以上の候補に選ばれたから、元データ送りなさい。

 ……というような趣旨の文面が書かれていました。すっかり応募したのを忘れておりましたが、銅賞に入れたらいいやと思っていたら、銀賞以上の入選内定しました!銀賞以上ってことは「グランプリ(1点)」or「金賞(2点)」or「銀賞(5点)」のどれかです。ここまで来たら、是非ともグランプリを獲得したいのですが、これ以上の結果はまだ通知されていません。めっちゃ気になります。

 そんなワケで、当日には会場に展示されると同時に、そのイベントのホームページでも晒していただけるそうですので、楽しみにしたいと思います。ちなみに、このイベントには僕も富山からはるばる出かけるつもりです。まだ、1ヶ月ほど先の話ですが、今からワクワクです。あ、そうそう、この作品は先代のNikon D80で撮ったものです。いいぞ、D80!

 これからも、精進して良い写真を撮っていきたい次第であります。

 ではでは。

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新・富山の味覚「笑笑 keta-keta」の“おこばん”を食せ!

 お猿@おはようございます。

 前回の五箇山取材ですっかり病人になってしまったお猿ですが、今日はみんな大好きな病院に行ってきたよっ♪血液検査もやってもらって、CRPという数値が基準値では0.30以下らしいんだけど、4.39という超人的な数値をはじき出したので、お薬も大量にゲットしたよ

2002060
こんなに薬をゲットしたよ!一度に飲むのはさすがに大変♪

 もう、すっかり薬物依存

 ……とムリして、前向きに、明るく振舞ってみましたが、

 セキ止まらねぇー……。 

 かなり呼吸つらいです。 ゲホ

 そんな、万事アウェーな環境にいるような気分でございますが、アウェーと言えば「野党」だよね。当ブログの圧倒的野党と言えば「グルメ・クッキング」ネタなので、以前のサイフォンで美味しいコーヒーを淹れたい♪で告知したアレをババンッと紹介しちゃいたいと思うよ!あ、でもデジカメネタのブログの本分を忘れないように、ちゃんとNikon D300と色々なレンズで撮っているので、それぞれの写真の下に撮影情報を添付してあるので是非とも見てくれぃ!

 で、気になるアレとは……?

「笑笑 ketaketa」の“おこばん”!

 おこばん?をこばん?okoban?オコバン?コウバン?オバサン?デンワバン?ネコニコバン……?

 そう、おこばん!

 ……ということで、テンションもアゲ♂アゲ♂になったところで、定期的におこばんを食べられるところにやってきたよ!それが、みんな大好き富山県射水市食事処 サンキューだ!

2001301
ある土日に、ここサンキューに何かが現れる!

 やってきたのは2月3日!そう、五箇山取材の翌日で風邪引いて瀕死の状態の時だ!

 風邪をひいたときこそ、おこばんだよね!

 これぞ、ザ・民間療法!

 ……とまあ、「おこばん」連呼が鬱陶しくなってきたところで本題に入ります。

 「おこばん」を作ってくれるのは笑笑 keta-ketaという移動カーで販売しているお兄さんとお姉さんコンビ。「笑笑」と書いて「ケタケタ」と読ませるあたりがニクイ!店舗を構えて売っているのではないので、この移動カーが行く先々で食べることができる幻の一品!どこぞのショッピングセンターの前だったり、イベント会場だったり。

 ちょっと、見つけるのが大変かもしれませんが、ここサンキューさんでは、ほぼ毎月6日はやってくるらしいので、気に入った人は食べにきたらいいかも知れませんね。……で、笑笑がやってきたらこうなります!

2002061
10-20mm F4-5.6 EX DC/HSM 焦点距離:13mm 絞り:f4.5 ISO:800 WB:晴天 PC:SD

 おおっ!さっきの写真に新たに何かが加わっていますね!そう、こげ茶色のトラック!運転席の上に「笑笑」の文字が大きく書かれているので分かり易いですね。この移動カーが各地を回るのですが、サンキューには定期的にやってきます。

2002062
10-20mm F4-5.6 EX DC/HSM 焦点距離:11mm 絞り:f4.2 ISO:800 WB:晴天 PC:SD

 ちなみに、サンキューの出入り口の前に移動カーを横付けして屋台のように営業しているのですが、軒下なので雨が降っていても大丈夫!それにしても、凄くかわいらしい車です。実は、この塗装やら飾りつけなどは、店主のシンちゃん他のブログではこう呼ばれている)がやったのだそうな。す、すごい!

 この店舗の構造は、右側面が、

2002063
Ai AF Nikkor 24mm F2.8D 焦点距離:24mm 絞り:f3.2 ISO:500 WB:晴天 PC:SD

 ……というように窓がついていて、注文受付と引渡しカウンター。

 後ろ側が、

2002064
Ai AF Nikkor 24mm F2.8D 焦点距離:24mm 絞り:f3.2 ISO:500 WB:晴天 PC:SD

 ……というように、調理場となっております。

 ところで、「おこばん」とは何ぞや?と思いません?僕も最初に「おこばん」と聞いた時には、「大判焼きの小さいもの」という理解でいました。理由は、江戸時代の金貨に「大判&小判」ってありますよね?

 ……で、大きなのが「大判(おおばん)焼き」、小さいのが「小判(こばん)焼き」。でも、それでは語呂が悪いので、お上品に「お」を付けて言って「お小判(おこばん)焼き」かな……と思ったんですが、実際に店頭に書かれたメニュー書きには、

2002065
Ai AF Nikkor 50mm F1.4D 焦点距離:50mm 絞り:f2.2 ISO:500 WB:晴天 PC:SD

おこばんとは……おこのみ焼きに似たおおばん焼きより一回り大きい焼きものです

 ……と書かれておりました。

 ……

 お猿すっかり、ミステイクだよっっ!

 と、全くもって、見当違いの推測をしておりました。誠に遺憾でございます。

 のれんには「創作お好み焼き」とあるように、ちょっと遊び心のあるオリジナリティー溢れた、ミニお好み焼きでした。それで、注文してから出来上がりまでに10分ほどかかるそうですので、待ち時間にサンキュー内でメチャウマのコーヒーを飲むもヨシ。関西風のうどん&そばを食べるもヨシ。

2002066
Ai AF Nikkor 50mm F1.4D 焦点距離:50mm 絞り:f2.2 ISO:500 WB:晴天 PC:SD

 子供と一緒に、焼いているところを見るもヨシ。

2002067
Ai AF Nikkor 50mm F1.4D 焦点距離:50mm 絞り:f2.2 ISO:500 WB:晴天 PC:SD

 他のお客さんと一緒に並んで待つもヨシ。

 ……と、皆さんのライフスタイルに合った過ごし方をしましょう。

 ちなみに「おこばん」を焼いているところを、ニョロっと見てみましょう。

2002068
Ai AF Nikkor 50mm F1.4D 焦点距離:50mm 絞り:f3.2 ISO:800 WB:AUTO PC:SD

 ほほぅ……、焼いている手元だけを見ると、大き目のタコ焼きを焼いているようにも見えるし、大判焼きにやたらと具を入れて焼いているようにも見えますね。それにしても、凄い具の量です!看板にある「主な食材」を見てみると、

 小麦、ベビーホタテ、キャベツ、自然着色しょうが、エビ、ネギ、豆富、イカ、タケノコ、山芋

 なんだそうな。イヤハヤ贅沢な顔ぶれです。し・か・も、

 笑笑では無添加食材を使用

 ときたもんだ。冷凍ギョーザの件なんかで何かと物騒な食の世界において、これはウレシイですね。子供さんにも安心で安全なものを食べてもらえます。野菜も入ってるし!

 笑笑はシンちゃん以外にもヒロミちゃん(これも別のブログでそう呼ばれています)がいて、2人で協力して切り盛りしています。通常、ヒロミちゃんは注文を受けたり精算したりしているのですが、時と場合によっては……、

2002069_2
Ai AF Nikkor 24mm F2.8D 焦点距離:24mm 絞り:f2.8 ISO:1000 WB:晴天 PC:SD

 ……というようにダブルスで調理にかかったりします。こう並んでしまうと、ちょっとトラックの中では狭いかなぁと思ったので、ちょっとシグマの超広角ズームレンズ「10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM」で撮ってみました。

20020610
10-20mm F4-5.6 EX DC/HSM 焦点距離:10mm 絞り:f5 ISO:800 WB:晴天 PC:SD

 う~ん、急に広くなりましたね。なんか突然、どっかのDJの様に見えてきました。ターンテーブルを回しているようにも見えないこともない。う~ん、カッコイイ!

 あ、焼きあがったようですね。

20020611
10-20mm F4-5.6 EX DC/HSM 焦点距離:13mm 絞り:f4.5 ISO:800 WB:晴天 PC:SD

 容器に移して……、

20020612
SIGMA MACRO 70mm F2.8 EX DG 焦点距離:70mm 絞り:f2.8 ISO:1000 WB:晴天 PC:SD

 できあがり!

 ちなみにこれは、定番の「たまごのせおこばん」だそうです。う~ん、あつあつ」「フワフワ」「トロトロ」と表現されるように、ただの小さいお好み焼きだと思ったら大間違い!何とも言えない未知の食感で……、

 うんまぁ~いっ!

 お好み焼きよりも具が多くて栄養価も高そう!お好み焼きとタコ焼きの間のような食べ物かなぁ~、う~ん、ちょっと違う。他にも、「ふれっしゅおこばん」「炙りチーズおこばん」「お月見チーズおこばん」など、好きなものから選べます。これは制覇しなくてはっっ!

 ハッキリ言って、予想以上のうまさにハマりました。

 関西と広島の“お好み焼き”、明石の“たこ焼き”、そして富山の“おこばん”!

 このシンちゃん。只今、別のスィーツ(笑)を研究中だとかっ!?これも期待できそうだ!これからも是非とも応援していきたいね!

平成20年3月 サンキューでの笑笑(keta-keta)出店予定日

  • 3月1日(土)2日(日) 12:00~19:00
  • 3月22日(土)23日(日) 11:00~19:00

なんと、22日、23日から「特製たいやき」もデビュー予定らしいよ!!

 これからも、こちらでも予定日をお知らせできればと存じます。

 ではでは。

~今日のリンク~
★笑笑★ keta-keta日記♪
食事処 サンキュー

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D300で五箇山の合掌造りを撮る(2)

 お猿@おはようございます。

 うっかり、シリーズものの続編記事を書かずに今日に至っておりますが、そろそろ続編も書いていきたいと思っていますので、お付き合いのほどヨロシクお願いします。

 それで、何の続編かと言いますと、ほぼ先週に書いたD300で五箇山の合掌造りを撮る(1)の続編です。富山市南砺市の四季の五箇山~雪あかり~というイベントの一環として、1月26日27日には五箇山一の大きさを誇る合掌造りであり重要文化財の岩瀬家、2月2日3日には世界遺産にも登録されている菅沼集落のライトアップがなされるということで、前回は岩瀬家の撮影、今回は菅沼集落の撮影をしてきたよ!

 ……で、前回の岩瀬家の撮影では意外と好評をいただいたんですが、実はその時も世界遺産の相倉集落と菅沼集落の2箇所にも立ち寄って撮影していたんですね。

 雪がドカドカ降っていたけどっ!!

 別にいいじゃん、

 世界遺産だしっっ!

 ……ということで、「世界遺産萌え~っ!」ということで、世界遺産の何たるかを全く知らずに何かすごそうということで「ありがたや、ありがたや……」と行ってきました。でも、いくら世界遺産でもドカドカ雪が降っているとなるとこうなります。

2002041
この大きさにすると分かりにくいですが、雪がレンズに迫ってきています(汗)

 すっかり、遠くが霞んでいますね。観光客もまばらですが、カメラおじさんは数名いました。でも、ファインダーを覗きながら、あまりの寒さに意識も霞んできたよっ!

 ……いっけねぇ!こんなところで意識を霞ませている場合じゃないよね!これは、岩瀬家のライトアップへ行く道中の写真なので、本来の目的を果たさずに意識を霞ませるところでした。ちなみに、これはSIGMAの超広角ズームレンズ「10-20mm F4-5.6 EX DC/HSM」で撮りました。

 まあ、意識が霞んだついでに集落を歩きながら撮ったのがコレ。

2002042
ひたすら雪が降ってきますが、ここはD300の防塵・防滴性能で乗り切ります!

 これは、大人気の悪魔のレンズ「AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)」で撮りました。Nikon D300のEXPEEDの倍率色収差補正などの恩恵にあずかって、すっかり解像感がグッと増したので、今ではメインレンズとして大活躍です。マジでキレイに写るので随所で活躍してもらっています。

 それにしても、雪、多すぎです。

 ……で、1週間経って、今回の菅沼集落のライトアップの初日を迎えました。

 どうやら観光客がドカドカとやってきて混雑するようで、菅沼集落の駐車場は閉鎖され、隣の合掌の里の駐車場が開放されました。なるほど、こっちなら五箇山インターの目の前だし、広くて便利だ。……で、駐車場に行くと500円(だったような……)と引き換えにこんなプリントを頂きます。

20020420_2
実にハンドメイドな集落の案内図。オトクな100円券もついてるよ!こういうの好き♪

 手作り感あふれる案内地図だよ!

 しかも、100円券までついてる!これは、ここでの飲食などで自由に使えるチケットだ!それにしても、この案内地図には注意事項が2つ書かれていたよ!

20020421
イベントでカメラマンに注意するのは見ても、擁護する注意書きは始めてみました

おねがい1……命をかけて写真をとるカメラマンのみなさんのために“フラッシュ禁止”

おねがい2……絶対禁煙でお願いします。

 ……とのこと。火に弱い合掌造りの為に「絶対禁煙」はわかるのですが、それよりも先に「フラッシュ禁止」が叫ばれているのには驚いた。

 カメラマン優遇されすぎっ!

 ……ということで、僕もどうやら優遇してもらっているようですので、100円分タダ券という優遇を受けながら合掌の里からトンネルを通って菅沼集落に向かいました。菅沼集落を一望できるのは国道156号線沿いの歩道です。前回の岩瀬家のライトアップ時でも5名くらいの写真愛好家が三脚を立てて狙っていたのですが、今回は違いました。

 ライトアップは17:30からとリリースされていたのですが、15:30の段階でこんな感じ。

2002043
みんなポジショニングに必死です。赤い矢印のが僕の三脚

 カメラマン多すぎっっ!

 菅沼集落を一望できる区間というのは50mくらいだろうか?その間でも全合掌造りを見渡せる区間は10mくらいしかないのではなかろうか?それだけに、お花見並にポジショニング争いは熾烈だ。なんせ、大型バス単位で全国の写真同好会みたいなのが撮影旅行みたいにやってくるのだ。

 夜景撮りなだけに三脚は必須で、最初は隣の人と1mくらいあけてポジショニングをしていく。しかし、時間が経つにつれて、その間に三脚を立てる人が増えてきて間隔は50cmくらいかな?国道の対岸から見るとこんな感じ。

2002044
端から見るとなんて異様な光景……。この光景の一部が僕なんですが……

 赤い矢印が僕の三脚。三脚の下の部分はクロスしていますね。みなさん、三脚で場所取りをしてどっかをウロウロしていらっしゃるようです。でも、三脚の中にはGITZOとかあったりして、下手すりゃ盗まれるんじゃない?なんて気がしてきた。

 あ、そうそう。僕の三脚はあのEl Carmagne 635です。他の人より高さに余裕がある分、密集していても非常にカメラ操作がしやすく、また、手すりを余裕で乗り越えられました。改めて635にして良かったと思ったひとときでした。まあ、場所取りの前にちょっとだけ歩いて撮ったのがこれ。

2002045
このレトロな裸電球の外灯がツボにハマりました。早く夜にならんかなぁ~

 う~ん、ちょっと雪が少ないかな?外灯も電球が露出しているものでレトロな感じがでていて良いですね。

 さて、ライトアップ30分前の17:00の撮影スポットの様子を見てみましょう。まずは、僕より坂の上側の人はこんな感じ。

2002046
みんな良いカメラをお持ちです。手前のおじさんはペンタックスの645!

 いやぁ~、結構年配の方もいらっしゃいます。それにしても、人口密度高いですね。それにしてもかなり団塊以上のご年配の方がいらっしゃって驚きました。中にはゴツイカメラをかかえたお婆ちゃんも少なくない!EOS 40DなどのD300同期生も多くみられ、僕以外にD300は1名お見かけしました。SONY君もいましたね。

 お婆ちゃんでD2XsとかEOS 1Dクラスのフラッグシップ機を担いだ方もいらっしゃってビビリましたが、一緒に来た同好会仲間らしいお爺さんに「これ、どうやって明るさの調整するのかねぇ。ウチの主人に借りてきて分からん」と尋ねている。

 婆ちゃんに難しいカメラ貸さないでっ!お爺ちゃん!

 ツッコミどころ満載の周囲のカメラマン&ウーマンなんですが、坂の下にも人々は続きます。では、坂の下側の人はどうでしょう?

2002047
こっちにはリンホフも4×5判で勝負かけているおじさんもいました

 完全に歩道が塞がっています。警備員もヒヤヒヤものです。では、僕のポジションはどうなっているんでしょう?

2002048
完全に異様な光景の一部となっている僕のカメラ&三脚。いい子にお留守番していますwww

 赤い矢印の下が僕のD300。いい子にお留守番していますね。両サイドの人たちも戻ってきてスタンバイできているようです。で、この頃に撮ったのがこれ。

2002049
う~ん、まだまだ明るい。モノトーンなのでWB設定が重要となるよね!

 雪も降らずに曇天模様。ちょっとだけ、合掌造りの中に家の中の照明をつけた人があるようですが、まだハッキリせず。これが17:30~18:00くらいの間に撮るとこうなります。

20020410
17:30~18:00くらいの微妙な時間帯に微妙な露出で撮るとこんな感じです

 ただでさえ、モノトーンな雪景色ですので、WBの設定が画作りに大きく影響します。この辺は好みによると思いますが、個人的には岩瀬家のライトアップでも好きだった「晴天」モードです。これで、周囲はブルーに。合掌造りのライトアップされた部分は暖かいオレンジ色に仕上がります。

 それと、問題になるのが露出ですよね。あまり、プラス補正すると周囲が青くならないし、ライトアップされた部分が飛びすぎて雪の階調の面白さが出ないので好きではないです。雪景色のセオリーは露出はプラス補正ですが、ここではマイナス補正で撮っています。ちょっと左側の集落に寄ってみましょう。

20020411
寄っても美しい。屋根の微妙なグラデーションがグッと来ませんか?

 どうですか?屋根の積雪部分のグラデーションがきれいに出ていると思います。この暖色系の雪と周囲の青い雪が好きです。外壁も飛ばずに障子戸が再現されているので、これくらいが僕的にはベスト。好きな1枚です。

 これを縦位置で撮ったのがコレ。

20020412
背景の山もシッカリ写っているので、大自然の中の合掌集落っぽくていいじゃない?

 山の上の高圧電線の鉄塔がジャマですが、深い谷の底にある集落っぽくて好きです。ポスターに使えるアングルですね。あと、合掌造りの間の細い道を多くの人が往来している様子が好きです。

 空の青さもなくなってきた頃に集落の中に突入!菅沼集落の入り口付近で反対側を望遠で撮ったのがコレ。周囲が黒くなった場合はWBを「晴天」から「AUTO」にすると僕好みになります。晴天だと周囲のモノトーンな中にオレンジ色ばっかり強調されてアンバランスです。AUTOだとホワイトがホワイトになるので、落ち着いた外壁になって「夜の合掌造り」っぽくなってグッド。

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完全に真っ暗になったらWBはAUTOが良さそうだ。落ち着いていてこれもヨシ

 そうやって集落の中を撮ろうかと思ったところ、粋なイベントが始まった!

 「五箇山民謡披露」

 だそうです。ここ五箇山は民謡の宝庫と言われ、有名な民謡が多くあります。有名なところは音楽の教科書にも出てくる「こきりこ節」じゃないでしょうか?その五箇山民謡が披露されるとあっては見ないわけにはいかないよね!

 この写真を撮った付近に雪上舞台が設けられ、代表的なといちんさこきりこ節が披露されました。ちょっと、このイベントは認識していませんでしたのでポジショニングに失敗!「といちんさ」は撮れませんでした。「こきりこ節」に至っては有名な「ささら踊り」が披露されるということで、近くに狩衣姿の踊り子が待機していましたので「これは撮らねばなるめぇ」と闘争本能がフツフツしてきましたので、気合い入れて前線へ……。

 それでも、ノーファインダー撮影になってしまいました(泣)。

20020414
さすがにライブビューは使えませんでした。ノーファインダーでささら踊りを撮る!

 それでも、良さげなものをピックアップしていますが、舞台袖から撮った方が「こきりこ節」としては2人の踊り子がクロスして絵になるんですよね。正面から撮ると離れてしまう。個人的には、2人の踊り子が背中合わせでささらを掲げてクロスしているのがカッコイイと思うのですが、そういう場面は撮れないものかと思いましたが、撮れました。

20020415
見ているうちにこの構図もいいんじゃないかって気がしてきた

 う~ん、ノーファインダーですので水平はとれていないし……ちょっとイマイチですが、これもヨシでしょうか?70点です。右の踊り子の片足上げてささらを上げ気味で下を向いているのが良いです。ストロボぶっ放して撮っている割には後方の合掌造りも写っていますし。

 踊り終わって司会のお姉さんの粋な計らいがありました。「本格的なカメラを持ってきている人もいらっしゃいますので、踊り子さんにポージングしてもらいましょう。ささらを上にかかげたのがいいですか?合掌造りと一緒に撮ってアピールしてくださいね!」ということでした。

 踊り子さんが舞台に戻ってきてポージング。慣れたもんです。

20020416
藁ぐつもいいよね!寒い中、ポージングしてもらって、マジすまん m(_ _)m

 ポジショニング的にイマイチなのと、光量が強すぎて後方の合掌造りがうまく写りませんでした。う~ん、悔しい!

 でも、「こきりこ節」って元々田楽だったそうで浄土真宗の僕としては手放しで喜べないのが実情。まあ、音楽として楽しむ分にはいいのですが、奉納とかついてしまうと……蓮如上人のお弟子である赤尾の道宗的にも歓迎できないもの。

 ささらの108枚の板っていうのも煩悩の数から来ているようで、これで108の煩悩を打ち消したいという願いがあるようです。除夜の鐘で108回鐘をつくようなものです。しかし、浄土真宗では私たち人間は「煩悩具足の凡夫」と教えられます。人間は煩悩によってできていて煩悩に目鼻をつけたのが人間。雪だるまは「雪具足」で、雪をとったら雪だるまはなくなってしまうように、人間から煩悩をとったらなくなってしまうんですね。なので浄土真宗では「煩悩即菩提」で煩悩を無くしも減らしもしないで菩提を獲ると教えられます。

 つまり、煩悩が菩提と転じ変わるということですね。これを浄土真宗の開祖、親鸞聖人は和讃でこのように教えられます。

罪障功徳の体となる 氷と水の如くにて
氷多きに水多し 障り多きに徳多し

 「煩悩」を「氷」にたとえ、「菩提」を「水」にたとえています。氷が多ければ、それがとけた水が多くなり、氷が少なければ、それがとけた水も少なくなるっていうことですね。

 まあ、この辺の解説をしていると長くなるので、こちらをご覧いただければ幸いです。

 では、本題の菅沼集落に戻ります。民謡披露が終わってからちょろっと撮ったのがこれ。

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静止した合掌造りと動く観光客。イイ感じです

 シャッタースピードを遅くしているので観光客がブレブレですが、これがまたいい。

 さて、そろそろ帰りますか……、と合掌の里の駐車場に戻った時にテントでやっていたのが五箇山名物の売店(?)。

 まずは、五箇山名物の「岩魚の塩焼き」

 いやぁ~、魚というと海の魚を食べるのが多いんですが、川魚……好きです。出身が山の中なので、鮎やらニジマス、ヤマメなんかは大好きです。しかも、それを食べる時は、

 塩焼きに限るぜ!

 ……っていうくらい、川魚はシンプルに串刺しにして塩焼きにするのがイチバン!

20020418
やっぱり川魚はシンプルに塩焼きだよね!これがイチバンうまい!

 う~ん、炭火で良い感じですね。ちょっと時間がなくて折角の100円券も使えずに帰路についてしまったのですが……。折角なんで今度は岩魚のシーズンに来たいと思います。

 ちなみにテント内はこんな感じ。

20020419
昔懐かしい五平餅とかほおばってみんな堪能していました

 えー、災害時の避難所じゃありません。そばやらうどん、五平餅も振舞われていました。寒い中でこうやって過ごすのも良いですね。

 まあ、そんな感じで五箇山を後にしました。

 最後に、除雪とか頑張って観光客を迎えてくださった地元の皆さん、ありがとうございました!今度は、春にもやってきて桜&合掌集落も撮れたらと思います。

 ではでは。

P.S.お猿はこの後自宅に戻って、記事を書き始めたのですが9割がた書き終えたところで、風邪が悪化してダウン。結局、今日のアップになりました。なんてったって、あの寒空の下で3時間半は外で立っていたんだもんね。アホです(泣)。

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SONY α200&350発表!D90どうよ?

 お猿@おはようございます。

 ちょっと前にデジイチ冬の陣!D80後継機出るか!?という記事を書いたんですが、その数日後にNikonもやっちゃったよ!D60発表!という記事を書くことになったように、デジタル一眼レフカメラ業界が賑やかです。まるで、各社のフラッグシップが続出したデジイチ秋の陣の再現のような新製品ラッシュで、すでにテンションがアゲ♂アゲ♂です。

 ……とはいえ、エントリークラスからハイアマチュアクラスのデジイチの発表ということで、次にどこが出してくるかと思ったら、SONY……来ましたねα。各社、デジイチのすそ野を広げて将来のフラッグシップ使いを確保しなければなりませんからね。必死さが伝わってきます。

 で、SONYが出してきたのが、エントリークラスのα200と、ハイアマチュア向け(?)のα350だ。やっぱり各社、このクラスの壮絶な争いになっている。そして、悔しいことに、今回の「デジイチ冬の陣」に至っては、どうしても「サプライズ」という新鮮さで言っていくと今回のSONYが面白いと思う。まず価格設定が、

 といったところ。

 まずは、α200はNikon D60といい勝負なくらいサプライズがない。α100からの進化ということを考えると大きいかもしれないが、ライバル機種と比較すると大きく目立ったことはなく、冬の陣で標準装備と言えるようなものを引っさげてきている。D60との比較で言っていくと背面液晶が2.7型と気持ち大きめだが、解像度はさほど高くない。ただ大きめになっていながら実勢価格はD60より休めというのは、Nikonにとってはチョイと痛いのでは?更にライブビューを共に実装していないので、この辺を考慮してもα200に分があるように思う。

 手ブレ補正という面では、SONYはボディだけで恩恵を受けられる。しかし、エントリーモデルを買う人はレンズキットを……という人も多いと思うので、レンズキットにVRを積んできているNikonと同格になるような気がする。ボディ同士の争いならD60はあまりに弱すぎると思ってしまった。

 このサプライズのなさのα200に対して、非常に面白くハイアマチュアにふさわしいモデルを出してきたなと思ったのがα350。実勢価格にして、ボディのみでα200のレンズ2本セットと同額というのはスゴイ。それだけに搭載してきた機能が独特で面白い。

 前のデジイチ冬の陣では、PENTAXの一人勝ちのようなことを書いたが、このα350を見ると非常に魅力が大きい。

 何よりも「クイックAFライブビュー」っていうのが凄すぎる。今までの記事でも書いてきたことだが、デジタル一眼レフのライブビューは使う気がしない。やっぱり、デジイチならファインダーを覗くスタイルじゃないとダメだということで、ライブビューを引っさげているD300だってライブビューを使っていない。

 しかし、実際に使ってはいないものの、α350のクイックAFライブビューなら使ってみようかなという気になる。まず、「デジタル一眼レフの正当なライブビュー」だと思う。一眼レフは、レンズから入った光は、ミラーボックス内で本来の撮像の光学系統とファインダー側の光学系統と2つに分かれるが、Nikonを含む他社のライブビューが実際の画像データを取得する撮像素子を兼用している。それに対して、SONYはライブビュー用の像を取得する為の専用のイメージセンサーをペンタ部に取り付けて使用していることが大きく違う。

 従って、構図を決める時は本来のファインダー系統を使っているために、通常のファインダーで構図を決めるのと全く同じ光学系統を使うことになる。その為、AF時もミラーは下りたままでハーフミラーを通じてAFモジュールまで像を導いてAFを効かせる事が出来る。シャッターを押すまで、画像消失することなく使えるのでコンデジのような使い勝手でいけるのがウレシイ。ライブビューで2コマ/秒の連写が可能というのもスゴイと思う。

 そして、このクイックAFライブビューのもう1つのメリットと思われるのが、ライブビューに伴う長秒時ノイズのような画質劣化が起きにくいと思われることだ。これは、全くと言っていいほど論じられていないので、あまり大差がないのかも知れないが、通常の撮像素子をライブビュー画像取得に使うということは、常時通電して撮像素子が熱を持ちノイズが発生し易いと思われる。しかし、SONYはあくまで撮像素子は、撮影時にしか使用しないので非常にメリットは大きいと思う。

 まあ、これ以外は目立った特長はないが、ライブビュー重視な人にはオトクなのかもしれない。撮像素子がCCDというのも「おや?」と思った。

 これで、D80の後継機はD80Xでもダメ!やっぱりD90で何かアッと言わせるものを搭載してもらいたい。

 でも、オイラはD80を使い続けるけどね!

 ……というワケで、長らく入院してきたD80が無事戻ってきました。

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 キタムラで買ったものなので、キタムラに出しましたが、メーカー保証期間内だったのでキタムラの保証は結局使わずじまいでした。何が悪かったのかというと……、

2002012

 このモードダイヤルが通常は「カチ、カチ……」と回るのに、急に硬くなって、ダイヤルの下に水飴の硬いものでも入っているかのように粘っこく回るようになってしまったのだ。ここはあくまでサブ機ということで、通常はD300を使うので気兼ねなく修理に出せた。

 やっぱり、2台体制は安心できるぜ!D300が壊れたってD80が必要にして十分な画質でフォローしてくれるぜ!で、修理票を見てみると、

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 実際の修理をしたのは、Nikonの修理センターではないらしい。

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 「FCS 株式会社 フクイカメラサービス」となっている。Nikonの修理技術認定店らしい。委託で直してくれるようだ。

2002015

 修理受付の時に「モードダイヤルの動きが固い」ということを言ったら、そのまま書いてくれた。そして、その時のキタムラのお姉さんの言葉が「メーカー保証内なので、いっそのこと点検もやってもらったらどうでしょう?」とのこと。キタムラも懐を痛めることがないので、やけにサービス精神が旺盛だ。お言葉に甘えて、撮像素子から何までクリーニングしちゃってくださいとお願いしましたよ!

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 で、やってくれたことが、

 「ダイヤル部修理致しました」

 ……そのまんまやんけ。そして、

 「ローパスフィルター・ファインダー清掃致しました」

 ……えーっと、ご苦労さま。結局、クリーニングキットを使わず仕舞いだったぜ!で、気になる修理日数はというと?

2002017

 ですね。

 実際に預けたのが、1月19日(土)の午後。修理屋が受け付けたのが1月22日(火)ということで3日ほどかかっている。その後は完了まで7日。実際に修理品を受け取ったのが1月30日(水)なので、完了からキタムラに戻ってくるのは早いみたいだ。いずれにせよ、丸々2週間はかかると思っていただけに意外と早かった。

 あと、ちょっと気になったのがファームウェア。

2002018

 1月22日にバージョン1.10に上がっているのだが、依然として1.01のままだった。修理受付けがズバリ1月22日だったのだから、サービスでやってくれたら良かったのにと思った。是非ともファームウェアくらいアップしてもらいたい。

 まあ、そんなことで愛するNikonに対する愛のムチでした。

 それはそうと、D90まだかなぁ~。α350が出た今だからこそ楽しみですね!

 ではでは。

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