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AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDレビュー(3)

 お猿@おはようございます。

 PIE2008以来、種々の郵便物やら小荷物が届いていますが、最近「固定資産税 納税通知書」というものが届きましたので、ガッツリと一括納入して、国民の義務を果たしてきたよ!

2004251
役所から届いた、あまり受け取りたくない郵便物

 楽しいよね!納税♪

 ……って、そのうち自動車税も納めにゃならんので、何かと国に搾取されてフトコロが寒い今日この頃ですが、日本の借金時計なんて見ていると、グングン増え続ける借金にスリルを堪能しています。

 まあ、どうであれ、お猿の納める税金なんて政治家の皆さんには“はした金”かとは思いますが、どうか無駄のないように使っていただければ幸いです。間違っても私的流用だけはカンベンしてくださいね♪

 それはそうと、前回はNikonの誇るナノクリスタルコート大口径標準レンズAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDの24mmでの描写テストをしてみました。雑誌やらWEBでのセンセイ方の評価を見てみると軒並み高評価なのですが、お猿の試験方法が悪いのか24mmでは絞り開放からF8くらいまで周辺部分の描写が今ひとつでした。こんな筈ではないと、いずれリベンジを誓って再び24mmテストをしたいと思うのですが、今回は50mmでのテストをしてみたよ!

 ……という訳で、今回の焦点距離ダブリーなレンズはこれだ!

2004252
左から24-70mmナノクリズーム、悪魔のレンズVR 18-200mm、単焦点50mm

 この2本のNIKKORレンズが24-70mmに果敢に挑みます!

 特に単焦点レンズの50mm F1.4は、驚異の明るさと解像力を持つレンズで人物撮影ではバカの一つ覚えのように使っているレンズです。っていうか、お猿の勝負レンズですね。それくらい溺愛しているレンズです。そして、もう1本が高倍率ズームながら、24mmで意外なほど検討した「悪魔のレンズ」のVR 18-200mm!50mmでも好成績を残せるか見ものです!

 今回も検証は24mmに引き続き、富山県射水市のフォトジェニック親鸞会館にお邪魔しました。前回は正本堂脇の和風庭園が被写体となりましたが、今回は正本堂正面の大階段です。

2004253
親鸞会館の“正本堂”の玄関へと続く大階段。天女のレリーフが美しいフォトジェニックだ!

 この中央、そして、中央下の天女のレリーフ。左上の天井、左の柱の4箇所でチェックしてみました。

○F1.4勝負

 「勝負」と言いながら、開放F1.4の明るさは「Ai AF Nikkor 50mm F1.4D」以外にはない。24-70mmよりも明るいレンズということで、ここはこのレンズの独壇場。参考までに、単焦点50mmの描写をチェックしてみた。

2004254
Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

 さすがに、F1.4ともなるとソフトフォーカスっぽい描写になる。天女のレリーフの周囲などは、もやがかかったようになる。ある意味、天女らしくって良い?

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Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

 こういう直線部分でも、線の1本1本まで描写しているものの、シャープさということでは物足りない。ただ、F1.4の周辺の描写でカリカリシャープを求めることはないと思うので、この描写で満足だ。

○F2.8勝負

 この絞りになると24-70mmの開放絞りとなる。VR 18-200mmでは不可能な絞り。故に単焦点50mmとの一騎討ちとなる。まずは、中央と中央下部の描写チェック。

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AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

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Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

 中央の描写を見てみると幾分か単焦点50mmの方がスッキリしているように思う。中央下部の天女のレリーフもエッジがスッキリしているのは単焦点50mmだ。ここはさすがに開放絞りがF1.4から来る余裕だろうか?

 次は、左上の天井と左の柱をチェック。

2004258
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

2004259
Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

 これはまた微妙であるが、若干ながら24-70mmのコントラストが強くシャープさも出ているのに驚いた。前回の24mm勝負では周辺ではだらしなかった24-70mmであったが、ここに来て開放から頑張っているような気がする。

○F4.8勝負

 ここでF4.8というヘンテコな絞りが出てきたが、これは悪魔のレンズ「AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)」の50mmに於ける開放絞りである。他の2本では設定できないので、ここではこのレンズの開放絞りをチェックする意味で単独チェックをしてみる。

20042510
AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)

20042511
AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)

 これは以外に開放絞りにしては、中央部分では非常にシャープだと思った。ただ、中央下部の天女の周囲の“オーラ”は下方向に引っ張られるような描写になった。柱の目地はシャープだが、石の質感はのっぺりとしているように感じる。

○F5勝負

 さて、一応F5もテストだ。ここでは3本のレンズの絞りがダブるので比較してみた。まずは、中央と中央下部の天女のレリーフだ。

20042512
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

20042513
Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

20042514
AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)

 中央部分は、24-70mmと50mmはいい勝負。VR 18-200mmは開放絞りがF4.8というだけあって余裕がないためか、シャープネスということでは少々物足りない。細いラインが消えているのが分かる。

 中央下部の天女に至っては、開放絞りからの余裕が如実に出たようだ。VR 18-200mmの描写は完全に他の2本に劣る。24-70mmと50mmは殆どその差が分からないまでに来ているが、50mmには若干の倍率色収差が見られると思う。

 次は、左上の天井部分と、左の柱の部分をチェック。

20042515
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

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Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

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AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)

 ここでも、VR 18-200mmは他の2本に大きく水を開けられた感じだ。天井部分などは斜めに走る線が薄くもやにかかっているようになっている。他のレンズの開放と同じような描写だ。ただ、倍率色収差が見られないというのは過去に検証したようにD300との相性の良さを感じる。それでも、柱の石のテクスチャを細かく描写するということに至っては、24-70mmや50mmのように質感を写しだすまでいっていない。目地のシャープさも今ひとつ。他の2本に関しては全く差が分からないくらいだ。

○F8勝負

 基本的にお猿はF8以上に絞ることはないので、ここで勝負は止めておく。

20042518
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

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Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

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AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)

 ここまで来ると、VR 18-200mmも他のレンズと良い勝負をする。高倍率ズームということを考えれば出来すぎだ。中央部分では気持ちシャープさが足りないと感じるくらいか。24-70mmと50mmは甲乙つけがたい。

 天女のレリーフに関して言えば、VR 18-200mmはシャープにはなったものの、他の2本には及ばない。まあ、高倍率という便利さと引き換えと割り切ろう。これだけ描写していれば十分。24-70mmの描写はさすがだ。倍率色収差も良好に補正して、50mmに引けをとらない。

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AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

20042522
Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

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AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)

 左上の天井部分を見てみるとVR 18-200mmはさすがに解像感的には劣るものの、ビックリするくらい収差が抑えられている。出来すぎだ。24-70mmも50mmに匹敵する描写なだけに驚きだ。

 柱に至っては、VR 18-200mmの石の質感は回復してきているが、やはりのっぺりとした印象を受ける。他の2本はやっぱりほぼ同等の描写だ。さすがに単焦点50mmはお猿のエースレンズだ。安いくせに描写がズバ抜けている。しかし、ズームながら匹敵する24-70mmもお見事!前回の24mmでは、何ともだらしない結果で終わってしまったのだが、ここに来て汚名返上したようだ。

 実は比較はこれだけではなく、歪曲収差にその差を感じた。全体の写真を見比べてみるとそれが分かる。

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AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

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Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

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AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)

 こうして見ると、写真の上の辺に沿って天井の筋が横に走っているのが見えるが、特にVR 18-200mmの糸巻き型の歪曲収差のヒドさに驚く。単焦点50mmでは微妙に中央が落ちているのが分かる。24-70mmに至っては全くと言っていいほど歪曲していない。

 ここら辺を考慮してみると24-70mmの50mmでの描写は、解像感もさることながら歪曲収差を良好に補正している分、総合力ではなかなかのものだと思う。何よりも単焦点50mmに匹敵する解像感を達成しているのは感動モノだった。反面、VR 18-200mmの諸収差が目立った。しかし、目立ったと言っても、24-70mmとか単焦点50mmと比較しての話だ。単体で見てみれば、これが高倍率ズームかというくらいに美しい描写をする。特にD300のEXPEEDとの組合せは最高だ。レンズキットが売り出されているのも分かる気がする。

 そんなワケで、24mmでは惨敗の感があった24-70mmナノクリレンズだが、50mmに来て非常に描写が良くなった。次はテレ端の70mm勝負をしてみます。4本での勝負になるので、なかなか見応えありますよ!乞う御期待!

 ではでは!

 AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDレビュー(4)」へ続く

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AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDレビュー(2)

 お猿@おはようございます。

 いや~、世間的には良くも悪くも北京五輪で盛り上がっているようで、すっかり秒読み段階だよね!でも僕的には、みんな大好きな国民的イベント「ゴールデンウィーク」まで半月を切ってテンションもアゲ♂アゲ♂状態です。中国の盛り上がりに負けておれませんので、是非ともこのビッグイベント「ゴールデンウィーク」を成功させたいと思うよ!

 さて、それはそれとして、前回は「龍の巣」の雑誌掲載ネタということで急遽レンズレビューネタから脱線してしまったのですが、ゴールデンウィークも近いということで里帰りの意味も含めてレビューネタに帰りたいと思います。

 でも、その前に……、

 前回は、新たにブログを開設されて当ブログを「お奨めリンク」に入れてくださったcameraman_hideさんのブログを紹介しましたが、実は最近ブログを開設されて当ブログをフリーリンクに入れてくださった方もおられるので、ババンッと紹介しちゃいたいと思うよ!

 越中・五箇山の若手彫刻家である平田昌輝さんのブログです!

2004231_3

 その名も、

五箇山の彫刻家・平田昌輝日記」!

 ……そのまんまですね。

 以前にお猿も撮影に行った合掌集落のある五箇山で彫刻をしている平田さんが運営しています。実はこの平田さん、昨年の越中アートフェスタの立体部門で大賞を受賞している人です!お猿は平面専門ですが、平田さんは立体専門!土俵は違いますが、クリエイターとして刺激を受けています。

 ブログでは個展の案内がされていました。

 いいよね、個展。

 夏に開催の予定だそうですが、是非とも見に行きたいと思います。期待の新人ですので、皆さん是非応援してあげてくださいね!

 さて、本題に入ります。

 前々回は、Nikonが昨年末に発売した驚異のナノクリスタルコート標準レンズAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDのレビューを開始ということで、手始めに外観や操作性について検証してみました。……ということで、昨年度末に某大手比較サイトにも出てこない激安価格を提示していたカメラのキタムラ インターネット店を見てみたところ、こうなっていた。

2004232_3

 交換レンズが4月18日~27日の間で13~15%OFFらしい。これは非常に気になるよね!ということで、ネットショップ会員としてログインしてみると……、

2004233_3

 ¥190,008- キター!!

 ネットショップの通常価格では¥218,400-となっているのだけど、ログインすると現れる隠れキャラのような驚異の価格!いやぁ、キタムラって変なところで頑張りますねぇ。それにしても、最後の8円って何だろ?昨年度末にも気になったんだけど、今回もまた付属していますね。

 絶対、コレ切り捨てた方がいいと思う。

 まあ、それはそうとして、ダントツでキタムラ安いです。

 さて、物欲を煽るだけ煽って、いよいよ当レンズの検証といきたいのですが、24-70mmというズーム域を持っているので数回に分けて各焦点距離を検証したいと思います。

 今回は、当レンズのワイド端の24mm勝負!

 比較されるレンズは焦点距離のダブっている2本のレンズ、

 ……となります。

2004234_3
左から24-70mmナノクリズーム、悪魔のレンズVR 18-200mm、単焦点24mm

 前者は描写も素晴らしい上に、焦点距離に加えて解放F値までもがF2.8とダブっている単焦点レンズ。後者は、24mm域の開放F値がF3.8という中途半端な数値になっているのですが、それでもソコソコに明るい。ちなみに3本の開放絞り状態を前玉側から見るとこんな感じだ。

2004235_3
左から24-70mmナノクリズーム、悪魔のレンズVR 18-200mm、単焦点24mm

 いやぁ~、24-70mmの絞りにはホレボレしますな。この開放の描写をジックリと堪能したいと思う次第であります。

 ちなみに、この24-70mmはズーミングやフォーカシング時に後玉が前後しない。

2004236_4
マウント側の穴は後玉にてピッチリと塞がれているのが嬉しい

 ご覧の通り、後玉が完全に穴を塞いでいるので、ここからホコリなどが入りにくい。これはちょっと安心感がある。

 さて、この三つ巴の戦いを繰り広げようと思うのですが、VR 18-200mmは以前に24mm単焦点の検証記事でもやったように、高倍率ズームレンズということで描写は犠牲になっている。それだけに24mm単焦点の描写に期待だが、果たして開放F値がダブる24-70mmは単焦点キラーとなるのか?期待大です!

 今回の検証の舞台は、久々に射水市親鸞会館にしました。海の海王丸パーク、山の親鸞会館ということで、お猿が勝手に射水市の二大フォトジェニックに認定している場所です。天気が良かったので外で!正本堂横の和風庭園を被写体に選びました。

2004237_3
親鸞会館の正本堂横の和風庭園の一角。雪見灯篭を中心に撮り比べてみた

 このフレーミングを絞りを変えながら、3本のレンズで撮り比べてみました。全て中央の雪見灯篭にAFでピントを合わせ、露出は多分割測光にてオート露出。そして、中央と四隅の描写をそれぞれにチェックします。では、開放側から行ってみましょう!

○F2.8勝負

 まずは、当レンズの開放F値であるF2.8にて検証したいと思います。悪魔のレンズのVR 18-200mmは残念ながらF2.8は持ち合わせておりませんので、このF値ではナノクリ24-70mmと単焦点24mmの一騎討ちです!

 まずは、中央……。

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 う~ん、どことなく単焦点24mmの描写がシャープでクリアな気がする。石のツブツブも細かく写している。やはり、大口径ズームとて単焦点には勝てないのか?

 次は、左上の部分を拡大してみた。

2004239_3

 これは大きな差が出た。24-70mmはボケボケで、24mmは比較的細かい描写がなされている。中央部分と同様に若干コントラストが強いか?ただ、開放絞りのF2.8での撮影において隅っこの部分でクッキリ写すのが善かというと、ボケが大事だと思うので、ここでは24-70mmを評価すべきだろうか?そう考えると中央部分はソフトフォーカス気味と言う表現もできるかもしれない。あと、単焦点24mmの左下の白い部分の輪郭に青い色のフチがついている。この辺の収差は単焦点24mmでは補正できていないのかも知れない。

○F4(F3.8)勝負

 ここで、悪魔のレンズVR 18-200mmの24mmに於ける開放絞りであるF3.8での検証をしたいと思う。24-70mmズームや24mm単焦点でF3.8は設定できなかったので、それらは近似値をとってF4にて撮影した。

 まずは、中央。

20042310_4

 F4ともなると、そんな大きな違いは見られない。若干、単焦点24mmのコントラストが強めなのかシャープに感じる。これを悪魔のレンズVR 18-200mmで撮ってみると、

20042311_2

 F4ともなると、高倍率ズームとはいえ、中央部分の描写は立派。他の2本ともバッチリ張り合うことが出来る。では、左上を拡大してみると、

20042312_2

 24-70mmのボケっぷりはすごい。単焦点24mmはかなりシャープに写っている。左下の白い部分の青色はここでも確認できる。では、VR 18-200mmは?

20042313_2

 ほとんどボケていない。しかし、左下の白い部分の輪郭に収差は見られない。それにしても、なかなか検討しているではないか!

○F5勝負

 深い意味はないが、F5くらいでも勝負してみた。

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 ここまで来ると、24-70mmの描写が一番クリアな気がする。それにしても、VR 18-200mmの描写は素晴らしい。悪魔のレンズと言われるだけはある。

 では、左上を見てみよう。

20042316_2

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 う~ん、風景写真ということで言っていくとVR 18-200mmの描写がお猿好み。ただ、左下の白い部分のことを考えると24-70mmは収差が良好に補正されていると言える気がする。その点、単焦点24mmは収差が補正し切れていない気がする。VR 18-200mmはD300との相性がいいのか、殆ど収差が見られない。

○F8勝負

 さて、お猿が最大に絞るという時は、大体風景でもF8止まり。そんなワケで、使用頻度の高いF8にてチェックだ。まずは、中央。

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20042319_2

 ここに来て、24-70mmは非常にスッキリしている。石の模様が一番細かく出ている気がする。単焦点24mmとVR 18-200mmは若干劣る気がする。特にVR 18-200mmがだらしないが、高倍率ズームでこれだけ写れば上等!

 次は左上。

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20042321_2

 F8まで絞っているのだから、24-70mmはもうちょっとシャープに写るかと思ったが、3本の中では一番ボケていた。その点、VR 18-200mmが検討していると思う。単焦点24mmの描写も捨て難いが、D300の画像処理をもってしても色収差が出てしまっているのが残念。それでも結構イケると思う。

 ……ということで、F2.8~F8まで変化させて3本のレンズを検証してみましたが、24mmでは、ナノクリ大口径レンズ24-70mmをもってしても格段に描写が素晴らしいということは感じなかった。ただ、諸収差を補正ということで言っていくと24-70mmは素晴らしいと思った。

 まあ、今回の検証での誤差ということもあるだろうが、24-70mmの開放側からでももうちょっと描写をスッキリして欲しかったなぁというのが正直な感想。特にD3といったFXフォーマット機では24mmと言えば風景撮りでは使用頻度が高そうなだけに、もうちょっと隅までの描写をカチッとして欲しかった。

 まあ、そんなワケで24mm対決はこの辺で……。

 ではでは。

 AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDレビュー(3)」へ続く

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月刊「フォトコン」誌にアレが掲載されたよ!

 お猿@おはようございます。

 連休前って何かと締め切りが迫ったりしてバタバタしていてブログを更新しているヒマもないので、今日もブログを更新したいと思うよ!

 ……って、気がつけば皆さんに踏みにじられ続けた証である左のアクセスカウンターが13万ビューを突破していますね。ただ書きたいことを書きなぐっているだけなのに、それなのに前の12万ビューから1ヶ月以内に1万ビューもしていただいて……、

 みんな、なんていい人たちなんやっ!

 お猿、すこぶる感動したでっっ!!

 そんなわけで、これからもグダグダとブログっていきたいと思うので、これからもガンガン踏みにじっていただければ幸甚です。

 さて、まずはお猿のブログにいつもコメントを付けてくださるcameraman_hideさんより、新ブログ「cameraman_hideの『粋なカメラ道』」を開設したぞという業務連絡メール(?)をいただきました。

2004201

 お猿と同じD300ユーザーさんで、それ以外にも数台のカメラを所有していらっしゃる羨ましいお方です。従来のブログの中でも、こんな記事を書いてくださり、お猿のことを自分のことのように喜んでくださっている方でカムサハムニダな方なんですね~。

 ……ということで、「お奨めブログ」にも加えて頂いたお礼も兼ねて紹介させていただきました。こっちは、本当にディープな内容ですよ!何よりもレイアウトがカッコイイ~!さすがに工業製品の写真撮影を仕事としておられるだけはある!お猿もブツ撮りの機会も希にあるので、こういうの撮りたいですね!

 さて、話は変わって、暫く自由雲台やら大口径レンズのレビューを入り乱れながらやっていたわけですが、今回は更に別の話題を割り込ませてしまおうと思うよ!

 それが、これだ!

2004202

 そう、何やらフォトコン 5月号がメール便で届いていました。

 郵送されてきたからと言って、特に定期購読しているわけではありません。それどころか、

 今まで全く読んだ事がないカメラ雑誌ですね。

 ……というわけで、非常に申し訳ない事態が発生してしまったのです。どうしてコレが届いたのかと言いますと、過去にも記事で書きましたように、PIE2008フォトコンテストの件で取材協力をしたのでお礼に送られてきたようです。

 で、ページをめくると……?

2004203

 「龍の巣」あったーっ!

 ……ということで、デカデカと丹地先生の講評付きで印刷されていました。さすがに、CMYK分解されちゃっているので、リアル龍の巣に比べると微妙なトーンが失われて色もおかしいのですが、それでもなかなか良いものです。

 更に、別のページにはお猿の“アレ”が載っているので、おヒマなら見てよネ!

 まあ、昨日か今日の発売みたいなので1ヶ月間は書店に並んでいる模様です。楽天ブックスで買うもよし、リアル書店で買うもよし、店員さんにハタキで追い払われながら立ち読みするもよしです。是非ともご覧くださいネ!

 まあ、フォトコン誌ではないですが、

2004204

 ……というように、玄光社さんの「フォトテクニックデジタル 5月号」も届いていました。

 これも勿論、

 今までまともに読んだ事がないカメラ雑誌ですね。

 いっけねぇ~っ!

2004205

 諸々の展示会ではプレゼントにつられてアンケートに答えて個人情報を流出しまくって、ガンガンDMが届いているお猿ですが、いつもの調子でPIE2008でも諸ブースにてアンケートに答えていたわけです。

 楽しいよね、アンケート♪

 まんまと出展社の策略にはまりまくったお猿に、フォトテクニックデジタル誌が3か月分当選した模様です。その第1弾として5月号が届いたわけです。お年玉つき年賀状で切手シートすら当たらないので最近は当選発表もマトモに見ないほど抽選モノにはトラウマがあるお猿なのですが、何でも“タダ”で貰えるってステキだね!

 そういえば、玄光社さんからはmixi関係で一昨年のPhotoshopWorldにて「コマーシャルフォト」誌を貰った気がする。何かとタダでくれる出版社です。いい会社だよね!

 そういうことで、日頃読まないカメラ雑誌の5月号が2冊も届いちゃいました。早速、今後の定期購読を検討しようと脳内会議をしようかと思いますが、

 ほぼ、100%の確率で購読はしないでしょう。

 ゴメンネ、悪気はないんだけど、デジタルカメラマガジンとかデジタルフォトとかも読みたいし、そうなってくると軍資金が足りないしね。でも、大丈夫!

 バッチリ、立ち読み(あるいは座り読み)させて貰うからね!

 ……ということで、恩を仇で返すサイテーなお猿ですが、内容が良ければ購入させていただこうと思いますので、その節はよろしくお願いします。

 ではでは。

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「歎異抄をひらく」高森顕徹

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AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDレビュー(1)

 お猿@おはようございます。

 前回VANGUARD社のボールヘッド自由雲台「SBH-100」のレビューを行いましたが、どうやら読者の皆さんの中に例の“アレ”が気になっていらっしゃる方がおられるようですね。……ということで、希望者が多い場合は先に“アレ”のレビューをしたいと思います。

 気になっている人、挙手をどうぞ……。

 ……ハイ、希望者多数につき、先に“アレ”をやろうと思うよ!!

 そんなワケで今回は恐らく皆さんお待ちかねのNikonが誇るナノクリスタルコート採用のズーム全域開放F値2.8の大口径標準レンズAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDのレビューとシャレ込もうと思います!

 いや、なんだかんだと色々と話題がありすぎて今ごろになってしまいました。珍しくお猿的には遅〜〜いレビューですが、色々といじくり回した後なので濃厚なレビューができれば幸いです。

 このレンズ、発売当初から悪魔のレンズのVR 18-200mm並にメーカー在庫もないくらいの品薄状態が続いていましたが、PIE2008のNikonブースで聞き出した情報では、最近では生産が追いつき、在庫も確保しつつあるとのこと。これはめでたいと思って色々と調べてみると、キタムラにて3/29頃に発注して「納品まで3週間はかかりますね」と言われつつ、4/2には受け取れた人が多かったという。メーカー在庫もある程度あるみたいだ。ちなみに製造国は24mm F2.8と同じで、みんな大好きな「Made in Japan」だ!日本製バンザイ!

 そして、ズーム全域開放F値が2.8という大口径ズームと言ったら「大きい、重い、高い」という3拍子が揃っていて、体力的にも経済的にも敷居が高いものです。

 まず「高い」ということに関しては、某大手比較サイトで安値1位を誇るお猿愛用の三星カメラさんでは、とっくに20万円の大台を切って¥198,571-をはじき出している。4月に入って小麦粉やら何やらも値上がりしている御時世にメデタイことだ。挙句の果てには今日の時点で在庫が3である。

 ところが、某大手比較サイトでもかなわない伏兵があったのだ。それが、カメラのキタムラさんのネットショップだ。通常にアクセスしただけでは特別安く感じないが、無料登録できるネット会員に登録すると隠れキャラのように表示が変わる。それがコレだ。

2004140

 ご覧の通り、通常価格では¥218,400-なのだが、ネット会員価格になると¥196,560-に一気に値下がりして三星カメラを凌駕する。ちなみに愛用のリアル店舗H店長に聞いてみたところ、その価格には勝てないと言われてしまった。キタムラのリアル店舗に勝るのがネット店舗なのだ。

 実は、年度末の3月の時点では、決算ということもあって¥190,008-という驚異的かつビミョーな金額を提示していた。スクリーンショットを撮っていなかったのが悔やまれるが、この8円は一体何だろうと思ったものだ。それはそうと、キタムラのネットショップの場合は最寄のリアル店舗での店頭受け取りを指定できるので、それを利用すると、決算時期にやっているキタムラの金利ゼロのローンを組むことが出来る。そういうことを考えると3月は買い時だったのかもしれない。

 まあ、なんだかんだと以前に比べれば、かなり手に入れやすくなっているのは間違いない。これは俗に大三元レンズと言われているレンズ全体的に同じ価格帯のフラットスリー(古い!)なので分かりやすい。在庫もあるから、すぐにでも使うことができる。

2004141

 ……で、これが「AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED」の箱に入っている一式だ。正確には保証書が入っている。まず、箱の大きさにビックリした。縦長のイメージが強いが箱の太さもあるので、かなりズングリしている。

 レンズの他に、分厚い説明書が付属している。そして、やたらでかいフード。更に、肩紐付きのケースが付属。VR 18-200mmやVR 70-300mmは巾着式のソフトケースだったことを考えるとかなりゴージャスだ。このゴージャスっぷりはレンズ側面を見ても分かる。

2004142

 見よ、ナノクリスタルコートレンズの証「N」のマーク!今までの大口径レンズと大きく違うのがこのナノクリだ!

 それはそうと、実はお猿が所有しているレンズは、このレンズとかなり焦点距離がダブリまくってダブついているのだ。メタボリックに気をつけないとね!(なんのこっちゃ)

2004143

 左から、

 ……となっている。ワイド端だけを見れば望遠ズームのAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)もダブっていることになる。まあ、50mmだけは開放F値が1.4ということで、描写的に特徴があるわけだが、特に24mmはこのレンズに勝てねば軽い意外は取り得がなくなるので、残留をかけた戦いになる。

 ちなみに大口径レンズの「大きい、重い、高い」の3拍子の内「大きい」に関しては、所有レンズの中でも大き目のものと比較するとこんな感じ。

2004144

 左はVR 70-300mmで、右がVR 18-200mmである。こうやって比較してみても太さは両レンズに負けていない。長さだってVR 18-200mmよりも望遠ズームのVR 70-300mmに近い。「スリムなレンズ」と評されているが、実際の太さはこんな感じ。フィルタ径だって見事に77mmだ。更に、長さは望遠ズーム並ということを踏まえておこう。

 ところで、このレンズはズーミングしていると何か違和感を感じる。理由はコレだ。

2004145

 ズーミングすると全長が伸縮するのだが、ワイド端の24mmで最長となり、中間の50mmで一番短くなり、テレ端の70mmで再度わずかに伸びる。

 特に全長だけを見てみれば、24mmなんて「ウソでしょ?」と思う。だって、単焦点の24mmと比較してみると、

2004146

 ……というくらい長さが違う。これでも、右にある24-70mmは短い状態だ。今さらながらに単焦点レンズの素晴らしさが知らされる。

 ちなみに、この前玉側が伸縮するとフードもVR 18-200mm並に動くのではないかと思ったが、そこら辺は違った。VR 70-200mm並のロックボタン付き巨大フード内で伸縮するので、外観からは分かりにくい。その辺を動画で撮ったので見ていただきたい。

 すでに標準レンズとは思えないほどの風貌だ。もう一つ戸惑ったのがピントリングとズームリングの位置が逆ということ。

2004147

 「Z」がズームリング、「P」がピンとリングだ。悪魔のレンズVR 18-200mmはズームリングが前玉側にあるのだが、この24-70mmは後玉側にある。これはSIGMAの超広角ズームレンズ10-20mm F4-5.6 EX DC /HSMと同じ配置だ。VR 18-200mmにかなり慣れているお猿としては、これが一番困った。

 10-20mmはレンズ長が短いので重心をカメラ側に持つことができるために構えたバランスは良いのだが、24-70mmは、ボディ側にズームリングがある為、カメラに装着した際にレンズの付け根を持つ形になる。その上、レンズの全長が長い上に非常に前玉側が重いので、バランスを取るのに苦労した。時には、間違ってピントリングを回してしまうこともある。ちなみにお猿の愛機に装着した24-70mmはこんな感じだ。

○D300に装着

 まずは前から向かって右側面を見て見ましょう。

2004148

 そして、次は左側面。

2004149

 そして、ちょっと上から狙ってみる。

20041410

 最後に撮影者側から見ると、こんな感じかな?

20041411

 ご覧の通り、非常に前に突き出しているように見える。実際のところ、今まではレンズを下で支えるように持っていたので、AF効かした後に指がピントリングに触れてしまって泣きを見るのも少なくなかった。まあ、それでも、カメラボディとレンズの重量が約900g同士ということで、ほぼ同じだったので、そういう意味では、レンズの付け根で支えてズームリングを回してもあまり苦にならなかった。

 その辺の操作感が分かっていただければと思いまして、これまた自分撮りで動画にしてみました。かなり動きがぎこちないのは自分撮りなのでカンベンしていただきたい。

 ……ま、こんな感じでかなりボディ側で支えて人差し指と親指でズーミングしています。

 次は、お猿のデジイチの原点「Nikon D80」に装着してみたいと思います。

○D80に装着

 まずは、正面から向かって右側面をチェック。

20041412

 そして、左側面をチェック。

20041413

 そして、ちょっと上から狙ってみる。

20041414

 撮影者の視点から見てみました。

20041415

 ……という感じで、樹脂ボディの重量より圧倒的に思いレンズなので、バランスがかなり悪く感じた。レンズの付け根を持っているとカメラボディそのものにあまり重さがないので、テコの原理で前のめりになりやすい。

 こういうことを考えていくと、D300とかD3のようなマグネシウム合金ボディカメラに装着して使用するのがベストチョイスらしい。一応、D80に装着してこねくり回している動画を付けたのでご覧いただきたい。

 では、次からは、各焦点域でダブるレンズと描写そのものを比較してみたいと思います。

 ではでは。

 AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDレビュー(2)」へ続く

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VANGUARDの自由雲台「SBH-100」レビュー

 お猿@おはようございます。

 前回の記事PIE2008以来、お猿の周りのカメラ環境が激変(……でもないか)していることを書きましたが、他にも色々とありまして、職場近くの某家電量販店のY電機なんぞに行くと、すっかりお友達になったK氏に話せば余程の小物でもない限り割引きしてくれるし、同じく最寄の某カメラ専門店のKムラに行くと店長がレジをすれば「あ、お猿さんですね。じゃあ、10%引いておきます」と何も言わなくても割り引いてくれるようになりました。

 今やお猿は“歩くクーポン券”です。

 まあ、この辺はPIE2008以前からの人脈になっちゃっているんですが、それでもmixiの「友達以上、マイミク未満」「マイミク以上、友達未満」に代表される微妙な人間関係並のステキな人間関係を築いています。すっかり、家電製品&デジモノに関しては独特の流通経路を築きつつありますが、そんな微妙な皆さんが大好きです。

 そういうワケで、PIE2008ですっかり微妙な人間関係を築いてくださったVANGUARDのA営業部次長さんから、発売前と思しきボールヘッド自由雲台が3種類も送られてきてしまったというのは、前回お知らせした通り。このメーカーの三脚も上陸したばかりと言うこともあって、あまり日本では見かけないのですが、本日、Y電機に行ったところ山積みしてありましたので、今後が楽しみです。それにしても、モニターということで3つも頂いちゃってA次長さん、大好きです!!

 ちなみにVANGUARDさんは本社は台湾。工場は中国という組み合わせですが、アメリカやヨーロッパにも販売拠点を持っているメーカーさんです。「Made in China」と言えば最近は何かと話題が豊富ですが、よ~っく見てみると「世界の工場」と言われるだけあって我々の周囲にはかなり中国製のものが氾濫しています。

 お猿の愛するNikonにして然り。勝負レンズとして使っている愛用の「Ai AF Nikkor 50mm F1.4D」なんかはバンバンの中国製。でも、使っていて全く問題ないどころか、現在所有のレンズの中ではピカイチの描写を誇っています。つまり、管理さえシッカリすれば中国だっていいんです。

 さて、そんなVANGUARD製自由雲台の中でも最も35mmカメラで使いやすそうな「SBH-100」をレビューしたいと思います。これは「SBH-100」「SBH-200」「SBH-300」の3種類があった中の最小モデル。そのうち、更に小さな「SBH-50」が出るとPIE2008にて聞きましたが、現状ではこれが最小です。

2004131
舶来物らしく、どことなく郡司師匠をして“バター臭い”と言わしめそうなパッケージ

 小さな自由雲台で、この丁寧な梱包。箱の中には緩衝材としてスポンジが入っています。非常に丁寧で、雲台の他に大きめのネジのクイックシューと日本語の取扱説明書が同梱されています。

 それにしても、パッケージデザインがいかにも舶来モノっぽいですね。お猿がDTPの師匠と仰ぐ郡司先生をして「バター臭いカラー」と言わしめるアメリカンテイストなパッケージです。個人的にはもうちょっとシンプルデザインが好きなんですが……。PIE2008のブースで配っていた蛍光オレンジとブラックの2色だけのシンプルデザインだといいんだけどなぁとも思った。

 さて、例の2つあるクイックシューは、こんな感じ。

2004132
非常にコンパクトなVANGUARDのクイックシュー。2種類付属してきます

 ネジの大きさが異なります。「1/4-20UNC」「3/8-16UNC」の2種類があります。通常のデジタル一眼レフなら右の「1/4-20UNC」で十分です。ちなみにクイックシューの面はゴムシートです。

 これを裏から見ると。

2004133
裏から見ると、ネジのミゾの形状以外は変わりがない

 ……という感じ。見かけは殆ど変わりません。10円玉などを使ってネジを回すタイプです。この撮影の時にスッカリ小銭を使い果たしていたお猿は非常に困りました。これを使うときは10円玉は必須のようです。

 このクイックシューを装着するベース部分はこんな感じです。

2004134
クイックシューベースも実にコンパクト。ロックもボタン1つなのでスリムです

 中央の黒い部分は六角レンチを使うことでクイックシューベースを取り外し、他社のベースを装着することも可能。クイックシューが気に入らない場合は、更にここもカスタマイズできるということです。

 あと、指先のオレンジのボタンを押すと、ベースの中の小さな白い円が引っ込んでクイックシューを固定していたロックが外れるという寸法。ありがちなレバー式ではありません。ただ、このロックではシッカリとクイックシューが固定されません。

2004135
クイックシューを固定するのは、最終的にはネジで行う

 ご覧のように、ベースの横についているツマミを締めることでガッシリと固定することができるのです。お猿が現在使っている3ウェイ雲台がレバー式なので、それに慣れてしまっているのですが、これも慣れれば使いやすいかもしれませんね。ただ、今のところは2ステップ踏まないとロックが外れないので、やや面倒な感じがする。装着する時は、ロックボタンを押さなくても装着できるので、ツマミだけを締めればいいのですが……。

 さて、雲台だけでは使い物にならないので、そろそろ三脚に取り付けてみましょう。雲台の底はこうなっています。

2004136
三脚への固定ネジは2つのサイズに対応している

 中央にUNC1/4対応のネジ穴があいていますが、コインでも差し込んで回せば、中央のネジ穴が取れて3/8UNCに対応となります。そういうことで、リャンメンな雲台ですね。

 では、この雲台は、お猿愛用の「EL Carmagne 635」に取り付けてみたいと思います。この三脚には標準で3ウェイ雲台の「PHD-61Q」が取り付けられています。

2004137
毎度おなじみのEL Carmagne635用の3ウェイ雲台「PHD-61Q」

 まずは、こいつを外さないといけないのですが、元々こんなカスタマイズするつもりはなかったので、外し方が分かりません。さて、どうしたらいいのでしょう?

2004138
PHD-61Qが気に入って購入した三脚なので、全く読まなかった項目がコレ

 あ、三脚の取扱説明書にありますね。

雲台を交換するには、雲台の全てのストッパーやハンドルをしっかりしめ、雲台全体を反時計方向に回すと外れます。三脚側の雲台取付けネジは、回して外し反転させるとサイズが変わります。交換する雲台の取付けネジ穴の径に合わせてご使用ください。

 ……ということです。つまりは、

 “力任せ”ということですね。

 権力、財力といった力は持ち合わせていない不甲斐ないお猿ですが、この辺の力はかろうじて持ち合わせている模様ですので頑張ってみたいと思います。

2004139
全てのネジを固く締めてから雲台を反時計回りに回すとあっさりと外れた

 あ、外れましたね。さて、Velbon「PHD-61Q」とVANGUARD「SBH-100」を比較してみるとこんな感じです。

20041310
こうやってみると、自由雲台はガッシリしているようにも見える

 やっぱり3ウェイ雲台は場所を取りますね。確かに、ハンドルを外して運んでも3ウェイはかさばります。自由雲台はどことなくガッシリしているように見えますし、何よりもハンドルがない分、コンパクトです。

 では、EL Carmagne 635にSBH-100を取り付けてみましょう。

20041311
恐ろしいほどEL CarmagneにフィットしているVANGUARDの自由雲台

 あ、なんかシックリ来ていますね。裾が広がり気味かと思いましたが、EL Carmagneそのものがガッシリしているので、ちょうど良い大きさになっています。色もブラック&ブラックなのでピッタリです。

 でも、問題は使い勝手です。まずは、クイックシューを愛機の「Nikon D300」に装着してみましょう。

20041312
コンパクトなクイックシューなのでD300の底面にも収まりが良い

 ほぼ正方形のコンパクトなクイックシューなので、綺麗に収まっている感じです。ちなみに小銭が全くなくて困りました。こういう時は紙幣は、無力です。

 では、こいつを三脚に取り付けてみましょう!

20041313
ハッタリかました望遠レンズっぽく見えますが、大口径の標準レンズです

 超望遠レンズを付けている様に見えますが、前回もチラッとお見せしたナノクリ大口径レンズのAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDです。

20041314
D300クラスでも小型のSBH-100で十分固定できます。安定感抜群!

 後ろから見ると落ち着いて見えますね。

 実際に使ってみて、少々大きめの雲台なので安定感はありますね。

 ……で、折角ついている雲台の水準器というかレベラーなんですが、Velbonのそれは精度がイマイチでしたが、VANGUARDはどうでしょう?まずは、雲台側の水準器を水平に合わせた場合……。

20041315
雲台側のレベラーで水平をとると、カメラ側が傾き……

 上の写真はD300のアクセサリシューに取り付けたレベラーなんですが、若干左下がりでしょうか?左右のラインは超えていないものの惜しい感じです。

 では、D300側を水平にした場合はどうなるでしょう?

20041316
カメラ側のレベラーで水平をとると、雲台側が傾く

 う~ん、雲台は左下がりという結果になっています。

 PIE2008ブースでA次長にも言ったんですが、折角レベラーを付けるのなら精度をピッタリにしてもらいたいということ。下手に付けるとそれを信用して使ってしまう人が出てしまいますよね。それならない方がいい。他社の雲台付属のレベラーもイマイチなので是非ともここは改善してもらいたい。個人的にはVelbonブースにて参考出品されていたデジタルレベラーが雲台についたら面白いのでは?と思った。

 あと、3ウェイに慣れてしまっているためか、ネジが1つしかない自由雲台は左右方向の水平を合わせてから前後方向の水平を合わせようとすると左右を固定しているわけではないので左右がまた狂ってくるという歯痒い思いをします。この辺は自由雲台そのものに対する慣れなのでVANGUARDさんの非ではないですね。失礼しました。

 では、この雲台に装着したカメラを縦位置で使用するとどうなるだろうか?

20041317
縦位置も案外ガッシリと固定してくれた、が……

 グリップが上に来るようにするとこうなる。ボール固定用のネジが手前に来るようになる。何だかんだと安定感は素晴らしい。ネジの締め具合によって油圧の関係なのかボールが滑らかに動くので、3ウェイ雲台に慣れ親しんだお猿でも微調整はしやすいと思った。

 だが、問題は縦位置での「おじぎ」だ。基本的に多くのメーカーの雲台の悩みが「おじぎ」だ。クイックシューが摩擦式なので重いレンズを装着すると摩擦で支えきれずに前に倒れてしまうのだ。

 これをこちらの記事で紹介したように、Velbonの3ウェイ雲台ではクリアしていた。Velbonのクイックシューの場合は摩擦式ではなく回転防止のリトラクタブル式背当てと称する2つのツメをひっかけることで対処していたのだ。実際にこの効果は大きい。では、摩擦式のVANGUARDのクイックシューはどうか?

20041318
所詮、ネジと摩擦だけで固定しているので重いレンズに負けて“おじぎ”だ

 基本的にはクイックシューの摩擦で支えきれましたが、ちょっと力を加えると「おじぎ」をしてしまった。恐らく、小型のクイックシューをしようしているので尚さら倒れ易いのだと思う。この辺は是非ともクリアしてもらいたい。もしくは、クイックシューベースとクイックシューをVelbon製にカスタマイズするか……。

 あと、ご覧の通り、縦位置にしたときのレベラーがない。これもまた3ウェイのように取り付ける場所がないのかもしれないが、先ほども言ったようにVelbonのデジタル水準器が付けば縦位置になったら自動的に縦位置での水平を計るように切り替わるので、是非ともデジタル水準器に登場してもらいたい。まあ、デジタル水準器は気泡式に比べると狂いが生じても分からないという難点もあるのだが……。

 とまあ、EL Carmagne 635に装着した感じはこんな感じだが、お猿の初代三脚であるキタムラ御用達の格安三脚「PRO 340DX」に装着してみたらどうなるか?

20041319
実にエコノミーな格安三脚のクイックシューはガタガタだ……

 これも先ほどと同じ要領で雲台が外れた。

20041320
この雲台こそ安定感が悪くて、イイトコ無し

 EL Carmagneに比べるとかなり小さい雲台だということが分かる。

20041321
貧弱な三脚なのに、この自由雲台が妙にフィットしていると思いません?

 そして、実際にSBH-100を三脚に取り付けてみると、やや大き目か……。それでも許容値だと思う。

 実際のところ、EL Carmagneに乗り換えてからは、この三脚は出番がないわけではなく、ワイヤレスライティングの際のストロボ設置の場として活躍している。これこそ、水平が要求されることなく、クリクリと直感的に向きを変えられると便利なので自由雲台が重宝だ。しかも、クイックシューが大きすぎないので非常に扱い易い。

20041322
ストロボをこのようにして使うお猿としては、3ウェイよりも自由雲台が実に使いやすかったのだ

 ひとまず、3ウェイに慣れてしまっているお猿ですが、Velbonの雲台はちょっと緩めたらカックンカックンに緩んでしまうので微調整がしにくい。

 それなので、その辺はVANGUARDのような粘りがあるといいのだが、3ウェイの良いところはハンドルを用いることが角度を変えやすいということだ。水平と前後で分けて操作が出来るのが3ウェイの良いところ。自由だとネジは1つしかないので水平を決めて固定して……というのができない。この辺は今後の勉強だと思った。

 まあ、暫くはストロボ用に活用しようと思うが「SBH-200」レベルでD300を使うと結構いいかも……と思っているので、その辺もいずれレビューしたいと思う。

 ではでは。

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VANGUARDのボールヘッド自由雲台が来た!

 お猿@おはようございます。

 5月アタマには連休があるために、諸々の締め切りが早まりますからね。何かとバタバタしておりまして更新がチョット留まっていました。4月に入って春の交通安全運動も始まったことですし、新生活が始まった皆さんのためにも頑張って更新していきたいと思います。

 さて、お猿は……と言いますと、PIE2008を挟んでかなり写真を巡る環境が変わったような気がします。

 まず、相当、ロケでの撮影が増えました。桜のシーズンということもありますし、春の海の撮影もありますからね。Macintoshの前に座ってレタッチしまくるというインドアライフに慣れきったお猿にとっては、かなり肉体的にしんどいです。いや、でもまあ頑張りますよ!

 そして、次が、何かと新製品に囲まれているっていうのがありますでしょうか?

 まずは、「PIE2008に行ってきたぞ!(2)」でも書いたように、日本での販売を始めたばかりと言ってもいい三脚やカメラバッグなどのメーカーVANGUARDの営業部次長のA部さんより、PIE2008会場のVANGUARDブースに於いてモニターを依頼されました。特にお猿が会場で気に入った自由雲台は実はまだ発売前ということもあったのですが、4月に入り量産品が生産国の中国から届いたということで、早速送られてきました。

 しかも、3種類!!

2004081

 いやぁ~、かなり多いですね。小さい自由雲台から「SBH-100」「SBH-200」「SBH-300」があります。これ、発売前なのでVANGUARDのサイトにもカタログにも、まだ登場していないので今回の記事はチョット貴重かも……。それにしても、奥のダンボールには「MADE IN CHINA」です。もうスッカリ、「モノづくりニッポン」に変わって「世界の工場」となった中国ですが、

 いわゆる、舶来品ですね。

 それはそうと、本当にハコの中に入っているんでしょうかねぇ~?(すげぇ、失礼……)

2004082

 あ、ありましたね。解説書付き!そして、日本語での取説付き。では、取り出してみましょう。

2004083

 ああ、PIE2008のブースでお見かけしたものと全く同じです。ボールヘッドの回り具合といい止まり具合といい、お猿が気に入ったままです。

2004084

 う~ん、間違いなくVANGUARDの雲台ですね。

 3つとも箱から出して並べてみるとこんな感じ。

2004085

 左から「SBH-100」「SBH-200」「SBH-300」ですが、お猿愛用のD300で使うのであれば、一番小さいSBH-100で必要にして十分。クイックシューもD300の底面に収まるくらいのコンパクトさです。実はこれよりも小さな「SBH-50」もできるそうですが、それでもいいかもしれませんね。ちなみに「SBH-300」だと大きすぎですね。すでに中判カメラ並のサイズです。もしくは、大口径望遠ズームってとこでしょうか?

 それにしても、3つもあると満腹です。検証&レポートするので一苦労しそうです。モニターとしていただいているので徹底調査しないといけませんよね!お猿は容赦ないのでガンガン意見をぶつけようと思います。

 さて、ボールヘッド自由雲台に続いてお猿の環境を変えたのがコレ。

2004086

 う~ん、何かスゴイのがありますね。そうです、AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDですね。泣く子も黙るズーム全域開放F値がF2.8通しの大口径標準ズームレンズです。それにしても、箱がメチャメチャ寸胴ですね。これは大口径らしい期待が持てそうです。

2004087

 今やすっかりNikonのお家芸となった「ナノクリスタルコート」を引っさげて「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」と「AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)」と並べてNikonの新大三元レンズと呼ばれる憧れレンズですよね。

 カタログなどで写真を見ると非常にスリムなんですが。実際はどうかと見てみると、

2004088

 ……と悪魔のレンズ「AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)」と比較しても良い勝負。しかし、全体的にかなり長いのでスリムっぽく見えるんですね。それにしてもフードも大きいですね。このレンズも発売当初の品薄状態も解消してきて在庫も豊富になってきたので、そろそろ購入を……と悩んでいる人もあるでしょうからお猿が変わって色々と試してみようと思います。

 そんなわけで、色々とありますが、少しずつレビューをしていこうと思いますので楽しみにしてくださいね。

 ではでは!

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D300でホタルイカの朝セリを撮る(in 新湊漁港)

 お猿@おはようございます。

 富山県人歴14年目に突入したお猿でありますが、実はまだ富山湾に飛び出していませんでしたので、ギリギリ「飛び出せ青春!」ってワケで(?)前回は、新湊で行われているホタルイカ観光に申し込んで、定置網によるホタルイカ漁の撮影にチャレンジしてきました。

 テンションも胃液もアゲ♂アゲ♂だったワケですが、空腹だった為に出るものも出ず(食事中の方すみません……)早朝5時くらいに無事に海王丸パークの観光船の船着場に戻ってきました。その後、ホタルイカのボイルを食べて御満悦♪船酔いも吹っ飛ぶ美味さでした!

 その後、漁港でホタルイカのセリが行われるということで向かってみた。すると、桟橋周辺には漁を終えて戻ってきた漁船が集まり、キトキトの海の幸を仕分けしていました。.

2004031

 ちなみに、今回のホタルイカ観光は日曜日に行われたのだが、日曜日は市場がお休み。それでも、ホタルイカのセリだけは行うそうな。

 なんでも、ホタルイカは網にかかると死んでしまうそうで、そうなったら売り物にならない。その為、ホタルイカの網だけは毎日揚げねばならず、結果的に日曜日にセリが行われるとのこと。でも、市場そのものは休みで屋内ではできないので、桟橋の空の下、ホタルイカのセリが行われるという寸法だ。

 そのセリに向けて、漁船の上では漁師さんによるホタルイカの仕分けがなされていた。

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 5:30と言ってもまだまだ暗い。漁船の白熱電球でかろうじて手元が見える感じ。

 そんな中、20代とおぼしき若い漁師も、年配の先輩漁師と一緒にホタルイカを板の上で広げて手際よく仕分けしている。この光景を見ると新湊の漁業の未来は明るいと思う。

2004033

 それにしても、決して明るくないのだが、青白く明るくなりだした周囲と、明々と照らす暖色系の白熱電灯、そして、コントラストの強めの陰影が油絵っぽい感じが出て好きな雰囲気だ。

 一段落ついた漁師が携帯電話で誰かとおしゃべり……。

2004034

 漁船上で暖を取るための焚き火に当たりながらも、現代文明の利器は彼らも一緒。やっぱり最近の若いモンらしくて面白い。

 そうしているうちに、セリの準備が出来てきた。

2004035

 桟橋の上に用意されたプラスチックのカゴや容器にはホタルイカや魚などが入っている。周囲にはセリに来た仲買人たちが集まってきた。

 同時に、どこからともなく海鳥も集まってきていた。

2004036

 トラックの上で高みの見物だ。それにしても、姿勢が良い。

 そして、こっちはコンテナの上で獲物を狙う海鳥たち。

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 3羽揃って凛として同じ方向を注視している。これまた面白い。

 そんな海鳥の目線が気になる中、セリが始まった。

2004038

 威勢良い掛け声(何を言っているかサッパリ分からん)が周囲に響く。それに仲買人が手を挙げて意思表示。それでも、日曜日だからなのか少々静かだ。たまに、おっちゃんが間違ったりして笑いが起きる。町内会の寄り合いのような、ちょっと馴れ合いな雰囲気が心地よい。

 容器に一杯に入ったホタルイカは塩辛のよう。

 ちょっと、ノーファインダーで撮ってみた。この辺からシグマの超広角ズームの「10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM」に付け替えて撮っている。ちょっと面白い写真になった。

2004039

 ホタルイカと一緒に網にかかった魚なのだろうか?ホタルイカ以外の魚も僅かながらセリにかけられていた。

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 シグマの10-20mmで容器の中のホタルイカ目線で撮ったのがコレ。

20040311

 これまた、ホタルイカが強調され、面白い写真になったと思う。それにしても、ホタルイカに睨まれているようで、ちょっと怖い。生きる為とは言いながら人間のために大量虐殺(?)。いや、ホント、人間って罪深いよね。ごめん、ホタルイカ!

 セリが終わると計量しながら、各仲買人の容器に移し替えられる。

20040312

 ホタルイカは「桶に流し込む」と言った方が適当な感じだ。軟体のホタルイカが液体のようにドボドボと流れ込んでいく。

 セリ落とした魚を台車で運んでいくオジサン。

20040313

 朝日に向かって背中を撮ったが、これはこれで雰囲気があっていいなぁと思った。こういうスナップ写真はあまり撮らないが、何気なく撮ってもこんな感じだ。魚市場は何となくフォトジェニックだと思う。自宅から遠くないので、ちょくちょく行ける撮影スポットだと思った。

 獲物を下ろした漁船は後片付けを済ませて桟橋から離れていく。

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 桟橋には、“おこぼれ”を狙って周囲で忍耐強く待ち続けた海鳥がたむろを始める。落ちているホタルイカなどをついばんで彼らの朝食タイムだ。

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 ホタルイカのセリも終わり、気がつけば日の出からだいぶ経ったようで、海王丸の向こうには立山連峰と朝日が見える。いやぁ、風情がありますな。

20040316

 あまり遠くに行かなくても射水市ってフォトジェニックだ。

 案外、身近に素晴らしい被写体があるものだと感じた1日だった。

 また、海の男たちを撮っていきたいと思う。今年の課題は人物写真だからね!

 ではでは。

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