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富山空港はやっぱりワイルドに撮りたい!

 お猿@おはようございます。

 一昨日、沖縄が梅雨明けしたので「やれやれ、今年の富山はカラ梅雨か?downwardrightと思いきや、ついに来たぜ、梅雨っ!!

 ……ということで、昨日は、どのチャンネルでも「今日、富山は梅雨入りしました!」と狂ったように報道し、富山県内はおしなべて北京五輪の聖火などとは比較にならないくらいに「Welcome 梅雨!」ムードで、空気も実にみずみずしかったのです。ただ、いい加減に不快指数が高くて困っております。

 さて、前回の記事で、日本唯一の河川敷空港“富山空港を、うっかり撮ってしまったわけですが、ブログを打ちながら「う~ん、あそこから撮ればあーなったかな」などと色々と反省しているうちに、また撮りたくなってしまった。今やお猿は……、

 富山空港にトリコロ~ル♪

 なわけでして、自宅からそんなに離れていない神通川河川敷にある富山空港を再び撮りに行ってしまったのでした。

 富山空港は南北に延びる滑走路を持つわけですが、両端の先はそれぞれ神通川にかかる橋によって挟まれているので、2キロそこそこの滑走路を延長することも出来ません。……が、それでも空港というものは大きいものでして、撮影できる場所は無限にあると言ってもいいので、選択に苦労します。

 そこで、今回の撮影地は地図で示しますと、


大きな地図で見る

 ……ということで、富山空港の旅客ターミナルのある部分のほぼ対岸に腰を据えてやってみることにしました。ちなみにここから旅客ターミナルを眺めると、ほぼ真正面。ここは県道7号線から神通川河川敷側に車で降りることができるので、非常にアクセスはしやすいです。ここから見た光景はこんな感じ。

2006191

 全日空の旅客機が、搭乗口から離れて離陸の為に北の端に向けて進んでいるところでした。そして、南の端でUターンをして一気に加速!この日は、天気が良く、立山連峰にかかっていた雲も少しずつ取れていったのでした。

 ちなみに前回と合わせて飛行機撮影に良いレンズがAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)。悪魔のレンズの「AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)」よりも超音波モーター&VRも効きがよく、特にD300で3D-トラッキングを駆使して撮ると非常に気持ちが良い。かなり良い具合に飛行機を追尾してくれる上に、ワイド端からテレ端まで諸収差を吸収したスッキリとした描写となっているので、肝心の飛行機がシャープに写るのだ。

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 河川敷を滑走しているように見える航空機と、その向こうに見える少し雪を被った立山連峰。もうちょっと、北に進むとこんな感じ……。

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 この写真を見た同僚が叫んだ。

「これ、日本じゃないよっ!ペルーかどっかの国の空港だよっっ!」

 ……とかなり動転した様子。高原のアスファルト舗装もされていない砂利道による滑走路を疾走する飛行機に見えたのだろう。こういう光景って富山空港ならではと思う。成田空港やら関西国際空港セントレアなんかで飛行機を撮る場合は、アスファルト舗装された、どこどこまでも広がる広い滑走路を広く入れて、悠々と飛び立っていく航空機を撮るのだろうが、富山空港はこういう光景で撮ってこそ、「富山空港でしか撮れない写真」になるのだと思う。

 まあ、勿論、滑走路が砂利道なわけはなく、アスファルト舗装されているので、無事に滑走して飛び立っていきました。

2006194

 言うまでもなく、北側に飛び立った飛行機の下には富山市街が……。それにしても、建造物がおしなべて低いのが気になります。

 そうこうしているうちに、次の飛行機が南から侵入してきた。

2006195

 相変わらず、どう見ても神通川に着陸しようとしている飛行機だ。更に、ズーミングしながら連写で追っていくと、

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 ……ということで、「滑走路あるの?」と思わず心配したくなるような、今にも河川敷の何もない砂利だらけのところに着陸しそうなシチュエーションですが、ちゃんと普通の滑走路に着陸するんですよ!まあ、これがセスナ機とかグライダーのようなものなら、こういう光景は許されるんでしょうけど、ジェット機ですからね。一見「ヤバイ」写真です。

 縦位置で撮影することで、ありえない河川敷との高度を表現したつもりです。

 さて、この飛行機も無事着陸しまして、北端でUターンして帰ってきました。

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 ボディに北京五輪を意識して「がんばれ!ニッポン!」と書かれている。かすかに雲がたなびいている立山連峰と手前の石だらけの河川敷の組み合わせが何ともワイルド!富山空港の写真なら、やっぱりこうかな……と思えてきた。これがお猿の作風です!

 おっと!またまた、1機進入してきましたよ!これまた、全日空機ですね。この日は、ANAばっかでした。JALが撤退してからというもの、富山空港はANAの天下です。

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 今度は、横位置で狙ってみたのですが、ますます高度が感じられなくなってきましたでしょうか?本当に神通川スレスレを飛んでいるように見えます。

 そして、これも無事着陸!

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 あ、今度は丁度、霜降り肉のように積雪した立山がバックにありますね。これは富山らしい!……で、手前に背丈のある葦が茂っていますので、そうですね。ウランバートルにでもあるような空港っぽくなったでしょうか?言われて見れば、あの飛行機の中には朝青龍とか白鵬が乗っていそうです(?)。

 こうやって南側(山側)から着陸した飛行機は、減速しながら北側(海側)まで行き、誘導路のない空港ゆえ、滑走路をUターンすることになります。……で、Uターンしているのが、これなんですけど、

20061910

 新米パイロットが、健気にも河川敷で人目を忍んで飛行機操縦の訓練をしているように見えるのはお猿だけでしょうか?夕方の日の具合が余計に「自主トレ」っぽさを演出しているように見えます。土手の上でユニフォーム姿の高校球児にジョギングさせれば完璧ですね。

 そして、エプロンまで辿り着きました。ここでは、2機のANA機が駐機しています。

20061911

 奥の立山連峰が何とも言えませんが、本音を言えば雲がスッキリ取れて夕日で真っ赤になっていて欲しかったっていうのがあります。そして、このタイミングで先に到着していたANA機が出発の時を迎えました。夕焼けの中を立山連峰をバックに滑走します。

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 上から「空→立山連峰→飛行機→河原→神通川→河原」という6層表現をしてみたくて、あえて縦位置でまとめてみました。スピード感はありませんが、富山空港らしい1枚じゃないでしょうか?そして、飛び立っていきました。

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 う~ん、下に富山市街と神通川の堤防。さっきより建造物が多めで生活感が溢れていますね。できることなら、北陸自動車道の紅白の橋を入れて撮ってみたい。

 そうこうしているウチに、予想だにしていなかったシチュエーションになってきました。

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 旅客ターミナルに目をやったところ、立山連峰の右上あたりに、ほぼ満月を発見!いやぁ、これは参った!カッコ良すぎる!ただ、まだ日没直後すぎて山際ギリギリのポジション時には月が残月っぽいのが残念!「残月」の「残」は「残念」の「残」だ!!

 そのうち、どんどん周囲が暗くなってくる。それにしても月の上昇スピードには驚いた。通常、天にあるのを見ているだけでは、静かに止まっているように見えるが、山の稜線のような目印があると、まさしく「動画」のようにグングン上昇しているのが分かる。三脚の足を伸ばして、クイックシューをカメラに装着しているだけでも、かなり稜線から離れてしまうのだ。

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 この写真なんか、さっきの写真から数分しか経っていない。あ、それとWBはあえて「蛍光灯」で撮っています。このことで、若干パープルっぽい色味になるのですが、立山連峰と雲、そして空の微妙な“蒼”の濃さがイイ味を出しています。月もクッキリとしてきて、月面の“ウサギちゃん”こと、エンボスも見えて、段々と「和テイスト」な写真になってきました。秋に、前景にススキなんか入れて撮ったら風流だろうなぁと作戦を練ってしまいました。

 そして、さらに時間が経って今度はWBを「晴天」に変えてみる。

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 すると、ご覧の通り“蒼”“青”といいましょうか、マゼンタっぽい色味が抜けて青になりました。周囲の明度が暗くなったためか、照明や月との輝度差が出て月は白く飛んでしまいましたね。もうちょっと露出アンダーにしても良かったかもしれませんが、そうなると旅客機も写らないので、露出はこれくらいが限度か?

 そうしているうちに、このANA機も乗客を乗せて滑走を始めました。

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 さすがに、これくらいになると被写体ブレを起こしますね。でもまあ、動きがあって良いかも。月もおぼろ月っぽくなったのも“和テイスト”ですね。

 そんな感じで、月を入れた写真も面白いと思ったのでした。よしよし、このスポットからの撮影はこんな感じなのネということで学習して、次回は別のスポットを挑戦……と企むのであった。

 ……で、富山空港は羽田空港のように、次から次へと発着陸の行われる空港じゃないので、1機撮ったら、次の1機まで時間があります。その間に、フラッと背後の土手(富山空港からすれば対岸の土手)を走る車などを撮って遊んでいました。何たって、土手のバック(西側)の空模様が美しかった!

 そこで、夕日そのものは雲に隠れてしまっていたのだが、雲の最も明るいところから、ちょっと離れて色づきだした辺りでスポット測光した。そして、土手の位置でフォーカスロック。ファインダーを覗く目とは逆の目で外を見てタイミングを計って撮ったのがコレ。

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 最初は、よりによって軽トラックだったのだが、やけにカッコイイ。まるで合成写真のように仕上がったが、これは正真正銘の走っている軽トラを捉えた写真。実際は、こんなに暗くないのだが、空の最も眩しいところでスポット測光することで全体的にアンダー露出になって、シャッタースピードもメチャメチャ速くなる。それに加えて、ライティングも完全な逆光ではなく、レンブラントライトっぽくなっている。そのことで、フロントガラスやヘッドライト部分のディテールが再現されているような気がする。正直なところを申しますと……、

 この軽トラは、バタバタの軽トラでした。

 なのに、ライティングと露出一つでこうなっちゃうんですね。……ということで、日頃はカッコ良くない被写体になるほど、こういう撮り方をするとALWAYS 三丁目の夕日っぽくなっていいなぁ。

 そんなことで、日中だとカッコ良くない被写体こそ夕日に合うと思って色々と撮りながら飛行機を待っていた。なかなかバックが注文どおりにこうなってくれる時はない。時間を有効活用して撮り続けてみた。お次は、路線バスだ。

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 う~ん、いいじゃないですか。さっきの軽トラのように全体を入れるのもいいけど、長い車だけに後部を切ってみました。いいねぇ。もうちょっと早めにシャッターを切っても良かったかな?乗客の少ない閑散とした車内のお陰で、窓越しにバス向こうの空が見えるために、バスの窓フレームが見えてレトロっぽく見えていいなぁ。ちなみにこのバスは富山地方鉄道の旧式の路線バスです。

 じゃあ、日中撮ってカッコイイ車はどうなるのだろうか?とワゴン車を撮ってみた。

20061920

 う~ん、すっかりカタログ写真になっちゃいましたね。レトロというより広告写真です。これはこれでカッコイイのですが、お猿的には軽トラとか路線バスが良い感じです。富山なら、路面電車が富山市内のみならず各地でガンガン走っているので、今度は是非ともそういうものを撮ってみたいなぁと思うのでした。

 じゃあ、更に軽トラよりも小型化したらどうなるか……と思って原付バイクを撮ってみた。雲の形が変わってしまったので、縦に伸びる感じで縦位置で勝負してみた。

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 ……う~ん、いいかもしれませんね。原付の進行方向を空けるという構図がメジャーかもしれませんが、原付の通り過ぎた余韻というものを表現したくて、原付の後方を空けてみました。そして、あえて水平はとらずに傾けて撮ってみたところ、ちょっとだけストーリー性のある写真になったように思った。

 ……ということで、飛行機撮影に来たつもりが夕暮れの土手写真にもハマってしまって、楽しかったですね。何よりも、特別コレを撮りに来たってワケじゃないのに、現地で思いも寄らぬ収穫があると、通常の撮影よりも楽しい。それって、時間の経つのを忘れてひたすらシャッターを切っちゃうんですよね。そして、楽しく撮った写真ってイイ写真ですよね。

 この夕暮れの写真は、西の空なんですが、実は富山空港の北側から来た飛行機が南から滑走路に進入する際には、この西の空を旋回して進入します。そうなると、この空に飛行機のシルエットも写ることになりますよね。いつか、そういう写真も撮ってみたいと夢は広がるのでした。

 いやぁ~、河川敷の空港って色々と発見があって楽しいですよね。皆さんも是非、富山空港の撮影にいらしてください。撮影スポットを探すだけでも、かなり大変ですがそれだけにオリジナリティのある写真になると思いますよ!!

 ではでは。

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コメント

夕陽バックの写真はカッコイイですね。
背景的にも軽トラのが1番イイのでは?!
学生時代に半ば住み込みしていた白馬の民宿で、親爺さんから軽トラを借りて乗り回していました。
雪道に軽トラ、結構いいんですよね。後ろの荷台に板を放り込んで、宿と八方尾根を往復していたのを思い出します。

投稿: flipper | 2008年6月20日 (金) 20時51分

富山空港第2段のレビューなのですが、別収穫の「夕焼け撮影シリーズ」が、良い味を出していますね。dog

私の好みとしては、横構図では、ガラスが透けて見える「バスの画像」が好きですね。でも縦の「バイクの画像」の前方配置と上に広がる夕焼け空の大きさも良いですね。

この4作品は、単品でも、組み作品にしてもイケル作品だと思います。

でも、でも、お猿さんコメントにも有ります様に、富山と言ったら路面電車での撮影ですね。hideは富山駅前の県のイベント会館に訪れた時、路面電車が走っているのを見て驚きましたもの。力作が撮れると良いですね。wink

では、では...........

投稿: cameraman_hide | 2008年6月20日 (金) 23時19分

面白いです♪富山空港に、こんな魅力があったとは…!!
河原と立山連峰とヒコーキ、見方によってはこんな風になるんですね。
空港のそばに行ったときは、場所探しして見ようと思います。

投稿: さくら | 2008年6月21日 (土) 15時37分

○flipperさん、コメントありがとうございます!

意外なところで、評価をいただいてしまいましたね!
では、軽トラに一票ですね。
お猿は、空模様&構図的には軽トラって感じで、被写体的にはバスですね。ワゴン車はあまりにも広告っぽくなりすぎて……。さすがに、軽トラのバスのカタログで、ここまでカッコ良く見せるのってないですよね?
この土手シリーズも、今後極めて行きたいと思います。(時間なくてもソコソコいけそうですし……)

○cameraman_hideさん、コメントありがとうございます!

いやぁ〜、この三丁目の夕日っぽい夕日は思わぬ収穫でしたね。ちょうど、背景に余計な建物も写らない場所ですしね。車社会の富山県なのに、撮ってみると車が重ならないという余裕っぷりです。バスもバイクも空模様があと一息ってとこでしょうか?
富山県は富山市にも高岡市にも射水市にも路面電車が走っているので、どこでも撮れそうな感じです。最近はポートラムなどの低床車両が多く、カッコイイのが多いのですが、レトロな車両が良いですね。ただ、富山市の路面電車は広告が多すぎて……。あれがなければいいんですけど……。

○さくらさん、コメントありがとうございます!

同じ射水市民ですもんね!
ちょっと足を伸ばせば行ける異空間ってトコでしょうか?
あえて、人工物を撮るということになりますが、是非とも「富山ならではの光景」を富山空港でゲットできればと思います。
さくらさんも是非どうぞ!

投稿: フォトグラファー猿 | 2008年6月23日 (月) 15時41分

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