海王丸の総帆展帆&登檣礼を撮る
お猿@おはようございます。
気がつけば、廉価版FXフォーマットデジイチであるD700も発売され、発表当初は30万円オーバーと言われた当機も一時期、三星カメラ
さんでは26万円台にまで値下がりするようになりました。今月のカメラ雑誌ではこぞってD700特集がなされ、諸サイトではD700実写レビューがなされたりと、お猿も、かなりD700にグラついていますが、逆立ちしても先立つものがないのでうっかり手に入れることもないでしょう。
さて、雨の多い富山県も例年より早く梅雨明けして夏本番。猛暑が続いています。大学時代まで太平洋側で過ごしたお猿は「大学で雪深い富山に行けば、きっと涼しいに決まっている!」と淡い期待を抱いてやってきたのですが、現実は甘くなかった!いやはや、熱中症にはお気をつけくださいね!
……で、過ぎ去ってしまったことですが、7月21日は海の日でした。心配していた天気も問題なく、気持ちのいい快晴!射水市がホームタウンなお猿は、カメラ片手に朝から海王丸パークに行ってきました。お目当ては……、
海王丸の総帆展帆と登檣礼。
自宅から程近いところにあるのが海王丸パークで、当ブログでも度々登場するフォトジェニックな公園なのですが、ここには、よくカメラの作例として登場する帆船・日本丸の姉妹船である帆船・海王丸が係留され公開されています。
基本的には、海王丸の帆は畳まれた状態なのですが、年に10回ほど、まあ冬は雪の影響でやらないことを考えると、ほぼ毎月1回ずつ「総帆展帆(そうはんてんぱん)」と言って、全ての帆が広げられます。そして、更に海の日には特別に行われる帆船の最高の礼「登檣礼(とうしょうれい)」が行われます。その2つが同時に見られるとあっては撮らないわけにはいきませんので、今回はがっついて撮ってきました。
まずは、帆を広げる前の状態。
AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF) 18mm
いやはや、いつも見るマストのみの海王丸ですね。これはこれで美しいですが、マストのみの場合は夜のイルミネーションの方が美しいですね。奥には富山新港を渡る新湊大橋の建設中の橋脚ですね。隣で撮っていたオジサンが「まったく、あんなもん造ると折角の景観が台無しだよ」とおっしゃっていました。確かに、この橋が無い方が、立山連峰をバックに海王丸が撮れて非常に美しいんですが……。正直、この橋は必要ないと思っている射水市民は結構あるようです。
10時を過ぎると、展帆ボランティアと呼ばれる人たちが約100名ほど海王丸に乗り込み甲板で準備運動を始めます。そして、掛け声と共に一番前のマスト(フォアマストと呼ぶらしい)に数名が上っていきました。
AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF) 150mm
大きなネットというか幅のある縄ばしごというか……、そこをどんどん上っていきます。中には“昔若かった”女性の姿も見えまして、老若男女問わずやっているのだと思いました。それにしても、高所恐怖症じゃできませんね、コレ。
先端のバウスプリットにも数名のボランティアが位置についています。
AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF) 75mm
う~ん、見ていて怖いんですが凛々しいですね。ここでバウスプリットの先端に立っている人が方向転換して船の方を向きます。
これから始まるのが、展帆ではなく「登檣礼(とうしょうれい)」という、日本丸や海王丸のような帆船ならではの礼式なんだそうで……。見送りに来た人にする礼なのだとか……。基本的にほぼ毎月行われる総帆展帆ではなされないことなんですが、この日は「海の日」ということもあって、特別に披露です。
AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF) 24mm
バウスプリット先端の人が「脱帽!」と叫ぶと、マストに立った人たちが一斉に帽子を取ります。そして「海の日ーっ!おーめでーとうーっ!」と帽子を振りながら叫ぶと、他の人も一斉に「おーめでーとうーっ!」と帽子を振って叫びます。普通の登檣礼では「ごーきげーんよーう!」と叫ぶそうですが、海の日バージョンですね。それにしても「おめでとう」なんですね。あ、そうか……、
海の日は「祝日」でした!
これは海の日を心から祝わねばなりませんね。これはどうも、おめでとうございます。
AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF) 18mm
「おめでとう」コールを3回繰り返した後「着帽」の号令と共に防止を被ってマストから下ります。見物客からは惜しみない拍手が送られました。だって、レアなんだもん!
これが終るといよいよ展帆に入ります。4本あるマストにどんどんボランティアが上っていきます。
AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF) 70mm
そして、持ち場に着いたら、ヤードに畳んである帆をほどきます。
AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF) 62mm
いくら安全帯を装着しているからといって、足場はロープだけ。特に一番上のヤードで作業している人は本当に恐ろしいと思います。風も結構ありましたしね。
先頭のバウスプリットでも帆を広げていました。
AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF) 200mm
海王岸壁には多くの写真愛好家がやってきていました。「海王丸パーク写真コンテスト」っていうのも行われ、優秀作になると翌年の海王丸パークのカレンダーに採用されるというだけあって、それ狙いの人もあるようですね。
AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF) 18mm
ひたすら展帆作業を見守っています。気のせいかNikon党が多く感じられました。D3をメインに数台のカメラを持つ人もあれば、お猿同様にD300を愛用している人も多くありました。やっぱ、Nikonはスゴイぜ!
別の角度からギャラリーを撮ってみました。
SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC/HSM 10mm
涼しいイメージの富山とは思えないほど夏っぽくなっているような気がします。確かに日差しが強く、お猿も真っ黒けっけに焼けました。
だんだんとギャラリーが増えてきます。
SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC/HSM 10mm
海王丸横の岸壁にも陣取っている人がありました。
SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC/HSM 12mm
だいぶ、帆が広げられたようですね。甲板では帆を広げるためにボランティアが声を合わせてロープを引いている声がしました。
そして、展帆完了~!
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED 27mm
岸壁にある花の迷路を前景に撮ってみました。青い空と赤やオレンジの花が鮮やかです。これを撮っていると、展帆を終えたボランティアの方々がこちらに引き上げてこられました。
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED 24mm
定年を過ぎたような年配の方も多く、もっと屈強な青年男子がやっていると思っていたお猿はビックリ仰天!どことなく、ボランティアの方々が誇らしげに見えました。暑い中、ご苦労様でした!
では、展帆された海王丸をグルリと見てまわりましょう!
SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC/HSM 13mm
岸壁からシグマの超広角ズームで撮ってみました。係留しているクサリが迫力あるかな?
次は、縦位置で正面からちょっとズレた位置で撮ってみます。
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED 55mm
帆を張ると一気に「海の貴婦人」らしくなりますね。まさしく「優雅」という形容が似合う風貌です。
次は、真正面から横位置で撮ってみました。
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED 45mm
本当なら、海王丸の後方に立山連峰が連なっているのが見えるのですが、この日は雲で見えず。しかし、この雲が立山連峰っぽくて面白いかなと思ってみたりしました。新湊大橋も完成してしまえばそれなりに見られるもんなんでしょうけど……。まあ、今しか撮れない状況ということで貴重な写真なのかもしれませんね。
お次は対岸の岸壁からです。
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED 55mm
いやぁ~、真正面からの海王丸も良いですが、4本のマストが全て見える横からの眺めも良いですね。岸壁とか一切写らずに大海原を航行しているところならもっとステキだったかと思いますが、まあ、そういう状況だとお猿が撮れませんね。
パーク内には、帆でできたようなテント(?)もあります。真っ青な空と真っ白な帆はまさしく「夏」のイメージですね!テント内では親子連れがお弁当を食べていました。
AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF) 18mm
かつて、曇りの日に撮りに来たことがありましたが、やっぱり日差しの強い真夏に撮る海王丸はカッコイイですね。この日は案の定、真っ黒というより真っ赤に焼けまして、風呂に入るときにも一苦労……。今度は、日焼け止めを塗って撮影に臨もうかと思います。
皆さんも是非、海王丸を撮りに来てくださいね!
ではでは。
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コメント
日差しの強い中の海王丸の撮影は、さぞかし大変でしたでしょうね。
お猿さんは、「冬の五箇山」や「朝早い冬のイカ漁船」に乗っての撮影など、自然と格闘して撮影されていますね。
海王丸の良い写真はとれましたか?
他の撮影者の様子も見ますと、皆さん似た様な作品なのかもしれませんね。
hideは明日から、岐阜の「長良川の鵜飼い」を観に行きます。
始めてみる夜の観光船からのショーなので、どんな撮り方をすれば良いのか思案中です。
----鵜にアホーと言われない写真を撮るように頑張りたいです。
投稿: cameraman_hide | 2008年7月26日 (土) 21時04分
「お猿さん」、こんばんわ!
海王丸パークでの写真とても綺麗ですね^^
それにしても撮影当日は見事なほどの快晴っぷりですね!
だいぶ日焼けもされたとの事で、撮影時もそうですが
撮影後も大変だったかと察します・・・ご苦労さまですm(__)m
僕は東京在中で旅行に行く機会も少ないため、「お猿さん」
や「hideさん」のように綺麗な景色を撮ることができません
ので、お二方のブログの更新が楽しみです^^
投稿: RED | 2008年7月26日 (土) 21時50分
おはようございます
ひとつ訂正を・・・
「東京在中」では無く、「東京在住」でございました。
タイプミスです^^;
恥ずかしながら、訂正させて下さいm(__)m
投稿: RED | 2008年7月27日 (日) 10時11分
やっぱり帆船はカッコイイですね!! しかも海王丸ですから尚更デス。
夏の青空に白い帆がとても映えています。
私は高所恐怖症なので、とてもマストには登れませんケド・・・^^A
↑のREDさんに同じく、私も神奈川在住で旅行に行く機会が少ないため
綺麗な景色にめぐり合う機会が少ないのがアレです。
まぁ、「気づいていない」だけかもしれませんけどネ(汗
というか、この時期に海へ一眼レフを持っていったら犯罪者と勘違い
されるかも・・・@湘南 (大汗
投稿: flipper | 2008年7月30日 (水) 18時11分
まず最初に、皆さん、コメント返信遅くなってすみません!
○cameraman_hideさん、コメントありがとうございます!
そうですね、富山県は非常に色々な環境がコンパクトに収まっていますので、有り難いのですが、自然との格闘ですね。大学時代に太平洋側から「避暑地感覚」でやってきたお猿としては、富山の暑さはナメてました。暑すぎます!
海王丸はちょっと走れば行けますが、まだまだ極められていません。撮影のアングルは大体限られてしまうのですが、そこで如何にしてオリジナリティを出すかですね。もうちょっと通って、海王丸も極めようと思います。
鵜飼い撮影いかがでしたか?ホタルイカ漁よりはマシかもしれませんが、暗闇での船の上からの撮影でしょうか?(鵜はアホーと鳴くのだろうか?)
○REDさん、コメントありがとうございます!
青空になるほど、海王丸の白帆が映えますね。この後は、お風呂に入るのも一苦労。手遅れですが、今後のために日焼け止めクリームを生まれて初めて購入しました。
東京にも日本丸があるじゃないですかっ!東京は東京のいい写真が撮れると思うので、ロケーションを活かして傑作を撮ってくださいね!
○flipperさん、コメントありがとうございます!
やっぱり、帆船は優雅ですよね。真っ白な帆は、夏の海を思わせます。
お猿は高所恐怖症じゃないですけど、普通にあの高さは怖いと思いますよ。
神奈川は神奈川で美味しい被写体があると思います。灯台下暗しと言いますので、是非とも神奈川のフォトジェニックを見つけ出してくださいね!海と一眼レフですか……、コンパクトカメラとか携帯カメラよりは盗撮っぽくなくていいんじゃないでしょうか?
是非とも、海やっちゃってくださいな!
投稿: フォトグラファー猿 | 2008年8月 8日 (金) 11時01分