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深夜に値下がりするカメラ屋の怪

 お猿@おはようございます。

 photokina 2008では、各社なかなか面白いものを見せてくれているようで、ドイツには行けていないお猿も、デジカメ情報サイトなどで色々と堪能させていただいています。PIEとは違って、ライカとかカールツァイスなどの話題が豊富なのもヨーロッパ開催ならではってもんでしょうか?

 ここに来て、我らがNikonでは目玉となるものがあまりないようで、新型50mm F1.4くらいしか思い当たりません。「オレは、画素数信者じゃねぇっっ!」と言いつつ期待していた2000万画素オーバーのFX機のリリースもないようで、こりゃホントに噂のMX機登場か?という思いがする今日この頃です。

 さて、10月を目前にして懐が寒いお猿ですが、日中と深夜の温度差も激しくなってきましたね。日中は未だクールビズしているお猿ですが、寝る時になると寒くて目が覚めるほど。深夜はかなり温度が下がるようで、風邪には気をつけたいものです。

 ……で、お猿が気になるもので深夜になると下がるものがありました。

 そう、お猿御用達のカメラ店である三星カメラさんの販売価格です。

 このカメラ店は、某大手比較サイトでも安さで上位に登場するお店。しかも、岐阜県を中心に展開しているということで、隣県の富山県に住むお猿としても非常にありがたいショップなのです!現在使っているD300もプリンタもここからやってきているということもあって、お猿のフォトライフを支えているのがよくお分かりかと……。

 そんなワケで、かつて「ワイは、DXフォーマットと心中するんやっ!」と放言していたお猿ですが、最近のフルサイズの新製品ラッシュを見るにつけ、FX機の高感度特性の優秀さを見せ付けられるにつけ、浮気性と言いましょうか、

 「やっぱ、FXフォーマット機を1台は欲しいよねっ!」

 ……などとたわけたことを言っている有様です。

 まったくもって、信念のカケラもございません。

 情けないったらありゃしないのですが、NikonのFX機と言えばD3D700ということで、某C社と某S社が新型フルサイズ機をリリースしたのを機に「案外、値下がりも早いかもねと価格をちょくちょくチェックしているわけですね。

 ……で、チェックしていて思った。

 この三星カメラ、

 営業時間外になると急激に値下がりするぞ

 ってこと。

 まずは、サンプルとしてお猿の愛機「D300」をチェックしてみよう。

 お昼休みに、チェックしてみたら、

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 ……と、ボディのみで、¥155,800-だった。

 まあ、これでも登場したての頃を知っていれば、実に腹立たしいほどの格安価格なのですが、これが、夜の9時を過ぎたころにチェックをしてみたら、

2009262

 ……と、¥142,000-と1万円以上も安くなっているのだ。

 当初、「へぇ~、今日いっぱいで値下げしたのネ!」と思い、翌日、職場公用のカメラの購入を申請しようとして「ねぇねぇ、ここ安いよ♪」と同僚に話をしたところ、どういうわけか¥155,800-に逆戻りしていた。「おっかしいなぁ~」と思って、帰宅して再度確認してみると¥142,000-に下がっていて「えーっ!なんでぇ~?」と疑問に思ったことがある。

 この時の心境と言ったら……、

 幽霊に遭遇した志村けんが、隊長のいかりや長介に報告しようとしたら何事もなかったので「バカなこと言ってるんじゃないの!」と叱られ、「おっかしいなぁ~」と首をかしげていると再び幽霊が出てきて「たっ隊長ぉ~~!!」と呼びに行く……

 というような感じだ。

 毎日ではないが、かなりの確率で営業時間の9:30-20:00以外の時間帯では、1万円以上の幅で安くなるようだ。そして、営業時間内になると元通りの値段に上がっている……。

 では、気になるFXフォーマットはどうか?

 まずは、営業時間帯。

2009263

 D700¥257,800-D3¥498,000-である。特にD700なんかは、ついこの間のリリース当初の価格を思えば、かなりのペースで安くなっている。

 ……で、これが営業時間帯になると下記の通り豹変する。

2009264

 D700¥248,700-D3¥498,000-である。D3はさすがにフラッグシップ機というべきか、全く可愛げがなく不動の価格なのだが、D700は約9千円の値下げになっている。恐らく、翌朝の開店時間帯になると元の価格に戻っているのだろう。

 根っからのNikon党であるお猿ということで、この現象はD300とかD700でしか確認していない。Nikonのエントリー機とか他社デジイチでは未確認です。また、レンズ類は価格変動が大きくないので、この現象が起きたとしても微々たるモノと思われる。

 それにしても、なんで営業時間以外に安くなるのだろうか?某大手比較サイト対策?それとも別に理由があるのだろうか?

 何はともあれ、ここでカメラを購入するなら深夜に決済した方がオトクのようだ。

 ではでは。

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「true tears」の城端で“むぎや祭”を撮る(2)

 お猿@おはようございます。

 ついに、ドイツのケルンメッセでは世界三大カメラショーの1つphotokina 2008がスタートしましたね!我らがNikonからは待望のレンズ内モーター採用の新型50mm F1.4レンズがリリースされ、これを皮切りに今後もニッコールレンズ群が、どんな感じにリニューアルされていくか楽しみです!それにしても、70-200mm F2.8っていつになったらリニューアルされるんだろうか?次なる物欲の対象に挙がっているので、頑張ってね、Nikonさん!

 ……というワケで、

 お猿もドイツにやってきたよっっ!! (←しかも、船旅だし!)

 そういうことなので、photokina閉幕までドイツから新鮮な情報をレポートしたいと思うよ!

 ……と景気良く行きたいところですが、とても金欠で行けるはずもなく、心をドイツに馳せながらデジカメ情報サイトで目をギラギラさせながらチェックさせていただいております。

 それにしても、カメラ業界の技術の進歩は素晴らしい!ただ、カメラの技術進歩はいいんだけど、撮影でロケに行ったりして思うのがマナーの悪さだよね!先々月のカメラ雑誌にはこぞって記事になっていたんだけど、マナーを守って写真を撮るべしってこと。このことは、当ブログに自戒しながら書いていたんだけど、カメラの技術進歩と同時に撮る者のマナーも是非とも向上したいものですな。

 マナーついでに思うんだけど、最近何でもマナーがなくなってきているように思う。自分勝手で分からなきゃいいやってヤツ。夏に近所のコンビニの駐車場で見かけたのが、若い男性軍団が車でやってきて、ハッチからバーベキューで出た分別もされていないゴミを、大きなゴミ袋ごと、コンビニのゴミ集積場にポポイッと捨てていったってヤツ。あまりの早業にビックリしたが、そんなんならバーベキューするなよって言いたい。駐車場の何もない所にコンビニの袋に入ったゴミが丸々捨てられているのもよく見かけるようになった。本当に気分が悪い。

 あと、テレビでも話題になるネット上のマナー問題。これは、当ブログもネット上のサービスなので他人事ではない。

 近頃、ネットでは匿名性を悪用して誹謗中傷っていうのが問題になっているけど、アレもどんなもんかなって思う。ブロードバンドが普及していなくてダイアルアップで接続してパソコン通信をやっていた黎明期なんてのは、「ネチケット」といってチャットやら掲示板なんかでは、それなりのマナーが守られていた。ところが最近は、キッチリ守られているのを見つける方が大変だ。

 ブログとて同じで、当ブログもスパムなトラックバックやらハンドルネームすら書かれていない気持ちの悪いコメントを希に見かけるようになった。しかも、「あんた誰?」って感じなのに、どういうワケか「上から目線」。ホント、他人のブログに土足で踏み込んで無礼なんですね。そういう人って、夜な夜な特定のキーワードでブログ検索なんかしちゃったりして、片っ端から律儀にコメントつけていくっていうのをライフワークにしているみたいんだんだけど。まさしくストーカー。余程ヒマなのか、こんなことしか楽しみを知らないとは、まじで(´・ω・) カワイソス。

 粘着っぽくて、めちゃめちゃ異常でキモイですが、こういう「アラシ」がいらっしゃるようになったとは、やっとお猿も……、

 嵐を呼ぶ男ですな!

 ……ということで、これまでも別の業界のサイトも運営していて、嵐が起きまくっていたので、これからもガンガン嵐を起こしていきたいと思うよっ!!ジャンクフードだけど、スパムも、たま~に食べるとウマイゼ!!(あ、“あらし”と“スパム”違い??)

 とまあ、毎度のことながら前口上が長すぎますね。いい加減、前回の続きといきたいと思います。そう、城端のむぎや祭!今回も、

 マナー良く、夜のむぎや祭を撮ってみたいと思うよっ!

 なワケで、むぎや祭の2日目は夜にお邪魔しました。2日連続で駐車場代金を払っているので2日間で駐車料金1000円!う~ん、まあいいか。通りに出ると、日中の部では気付かなかったぼんぼりがムードを高めます!

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 更に、夜の城端って言えば、アニメtrue tearsのクライマックス目前の踊りのシーンも夜でしたよね!冬だったけど。どっかで見たような雰囲気かも知れないけど、true tearsファンの皆さんも堪能していただければ幸いです。

 大通りの賑わいから逃げるように、路地に入って前日と同じ「坡場の坂」に狙いを定めてやってきました!残り2町内だけ!次の時間まで30分ほど待たねばならないので人はまばら。

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 ただ、この日は前日のように「じゃんとこいむぎや」のようなイベントもないので、早めに場所取りをしておかないと撮影ポジションは取れない……が、ご覧の通り一般ギャラリーは中央寄りに陣取るので、左右はガラ空き。これは良い。前日が右からだったので、今回は左から狙ってみようと思います。

 そうこうしているウチに、担当の町内会がやってきましたよ!

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 こんな感じで、ちょっとした屋台のようなものを引っ張ってやってくる。これには町内会の提灯がブラ下げられ、スピーカーをセットして「麦や節」などを流している。楽器なども仕舞っているっぽい。今回の担当は「栄町」!

 到着してから暫くは準備ですが、早くも少年の踊り子さんは気合い十分のようですよ!

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 紋付袴で白のたすき。踊りのキメのポーズを何度も復習しているようでしたよ。

 では、お猿も撮影の準備をしましょう。基本の設定は以前の「おわら風の盆」の撮影と全く同じ。詳しくは、おわらの記事をご覧いただきたい。ストロボにカラーフィルタを装着し、その上にディフューザーを付けてスローシンクロで発光させます。ISO感度、ストロボ発光量、露出のバランスで勝負です!

 さて、時間となって、まずは小学生くらいの男子による麦や節の笠踊りの披露です。

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 勿論、レンズは開放のF2.8。おわらと違って強めの街灯が照らしているのでAFはしやすかったもののピントがシビアなのは変わりない。踊り手が動くとアッという間にピントが外れる。それにしても、小学生は笠の動きが、まだまだバラバラ。これからうまくなっていくんだろうなぁ。

 反対側を向いたのがコレ。

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 顔は反対側を向いているものの、これはこれで面白いなと思った。ポーズのバラバラさが少年っぽくて良いじゃないですか。一生懸命さが伝わってきて、グッドです。

 そして、進んでいって中高生とか大人の踊りが始まります。

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 さすがに、ここまで来るとキャリアが違いますね。静と動の麦や節ですから、ピタッと止めるときは止めねばなりません。そこら辺はビシッと決まっていましたね。

 次は、「古代神」。ネーミングはどうも好きになれないんですが、この伸び伸びとした踊りは好きですね。

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 そして、間にお猿も大好きな五箇山名物の「こきりこ節」!シデ踊りとささら踊りが同時披露されていました。

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 わざと上部の空間を取って、闇夜の踊りを表現しました。右上に満月でもあったら風流なんだけどなぁ。

 それにしても、本場の五箇山のこきりこ節を知っているので、城端のこきりこ節は少々物足りなかったのが感想。五箇山のこきりこ節は、ささら踊りで腰がしっかり落ちているんですよね。これがドッシリした踊りになるか否かのキーです。ホントのことを言うと「麦や節」も五箇山がオリジナルなので、五箇山の踊りの方が静と動がシッカリしている上に歌い方もスキ。ゴメンね、城端の皆さん!!

 そして、青年層の笠踊り!

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 先ほどの小学生の踊りとは打って変わって揃っていますね!やっぱり、むぎや踊りはこうでないとっ!反対を向くと……、

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 う~ん、やっぱり良いですね。高さが揃ってキチンと一列になると本当に美しいものです。これは、麦や節の代表的なポーズですからね!

 こうして、栄町の踊りは終了~。暫くして次の町内会が登場です。

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 実はこれが最後らしい。最後を飾るのは……「西新田町」!

 ここの少年の踊り子に、かわいらしい彼を発見!

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 彼はセンターで頑張って踊っていましたね。眼鏡が光るマジメっ子って感じですが、うまいもんです。

 そして、次は……「四ツ竹節」だったっけな?

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 ちょっと自信がないけど、真っ赤な和服が美しい!女子中学生やら女子高生が踊り子のようですが、「日本の若者も捨てたもんじゃないな」と思わせる清楚さ!指先までスッと伸ばして見事に踊り上げています。

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 おわら風の盆でも思ったんですが、和服の女性っていうのは右斜め後方からも美しいと思います。和服に合う髪の結い方っていうのも芸術かと思いました。改めて、写真は正面からだけじゃないって思いましたよ。

 そして、麦や節の笠踊り。

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 この時は、女性も白たすきをかけて凛々しいもんです。さっきの真っ赤もいいけど、こんな小豆色も落ち着いていて良いですね。

 そして、「麦や節」で気に入ったのがこの1枚。

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 手前の女性と奥の男性、そして陰影が結構お気に入り。そして、男女逆のパターンがコレ。

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 これは何だっけなぁ?あ、「古代神」だった。真っ赤で鮮やかな女の踊り手とモノトーンで地味な男の踊り手。でも、このモノトーンが麦や節のイメージなんだよね。

 それにしても、男の踊り手がクローズアップされる麦や節ですが、女性の踊り手もなかなか優雅かつ凛々しくていいものでした。

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 そして、古代神踊りの中のお気に入りの振り付けがコレ。

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 下からアッパーで狙うと結構迫力あると思いません?構図は工夫しないといけないけど!!そして、踊りは終るのでした。

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 いやぁ~、ご苦労様です。麦や節の本場じゃないけど、改めて「麦や節」の良さを知らされた思いです。地元の皆さんには是非とも継承していっていただきたいと思いますね。

 踊りが終ったら輪踊りが大通りでなされるらしいけど、早く帰りたかったので一路駐車場へ……。途中で、城端の街並みも撮ってみました。

 まずは、善徳寺

20092322

 ここは、アニメでも何度か登場する場所ですね(?)浄土真宗中興の祖である蓮如上人の「南無阿弥陀仏」の名号が安置されているのだとか。

 そして、中央の通りです。

20092323

 これも、“true tears”で出てくる街並みかも!

 そして、最後に裏通りです。

20092324_2

 こんな感じに斜めに切られた竹にろうそくの火を灯して幻想的な雰囲気を作り出しています。周囲は古くからの趣ある街並みなのでタイムスリップした感じです。スピーカーから流れる五箇山民謡を聞きながら歩くとイイ感じですよ。

 そんなワケで、あまりカメラネタではありませんが、今回はこの辺で……。

 おわら節もいいけど、麦や節もいいよ!!

 ではでは。

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「true tears」の城端で“むぎや祭”を撮る(1)

 お猿@おはようございます。

 昨年のこの時期も「デジイチ秋の陣」ということで、各社が魅力的なデジイチを発表しました。ハイエンドモデルを中心に“ライブビュー”とか“撮像素子のゴミ対策”などといった機能が標準装備され、またフルサイズ市場に我らがNikonも参入し(NikonではFXフォーマットだけどネ!)、北京五輪に向けて激戦の火ぶたが切って落とされました。お猿愛用の「Nikon D300」だって、この時期に脚光を浴びましたよね!それが、今となっては¥145,000-で購入できるまでになり、「納得いか~ん!」とちゃぶ台をひっくり返している今日この頃です。

 そして、春にはエントリーモデルも続々登場し、トドメにphotokina目前の秋の陣!ちょっと前まではAPS-Cモデルだって高嶺の花だったデジタル一眼レフも、コンパクトデジカメの価格で購入できるようになり、どうなってんだと思っているうちに、フルサイズ機モデルでの競争に突入しました。今や20万円台でフルサイズ機が購入できる時代!素晴らしいことです。

 そんな世情を察知してか、昨日発売のデジタルカメラマガジンの特集はフルサイズ機の徹底比較になっていました。

2009211

 表紙のキャッチが「ニコンを止めるのだどれだ?」となっております。Nikon党のお猿としては、どことなくアンチニコンなタイトルに気分を損ねている次第であります。まあ、某C社が独走している時代なんかに、こんなキャッチを付けていたかと思うと甚だ疑問ですが……。それだけに、Nikonが凄いってこととポジティブに受け止めたい次第であります。

 そういや、秋の陣直前にお猿が当ブログで皆さんに問うた投票ですが、1年間ほったらかしにしていたら着実に参加者が増えておりまして、恐るべき結果になっておりました。そう、好きなデジタル一眼レフカメラメーカーは?というアンケートですね。

 いやぁ~、この@nifty投票というサービスを知っている人は分かると思いますが、作成者によるインチキができない公正なアンケートなので、お猿のインチキもできません。しかし、圧倒的にNikonが単独トップですね。気持ち悪いくらいのNikon贔屓の結果に驚いている1年後のお猿です。ハイ。

 それはそうと、このデジタルカメラマガジンの「PHOTO CONTEST」の“一般投稿部門”にて、お猿の作品が登場しています。ズバリ佳作受賞ということで、扱いは小さいので頑張って探していただければと思います。ちなみにお猿はデジカメマガジンのフォトコンでは佳作以上に行ったことがありません。どうせへなちょこフォトグラファーだし、ま、いいか……

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 ちなみに、ふぉとコンのサイトでも紹介されています。なぜかお猿の年齢が1年ほど詐称されているのが気になりますが……

 ……あ、しまった!

 そうそう、今回の記事は前々回の記事の続きでした。毎度のことながらとりとめのない駄文で失礼しています。9月13日14日に富山県南砺市城端地区で行われたむぎや祭のレポートをさせていただこうという所存でしたね。八尾の「おわら節」とか五箇山の「こきりこ節」などと並んで全国的に有名な「麦や節」のイベントです。「麦や節」は「むぎや節」とか「麦屋節」と書かれたりしてお猿的には正式にはどう書くのか分かりませんが、歌詞が、

麦や菜種は二年で刈るが
麻が刈らりょか半土用に……

 ……ということで、歌い出しが「麦や……」となっていることから名づけられたそうですので「麦や節」と書くのが本来かなと思っております。

 ちなみに、これも前回書いたことですが、この城端という土地はハッキリ言って八尾のように全国区で知られているとは思いません。正直、お猿も富山に来るまでは「八尾」は知っていましたが、「城端」は知りませんでした……が、どうも最近は有名なんだそうです。

 true tearsという青春群像劇アニメがあるそうで、この舞台のモデルが城端なんだそうだ。通常、ラブコメといったものは東京などのオシャレな大都市が舞台となるだけに、富山がモデルというのは非常に興味深い。アニメで富山が舞台になっているなんて「美味しんぼ」で富山湾の海の幸が紹介される時くらいじゃないだろうか?まあ、ある意味、山岡士郎と栗田ゆう子のラブコメ要素がないわけじゃないが、true tearsのような純愛という感じじゃないし、三角関係で悩む山岡士郎だって見たことない。これは面白いじゃないか!と思ったけど、富山県での放映は終っちゃったみたいだし、DVD借りて見るほど見たいわけじゃないので、最後の手段と言ったら……、

 みんな大好きな、You Tubeだよねっ!

 ということで、You Tube内で“true tears”の動画を物色していたらありましたありました!こちらにて英語字幕入りの“true tears”がっっ!しかも、全話網羅されています。3ヶ月前ほどに登録されているらしいですが、消される前に見てしまおうと見ましたが、さすがに全部見ているほどヒマじゃないので、スライダを動かして早送りしつつ背景だけを見ていました。

 気持ち悪いほど、城端じゃん……

 背景に出てくる風景が城端そのまんま。ショッピングモールだって城端からだいぶ離れているものの存在しているし……、なんたって主人公が踊る「麦端おどり」だって、この「麦や節」の踊りにソックリだ。衣装といい、振りといい……。まあ、とにかくこの城端はアニメの聖地化していて、城端駅なんぞにはtrue tearsのポスターが張られていたり、記帳ノートまでもあるらしい。これは、いずれ取材してみてもいいかも……。

 では、むぎや祭を激写してみましょう……ということで、五箇山から到着し、500円の駐車料金を払って町内へ……。町内はホコ天状態で徒歩に尽きる。初日は、じゃんとこいむぎやという「麦屋節などの民謡をアレンジした曲に合わせ、20人以上のチームが創作的な踊りを披露しあうイベントです。(パンフレットより引用)が行われるために大通りは塞がっている。しかし、一歩路地に入り込むと4箇所で街並み踊りが披露されていた。

 城端は越中の小京都と言われるように古い町並みが特徴でして、そんな街並みをバックに麦や節を聞きつつ踊りを見られるとは素晴らしい!八尾の「おわら風の盆」の町流しは通りを踊りつつ進んでいくというものですが、街並み踊りは、所定の場所で各町内会が交替交替で披露するというもの。移動はしません。

 大半の人は、「じゃんとこいむぎや」に行っていたので、比較的空いていました。

 街並み踊りは、「城端駅前」「坡場の坂」「浄念寺前」「出丸町通り」の4箇所で行われるが、お猿は古い造り酒屋の前で演ずる「坡場の坂」をチョイス。狭い通りながら風情があるので隙です。また、今回のポスターのモデルとなっている場所のようです。

 定刻の少し前になると、決まった町内会の方がやってきてスタンバイを始めます。この時は「東上町」の皆さんの踊りでした。一度、ポジションを決めたら動けなくなるので、後から出てくる理由で、中央よりかなり脇に陣取ります。そして、踊り手からかなり近くで撮るので、レンズはナノクリ標準レンズのAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDのみで勝負!DXフォーマットに装着すれば、ちょっとした望遠レンズにもなるんです!

 地方が醤油屋の前に並べられた椅子に座って音合わせをし、町内会長らしき人の挨拶のあと、演奏開始!楽器は左から太鼓、四ツ竹、胡弓、三味線のようです。

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 紋付袴のモノトーン姿が凛々しく、背景の醤油屋の扉が風情あります。

 前奏の後に、いよいよ歌が始まります。

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 大体、4人くらいの歌い手が代わる代わる歌っていくのですが、それにしても、平家の落ち武者が京での生活を思い出しつつ歌ったというだけあって、ロマンがあります。

 まずは、子供たちの踊りからです。

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 丸坊主の少年が紋付袴姿で麦やおどりを踊ります。これはカッコイイ!思わずレンズを向けてしまう。やっぱり日本の男の子は真っ青な坊主頭だよね!!

 それが終ると、中高生が登場しての麦やおどり。一列に並んで、ギャラリーに挨拶です。

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 ご覧の通り、踊り手と見物客の距離が実に近い!これが街並み踊りの特徴です。競演会では、舞台上の踊り手と客席のギャラリーということで、離れていますが、街並み踊りはお客さんの目線で楽しめるというもの。しかも、タダで!お猿は、舞台上よりもこういう素朴な方が好きなんです。

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 真っ赤な和服にたすきをかけて、笠を手に踊ります。最近の中高生とはいえ上手に踊るもんです。思ったんですが、和服にはやっぱり黒髪だなぁ~ってこと。茶髪のお姉さんもいましたが、「綺麗だな~」とか「美しいなぁ~」って思うのはやっぱり黒髪ですね。そして、清潔感があって、カッコイイです。

 その次は、男の中高生による踊りです。

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 八尾のおわら節は女踊りの方がクローズアップされますが、麦や節は男踊りの方がクローズアップされます。踊りの中にピタッと停まる“静”と、笠をクルクルと回転させながら流れるように踊る“動”が入り混じった勇壮な踊りです。紋付袴に白たすき、この時の中高生は全員が黒髪でした。紋付袴にはやっぱり黒髪だよね!

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 いやぁ~、凛々しいもんです。

 そして、麦や節のイメージがコレ。

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 笠を頭の上に掲げてピタッと止まるこのポーズ。これは、様々なところで見るポーズなんですが、いかにも麦や節って感じです。このポーズの時に一列になった踊り手を撮るとカッコイイのですが、これを撮ろうと思ったらかなり端に行かねばなりません。大抵の見物客は、中心から座っていきますが、カメラマンは端に陣取りたがるのはこのためかも知れません。

 このポーズで、小学生の麦や節の笠踊りでは、笠が水平になっていなかったりしてバラバラなのですが、中高生ともなると流石にサマになっています。腰をしっかり落としてビシッと止まるともっとカッコイイのですが……。

 そして、20分強の披露が終ると暫くして次の町内会がやってきます。次は「西上町」の登場です。

 このむぎや祭では、麦や節以外にも様々な“五箇山民謡”が演じられます。ここは五箇山じゃないので、本当は城端の踊りじゃないんですが、どういうわけかここで演じられています。そういうことで、五箇山の某人物は「俺たちの麦や節を持っていきやがった!」と憤っておりましたが、気持ちよく分かります。

 そんな麦や節の間に演じられたのが「四ツ竹節」……だったような?

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 これは笠を使わずに踊りますね。比較的うまくいったんじゃないかと……。

 次は、ネーミングがあまり好きじゃないですが「古代神」という踊り。結構長いんですが、踊り自体は結構好き。

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 これが終る頃になると、次の町内会がやってきます。次は「西下町」。お揃いの着物を着てやってきます。

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 この頃から、ポジションを更に脇に変更。レンズも更に望遠を効かそうとAF-S VR Zoom Nikkor ED70-300mmF4.5-5.6G(IF)に付け替えました。バカ高くない上にVRも付いてオールラウンドに高画質なお気に入りの1本です。また、笠踊りの時に顔が影になるのでストロボも装着。離れているので、直発光です。

 歌い手に若い男性がいました。歌詞が書かれていると思われる扇子を見ながらの歌でしたが、先輩の歌い手に混じりながら頑張って歌っていました。

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 う~ん、子供じゃないけど、丸坊主に紋付袴もカッコイイですね!

 そして、踊り手!

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 いやぁ~、精悍じゃないですか!麦や節はやっぱりこうじゃないとっっ!

 ここでお気づきかもしれませんが、望遠レンズでかなり寄っていますが、背景のボケもなかなかだと思いませんか?大口径レンズでもないのに素敵です。確かにもうちょっとボケればいいかもしれませんが、これくらいでも許容値かと……。

 そして、古代神の踊りも始まります。

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 ほぼ真横からの撮影なので、多くの踊り手が重なって奥行きもあると思います。手前の踊り手が前ボケとなりいいんじゃないでしょうか?水平が保たれていなくてもご愛嬌!

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 この写真では茶髪の丸坊主のお兄さんがメインですが、なぜかカッコイイ。表情が凛としているんですね。民謡の踊りはやっぱりこうでなくっちゃ!

 そして、最後は「麦や節」の笠踊りでシメです。

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 この接近度!ステキじゃないですか!

 そして、あのポーズです。

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 決まったぁ~!!ちょっと列がズレているように見えるのはアレですが、笠の掲げ方はコレが好き!脇が真横にスッと開いているとドッシリして気持ちが良いですね。ストロボ発光しているので、表情もシッカリ見えます。テカリもあまり気にならないでしょ?

 そして、夜の部も撮りたかったんですが、仕事の関係で帰らねばならなくなりました。夜の部は頑張って二日目にっ!と誓って城端を後にしました。

 駐車場までの道中で撮ったのが「じゃんとこいむぎや」。

20092120

 完全に麦や節と関係ないですね。モノトーンの紋付袴と、鮮やかな女性の和服でつつましいのとは正反対で蛍光色……。これはこれでいいんだけど、好きになれないなぁ~。

 では、次は夜の部ですね!夜の撮影の方が好きなので、お楽しみにっ!!

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EOS 5D Mark II登場でフルサイズ市場がオモロー♪

 お猿@おはようございます。

 つい先日、SONYが2000万画素オーバーのフルサイズデジ一眼をリリースして、フルサイズ市場もNikonとCanonのバトルから三つ巴の戦いになってきてオモローという記事を書きましたが、やっぱり今回もシリーズネタを中断してイレギュラーネタです。

 そう、35mmフルサイズデジ一眼の元祖CanonがロングセラーのEOS 5Dの後継機EOS 5D Mark IIをリリースしたってニュースですね。

2009171

 暫く、Canonがティザー広告を出したってことだけでニュースになっていましたが、まだかまだかと言われ続けてきた廉価版フルサイズ機のEOS 5Dの後継機です。もう、これで徐々に明るくなっていったティザー広告の暗部持ち上げで無理矢理正体を暴いてやろうっていう無駄な努力はしなくてよいようです。てっきり「EOS 6D」かと思っていましたが、“5D”はそのままで“Mark II”を添付してくるとは……。正直、入力しにくいです。やるな、Canon!

 「手の届くフルサイズ機」というイメージがEOS 5Dだったわけだが、ここのところ、NikonのD700、SONYのα900が登場したので、まず気になるのが悲しいことに価格。性能よりも価格が気になるあたり、

 お猿は、“小市民”だなぁ……

 と思うのであった。

 しかし、ニュースが出た時点ではサイトを見ても、泣く子も黙る「オープン価格」。全くもって参考にならない。仕方ないので、毎度のことながらの現段階でのフルサイズ機定点観測。 

EOS 1Ds MarkIII〈Canon〉 …… ¥750,000-
 ●有効画素数:約2110万画素●測距点:19点(クロス測距)、およびアシスト26点(計45点)
 
●視野率:約100%●倍率:約0.76倍●ISO感度:100~1600●連写:5コマ/秒

D3〈Nikon〉 …… ¥498,000-
 ●有効画素数:約1210万画素●測距点:51点
 
●視野率:約100%●倍率:約0.7倍●ISO感度:200~3200●連写:9コマ/秒

α900〈SONY〉 …… ¥295,000-
 ●有効画素数:約2460万画素●測距点:9点(中央デュアルクロスタイプ)およびアシスト10点
 
●視野率:約100%●倍率:約0.74倍●ISO感度:200~3200●連写:5コマ/秒

EOS 5D MarkII〈Canon〉 …… ¥268,200-
 ●有効画素数:約2110万画素●測距点:9点、及びアシスト測距点6点
 
●視野率:約98%●倍率:約0.71倍●ISO感度:100~3200●連写:3.9コマ/秒

D700〈Nikon〉 …… ¥250,970-
 ●有効画素数:約1210万画素●測距点:51点
 
●視野率:約95%●倍率:約0.72倍●ISO感度:200~3200●連写:5コマ/秒(MB-D10で8コマ/秒)

EOS 5D〈Canon〉 …… ¥215,000-
 ●有効画素数:約1280万画素●測距点:9点、およびアシスト(補助)測距点6点
 
●視野率:約96%●倍率:約0.71倍●ISO感度:100~1600●連写:3コマ/秒

 ……といった感じ。暫く、EOS 5Dも売られているのでノミネートされています。

 EOS 1Ds MarkIIIとD3は全くもって不動の価格。そもそも手が届かないので何ともアレですが、20万円台フルサイズを見てみると、視野率とか連写、測距点を我慢すればイケるんじゃないだろうか?お猿的用途からすれば、視野率が重要なのは「風景撮り」。連写と多くの測距点が必要となるのはAF-Cで撮る時くらいなので需要は実に少ない。

 そこで見てみると、視野率100%ながら廉価版フルサイズ機並の価格帯のSONYのα900は連写も同じCanonのフラッグシップキラーになりうると思う。常用ISOが高感度側にシフトしているものの、ここは好みだろうなぁ。純粋に高画素だけを追求するならお猿はα900を選ぶような気がします……が、実際のところ2000万画素オーバーというのは処理するPC的にも用途的にも全くもって不要ですので、選択肢に入りません。

 三つ巴のフルサイズ対決で、唯一、フラッグシップでも廉価でも1210万画素止まりなNikonは異色だと思う。しかも、この1210万画素で抑えたということのメリットが「高感度で高画質」というNikonブランドを作っている気がする。

 画素数で話を進めてきたが、次に常用ISO感度という観点で見ていけば、高感度のD3とD700に加えて、今回のEOS 5D MarkIIも低感度側を100まで広げて登場した。しかし、高感度サイドのISO3200の画質がどれほどのものか眉ツバものである。高画素による画素ピッチの狭さをマイクロレンズの改善で画素単位での集光率をアップしているというものの、実際はどんなもんだろう?と思われる。これは、サイトの作例でも確認できないので残念。

 やっぱり、室内撮影とか夜の撮影の多いお猿としては、高感度のD3とかD700が実に気になる。この2機種に関しては種々に実証済みなので安心して使える。ここは早く、EOS 5D MarkIIの高感度撮影データを見てみたい。ソフト的なNRではなく、ハード的に如何に対処していくか。

 そんな感じで、それぞれの得手不得手を見ていくと、今後の価格はどうなっていくのだろう?ぼちぼち、NikonのD3の2000万画素オーバー機が出るような噂も聞こえてくるので、そうなるとNikonは多画素もフルサイズでおさえ、高感度もフルサイズでおさえるという無敵の布陣になると思う。ラインナップがうまいなぁと思えてくる。

 ここまで来ると、手の届くフルサイズ機「D700」が一気に値下がりするんじゃないだろうか?登場したばかりの価格が現α900と同価、それが値下がりして今度のEOS 5D MarkIIと1万8千円ほどの差額。まだまだ下がる気もするので、DXフォーマットと心中予定のお猿もFXと不倫しそうです。

 とりあえず、フォトキナ終了まで業界の動向を見守りたいと思います。

 あ、そうそう、城端のむぎや祭とか八尾のおわら風の盆レポートも進めねばっ!

 ではでは。

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城端むぎや祭を撮る……の前に!

 お猿@おはようございます。

 まず最初に、当ブログも皆さんに踏みにじられ続けて遂に……、

 19万ビューを突破しました!

 これもひとえに皆さんが容赦なく踏みにじってくだされたお陰でございまして、今後も継続して記念すべき20万ビューに向けてガンガン踏みにじっていただければと存じます。そこで、20万ビュー記念には何をしたらいいのか、記念すべき20万ビューを踏みにじった人にはどのような制裁をすべきかなどアイデアを募集します……が、

 ほぼ、99.9%何もしないと思います。

 まあ、そんな企画を夜も寝て考えていますので、是非とも盛り上げていただければ幸甚でございます。

 ……で、当ブログでは、これまで様々なシリーズネタで記事を書いております。立山黒部アルペンルートネタとか、越中八尾のおわら風の盆ネタとか、もっと遡ればD300の検証ネタとか……。しかし、どれも中途半端で次の新シリーズが始まっているのですが、何れも完結したワケじゃないので、しっかりと着地点を見つけたいと思うよ!

 ……が、今回も着地失敗でして、またもや新シリーズスタートです!

2009151
越中民謡のイベントとなると、めちゃ弱いお猿です

 ハイ。これまた「おわら風の盆」に続く越中民謡ネタですね。この時期になると南砺市の「越中の小京都」と言われる城端で催されるむぎや祭です。これは、「おわら風の盆」と並んで全国的に知られている越中民謡むぎや節のイベントですので、越中民謡大好きなお猿としては是非とも撮影に行きたいところ。

 城端って八尾とか五箇山と比べると、あまり知られていないかと思いますが、お猿はあまり関心がないけれど、true tearsとかいう大人気アニメとやらがありまして、その舞台が城端なんだそうです。確かにアニメの公式サイトを見てみると城端がモデルっぽい。また、南砺市のサイトを見てみても、このアニメが上映されることで告知がなされている。ある意味、城端は全国区のようで、このアニメの舞台となったロケ地はまさに「聖地」と化しているらしい。恐るべし「true tears」!

 そんなわけで開催された2日間とも行って参りました!

 ……が、何事もさっさとやればいいのに、ブログのように道草をくってしまうのがお猿の悪いところ。「むぎや祭」の城端は南砺市。お猿が激萌えな五箇山も南砺市だったりするわけで、「ついで」に五箇山にもちょっくら寄ることにしたのだった。そう、手土産を持ってね!

 その手土産というのは、お猿の知人の漫画家が描く漫画が連載されているとどろきという浄土真宗系の月刊誌チューリップ企画発行)。この中に浄土真宗中興の祖と言われる蓮如上人の漫画が「蓮如上人物語」というタイトルで毎月連載されているわけですが、今回から棟方志功の版画でも有名でお猿も大好きな五箇山赤尾のヒーロー赤尾の道宗のシリーズが始まりました。

2009152
「とどろき9月号」に掲載されていた、五箇山のヒーロー「道宗」の物語

 実は、「五箇山と言えば赤尾の道宗」っていうくらい道宗大好き人間がお猿なんですが、実際に五箇山に来てみると驚くほどに道宗の影が薄い。合掌造りに五箇山民謡、それと豆腐などの物産。お土産やで道宗が登場するのは、五箇山の民話の本に「道宗さん」というタイトルで一話だけ登場するくらい。もうちょっと道宗をクローズアップしてくれぃ!と思うだけに、道宗の生涯が漫画となったとあっては放ってはおけません!そんなわけで、道宗の漫画化を五箇山でご縁のなった方々におすそ分けです。

 まず足を運んだのが、世界遺産の菅沼集落!ここのライトアップには何度か訪れて、冬の雪あかりと、春の春の宵は当ブログでもレポートしましたね!その春の宵の記事で紹介したのが竹中家

2009153
「春の宵」では、大変お世話になった合掌の里“竹中家”の外観

 この竹中家とは、菅沼集落に隣接している合掌の里の一施設なんですが、東海北陸自動車道の全線開通記念の音楽祭では、ゲストの一青窈の控え室になった合掌造り家屋でもあります。この家屋の内部撮影をさせていただこうとお邪魔したときに、管理人のお兄さまとお知り合いになりまして、合掌の里の記事でも当ブログを紹介していただきました。そのお礼も込めてお邪魔したんですが、丁度、昼食の準備を終えて予約のお客様を待っておられるところでした。嬉しいことに覚えていてくださって、無事に“とどろき”もプレゼントさせていただきました。

 そこで、嬉しいことに「○:○○にまたおいで。賄いを食べさせてあげよう」とのこと!竹中家と言えば、ホンモノの五箇山料理を食べさせてくれる所。そこで「タダ飯」とあっては、お猿の鼻息も荒くなります。「遠慮」の2文字を知らないお猿は二つ返事で「では、頂きます!」とお言葉に甘えまして、時間まで菅沼集落に行って、黄金の稲穂の中の合掌造りを撮影していました。

2009154
時間まで三脚ナシで撮った、稲穂の絨毯に浮かぶ合掌造り家屋

 いやぁ~、今年は台風がやってきていないものの、南砺市のこの辺は豪雨で被害を受けた場所。心配だったのだが、わずかに稲が倒れているくらいで、金色の絨毯の中に合掌造り家屋が浮かび上がっていました!いやぁ~、これこそ日本の農村ですね!

 また、合掌の里から菅沼集落へ向かうトンネルの中には、国道156線沿いにある展望台に上がるエレベーターがあります。何と地下3階とのこと。このエレベーター乗り場は、

2009155
一見「う~んっっ!!」と思ってしまう“遺産駅”

 「遺産駅」!

 そのまんますぎます!!

 さて、展望台に上がりますが、正直なところそこから国道の坂を下った歩道から見る菅沼集落が一番ステキです。

2009156
幸いに曇天も青空が出てきて気持ちのよい写真が撮れました

 これは冬のライトアップでも撮ったアングルですが、秋の菅沼集落って良いですねぇ。

 そんな感じで、菅沼集落で三脚レスで手持ち撮影を堪能しているうちに時間となりました。では、竹中家へと向かいましょう。

2009157
おなかをすかせて竹中家へと急ぐ!

 道中、こんな看板もありますが、歩きながら「えっ!?ホントに来たの!?」と言われたらどうしよう?と余計な心配をしていました。そうなったら、タダの意地汚いフォトグラファーだ。

 さて、到着しました。

2009158
手前の水車の回る音もめちゃめちゃ風情あります

 近くに水車の回るのどかな合掌造り家屋です。時間きっかりに来たんですが、既に皆さんは殆ど食べ終えておられました。「遅~いっ!!」とお姉さま方に言われつつ、上がらせていただきました。そこのちゃぶ台の上にあったものはっ……!

2009159
左が古代米のご飯で、右が山の幸のお味噌汁!

 古代米のご飯、五箇山の山の幸のお味噌汁!!

20091510
右が手打ちそばで、左が五箇山豆腐などの煮物!

 手打ちそば、五箇山豆腐などの煮物、山の幸の天ぷら!!

 賄い食って言えば、あり合わせのもので作ったりするもんでして、恐らくあり合わせなんでしょうけど、あり合わせのレベルが全く異次元!!何スか、これはっ!これこそ、五箇山の生活で生み出された五箇山食!!素敵すぎるではないかっ!!

 中でもお猿が感動したのが上の写真で古代米の上に乗っているコレ!

20091511
これこそキング!ふき味噌です!ご飯がどんどん進む!

 小皿の中にたっぷりと入っていたコレは何だと思います?

 ふき味噌です。

 見た感じ、カニ味噌にも見えないこともないですが、お猿の知っているふき味噌とは、茶色い味噌の中に緑色のふきのとうが入っているというもの。つまり、味噌の茶色ベースに緑の点々っていうビジュアルなんですが、これは全く逆。ふきのとうの緑色ベースに味噌の点々すら見当たらないというビジュアル。きれいな緑です。言うなれば、ふきのとうのペーストですね。

 ご飯に乗っけて口に放り込むと、ふきのとうの何ともいえないほろ苦さと春の香りが口いっぱいに広がり鼻へと抜けていく!今まで食べたふき味噌も大好きだが、このふき味噌はレベルが全く違う!ご飯が進む!古代米がまた美味しくてガンガン食べれます。

 お猿、めっちゃ幸せやねん!!

 思わず、この辺の文字の色がピンク色になっちゃいましたが、他の手打ちそばも絶品!五箇山の山の幸の味噌汁やら和え物やら天ぷらも全部うまい!デフォルトで和食のお猿ですが、これほど口に合う料理はない!賄い食とは思えないほどの贅沢料理じゃった。聞けば全部五箇山の食材。山の幸なんかは、この竹中家の皆さんが山野を歩き回って採取してきたものらしく、これぞ地産地消!食物自給率の低い日本に於いて、この五箇山は素晴らしい!

 肉類のタンパク質が少な目のように思うが、ここは五箇山の先人の知恵が生きている。タンパク質が欲しけりゃ、畑の肉と言われる大豆があるじゃないか!そう、五箇山豆腐!動物性タンパク質が欲しけりゃ、今回は登場しなかったが、五箇山といえば岩魚(イワナ)ですな。それにマスやらアユ!川魚の塩焼きは絶品ですよ!富山は海の幸が有名ですが、この川魚は海の幸に勝ると思う。竹中家の“アー君”曰く。「岩魚の刺身がうまいよ。天然のワサビをすってワサビ醤油で食べるんだ」とのこと。いやぁ、ヨダレが出ますな。

 ちなみに、ふき味噌は安いコースには登場しないとのこと。2500円以上のものになら付いてくる可能性が高いらしい。何でも、その時々の旬で作るので、竹中家のメニューは全く同じものは登場しないらしい。これぞ、五箇山ライフ!

 まあ、そんな最高の賄い食を竹中家のこんな空間で扇風機にあぶられながら食べていたのでした。

20091512
竹中家の中はこんな感じ。ここにお膳を並べてお客様は食事をされます

 僕の座っていた席から外を眺めると、こんな感じ。

20091513
この竹中家からの景色がまた絶品!

 障子戸の向こうに見える合掌造り。素敵すぎるじゃないですか!そして、反対側を見ると、

20091514
いろりの間も風情があって良いですね!

 ……という感じに囲炉裏の部屋も見えます。ぼちぼち、おなかが一杯になってきましたね。皆さんもそろそろお仕事再開のようです。

20091515
昼休みにくつろぐ竹中家の愉快な皆さん

 あらあら、管理人の五箇山小町氏がちゃぶ台をひっくり返すポーズをとってくれています。この小町氏は、岩魚釣りとか非常に五箇山ライフを堪能させてくれますが、実はMacintoshのLCナントカという時代から使っているという元Macユーザーだったり、初期デジカメ(約10万画素)を使っていたこともあったり、かつてはホームページをタグ打ちで製作していたりとかなりのサイバーな方だったりするのです。

 ああ、アカン!今回は城端に行くんだったっ!!

 ……ということで、五箇山を後にしないといけませんね。ちょっと気になったのが、竹中家の縁側にあったザル。

20091516
カボチャも縁側で売られているようでした

 この中には様々な色と形をしたカボチャ(?)が入っており、全てに値札が貼られていました。五箇山のカボチャの即売をちゃっかりやっているようです。こんなアバウトな感じがスキです。部屋の隅では古代米も小袋で売っていました。

 竹中家のかまどの部屋には、今まで利用されたお客様の名刺や手紙がビッシリと!

20091517
1枚1枚の名刺を見てみると、かなり各界の重鎮が利用しているようだ

 見てみると、県内外の県議会やら市議会の議員さんとか、社長さんとかスゴそうな人が利用されています。やっぱり、竹中家の味はすごいのだ!タダ飯をいただいたからには宣伝させていただきますが、竹中家では、冠婚葬祭の会場としても提供していただけるらしい。現に今までも何組か結婚式を行っているようで、披露宴は竹中家にて行い、言うまでもなく貸切で「こきりこ節」などの五箇山民謡も演じられるらしい。ちなみに、管理人の一人“アー君”もここで結婚式をされたそうです。いやぁ、これは贅沢!

 世界遺産で結婚式なんてステキですね!皆さんも是非どうぞ!!今なら、竹中家に行って「『お猿の24時間でじたる換気』を見た」と言えば、もれなく、

 「あ、そうですか

 ……と言ってもらえます!タダ飯はそう簡単に食べれませんのであしからず。

 さて、城端へ向かう前にもう一つ寄り道を……。

20091518
赤尾の道宗が開いた「行徳寺」は、実にひっそりとしているのが寂しい

 今回のおすそ分けの「赤尾の道宗」が開いた「行徳寺」!ひっそりとしていますが、是非とも赤尾の道宗が何を伝えていったのかを広めてもらいたいものです。

20091519
岩瀬家は最大の合掌造り家屋なので横から撮っても見事なモンです

 隣の最大の合掌造り家屋の岩瀬家も黄金の絨毯の中に佇んでいました。いやぁ、見事なもんですな!!

 つかの間の赤尾巡りも終って、一路城端へと車を走らせます。城端の市街地に到着すると、交通規制で市街地には入れず、周囲の有料駐車場に誘導されます。大体が500円。むぎや祭のイベントでは、初日は「じゃんとこいむぎや」という、早い話が「よさこい」みたいなものがメインストリートで行われていましたが、城端まで来て、五箇山民謡を静かに楽しめないのも残念なので、通りから路地に入って行き「坡場の坂(はばのさか)」などの昔ながらの町並みへと到着します。

20091520
むぎや踊りの街並み踊りが行われる家屋前

 さすがは越中の小京都と言われるだけあって、昔ながらの情緒ある建物が並んでいます。ここには昔ながらの醤油屋があります。ここの前で、時間ごとに「街並み踊り」というものが行われます。観客の目線で、各町内会がタイムテーブルに沿ってやってきて演じてくれます。他にも「城端駅前」「浄念寺前」「出丸町通り」でも行われますが、個人的にはこの「坡場の坂」が良いかなと思っています。

 醤油屋の前にはむぎや節を歌ったり演奏する地方さんの為のパイプ椅子がセットされています。お猿が到着した時にはまだ誰もいませんでした……が、既にむぎや節を見たいお客さんは陣取っていました。幸いに、大半の人が「じゃんとこいむぎや」に行っちゃっているので、空いていて良かったと思います。

 そう思って振り返るとどっかで見た顔が!

 顔見知りの読売新聞のカメラマン兼記者!かつて、射水市の食事処サンキューの取材に来られていて、Nikonのカメラ談義で盛り上がった間柄でした。踊りが始まるまで色々と話をしていると、これまた知り合いの富山新聞のカメラマン兼記者がやってきていました。この人もNikon党。いやぁ、世の中は狭い。

20091521
右の赤い服が読売新聞記者で左の青い服が富山新聞の新聞記者

 読売新聞はD3AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDSB-800という組み合わせ。富山新聞はD2xでしたが、やっぱり気になるのはD3ですよね。お猿と同じ24-70mmというレンズを使っていながら相手はFXフォーマット!気になりまくって持たせてもらった。そして、覗かせてもらった。

 すげぇ、カメラ本体もレンズもヘビー級のはずなのに、D300に装着するソレとは全くバランス感覚が異なる。重さを感じないほど安定しているのだ。そして、ファインダーの見やすいこと!丸窓がこんなに見易いとは!そして、FXならではの広さ!何をとってもD3に憧れてしまう。カメラマン氏も「D3を使ってしまったらDXには戻れませんね!」とのこと。そして、「高感度はメチャメチャきれいですよ。ISO3200だってノイズが気になりません」とのこと。

 イカン、D3の物欲に火がつきそうだ。

 ここで読売カメラマンに聞いた話が、撮影時はRAWではなく、確かJPEG撮影でミドルのBASICで撮影しているとのことだった。Nikonのサポートに聞いたらそれで十分だと言われて、その設定で撮っているらしい。確かに、新聞の報道で使う分なら、高圧縮かけてもいいかもしれないし、大きな写真を撮ったところで作業効率を落とすだけだ。用途に応じて画質も選ぶんですね!

 ちなみに翌日の富山版の読売新聞には、ちゃんとむぎや祭の記事が出ていた。

20091522
D3で撮った写真かと思うと何かしら嬉しい物がある

 この写真がD3で撮られていると思うと実に感慨深い。また、この写真の下にはお猿が座って写真を撮っているのだ。見事に写っていませんね。

 まあ、そんな感じで今回は踊りが始まる前までのレポートでした。次回はいよいよ日中の街並み踊りをレポートしてみたいと思います。勇壮なむぎや踊りを激写したいと思うよっ!

 ではでは。

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α900登場!初値はD700と同じ?

 お猿@おはようございます。

 遅々として「おわら風の盆」ネタを続けておりますが、続けるつもりで風前の灯状態の「立山黒部アルペンルート」ネタもどうしようかと困惑中です。間もなく室堂なんて紅葉しちゃうんで、そうなったら夏山ネタどころじゃないですね。イヤハヤ困ったものです。

 ……で、今回もシリーズネタから脱線してしまいます。

 脱線の理由は……、はい、言うまでもなく、

 SONYがリリースしたフルサイズ機「α900」ですね。

2009112_2

 Nikon党でありながら「フルサイズ機」と言うのもなんですが、あくまで「FXフォーマット機」というのはNikonのカメラですからね。ま、今回の話題はSONYですから、いいでしょう。

 それにしても、やってくれましたね、SONY!いつぞやのPIEか何かで強烈なペンタ部のモックアップで存在感を示し、いつぞやのニュースで2000万画素オーバーの35mmフルサイズCMOSを開発したと発表。いよいよSONY製フルサイズ機登場か、の現実味が帯びてきたところで、9月に入り今年のphotokina(フォトキナ)目前にお待ちどうさま~という感じでしたね。

 ここんところ、NikonのD90と某C社のEOS 50DといったAPS-Cサイズのミドル機(?)がリリースされてきたと思ったらSONYはフルサイズでした。しかも、縦グリなしのフルサイズ機でありながら視野率100%という文句なしでSONYのフラッグシップ機です。縦グリなしのフルサイズ機と言えば、まずは某C社のロングセラーであるEOS 5D。それと、われらがNikonのD700ですよね。

2009111

 NikonのD700と言えば、上位機種のD3に全くと言っていいほど気遣いのない贅沢なスペックなので非常に興奮した記憶があるのですが、このD700が発表された当時の当ブログの記事を見てみると、初値が¥295,000-だったワケですね。さすがに今となっては、¥264,800-まで値崩れしたんですが、それでもそれくらいの価格はしたわけです。

 ……で、このα900はどうかと言いますと、全く同じ三星カメラ価格でズバリ¥295,000-でした。正直なところ、「SONY頑張ったなぁ~」というのが感想。D3の連写機能やら視野率100%を削ぎ落としてコンパクトにまとめてD700が出した初値と一緒とは実にフクザツ……。ここで、現段階の各社の35mmフルサイズ機の価格と目立つスペックを列挙してみたい。

EOS 1Ds MarkIII〈Canon〉 …… ¥750,000-
 ●有効画素数:約2110万画素●測距点:19点(クロス測距)、およびアシスト26点(計45点)
 
●視野率:約100%●倍率:約0.76倍●ISO感度:100~1600●連写:5コマ/秒

D3〈Nikon〉 …… ¥498,000-
 ●有効画素数:約1210万画素●測距点:51点
 
●視野率:約100%●倍率:約0.7倍●ISO感度:200~3200●連写:9コマ/秒

α900〈SONY〉 …… ¥295,000-
 ●有効画素数:約2460万画素●測距点:9点(中央デュアルクロスタイプ)およびアシスト10点
 
●視野率:約100%●倍率:約0.74倍●ISO感度:200~3200●連写:5コマ/秒

D700〈Nikon〉 …… ¥264,800-
 ●有効画素数:約1210万画素●測距点:51点
 
●視野率:約95%●倍率:約0.72倍●ISO感度:200~3200●連写:5コマ/秒(MB-D10で8コマ/秒)

EOS 5D〈Canon〉 …… ¥215,000-
 ●有効画素数:約1280万画素●測距点:9点、およびアシスト(補助)測距点6点
 
●視野率:約96%●倍率:約0.71倍●ISO感度:100~1600●連写:3コマ/秒

 ……といった感じだ。

 画素数で言ったらα900が抜群に高解像度だ。これは某C社のフラッグシップ機をも凌駕する。そして、更に数字上ではISO感度も凌駕している。D700やEOS 5Dといった廉価版フルサイズ機と同等のボディでありながら、このスペックは見事!

 ただ心配なのが画素数問題。この画素数でありながら、常用感度はD3と同等と謳っている。いくらピッチの構造を改善したところで画素数で2倍以上行っていて画質が同じわけがなく、NR処理もソフト的に何とかしないと同じISO3200でもD3やD700とは雲泥の差が出てしまうだろう。ここはやっぱり、高感度撮影でフルサイズとなればNikonのD3やD700に軍配が挙がると思う。

 ……とは言っても、画像処理をするPCのスペックをクリアすれば、視野率100%で2480万画素というのは大伸ばしする風景写真を撮ったりする分には良いかもしれない。また、これだけのフルサイズ機の中でSONYの特徴がボディ内手ブレ補正を備えたの唯一のフルサイズ機ということだ。これで、レンズに費用がかさまなくてお財布に優しいフルサイズデジイチとなるだろう。ミノルタレンズファンだって、レンズ資産をフルサイズで堪能できる待望のカメラかもしれない。

 ここまで見ると、約3倍の金額を出してEOS 1Ds MarkIIIを購入するメリットというものが実に限られてしまうかもしれない。細かい描写まで……ということで言ったら選択肢は某C社だけではないということで今後の競争が面白い。あと、この初値でD700を発売したことを思えば、このα900も数ヶ月経てば現在のD700レベルまで値崩れは起きるだろう。そうなると、視野率が目の上のタンコブ状態のD700が一気に価格が下がるような気がする。あと、センサーのクリーニング機能を備えていないのがD3とEOS 5Dということを考えれば、フラッグシップたるD3も立つ瀬がない。このα900でフルサイズデジイチ市場が一気に活発になるような気がする。APS-Cがスタンダードだったデジイチ業界がフルサイズがスタンダードになりつつあるのでは?と思う。

 ここに来ると、「手に入れやすいフルサイズ機」ということで人気だったEOS 5Dがかなり苦しい立場のような気がする。諸スペックを見ても中々にメリットが見つけられないカメラなのだが、フォトキナ前だし、待望のEOS 5D後継機が出るんじゃないかと思う。

 某C社も、こんなティザー広告出したしね!

2009113

 EOS 50Dリリース時に、ハッキリと年内にデジタル一眼を出すよなんて言っていたしね。間違いなくフォトキナに合わせて出してくるんでしょうね。やっぱりEOS 5Dの後継機なんでしょうね、このシルエット……。縦グリ付いていないし……、ペンタ部見てもフルサイズっぽいし……。

 ちょっと気になるので、雑誌の袋とじを無理矢理覗き込む心境でPhotoshopの「シャドウ・ハイライト」で乱暴に暗部を持ち上げてみた。

2009114

 う~ん、間違いなく「Canon」のロゴがペンタ部に書かれているし「EOS」のロゴがあるからEOSなんだろうけど(他に何があるんだよっ!)、肝心のディテールが見えてこない。

 ……深遠に秘めるものだから仕方ないよね!暫く、秘めていていただこうと思います。

 ここまで来たら、Nikonも何かしら出してくるんじゃないかと思いますが、やっぱりD3とD300関連なんでしょうね。高画素仕様のD3とか、イメージセンサークリーニングを搭載したマイナーチェンジのD3とか……。あと、レンズなんかもナノクリ化&Gレンズ化した面白いのをババンッと出してきてくれるんじゃないかな?

 なんせ、フォトキナの今月は楽しみですな。

 最後にお猿も今年は何かが起きそうな気がするので、某C社に負けたくないので、

 お猿も念のため、ティザー広告を出しておきたいと思います。

2009115

 ……猿ですね。訴えるコピーが全く思い浮かびません。見事なまでにただ暗いだけの写真ですね。「ティザー広告」というものを勘違いしているようです。仕方がないので「シャドウ&ハイライト」で持ち上げてみたいと思います。

2009116

 ……あ、やっぱり猿ですね。

 そんなワケで、集団心理の日本人気質ムキ出しで最近やたらとFX機が気になりだしたお猿ですが、こういうメーカー間の競争は大歓迎なので、是非ともNikonには頑張ってもらいたいですね。高感度撮影向上するために画素数上げなくていいから!

 ではでは。

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越中八尾の「おわら風の盆」を撮る(2)

 お猿@おはようございます。

 前回は、我らがNikonからD80の後継機D90がリリースされたということで、すこぶるテンションがアゲ♂アゲ♂になって、本来の「おわら風の盆」ネタから脱線してしまいましたが、今回は何とか軌道修正をしたいと思う所存であります。

 ……とは言うものの、前回の更新からかなり日時が空いてしまったのですが、その間に越中八尾が全国に誇るイベントおわら風の盆は終了してしまいました。前の更新の時は、おわらの“前夜祭”というものを撮ったのですが、実は本番は9月1日~3日。とっくに終っています。ここで皆さんにお詫びなのですが……、

 お猿、おわらの本番には行っておりません……

 とんだ不祥事でございますが、あえて言い訳を言わせて貰いますと、お猿の所属している集まりの懇親会の旅行に行っていたり、帰ってきてからも有り難いことに仕事がわんさかとやってきまして、「おわらに行くぞー!」とダッシュでやっても終りませんで……。更に寒暖の差が激しくて少々風邪気味になりまして……。

 これがホントの、

 おわらない、の盆

 でございます。おあとがよろしいようで……。

 まあ、つまらんダジャレはこれくらいにして、本題に入っていきましょうね。

 前回は、おわら踊りを伝承してる支部の中で「下新町」の前夜祭に訪れていました。その中でも、「町流し」を撮ってみたのですが、今度は同じ支部(町内)の「輪踊り」をレポートしたいと思います。基本機材は「町流し」と同じです。スローシンクロで踊り子と背景の明度差を微妙に調節しつつ、WBも幻想的に、ブレもあえて入れつつチャレンジしてみました。

2009081

 輪踊りと言っても、どっかの公園でやぐらを中心に真円状にグルグル回りつつ踊るのではなく、あくまで踊りの舞台は八尾の“通り”ですね。この下新町は下新町公民館の前に地方(演奏などされる方)用の椅子が置かれ、そこを中心に細長い輪になって踊ります。踊る人が増えれば増えるほど、この輪が“長く”なります。細長い輪なので、コーナーになるのは2箇所だけ、それ以外は一直線になります。端のコーナーに行くとこんな感じに撮れます。

2009082

 コーナーに差し掛かってくる男の踊り手と、コーナーを曲がりきった女の踊り手ですね。向きが逆ですが、これまた変化があって面白い。おわらは町流しが特徴的ではあるのですが、撮影そのものは輪踊りが撮り易い気がします。

 輪踊りが始まって15分ほどした時に、パタッと演奏が終了し、地方の方が楽器を抱えていそいそと公民館の中へ“逃げて”行きました。それを追うように踊り手も逃げていきます。どうしたのかと思ったら原因は「小雨」でした。

2009083

 実はおわらはここでも説明されているように、非常にナイーブでして、小雨でも踊りが中止になってしまいます。一先ず、1フレーズ終ってから……なんて呑気なことは言っていられません。とにかくポツッとでも雨が降ってきたら「これぐらい続行でしょ」と思うくらいでも踊りが止まってしまうのです。完全に止むまで、地方や踊り手は公民館の中で待機です。

 観光客も傘をさしながら、雨が止むのを待っています。そのうち、雨も止んで公民館から地方や踊り手が出てきました。待ってましたっっ!

 外では、こんな光景も見られました。

2009084

 これは、後輩と思しき女の踊り手の編笠を直してあげる先輩踊り手ですね。「ほら、しっかりっ!」って感じで「ああ、エエなぁ……」と思わず撮ってしまいました。助け合いの精神!素晴らしいです。

 一方、持ち場についた地方さんは、音のチューニング。

2009085

 これは三味線の演奏をされる地方さんですね。結構、こまめに音合わせはやっておられるようです。

 さて、待ちに待った輪踊りの再開です!

2009086

 雨などで踊りが一旦中止になると観光客もバラバラになるので、ポジションを変更するチャンスです。少々気になっていた、上新町公民館の前に移動してみました。

2009087

 ここは先ほどのコーナーとは異なり、直線コースですので、一列になった踊り手さんを奥行きを持たせて撮ることができます。それにしても、この上新町の女性の浴衣は朱色なのに、色々な浴衣があるのが気になりました。う~ん、できれば浴衣はお揃いの方がいいなぁ。

 ここでWBを変更してみました。ぼんぼりの中は白熱電球。ストロボにもオレンジのカラーフィルタを装着して撮っていたのでWBを「白熱電球」に合わせて、赤カブリを除去して撮ってみました。

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 いやぁ、何といいましょうか、色カブリの全くないと言ってもいいクリアな描写(?)。現代的な蛍光灯の街灯の下で踊っているという感じです。まあ、これはこれでいいんでしょうけど、どうもねぇ……。

2009089

 WBそのままで撮り続けています。女の踊り手の綺麗だなと思うのが、このS字に曲がったラインでしょうか。このタイミングで撮ると非常にしなやかな踊りっぽく撮れるのですが、この写真はちょっと手がイマイチ。やっぱり指先までスッと伸びているのを撮りたいネェ。

 中には、こんなカワイイ踊り手もいました。

20090810

 小学生くらいの女の子ですね。編笠はかぶっていませんが、浴衣を着て上手に踊っています。観光客の一番人気は編笠をかぶった踊り手ですが、このジュニア達もオジサンやらオバサンの観光客に「キャー、かわいい~♪」とか「あら~、上手ネェ~♪」と声をかけられつつ人気がありました。これくらいからおわらに親しんで、この伝統を受け継いでいくんでしょうね。それにしても、上手に踊っていました。あ、こういう写真撮っていますがロリではありませんので、あしからず……。

 あ、そうそう。お猿が、公民館前に陣取ったのは理由があるんですね。それが、上新町公民館の玄関の引き戸が“格子戸”ってこと。昔からの風情ある格子戸でして、現代的な商店街をバックにするより風情があるなと思ったからです。また、公民館前に地方さんも陣取っているので、それらの方もバックに入れて写すことができるのです。

 それがコレ。

20090811

 どうです?商店街で踊っている感じがしないでしょ?公民館前は、関係者の通路ということもあって、観光客も写り込みにくいんです。それなので、ファインダーの中には、大半が浴衣を着た踊り手か地方さんばっかですね。更にもう一枚!

20090812

 後ろのベンチは近代的なものではありますが、これはこれで非常に味があると思いませんか?公民館の格子戸も江戸時代にタイムスリップって感じで個人的には、踊り手を連ねて撮らないのであれば、このバックがお気に入りです。更に横から撮ると、編笠が半円状に撮れるのです!

 さて、雨で中止になった後は、空の調子も良く、順調におわらモードです。ですが、ほぼエンドレスで踊り続けるので休憩が必要です。ラスト30分くらいで休憩に入りました。我々観光客にとってはポジションチェンジの時間帯です。

20090813

 おわらの楽器の中でも胡弓の音が大好きです。これは、お猿大好きな五箇山民謡にも使われない楽器でして、おわらの特徴でもあるんでしょうね。この音が、おわらの哀感漂う旋律になっていくんですが、この胡弓を上手に弾くのは難しいようで、先輩の地方さんが若い女性の地方さんにアドバイスをしているのも見かけました。

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 地方さんも、自分の担当する楽器に誇りを持っておられるようで、実に大事に扱って音合わせもやっておられます。

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 休憩中は、この周辺は地方さんの撮影会状態になります。輪踊りの最中は、輪の中になってしまうので、なかなかうまく撮れません。踊り手がいなくなった時がチャンスってワケですね。

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 空を多めに入れて撮ってみると……、

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 これはこれでアリじゃないでしょうかね?

 さて、踊りが再開です。

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 今度は、公民館の格子戸が写る様にしながら、列の奥行きも写るようにしました。輪の中では、踊りの別バージョンが踊られていた。その踊り手が右側に写っている。

 更に、先ほどとは反対側のコーナーで撮ったのがコレ。

20090819

 カーブ状に女の踊り手が進んできます。本当ならもうちょっと後ろに続いていて欲しかったし、民家に明かりが欲しかった。若干暗いのが残念。

 最後に、脚立を持っていなかったために近くのブロックに乗って高いアングルから撮ったのがコレ。

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 最後の休憩からの輪踊りは観光客も輪に入って踊れるというもの。これをやりたくてやってくる観光客も多いそうで、輪の密度が高くなります。それにしても、ごった返していますね。前夜祭でコレですから、本番はどうなることやら……。

 では、今回の下新町の前夜祭はこれまで。実は前夜祭は合計3夜お邪魔していますので、次は今町の前夜祭にお邪魔したいと思います。

 あ、それから、コメントくださっている皆さん!返信が遅くなってスミマセン!必ずやお返事させていただきますので、懲りずにコメントつけてやってくださいね!!

 ではでは。

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EOS 50D登場にNikon D90発表でオモロー♪

 お猿@おはようございます。

 えー、まず今回の記事のタイトルからして、お猿らしからずタイミングがズレ切っていることにお詫び申し上げます。鮮度がイノチのデジモノの世界に於いてコレではいけませんね。もっとマジメにブログ書くようにします。

 ……ということで、とりあえずお詫びしたところで(←全く反省してネェー!)、いよいよ来ましたねー、Nikon D80の後継機!

2009011

 その名も、Nikon D90!

 いやはや、まったくもって予想通りの展開ですね。某C社のEOS 50D発表直後の出来事でした。後出しジャンケンとはいえ、期待通りによくやってくれたと思います。

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 正直、このEOS 50Dの発表の時は、40Dの登場から1年くらいしか経っていないだけにサプライズだったのですが、ライバルながら天晴れな仕上がりと思いました。何と言っても40D登場直後に登場したD300と比較して不服に思われるところを見事に改善しているような気がするからです。

 とはいえ、実際に購入する際に競合する機種というものは、正直なところ同価格帯であると思われますので、気になる価格を要チェックしてみたいと思います。まずは、みんな大好きな“あの秋の陣”で発表になった両機種の現状をチェックしてみたいと思います。

 ……ということで、あのNikonの逆転劇を見せ付けてくれてときめいた“秋の陣”は、今や昔。すっかり値下がりしてしまって、あのときめきで青春時代を過ごしたお猿としては、いくら“大人の事情”とはいえ、実にフクザツな心境です。まあ、毎日新聞の記事でこんなのがありました。

 「物価ウオッチ:デジカメ 1万円切る新製品も 部品値下がり、価格競争は過熱」

 こんな記事を読んでいると、いくら物価高騰の昨今でも、この価格下落はさもありなんという感じです。この下がり切って気の抜けてしまった価格を見ると、D300のライバルはEOS 40Dと言われたこともありましたが、EOS 40Dのライバル機はむしろ、お猿のマイデジイチのデビュー機であるNikon D80のような気がします。そして、EOS 40Dの上位機種たるフルサイズ機EOS 5Dの“とりあえずのライバル機”がNikonの誇る廉価版FXフォーマット機のNikon D700という感じでしょうか?単純に撮像素子で対決すればそうなりますね。そうなってくると、Nikon D300の競合機種が存在しない感じですが、そこで出たのがEOS 50Dかなって感じです。そうかと思えばNikon D90の登場でこのライバル機はEOS 40DというよりもEOS 50Dという感じです。

 ごちゃごちゃしてきたので、ここら辺で、ラインナップ毎の単純な価格対決を見てみたいと思います(9月1日未明の価格)

  1. EOS 1Ds MarkIII …… ¥750,000-(2000万画素オーバーという画素数勝負機)
  2. Nikon D3 …… ¥498,000-(FXフォーマットを引っさげて高感度撮影&機関銃の如しの連写)
  3. EOS 1D MarkIII …… ¥440,000-(APS-Hというビミョーな存在。高速連写がウリ)
  4. Nikon D700 …… ¥268,000-(視野率100%でないことを除けば、殆どD3譲り!)
  5. EOS 5D …… ¥208,000-(D700登場まではNikon党からも羨望の眼差し?)
  6. Nikon D300 …… ¥153,800-(DXフォーマットの旗艦機だけあって、まさに無敵の装備)
  7. EOS 50D …… ¥133,200-(EOS 40Dのイタイ所を改善したミドル機?)
  8. Nikon D90 …… ¥107,800-(D300に迫る上に動画機能搭載のオモローなマシン?)
  9. EOS 40D …… ¥88,000-(正直なところNikon D80のライバル機?50D登場で消えるか?)
  10. EOS kiss X2 …… ¥63,400-(EOS 40Dを買うならこっちかなっていうくらいスグレモノ)
  11. Nikon D80 …… ¥61,300-(上位機種D200に迫る高性能で目立たないスグレモノ)
  12. EOS kiss F …… ¥50,000-(かなり機能限定しながらもNikonより割高で中途半端?)
  13. Nikon D60 …… ¥45,700-(D40Xの後継と言われ、D40に画素数が欲しい人向け?)
  14. Nikon D40 …… ¥39,800-(画素数もレンズもこだわらず、安いデジイチが欲しい人向け?)

 ……ってとこですね。それぞれに独断でコメント付けましたが、EOS 40DとNikon D80はぼちぼち消える運命にあるとして考えないことにすれば、コンセプトが比較的ハッキリしているのがNikonだと思う。非常にうまいラインナップだと思うのはNikon贔屓?

 価格だけで並べていくと、EOS 50DとNikon D90は見事に並ぶ。

 ここで、D90とD300を比較してみると、Nikonお得意の下克上が腹立たしくも惜しげもなく行われていることに笑ってしまう。ざっと見たところD300のアドバンテージは「マグネシウム合金ボディによる堅牢な作り」「視野率100%のファインダー」「6コマ/秒の高速連写」「51点AFポイントの3Dトラッキング」ってところだろうか?絵作りなどに関する部分はD90はD300と同等になっているし、動画機能やらピクチャーコントロールに「ポートレート」が加わっているようなところがある。D80とD200の時は連写機能とボディくらいしか違いがなく、D80の購入を決めたことを思い出せば、まだまだ明確な差があるといったところだろうか?

 しかし、ハード的な面であまり望まないのならD90でD300並の絵ができるということなのだ。そんなに連写しないし、高速移動するもの撮らないし、視野率100%なんて贅沢は言いません!というような人ならD90がいいかもしれないが、現在の価格だけを見れば、もうちょっと頑張ってD300を買いたいところですね

 さて、この2機種に挟み撃ちをされているEOS 50Dはどうなのだろうか?と見てみると、魅力的なのは1500万画素オーバーというところくらいだろうか?まあ、世間的にはDIGIC4を引っさげているというのが評判らしいが、お猿が某C党からNikon党に移行した最大の理由が「DIGIC嫌い」ということだ。印刷業界でレタッチベースで生きてきたお猿としてはDIGICの色づくりは非常に問題があったということだ。早い話「撮りっ放しで使うのなら綺麗だけど、レタッチしてハンドリングしていくのならばトーン的に問題アリ」ということだったんですね。更に、今のお猿のニーズから言っていけば1200万画素もあれば十分。それ以上だとPCのスペックが追いつかない上に、そんな高画素データは必要としていないというのがあります。むしろ、D3で評判の「画素数を上げないで、高感度特性をアップする」ということを優先したい。

 連写機能ということから言っていけばD90はEOS 50Dに劣るものの、そういうニーズのある人は迷わずD300に走ると思う。AF測距点が6点というのは賛否あるだろうが、面で捉えていくというNikonな考えでは11点あるD90に軍配を上げたい。また、連写と含めてD300になびくのではないだろうか?D90登場前はEOS 50Dに「おっ!」と思ったが、現段階の価格設定ということを考えると、D300とEOS 50Dの差額は僅か2万円程度でイマイチ感がある。確かに、ここからEOS 50Dの価格はどんどん下がるだろうし、既に底値っぽいD300との価格差は開くと思う。同時にD90も下がるだろうから、あくまで現段階の価格対スペックの話である。

 今回面白いと思ったのがD90の動画機能。最初、目にした時は、

 デジイチに動画機能なんていらねーっ!

 と思った。

 しかし、よくよく考えてみると中々に面白い。撮像素子からして違うのだ。コンデジ並みの撮像素子サイズを持ったビデオカメラに対し、こっちはAPS -Cサイズというサイズを誇っている。確かに3CCDやら3MOSというビデオカメラ専用機とのスペック差はあるだろうが、ニッコールレンズのラインナップでビデオが撮れるというのは実に面白い。F1.4の単焦点レンズによる紙一重のピントの動画撮影なんて考えただけでゾクゾクする。撮像素子の関係で高感度撮影にもノイズレスでいけるんじゃないだろうか?イヤハヤ、お猿のようなブロガーなんかでは動画撮影に役立ちそうだ。動画サイトにアップするクオリティなら必要にして十分な画質。レンズ交換が楽しめる動画撮影なんてステキじゃないか!超広角レンズでのビデオ撮影。超望遠でのビデオ撮影。めちゃめちゃ被写界深度の浅いビデオ撮影!ちなみに、今のコンデジの動画機能は画質が最低だ……。

 そんなこんなで今だけ見れば、Nikonのラインナップは実に面白い。

 しかしながら、今だけ見れば、D80がめちゃめちゃ価格が落ちているので、このD80に手を出してみるのもテかもしれない。

 半分寝ながらの記事執筆でしたが、ざっと両サイトを見ての感想を述べさせてもらいました。次はおわら風の盆の続きをレポートしたいし、滞っている立山黒部アルペンルートのネタも書かねばなるまい。そんなわけで……、

 みんな、Nikon D300を使おうぜ!

 ではでは。

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