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D700のCB延長でピンチ!そして、D3X発表!?

 お猿@おはようございます。

 先日の日曜日は結婚式の撮影などで頑張っちゃったりしていたのですが、祝賀ムードの翌日にSB-800を使ったところ、“ポンッ”とも“パシャ”とも言いがたい微妙な音を立てて光らなくなってしまいました。そもそも電源は入るんですが、チュイ~ンってチャージする音が聞こえないんですよ。

 こりゃ、コンデンサがパンクしたか?

 ……と最寄のキタムラへ。Nikonへ修理に出して1週間から10日はかかるとのこと。お猿は、かなりのストロボ多用派なので広い室内でもスローシンクロを使ってガッツリ撮るスタイルなので、かなり痛い。しばらくスピードライト不在での撮影となるのだが、故障しちゃっているんだから仕方がない。何とかしてしのぐか……。まあ、結婚式撮影の時に故障しなかっただけでもありがたい。故障しようものなら、新郎新婦どころか、そのご親族から永遠に恨まれますからねぇ。不幸中の幸いってヤツです。

 実はお猿は、こう見えて、かなりアドバンストワイヤレスライティング撮影をやったりしているので、そろそろ、これを利用した多灯撮影もやってみたいところだし、ストロボの2台体制もいいんじゃない?ってことで、SB-900を導入してみるか……と10秒ほど脳内稟議にかけましたが、財政難につき却下されました

 ……で昨日、Nikonから修理見積もりが来たぞとキタムラの店長から連絡があって、結論は発光管が逝っているとのこと。それで修理代が約16,000円ナリ!まあ、コンデンサが逝って基盤交換を覚悟していたので、これくらいで済んで良かったというのがホンネだったりする。いずれにしても突然の出費でD700は遠のきましたナ。

 改めて、無常は突然にしかやってこないことを知らされた思いでした。

 さてD700と言えば、今月一杯で、3万円キャッシュバックキャンペーンが終了ということで、物欲に負けて“ポチ”しそうになってるお猿は、

 今月さえ乗り切れば大丈夫っ!

 ……と、財布というリミッターと共に忍耐しておりました。そして、今週に入ってから「あと、1週間乗り切れば大丈夫!」と秒読み段階に入っていたんですが、ここに来て、

 Nikonさん、何てことしてくれたんですかっ!

2011271

 ご好評につき期間延長

 ……だってさ。延長しても今年一杯かと思ったら来年の1月18日だそうで……。こりゃまた健気に我慢しなければなりませんね。よりによって、1月18日は何を隠そう、

 お猿の誕生日でございます。

 えー、誕生日プレゼントはいつでも受け付けておりますので、キャッシュバックキャンペーンを利用して、お猿にバースデープレゼントしてみませんか?D3とは言いませんので、D700でいいんですけど……(って何サマのつもりだ?)

 まあ、考えようによってはキャッシュバックキャンペーン期間延長で、お猿の手にもD700がやってくるチャンスが高まってきてはいるものの、肝心のD700の価格が、

2011272

 ……と、夜でも24万円台のまま。キャッシュバック利用しても21万円台なのだ。これでも安く購入できる範疇なのだが、一時期19万円台で購入できるところまで下がったことを思えば高く感じてしまう。実際に底値はどこまでいくんだろうか?来年の夏ごろにはキャッシュバックがなくても20万円を切るかもしれない。いや、タイの情勢が不安定だから大きなタイ工場を持つNikon製品は安定供給が難しくなったりして高くなっちゃうのかなぁ……と色々と購入のタイミングでデイトレーダー並のかけ引きが必要になってくるのだろう。ああ、なんで延長なんかしてくれるんだよっ!!

 そんなこんなで、

 お猿の誕生日プレゼントをお待ちしております

 まあ、そんなD700の価格ですが、Nikonの2種類のFXフォーマット機の値崩れが起きるとしたら新機種登場という要因が大きくなってくると思います。以前はフルサイズと言えば某C社の独壇場でしたが、今では我らがNikonや某S社も加わって、デジカメ雑誌ではこぞってフルサイズ特集がなされる始末。

 その特集では、20万円台のフルサイズ機の比較が行われたりして、1200万画素のD700やD3に対して、2000万画素オーバーの他2社という観点で見られていることが多い。Nikonは画素数は犠牲にして高感度特性を上げてきたのだが、ここにきて2000万画素オーバーながら高感度で好成績を収めている“EOS 5D Mark II”が強敵となってきた。高画素であってもマイクロレンズギャップを縮小することによって画素ごとの集光効率を上げて“ハード的に”ノイズを減らして高感度を両立させてきたのだ。こうなってくると、画素数にして約半分のD700は、いささか分が悪い。

 しかし、Nikonとて黙っているとは思えない。MXフォーマットなんていう噂も聞こえてきたが、普通に多画素版FXフォーマット機だってボチボチ出してきてもおかしくないのではないか?そうなってくると、D3XとかD700Xかな?是非とも、来年のNikonの出方に期待してみたい。

 そう思いながら、当ブログのアクセス解析をボーッと眺めていた

 アクセス解析では、「どんなキーワードでみなさんがいらっしゃるのかしら?」と興味深く拝見しているのですが、案の定「D700」とか「D300」、「ストロボ撮影」っていうキーワードは非常に多いですね。中でも面白いのが「お猿 デジタル」っていう検索方法。できることなら、ブックマークしていただきたいですね。

 まあ、そんなキーワードの羅列を見ていて「おっ?」と思ったのがコレ。

2011273

 「d3x 発表」……だと?

 ふーん、いつものように、どっかのNikon党がD3Xが出るのではないかとLive Searchで調べてきたのかと思って、検索主のホスト名を見てみた。

2011274

 ……へ?Nikonじゃん。

 まあ、このホストからはしょっちゅうアクセスしていただいているのですが、Nikon社内から「d3x 発表」で検索をかけてくるってどういうこと?そういや同じホストから開発本部長の「風見一之」なんていうキーワード検索をかけてきたこともあったなぁ。開発関連でチェックを入れているのだろうか?どっかで情報が漏れていないか調べているとか……?

 とにかく、Nikon本社が“D3X”というキーワードで動いている可能性が非常に大きくなってきたように勝手に推測してしまうのでした。2000万画素オーバー機がいよいよ登場ですかね。ホントの「D3X発表」というのを待望させていただきます!!

 そうなれば、現行の1200万画素FX機も安くなるしねっ!!どの道、2000万画素オーバーになったら普通にJPEGを弄り回すにしてもPCのスペックが追いつかない。RAW現像になったら、それこそ硬直してしまうでしょう。そうなると1200万画素FXを安価で手に入れたいもの。お猿としては、1500万画素くらいなら手を出してみたいなと思うのだ。

 何はともあれ、Nikonさん自身が夢のあるキーワード検索をかけてくださっていますので、皆さん、まったりと待たせていただきましょうね!

 ではでは。

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雷写真コンテストの通知が面白かった

 お猿@おはようございます。

 12月を目前にして、Nikonが行っているD700の「もれなく3万円キャッシュバックキャンペーン」の締め切りが近づいていることに、ガチで焦りを感じている今日この頃です。ここで更に焦るのが、一時期キャッシュバックを計算すれば19万円台にまで下がったのが、再び値上がりしてきたことだ。やばい、本当にこのままでいいのか?悪魔のような皆さんのご期待ということもあって超悩んでます。

 さて、前の記事で、グランプリ賞金100万円という弱い人間心理を突いた音羽電気工業の雷写真コンテストにて、お猿の「龍の城」佳作という微妙な賞をいただいたことをお知らせしました。

 その通知は電話での通知だったんですが、本日、速達にて正式通知が届きました。

2011221
通知だけにしては、やたらとデカイ封筒でメール便

 今までのフォトコンの通知より格段にデカイ封筒。A4の通知書を折り曲げずに入れてあるあたりが凄かった。

 中を見てみると……、

2011222
今までのフォトコンで一番書類が多いような気がする

 ……と封筒の中に更に返信用の封筒が!他には通知書と著作権関連の念書、賞金振込先の連絡書、撮影エピソードの送信先、そして、英文タイトル連絡書だった。

 まず、通知書で何とも切ない気持ちになってしまった。

2011223
読んでいたら「あと一息だったのに……」と空しくなった通知書

 この中に、

 貴作品(題目:龍の城)に関しまして、最終審査まで残った力作ではありましたが、佳作に決定致しましたので、書面をもってご案内申し上げます。おめでとう御座います。

 ……という一文が。

 「最終審査まで残った力作」という褒め言葉が、何とも切ない気分にさせ、「……ではありましたが」という逆接の文章が更に切ない。そして「佳作」が太ゴシック体で強調され、最後に「おめでとう御座います」と何やら祝福されている。

 さて、喜んでいいのか、悲しんでいいのか……。リアクションに困ってしまった。まあ、いいや。富山はこれからが雷のシーズンだ。冬雷をガッツリ撮って来年もチャレンジしちゃおう!雪の写った雷写真って、あまり見たことないから結構カッコイイと思う。そして、タイトルは「雪雷」なんて、一瞬、どっちがどっちか分からない文字配置にしてみてイタズラしてみよう……なんちゃって!

 まあ、なんせ応募総数570点の中で入賞したのだ。喜ぼうじゃないか。年末のフォトコンラッシュで忙しいぞ、とHD内の写真を物色中……。なんかいいのないかな~?

 そんな書類の中で面白かったのが、先ほども赤の太字で強調した「英文タイトル連絡書」というものだ。

2011224
そのまま直訳するのも負けたような気がして悔しい英文タイトル

 題目が「龍の城」に対して、まず音羽電機工業さんが付けてきた英文タイトルが「DRAGON'S CASTLE」と来たもんだ。

 そのまんまですね

 ちなみにお猿の英語力は大したもんで、高校3年生の英語のグラマーなんて赤点ギリギリでしたからね。大学受験の時なんかは、友達から2次試験に英語がある大学よりも偏差値が高くても2次試験に英語がない大学を勧められたくらいですから……。英検3級の受験は、最終関門の面接にて伝家の宝刀である、

 Pardon?(もう1回言って!

 を連発して、何度か落ちたくらいの実績の持ち主です。猿知恵と言うと猿に申し訳ないくらいの英語力のなさなのだ。これは語学全般に言えるんで、ブログ読んでいてもお分かりのように日本語も変なんです。

 そんなお猿にこれ以上の英文タイトルを付けよとな?

 う~ん、坂本九の上を向いて歩こうが、イギリスでSukiyaki(スキヤキ)」と改題され、ベルギーやオランダでは「忘れ得ぬ芸者ベイビー」という、もう何が何やら分からない改題っぷりだったらしいから、ここは「Harakiri(ハラキリ)」とか「SHOGUN(将軍)」とか「忘れ得ぬ成金マダム」とか「忘れ得ぬ切腹サムライ」にしてみようか……。意味不明すぎて絶対に入賞取り消しになりそうだけど……。

 まあ、「DRAGON'S CASTLE」で行きましょうかね?

 そんなワケで現在、オリジナルデータをCD-Rに焼き焼きしています。焼きたてCD-Rを冷めないうちに、ステキな英文タイトルと賞金振込先と一緒に今月中に送り届けようと思いますので、更に良い英文タイトルを思いついた人は早急にメールなりコメントくださいね!

 その後、じっくりとエピソード&撮影秘話を書こうと思っています。

 そういうことで、12月中旬のサイト発表&新聞掲載を是非ご覧くださいね!!

 ではでは。

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音羽電機工業の雷写真コンテストの結果が…!

 お猿@おはようございます。

 ここんとこ一気に冷え込んでいるお猿のフトコロと気温ですが、今朝はいつも通りに目覚めて、フト窓の外を見て青ざめた。

 雪…積もってるじゃん

 何でも積雪の初日は観測史上2番目の早さらしく、平年より18日も早いとのこと。ちなみに昨年よりも41日も早い。誰だっ、今年の冬は暖冬なんて言ったヤツはっっ

 そんな想定外のことが起きてしまったので、毎年12月に入らないとスタッドレスタイヤに交換しないお猿はますます青ざめた。積雪と言っても、まだ本格的な冬でもないので路面の雪はシャビシャビなシャーベット状。実は、こういう状態が一番スリップを起こし易いのですナ。つまり、スタッドレスタイヤに交換しないと普通タイヤは自殺行為。

 更にお猿の夏タイヤは、F1の晴天用タイヤ一歩手前のミゾの状態だったので、これで雪道は絶対に走りたくない。朝ごはん食べている場合じゃなく、ダッシュでタイヤ交換しました。F1のピット作業には敵いませんでしたが、カーマで安売りしていた油圧ジャッキがあったので、ジャッキアップはかなりスピーディ。何とか仕事に遅れずに行けました。

 皆さん、今年の冬は何が起きるか分かりませんよっ!!(新型インフルエンザとか、衆議院解散とか……)

 さて、既にすっかり忘れられていると思いますが、今年の3月に東京ビッグサイトで行われたPIE2008で、お猿はうっかりと「PIE2008フォトコンテスト」にて自然の部グランプリというフォトグラファーとしての快挙を成し遂げてしまっていたのですが、その時の作品が、

 「龍の巣」

2011211

 ……でしたね。

 当時の事をご存じない方は、その時のブログ記事をご覧いただければと思います。その時に、関係者の富士フォトギャラリーのY川さんより言われたのが、「雷専門のフォトコンテストがあるのを知ってますか?是非、チャレンジしてみてください。きっと入賞すると思いますよ!」ということ。

 雷専門のフォトコンテストなんてマニアックなことをやっているのは、音羽電気工業株式会社さん。雷による諸々の被害への対策を行っている「雷の総合メーカー」だそうな。そんな音羽電機工業が行っているフォトコンテストが雷写真コンテストというもの。この企業あって、このフォトコンありっていうくらい、関連性が分かり易いのですが、実はこのコンテストはグランプリを獲得すると、なんと賞金が……、

 100万円

 これは凄い。さすがに雷写真では国内最大を誇るだけはある。

 これさえあれば、D700に、いやD3 iconかな?レンズだって欲しかったAF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)を買って、モニタもColorEdge CG242Wiconを揃えられるなぁ……と、応募する前から、とらぬ狸の皮算用状態でヨダレを垂らしていたのでした。これですっかりフォトライフも充実するんだけどなぁ……。

 まあ、それはそうと、Y川さんのススメもあって、龍の巣を撮った時のストックとか、雷の多かった今年の夏に撮りためた物の中から数点チョイスして応募してみた。それが締め切りギリギリの先月10月17日のことだった。結果発表は12月中旬ということなので、暫く何も無かろうと思っていたら、今日、見慣れない電話番号から電話がかかってきた。

 1つは、みんぽすのモノフェローズの調査の電話。そして、もう1つが、この音羽電機工業からであった。

 電話に出てみると、女性の声。「音羽電気工業の……」と名乗りだした時に、

 キターーーッ

 と直立不動状態に……。も、も、もしかして、結果報告の電話かしら?と思って「あ、か、か、か、雷のフォトコンですかぁ?」と上ずって聞くとビンゴだった。そりゃそうだ、それ以外に雷の総合メーカーがお猿に何の用事がある……?聞くまでもあるまい。

 女性の声は、どことなく申し訳なさそうに少し震えながら話している。「イ、イカン。落選通知か……」とビクビクしながら聞いていると、

 「お猿さんのご応募された○○という作品が、雲の感じが凄くて審査員の先生方もビックリされていました。それで賞をさしあげようということになりまして……」

 ……とのこと。入選通知を郵送する前の事前連絡のようだった。良かった……少なくとも入賞はしたようだ。さて、入賞作品は名づけて、

 「龍の城」

2011212

  ……と言います。

 あ、作品にはモザイクはかかっていません。発表が12月中旬ということなので、何となく感じていただければ幸いですので、薄めで遠くから見ていただくなどして堪能していただければ嬉しゅうございます(ホント、すみませんデス)

 作品タイトルは、PIE2008フォトコンの「龍の巣」と1字違いですが、これには理由がありまして、この2作品は姉妹作品なんです。実物を見ていただければ、これはまさしく「城」です。同様に稲妻の走る積乱雲を捉えた一品なんですが、「龍の巣」に比べれば若干広がりに欠けるかなというもの。しかし、放つ光はコッチの方が強烈というものでして、我ながらイイ出来だったと思います。

 ちなみに賞は……、

 佳作でした。

 う~ん、やっぱり「龍の巣」には勝てなかったか……。まあ、審査員を見てみると電気関係の研究所の教授さんが大半っていうことで学術的にも見られたりするらしい。それでも、佳作は佳作!良くも悪くも佳作です。よくやった、オレ。

 そんな佳作でも、12月中旬の発表の頃には、サイトにもお猿のコメント付きで発表されるらしいし、入選通知と同時に試用許諾書も送られてくるという事で、今後何かと印刷物に使われるそうな。まあ、その頃に忘れていなければサイトをチェックしていただければ幸いです。

 まあ、毎年このコンテストは行われますし、富山県は雷の多い県なのでアドバンテージは高めですね。普通は冬場は雷はシーズンオフなんですが、北陸地方は冬の雷の方が多いくらいで冬もシャッターチャンスがあります。音羽電気工業さんのサイトを見ると、冬の雷っていうのは実に珍しいらしく、日本海沿岸以外はノルウェーの大西洋沿岸に限られた気象現象らしい。そんなレアな雷ですが、富山県の冬の雷は「激雷地区に指定されているようで、これはかなり面白そう。ドラム缶が転がるような雷鳴は日常茶飯事ですからね!冬の雷にいっちょ挑戦してみるかっ!!

 それにしても、今年1年間は、お猿にとってもかなり楽しい1年間でした。雷が多い1年間だったと言いましたが、雷鳴が聞こえると周囲の人はいい顔しませんが、お猿は全く逆で脳内モルヒネ大放出で興奮状態に……。カメラと三脚に手を伸ばしそうになってソワソワしだすという有りさま。

 まあ、夜にならないといいのが撮れないので、夜まで待つしかないのですが、毎日、北陸電力発雷予報をチェックして来る夜のショーに備えておりました。いやぁ、夜空に浮かぶ雷雲!どことなくヤバそうな雰囲気が漂っているのが夜でも分かる。そうなると、ハシゴをかけて屋根に上るお猿。猿とナントカは高いところが好きと言われるが、まさにソレだ。

 幸いお猿の自宅は陸屋根なので、屋上が三脚だって立てられる絶好の撮影スポットだ。雨さえ降らなければいいのだが、周囲に高い建物もないので、カーボン製の三脚はかなり危険。それでも、雷撮影はじっくりと待って一瞬を狙う、まさに魚釣りのような感覚だ。アタリが来るまでジックリ待つのだ。う~ん、書いているだけでゾクゾクする。

 それで、お猿の雷写真の特徴は、雲重視っていうこと。大抵の雷写真は稲妻重視だけど、お猿は雷雲である積乱雲こそが美しいと思っているので、それが写る様な撮り方をしています。積乱雲の中で雲内放電が起きているサマは本当に見事。そこからチラリズムで見える稲妻がピリッと辛い山椒だ。ただ、お猿の雷写真はまだまだ暗中模索中。

 ちなみにお猿が住む射水市は、実は雷撮影の穴場でもあるのだ。まず、富山湾に近いということ。それで、海上の雷もすぐに撮りに行ける。それから、常連となっている青井谷の食事処 サンキューで仕入れた情報だが、小杉ICからサンキューへと続く青井谷の地区は、射水平野から山間地へと続く谷間ということで雷の通り道なのだそうな。確かに理屈から言っていくと通り道だ。そこら辺で構えていればヤツらは通り過ぎるのだ。待ち伏せして収めてやれっていうことだね。

 そんな来シーズンへの野望を秘めて、今年の雷写真コンテストは終るわけですが、このコンテストはデータでの応募はできず、全てプリントによる応募。

 お猿としては、写真屋でやるほどリッチではないので、自宅にてプロ仕様のインクジェットプリンタであるEPSONのPX-5500を使ってプリントしている。

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いつも風呂敷というベールに包まれているPX-5500です

 まあ、毎度のことですが風呂敷を被っていますがPX-5500です。これでキッチリとカラマネとってプリントアウトです。

 そして、用紙はこれまたEPSON純正のCRISPIA(クリスピア)ですね。

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やっぱりCRISPIAで打ち出すのが美しいよね!!

 やっぱり、色が安定していていいや。

 これに、今回の撮影は「龍の巣」同様のNikon D80によるもの。これに、「Ai AF Nikkor 50mm F1.4D」を装着して撮っている。やっぱり高価な機材は必要ないのだ。

 それにしても、フォトコンは審査員の好みによって左右されるとは言われるものの楽しいものだ。自分の価値観で撮ったものを審査員に訴える。お猿のやり方は特定のフォトコンに出すために撮るというよりも、日ごろ撮りためたものから、フォトコンで出せそうなものをテーマに合わせて出していくという「先に撮影ありき」というスタイルなので撮影時は余計なことを考えずに済む。

 そうやって今年もかなり写真を撮りためたので、年末にかけて色々と面白そうなフォトコンがあるので、色々とチャレンジしてみようと思う。自由課題というのもあるし、世界レベルのものもあるので、ダメもとでやってみたい。

 ちなみにPIE2009のサイトも内容はまだまだだけど開設されていた。恐らく来年もフォトコンをやるだろうから、2連覇は無理だろうけど、楽しみながら応募してみたい。今年は「自然の部」だけだったけど、人間も撮ったので「人間の部」や「自由の部」にもチャレンジして全部門で力試しをしてみたい。それにしても結果発表まで待つのがワクワクするので本当に楽しい。皆さんも是非、PIE2009のフォトコンへ!!

 まあ、そんなワケで、決意新たに頑張ろうというワケですが、本日発売されていたCAPAにタイミング悪く、こんな記事が出ていた。

2011215
物欲をかきたててくれる記事を毎度載せてくれるカメラ雑誌

 カラマネ&広色域の液晶モニターの特集記事だ。ついこの間、このことのネタをやったばかりで、物欲Max状態の時に見てしまった。そして、このCAPAを買ってしまった。特集の扉にはEIZOの最新版のカラマネモニタColorEdge CG242Wiconが出ていた。

 ヤバイ、欲しい。

 でも、今回の佳作の賞金では、とても手が届かない。仕方ない、我慢するか……。

 こうやってお猿の物欲は高まるだけ高まって打ち砕けるのでした。

 ではでは。

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D90でトレンディなライブビュー撮影♪

 お猿@おはようございます。

 いつもながら微妙なノリで、寒くてイタい内容のブログを書いているお猿ですが、最近はフトコロも極寒でございましてダブルパンチの寒さです。挙句の果てには、昨晩から能登の輪島上空に寒気がやってきているらしく、11月中旬だってぇのに早くもうっすらと雪が積もるくらいの寒さで、トリプルパンチの寒さですな。

 そういうワケで、ブログを書いているお猿の目の前の窓サッシには、

2011191
早くもお猿の部屋の窓に積雪(?)を観測。めちゃ寒いよ

 ……と微妙に雪がへばりついているワケですね。こりゃ寒いわっていうことで、先ほど自室の蓄暖(蓄熱式暖房機)用のブレーカーをONにして、今冬の運転を開始しました。まずは蓄熱量は40%からっていうことで……。

 それはそうと、暫く離れていたNikonのD90の検証ネタを再開したいと思うよ!ちなみにNikonのデジイチでは最新モデルの当機の三星カメラでの夜の価格は、

 8万円ジャストーッ

 もうこれは買うっきゃないでしょ!基本的な画像処理系統はDXフォーマットのフラッグシップ機、D300とまったく同じですからね。マグネシウム合金ボディとか視野率100%とか連写とか……気にしなければD90は優れたカメラです。

 それで、最近のデジタル一眼レフと言えば、各社いろいろな機能を引っさげてきているわけですが、昨年の秋モデルくらいからは、イメージセンサークリーニング機能ライブビュー撮影は、トレンディで必須機能となっていますね。

 イメージセンサークリーニング機能は、屋外でも頻繁にレンズ交換を行ったりするお猿としては、D80時代から是非とも欲しいと思っていた機能だったので、大変に嬉しい。

 ところが、コンパクトデジカメのように背面液晶を見ながらフレーミングを行って撮影するライブビュー撮影は、正直なところあまり使っていない。

 デジタル一眼レフがデジタル一眼レフたる理由は「レフ」でありますので、内部ミラーを使って光学ファインダーにレンズからの像を映し出してナンボだと思うんですよね。何よりも、光学ファインダーを使った方がガッシリ構えられますしね。スナップなんか撮っている時はライブビューなんてやっていられませんし、風景写真でも視野率100%のアドバンテージをフルに生かして光学ファインダーを利用しているワケです。

 ただ、検証となると話は変わって、こんな時こそライブビューを試してみたい。

 ちなみに、Nikonで最初にライブビューを搭載したデジイチが、昨年の秋の陣で登場したD3iconD300だ。それで、ライブビュー撮影をする際にはライブビューモードに切り替える必要があるのだが、D300の場合は左肩のレリーズモードダイヤルで「Lv」を選択する。

2011192
レリーズモードダイヤルを回すのは結構大変だったりする

 ただし、この設定方法は、様々なカメラ雑誌で「やりにくい」と批評されており、改善が望まれていたようだ。まあ、ライブビューを多用しないお猿としては、あっさりとライブビューに切り替わらないように、これくらい面倒臭い方がありがたかったりする。

 まあ、世間一般的には、もうちょっとライブビューモードへの切り替えを簡単にして欲しいらしいので、D90はマルチセレクタ上に「Lv」ボタンが独立して設置された。

2011193
D90なら背面のLvボタンで一発でライブビューライフだ!

 ライブビュー多用派ではないお猿にしては、無用の長物で、もうちょっと他の機能を割り当てて欲しかったりする。

 それで、D300のライブビューは、

2011194
ライブビューの方式を選べるのがD300の特徴かもしれん

 ……というように「手持ち撮影」「三脚撮影」という2種類のライブビューモードが選択できる。AF方式の違いを言えば前者が「位相差AF方式」であり、後者が「コントラストAF方式」である。

 ただ、D90にはこの「三脚撮影」モードのみが搭載されているらしい。

 では、そのD90のライブビュー撮影の様子を動画で見てみたい。

 ……という感じだ。

 レリーズ時まで像が消失しないのが特徴ですね。通常はミラー下のAFモジュールを使って位相差AFでピント合わせをするところ、実際の撮像素子を使ったコントラストAFでピント合わせをするので、撮影時まで像が消失することがない。ただ、ご覧の通り時間がかかる。あと、D300は「AF-ON」ボタンを押してAF作動させるところ、D90はシャッターボタンでAF作動するのが特徴。個人的には、この撮影方法が手持ちであっても使いやすく感じた。

 次に、D90には搭載されておらずD300に搭載されている「手持ち撮影」モードを参考までにご覧頂きたい。

 こんな感じで背面液晶で構図を決められるのだが、AFを作動させると位相差AFを用いるので、像が消失してしまう。

 ここで像が消失するのは、位相差AFのセンサーとなるのは、コントラストAFのようにイメージセンサーではないからだ。通常の光学ファインダーを覗いて撮影する時のAFと同様に、ミラーの下にあるAFモジュールを用いてAFしているのが位相差AFなのだ。AFセンサーがミラーの下にあるので、像をセンサーに送ろうとしたらミラーを通常のように下げておく必要がある。それで、ピントが合ったらミラーアップして撮像素子に像を送って撮影となる。ちょっと、テンポよく撮影しようと思ったらガックリ来てしまう感じだ。SONYのように、ライブビュー用のイメージセンサーをペンタ部に設けて欲しいけど、これはこれで視野率100%ということと、厳密には撮影画像と異なってしまうことで誤差が出そうで勿体ない。

 ちなみに、お猿はライブビューを使うのは、ブツ撮りをする時くらい。ライブビューで背面に表示しておけば、わざわざ覗かなくても離れたところからでも商品の配置の微調整などもやりやすくなる。それを見ながら商品の位置を調整できるから嬉しいですね。

 まあ、ライブビューはまだまだ発展途上で、できることなら、PanasonicのLUMIX L10(DMC-L10K)や、SONYのα350などや、OLYMPUSのE-3などのような、背面液晶がアングルによって傾くような機種があるといいかなと思いました。もうちょっとAFの方法が改善されればライブビューをもっと使うのでしょう。まあ、これから普及していく技術だと思うので、たまには使ってみようかと思います。

 これさえ使いこなせれば、

 視野率100%でないD700を導入する言い訳に出来るぜっ!

 ということで、ライブビューでノートリを目指したいと思っております。

 ではでは。

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お猿ブログも“アレ”の勧誘を受けたよ!

 お猿@おはようございます。

 世の中では影響力のあるブロガーをアルファブロガー(αブロガー)と言うそうです。カッコいいよね、アルファブロガー……。んでもって当初、オメガブロガー(ωブロガー)として日常のたわいないことを書き連ねて始めたお猿のブログも、NECのパソコンのことやらデジイチのことなんかを書くようになり、なんやかんやと皆さまに踏みにじられ続けまして、遂に……、

 22万ビューを突破したっぽいよっ

 これはもう、におい付きのクサイブロガー(ξブロガー)を通り越して、言いにくいという理由だけで「イプシロンブロガー(εブロガー)を名乗っていいのではないかと思うのでした。これひとえに、「常連」さまにも踏みにじっていただいたり、「あらし」さまにも土足で踏みにじっていただいたお陰と感謝しておりますので、これからも是非、踏みにじっていただければ幸いです

 そんなワケで、今後もイプシロンブロガーのお猿をヨロシクね!!

 ……と毎度のことながら、太字にするほどでないことを太字で書いたりして、ワケの分からない書き出しでございますが、当ブログの真骨頂(?)は、「過剰なまでに無駄でマニアックな検証ネタ」でございます。検証ネタを書くからには、それなりの機材が必要になったりするのですが、年末に近づくと気候に加えてフトコロまでもが冷え切っておりまして、その影響か本日の富山なんかは、ガチでみぞれが降っていてビビッております。マジ寒いです

 早い話、フトコロが冷えてきますと、新たな検証ネタが書きにくくなるわけです。確かに、現在の機材でも十分に検証ネタは書けるわけですが、ディープな検証ネタをしようと思えば、素材集めに結構時間がかかったりしまして……。そうなると、新機種レビューなんてので誤魔化したりしたいワケです。いやぁ、手元にD700があればねぇ……。

 そんな今日、ブログ中を探し回っても発見しにくいからか、スパムすらやってこないお猿のブログ用メルアド宛に「勧誘メール」が来ていました。あまりに寂れ過ぎてロクにチェックもしていないのですが

 勧誘元はみんぽすという“デジタル家電やゲームの商品レビューを集めたソーシャルブックマークサービス”から。ちなみに、サイトの雰囲気はこんな感じ。

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 なるほど、「みんなのポスト」で「みんぽす」ね。家電やらデジモノに関するレビューやら関連ブログのブックマークが集められているサイトらしく、カテゴリの中に「デジタルカメラ」もあったりして結構面白そう。ここら辺は、似たところのある価格.comと競うところかもしれないけど、最安値チェックやら質疑応答などがメインの価格.comに比べて、ユーザーのレビューが書かれたブログなどが商品別にブックマークされているのが、みんぽすの特徴らしい。

 例えば、お猿の愛機であるD300のカテゴリをチェックしてみましょう。D300のページを開くと……、

2011182

 まずは、こんな簡単な商品情報があって、その下に、

2011183

 ……というレビュー一覧がブックマークされています。そして、それぞれにユーザーによる評価がなされているわけですね。はてなブックマークのようでありますが、各商品に特化した点に於いて使い勝手は良さそうです。これは「登録日順」「評価ポイント順」で並び替えが可能らしい。

 これは結構面白そうなので、当ブログにも関連のブログパーツを貼り付けさせてもらいましたが、この勧誘メールは、みんぽすの会員にならないかというメールではなかった。明らかにお猿のブログをチェックしたサイト側の人からの「モノフェローズとして参加して欲しい」というものだった。

 これは、このサイト側の人が様々なブログを探し回って、この方の言葉で言いますと「優秀なレビュー記事をお書きくだされるブロガー様」とか「記事が大変分かりやすく非常に優れた記事をお書きになるブロガー様」に来るオファーのメールらしい。

 まあ、メール本文は定型文っぽいですけど、何はともいつの間にやらチェックされて、半分ウトウトしながら書いているブログなのに評価をいただけたのは誠に恐縮でございます。

 ……で、ただのみんぽす会員ではなく、モノフェローズとして参加すると、何が起きるのかというと、みんぽすが提携している家電やデジモノのメーカーから希望する商品を無料で借りて最長1ヶ月ほどは試用してレビューが書けるというものらしい。この提携メーカーには、デジカメメーカーなら、Canon、Panasonic、SANYO、SONY、RICOHなどがある。これはスゴイ。PCメーカーなら東芝なんかもあったりするので、何でもかんでも借りられるというワケではないけど、面白そうだ。

 ただ、モノフェローズになるには結構厳しい条件があったりするらしく、条件に満たない場合はモノフェローズジュニアという制度があるらしい。そうなってしまうと、貸し出し順位は一気に落ちてしまうし、貸し出し製品もグッと少なくなるらしい。……が、まあ当ブログはモノフェローズ条件は満たしているので、承諾すれば恐らく通るでしょう。

 さて、承諾しようか、どうしようか……?

 待てよ?みんぽすって言えば誰かがやっていたなぁ……と少ない脳ミソをひっくり返して思い返してみますと、そうですアノ人がやっていました。

 当ブログに遊びに来てくださるflipperさんですね。

flipperさんは現段階で51万ビューというアルファブロガー様(?)なのですが、クチコミ&レビューという記事で今回のお猿のようなオファーがあったらしく、数日後にはBlogパーツ追加という記事にあるように承諾された模様です。それで予告編とか到着…α350という記事にあるように、実際にSONYのαを借りてレビューを書かれていたのでした(flipperさん、派手にブログを分析してスミマセン……)

 へぇ~、Nikonじゃないけど、これは面白そうじゃない!ということで……、

 お猿もモノフェローズの一員になろうと思うよ!

 ……ということで、当ブログでは今まで通りのNikon党の記事を濃厚に書いていこうと思いますが、たまには広い世界も旅してみたいと思いますので、色々とチャレンジして、無駄に濃厚でマニアックな過剰検証ネタを掲載していこうと思います。できれば、Nikonも提携して欲しいんですけどネ。

 まあ、メーカーから直で無償で実機を借りることができるということで、レビューを書いたところで報酬がもらえるわけじゃないし、実機は時期が来たら(ダジャレじゃないよ!)返却しなきゃならんので、レビューフェチじゃないとやってられないでしょうけど、お猿はレビューフェチっていうより、懸賞(けんしょう)マニアと間違え易い検証(けんしょう)マニアなので、あれこれやってみたいと思うよ!!まあ、タダで借りて返すので、好き放題思ったことを書けると言うので縛りはないっていうのがイイよね!報酬を貰ったら、気に入らない点を書けないし……。シビアな検証をしたいと思うデス。

 そんなワケで、22万ビュー突破を記念してモノフェローズ宣言します!!(flipperさん、いろいろと教えてくださいネ!!)

 みんな、みんぽすをそこはかとなく利用していこうぜっ!!

 ではでは。

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ColorEdge CG242Wの誘惑♪

 お猿@おはようございます。

 突然ですが、帰宅してみたところ、こんなメール便が届いておった。

2011171

 差出人は、北陸地方が誇るパソコンモニタのメーカー株式会社ナナオだ。ナナオと言っても分からないなら「EIZO」と言った方がピンと来るかもしれない。まあ、とにかく「裏日本」と言われる印象の北陸だが、この「ナナオ」もパソコン周辺機器メーカーの「IO DATA」も世界に誇る石川県の企業なのだ。微妙に富山県ではないのですが、有名になると親戚が増えるってヤツで、ここはくくっていただければ幸いです。

 そんなナナオから心温まるメール便なんですが、恐らくPIE2008とかPAGE2008などという展示会に行った時に、景品欲しさに片っ端からアンケートに答えて個人情報をばら撒いているお猿ですので、うっかりナナオのアンケートにも答えてしまったのでしょう。そこで入手した個人情報を元に送りつけてきてくれたようです。送料もかかって大変なことでしょうに、ありがとうございます。

 お猿は基本的に、こういったDMは読まずに捨てる主義でして、クレジットカード会社の請求書なんぞ開封するのもまっぴらという有り様でございます。しかし、この「EIZO」マークはグッと来ますよね?

 そんなワケで、開封するまでもなく何を訴えたいDMかは、露出度の高い梱包なので丸分かりなのですが、記事の都合上、開封してみたいと思います。さて、何が入っているのでしょう?

2011172

 わー、ColorEdge CG242W発売記念キャンペーンiconの案内だーっ

 ……というワケで、カラーマネジメントモニタとしては一番メジャーと言っても過言ではない、ColorEdgeシリーズの最新モデルColorEdge CG242Wiconを売りにきた模様ですね。

 実は、世間一般にEIZO製品と言えばパソコンモニタでも「FlexScan」シリーズが有名なのですが、ことクリエイターにとっては厳密に色をコントロールする必要があるのでカラーマネジメント対応のモニタが必要になってくるんですね。そうなってくるとEIZOなら、選択肢は「ColorEdge」になってくるわけです(ColorEdgeとElexScanの違いはこちらから)

 お猿は、DTPオペレーター出身かつ兼任のフォトグラファーでございまして、DTPオペレーターでも画像処理担当ということもあってモニタにはうるさいわけです。っていうか、モニタが命なんですね。そこで、今回はモニタ選びについてチョコチョコ述べたいと思います。

1、デジタルフォトのホントの色って何さ?

 ポジフィルムなら、そのポジを見たのが「ホントの色」。しかし、デジタルフォトにとっては、データだけでは何が何やらだからモニタが唯一のビュワー。そうなってくると、モニタに個体差があっては、1つの画像ファイルでもモニタの種類だけ色が変わって見えてしまうんですね。CRTとLCDで色は違うだろうし、メーカーによっても変わってしまう。同一メーカーだって、機種による違いやら経年劣化やらOSDをいじることで色が変わってしまう。

 これで、どんな弊害が起きてくるか?写真家が自分の写真集を作ることを考えてみたいと思う。

 写真家がデジカメで撮影したデータを、自分のモニタで見ながらRAW現像をしたりして、TIFFなりJPEGなりに変換したとします。言うまでもなく写真家が「この色」と思った色は、その写真家が作業をしたモニタで見た色なんですね。そして、このデータは大概RGBデータなんですね。

 これを次の工程で、写真集を作るデザイナーさんにデジタルフォトデータを渡して、ページレイアウトをしてもらうのですが、ここでデザイナーさんが見ている色は、デザイナーさんのモニタの色なんです。そのモニタで見ながらレイアウトなどをして写真集としてのデータが完成するわけです。この段階では、デジタルデータはRGBデータです。

 ここから、大量印刷する為に印刷所に渡して製版してから印刷するのですが、印刷のカラーモードはRGBではなく、CMYKが主流です。最近は広色域の印刷が可能になってCMYKOGのヘキサクロームなんてのがあったりしますが、普通はCMYKです。ってことは、CMYKデータに色分解しないといけないのですが、この時に製版担当が見ているのは、製版担当者のモニタの色なんですね。これを見ながらRGB to CMYK分解が行われ、最終的に印刷機にかけられて写真集が完成するわけです。

 まあ、実際はこんな単純なワークフローではないのですが、大雑把にはこんな感じですね。モニタの数は、「写真家→デザイナー→印刷所」ということで、3台のモニタで同一のデータを見ることになるんですね。

 では、それらは全部同じ機種?

 そんなことはありませんよね。厳密に言っていくと、デザイナーさんがプリンタから出力するカンプとか、印刷所から出てくる最終印刷物の色に至ってはCMYKのものなので、モニタだけでなく様々なデバイスで色が異なってくるわけです。ますます、ホントの色ってのが分からなくなりますね。

2、ホントの色を統一しませう

 こういう複数のデバイスを駆使して作品は作っていくものなので、各デバイス間の色を合わせていかねばならないんですね。先ほどの例で言えば、3台のモニタと1台のプリンタ、そして、1機の印刷機の色を合わせるとなると、5台の色を見比べながらチューニングする必要があるんですが、そんなことやっていたら台数が増えていくにつれ大変です。

 じゃあ、どうするか?「世界共通の目」を定義することです。

 その世界共通の目を定義してしまえば、その世界共通の目との誤差だけを意識すれば良い事になりますよね。その誤差を記録したのが、ICCプロファイルってヤツです。

 これは国連会議を思い出せば分かると思います。

 国連には、世界各国のオエライさんがやってくるのですが、世界各国には様々な言語があります。麻生首相が日本語でスピーチすれば、「日本語→中国語」「日本語→フランス語」「日本語→スワヒリ語」……というような通訳が必要になってきて、次にオバマ大統領がスピーチすれば「英語→中国語」「英語→フランス語」「英語→スワヒリ語」……とまたまた通訳が必要になってきます。

 しかし、そんなことしていませんよね?世界共通語の「英語」があるんです。それさえあれば、英語と各国語の通訳だけあれば足りることになります。この英語との通訳がICCプロファイルに当たるわけです。

 EPSONのプリンタがあれば、世界基準の色からどれだけズレているかをICCプロファイルに記して認識させれば世界基準の色にもっていけますし、EIZOのモニタがあれば、それ専用のICCプロファイルがあれば世界基準の色に合わせられます。このICCプロファイルは大抵は各デバイスに付属していますから、カラーマネジメントをしっかりすれば、写真家から印刷所まで統一された色で管理ができることになります。

3、何でまたColorEdgeなのさ?

 ……ということで、撮影段階から「この写真は、○○というカラースペースで見てくれ」という定義をしっかりしておかないと、人によってsRGBで見たりAdobeRGBで見たりして、「ホントの色は何なんだ?」ということになってしまいます。

 例えば、(R,G,B)=(10,200,150)なんていうRGB値があったとしても、sRGBとAdobeRGBでは、表現できる色域が全く異なるので、間違ったカラースペースで見てしまうと色が転んでしまうんですね。……で、実際はsRGBよりもAdobeRGBは色域が広く、sRGBで表現できない色がAdobeRGBで表現できたりするのです。

 つまり、sRGBで撮影した写真を間違ってAdobeRGBで開いてしまうと、やたらと彩度の高い写真に見えてしまいますし、AdobeRGBで撮った写真をsRGBで開いてしまうと、イマイチ鮮やかさに欠ける写真に見えてしまったりするのです。だからこそ、デジタルデータを扱う時は、必ずICCプロファイルを埋め込んでいただきたいのですが、某大手写真素材会社から貰ったデータはICCプロファイルが無いものが多く、これでは素材屋は失格!と文句を言ったことがあります。

 ……で、お猿の場合は最終ターゲットである印刷ではCMYKという別カラーモードなんですが、これは原則としてRGBより色域が狭いです。しかし、sRGBと比較すれば微妙にCMYKが広い部分があったりします。よく知られているのが浅葱色とかエメラルドグリーンってヤツですね。あそこの色になってくるとsRGBでは表現できず、CMYKでは表現できるんです。ところが、この色域はAdobeRGBでは包含しているので、大は小を兼ねるでAdobeRGB対応モニタで作業をすれば、CMYKの色域をフル活用した印刷物を製作段階からシミュレートしながら製作できるっていう寸法なんですね。

 そういうこともあって、撮影モードはAdobeRGBでやっているので、AdobeRGB対応モニタが必須なんです。sRGB対応モニタではAdobeRGBどころかCMYKすら完全シミュレートできないことになってしまいますしね。そうなってくるとColorEdgeが欲しい。

 確かにFlexScanでもAdobeRGBを何%かカバーしている広色域モニタも出ていますが、階調が命の写真に於いて、ハードウェアキャリブレーション可能なColorEdgeとソフトウェアキャリブレーションのFlexScanとでは、天地雲泥の差が出てしまうのです。

 そんでもって、今回登場のColorEdge CG242Wiconは、AdobeRGBカバー率97%発売は来年の1月13日ですが、サイズが24.1型で同じColorEdge CG241Wiconでも、AdobeRGBカバー率が96%。チョイ違うものの、現段階での価格は同等なので、チョットでも広い方がいいかななどと贅沢を言ってみる。まあ、CG241Wでもいいんですけど……。

 ただ、一気に価格が安くなるColorEdge CG222Wiconは、サイズが22.0型で、AdobeRGBカバー率が92%になってしまう。DTP作業用としても使うのでA4見開きが余裕で置けて、更にAdobeのパレット類を広げておけるワークスペースも確保したいので、できればCG241WかCG242Wが欲しいところ。sRGBに比べれば92%だって十分だけど、どうせなら96%とか97%が欲しいと思うのだが、かなり贅沢なことを言っているなぁ……。

 まあ、なんせAdobeRGBで撮影しているからには、かなり広い範囲でカバーしてくれるColorEdgeが欲しいんだよね……。

 カラマネ談義ここまで……。

 ……で、すんごくカラマネのウンチクが長くなったのですが、今回届いたDMは、Nikonの3万円キャッシュバック同様に物欲を掻き立てるキャンペーンが同梱されていたのだ!!

2011173

 Nikonのもれなく3万円キャッシュバックキャンペーンが今月一杯なのに対し、コイツは11/13~来年1/12という執行猶予付き!早い話、新製品のCG242Wが発売されるまでが期限ってことですな。でも、「CG242Wを予約しろ」という意味かと思ったら、EIZOの直販サイト「EIZOダイレクト」EIZOガレリアで、ColorEdgeを購入した人に限られるとのことで、選択の余地は広い。

 まず、もれなく全員に「EIZO Desktop Color Handbook 08/09」という、ColorEdgeの副読本が貰えるそうな。モニタのみならず、総合的なカラマネに関する冊子ということで、ColorEdgeを使いこなすにはありがたいプレゼントかもしれない。

 次に20名に日立デスクスタンド FS2218E-Hという卓上電気スタンドが貰えるらしい。これは、特にプリントアウト後に色確認をする際に、高演色性蛍光管AAAにて色評価できるってヤツ。オレンジ系の蛍光灯がついているのがお猿の部屋なだけに、プリントアウトしても首をかしげている始末なので、結構欲しかったりする。

 そして、3名にCASIO EXILIM EX-FH20が貰えるらしい。これは40枚/秒の超高速連写のデジカメでしたね。デジイチじゃなくって、こういうカメラが商品ってのがよく分かりませんが、まあ面白い世界が撮れるのでしょう。

 最後に、1名にEPSON PX-5600が貰えるとのこと。これはお猿の持っているPX-5500の後継機ですな。AdobeRGBカバーのプロユースの顔料プリンタなので、AdobeRGBをほぼカバーのColorEdgeと併用すれば、入力から出力までAdobeRGBワークフローが完成ですね。

 まあ、お猿的に欲しいのは日立デスクスタンドですかね……。超地味ですが、色評価の光源って、なんだかんだやってると欲しいんですよね。部屋の蛍光灯を変えちゃえばいいだけの話かもしれませんが……。

 あと、カタログの他に入っていたのが、

2011174

 「チョー簡単!ColorNavigatorの使い方。」というビミョーなタイトルとビミョーな表紙の冊子。中は……、

2011175

 ……という感じで、小学生を相手にしたかのようなColorEdgeを使ったモニタキャリブレーションの実演を図解してある。ここまで砕かなくても……と思うのだが、購入前から使い方を教えてしまってColorEdgeを売ってしまおうという魂胆ですな。うん、欲しい!

 まあ、何よりも今回のDMで「うまいな!」って思ったのが、キャンペーンのパンフのカラーですね。カメレオンの写真も使っているのですが、このエメラルドグリーンは、ズバリsRGBには出せずにAdobeRGBで出せる色です。「今までのモニタじゃ、この色は見れないよ」ってのを見せ付けてくれたって感じです。

 それにしても、PIE2008にてColorEdgeの実物を触ったりしてきましたが、気持ち悪いほどAdobeRGBを再現していて欲しくなりました。ハードウェアキャリブレーションが取れてしまえば、本当にデジタルフォトライフは明るくなるんだけどな。

 ちなみに、お猿の職場で使っているのは、カラマネモニタですがLaCieのCRTモニタです。既に売っていませんが、専用のキャリブレーターでキャリブが取れていいものですが、かなりデカイ上に、CRTならではの不安定さもあったりして最近は少々キツイです。何よりもAdobeRGB非対応ですからね。

 そして、自宅に戻りますと……、

2011176

 以前にも紹介したように、風呂敷に包まれたEPSONのプロユース顔料プリンタであるPX-5500。AdobeRGB対応のA3ノビプリンタなので、出力もAdobeRGBは対応している。入力のデジカメもAdobeRGB記録にしているので、入力と出力はOKだ。

 ただ、途中の作業環境が……、

2011177

 EIZOにはEIZOですが、FlexScanなんですよね。しかも19インチです。狭い上に色も合わない。とんでもない粗悪環境ですが、頑張ってやっています。ここにColorEdgeがほしいですね。

 あと、マシンがWindowsなんですよね。本当はMacintoshのColorSyncがカラマネには一番向いているんですが。そうなってくると、MacBook Proなんてのがあればいいけど個人ユースではキツイなぁ~。Photoshopだって揃えないといけないしね。ああ、デジフォトは金がかかるぜ!

 そんなワケで、D700やらレンズが欲しいと言っているお猿ですが、カラマネモニタにまで物欲が飛び火している今日この頃です。

 何とかブレーキをかけていますが、リミッターが外れないように皆さん、見守ってくださいね!

 ではでは。

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伏木富山港・海王丸財団からアレが届いたよ!

 お猿@おはようございます。

 我らがNikonから初のFXフォーマット機D3iconが登場になった時、「DXフォーマットは1.5倍の焦点距離になるのがいいんだ!オレはDXフォーマットと心中する!と強がっていたお猿でありますが、意志薄弱なので最近はグラつき傾向にあります。

 廉価版FXフォーマット機D700が登場して、当ブログでも度々お値段ウォッチングしているように、ガンガン値下がりしている上に、本屋でも雑誌やらD700攻略ムックなんぞ見るにつけ、

 「ああ、FXフォーマットって、エエなぁ……

 ……と、エロおやじのように鼻の下を伸ばしている有り様です。きっと本屋で立ち読みしてニヤけているお猿は、オトナの雑誌を熟読する方と何ら変わらないオーラを放っていることでしょう。更に、極め付けに当ブログに遊びに来てくださる方からもコメントやらメールで背中を押されまくるし、11月いっぱいでNikonの3万円キャッシュバックキャンペーンもあったりして、

 この11月を無事に乗り切れるかが心配です

 ズバリ、この11月が山場でしょう。そんなお猿が過去に皆さんに問うたアンケートに「お猿は年内にD700をゲットすると思うか?」というのがありましたが、現段階でこんな感じです。

 ……ということで、約半数の方が「お猿はD700に移行する」と思われ、5分の1の方が「D700を飛び越えてD3に移行する」と思われているようですね。でも、14%の方が「お猿は敬虔なDX派だから移行しない」と仰ってくださっているので、当初のマニフェストでお誓いしたように、年内はFXに移行しないように、今までグラつきまくった分、信頼回復に努めたいと思います。

 ……ん?「年内は」???

 そりゃあ、いずれはFXも持ちたいさ。でも、その前にレンズで欲しいのがあるんですよね。やっぱり明るい望遠レンズってのは必須ということがありまして、現段階では描写がバツグンに良いAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)を愛用しているのですが、FXよりも先にAF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)が欲しかったりするので、ビンボーフォトグラファーなりに備蓄しています。こうしているウチに70-200mm F2.8が高画質&ナノクリ化しそうな気もしますが……。

 ああ、あれもこれもと物欲に限りがない

 まあ、そんなワケで色々と節約したいんですが、車がないと何もできない富山に於いてガソリン価格は最大関心事だったりするわけです。……で、D700並に値下がりしているガソリン価格で嬉しい限りですが、本日、遂に給油ランプが点灯したので宇佐美のガソリンスタンドに飛び込みました。携帯メール会員になっている為、今月いっぱいは5円引き!レシートはこんなんでした。

2011161
リッター110円なんて久しぶり♪これで撮影に行き易くなる!

 1リッター110円久々に満タンにして3千円台を体験しました。1リッター180円なんていうバブリーな頃は1回で5千円台でしたからね。これは大きい!遠方にだって撮影に行き易くなりました。だって、車が撮影基地になっていますもん。

 主婦に負けないように、ポイントカードを作りまくって地道に安い方法を探っていきたいと思います。ただ、1円安いガソリンスタンドを求めてガソリン使って給油しに行く愚行だけは避けねばとサル知恵ながら自戒したいと思います。

 ……で、本題ですが、先日、こんな郵便物が届きました。

2011162
やたら大きな封筒が2つ届いていました。D300もデカイぜ!

 一番左にD300がありますが、別にD300が届いたのではありません。封筒との大きさ比較のために置きました。やたら大きい封筒が2つ届いたのですが、差出人はこちら。

2011163
普通に富山県民していたら、ここからの郵便物は受け取らないでしょう

 財団法人 伏木富山港・海王丸財団とのこと。どうやら、以前の記事で書いた「海王丸パーク写真コンテスト」関連の物品らしい。それが2つも届いちゃったわけです。

 では、1つ目を開封してみましょう。

2011164
嫁に出した出来の悪い娘が帰ってきた気分です

 あらやだ、応募した作品が返却されてきたようです。財団から一筆啓上されていますが、文面は……、

2011165
やっぱり明朝体の文章は事務的だぜっ!!

 「審査が終了しましたので、ご応募いただいた作品をお返しいたします」とのことですが、入選作品の「柳の下」「輝く貴婦人」の姿が見えないようであります。落選作品がドッサリと送り返されてきたようですね。これは一体どうしましょうかね?

 裏にはオリジナル応募票が貼り付けられていますが、

2011166
応募票がへばりついていますが、欲しい方おられます?

 希望者に売りつけましょうかね?まあ、なんせかさばっています(笑)。

 そして、もう1つの封筒は、何やら立体的なものが入っておりますね。

2011167
楽しみにしていた「海王丸オリジナルグッズ」が入っていた!

 ふ~む、こっちは入賞の賞品の「海王丸オリジナルグッズ」ですね。海王丸のオリジナルグッズですよっ!2作品が入賞ということで、2種類入っておりました。これは、期待していましたが、さて、どんなもんでしょうか?

 まずは、ひと際大きいのをチェック!

2011168
これまたビミョーなデザインのTシャツです

 これは、Tシャツですね。ってことは、海王丸オリジナルTシャツです!!これは欲しいですね。ボロボロになるまで着まくって、海王丸の撮影の時には確実に来て、その場の空気に溶け込みたいと思います。

 ……で、気になるのが、微妙なデザインですが、説明書きがございました。

2011169
ご丁寧にイラストの説明。何も知らない人がTシャツを見たらどう思うだろう?

 左上から「海を守る海の神様」……う~ん、触手の生えた単細胞生物ってトコでしょうか?その右が「海王丸財団スタッフ」……Kに目がついていますね。び、びみょー。その右が「花火」……うん、花火ですね。下の段の左に移って「来場者」……かろうじて人の形をとどめていますね。そして、一番右が「来る人の心を暖かくするホットマン」……こんなキャラがいるとは知りませんでした。海王丸パークに行ってもお目にかかったことがありませんが、どちらにいらっしゃるのでしょう?最後に一番下の段の左に行きまして「太陽」……どっちかというと目のあるミルククラウンってトコでしょうか?その右が「野鳥」……うん、鳥ですね。そして「星」……流れ星化していますが大丈夫でしょうか?

 ……とまあ、グッと来るキャラが目白押しなのですが、この紙を見て更にグッと来たのがコレ。

20111610
できればサイズを聞いて欲しかったけど、タダだからね

 右下に張ってあった「M」シール。

 これは、ドMですね。

 いや、違うと思います。ドMの人が着るというよりもサイズがMの人でしょうね。でも、お猿のスペックは身長178cmでございますので、少々小さめのようです。この微妙なTシャツ、誰かにプレゼントしましょうかね?

 そんなワケで、ご希望の方は当ブログにメールしていただければ、抽選で1名様にプレゼントするかしないか決めておきたいと思います。

 そして、2つ目の海王丸オリジナルグッズは……、

20111611
これはちょっとレア感&高級感のある木製品ですね

 海王丸コースターですね。ってことは海王丸オリジナル海王丸コースターです!いや、まあ、「海王丸オリジナル」って付けなくてもネーミングが海王丸オリジナルを語っていますね。これは気付きませんでした。すみません。

 これは厚さ1cm以上もあろうかという木の輪切りですね。これはちょっと嬉しいかもしれません。裏を見てみると……、

20111612
この木が、海王丸の推進力になっていたんですねぇ

 「この製品は海王丸のヤードを使用して製作しました」

 ……とのこと。

 どうやら、現在の海王丸のヤード(マストですな)は、鋼製だそうで、木製だった頃のヤードを輪切りにして作ったものっぽいです。つまりは、

 いつも一緒に海王丸

 ……ってことですね。これは海王丸萌えな富山県民なら誰もが欲しいものかと思います。これは嬉しいですね。

 しかも、「NO:681」ってシリアル番号らしきものが付いていますが、この「NO」が「Yes or No」の「NO」でないことを期待したいと思います。

 まあ、そんなワケでお猿の海王丸パーク写真コンテストは完結したのでした。また、来年も挑戦したいと思いますよ!!

 ではでは。

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雨晴海岸で富山湾の気嵐を撮る!

 お猿@おはようございます。

 すっかりご無沙汰して、ブログ更新に1週間以上経ってしまいました。まあ、11月に入って何かと忙しかったわけです。特に富山県は浄土真宗が盛んということもあって、この時期は報恩講でテンヤワンヤしているわけですね。法要料理を扱っている弁当屋なんかは「お斎(おとき)」で大人数分用意したりして稼ぎ時ですしね。真宗の坊さんなんかも、結構忙しそうで、あっちこっちのご家庭で見かけるわけです。

 ……でお猿はと言うと、何かと撮影でお世話になっている親鸞会さんが、先週の土日にかけて結成50周年の記念行事を報恩講と兼ねて勤修されまして、その行事の撮影で密着していたわけです。親鸞会館とか同朋の里などの関連施設も大変広うございまして、行事当日のみならず、その前後も数日にかけて依頼された撮影をこなしていたわけです。

 その中で撮ってお気に入りの1枚がコレ!

2011151
ここらでは一番見晴らしの良い法輪閣の屋上にて撮りました。立山萌え~♪

 ちょっと手前の柵がジャマなんですが、富山にしては珍しく、快晴の立山連峰と親鸞会館ですね。この秋は立山の紅葉を撮りに行こうと思っていましたが、なんやかんやと機会を逃しまして、気がつけばすっかり冠雪してしまいました。今年は台風もなく、数十年ぶりの素晴らしい紅葉だったよと知人からも聞いていただけに悔やまれます。来年も台風が来なければ、何とかして紅葉の撮影に行こう!!

 それはそうと、今回の撮影は、お猿だけでは人手が足りず、富山県内のフォトグラファーが数名やってきていまして撮影されていました。あっちこっちで「撮影係」の腕章をつけた同業者をお見受けしたのですが、D200にVR 70-200mm F2.8を装着したものを駆使している人やら、某C社のEOS 1Ds MarkIIを2台ぶら下げている人も発見。いやぁ、羨ましい。でも、お猿はお猿で負けじと頑張りましたよ!同業者がいると余計に萌える、いや、燃えるのがお猿です!!高価な機材にだって負けないもん!!

 ……とは言いつつ、今回気になったのが35mmフルサイズのEOS 1Ds MarkII。フルサイズ、フルサイズ……。そういや、憧れのD700の価格が気になるな。

 毎度恒例の夜のデジカメショップ、三星カメラでは、先日、こんなんでした!

2011152
一瞬、目を疑った三星カメラの価格。思わず記念のスクリーンショット♪

 遂に22万円!これで、今月いっぱいなら3万円のキャッシュバックで、19万円!?

 19万円台キター

 いや、お猿がD300をゲットした時の相場よりも安いじゃん!前回の記事でコメントを下さった“悪魔の読者”が、ガンガンと背中を後押ししてくださっいまして、正直マウスを持つ手が震えましたね。でも、財力というリミッターが強力にかかっているので、ついうっかりポチはしませんでした。

 それにしても、アンタら背中押しすぎやでっっ!うっかり、ローン地獄に突入するところやった!!

 ……アブナイ、アブナイ

 まあ、この撮影以外にも、おめでたい結婚式の撮影依頼も3組くらいから受けておりまして、そんなのもこなしていましたが、やっぱり……、

 FXフォーマット機欲しいかもボソッ……)

 ……という物欲がフツフツと湧き上がってくるのであります。あぁ、PCを封印しようかしら?

 まあ、前口上がブログの一記事並に無駄に長くなりましたが、今回の本題に入って行きたいと思います。

 富山県と言えば、立山連峰なんですが、高岡市の雨晴海岸からの景色がやたらと美しいのです。海越しに3000メートル級の山を眺められるのは世界でもこことあと1箇所か2箇所らしいので、いつでも写真家がごった返しています。特に立山が冠雪すると快晴の時は最高ですね。そうなってくると、曇天の多い富山県は、なかなかシャッターチャンスに恵まれないわけですが、富山県民&自宅から雨晴海岸まで20分もあれば行けるという条件もあって痛くも痒くも……。

 それで、このロケーションで人気があるのが、快晴で寒い日の早朝の撮影だったりするわけです。

 快晴だと、夜中の放射冷却の影響で曇天とか雨よりも寒くなるんですね。海上の温度はグッと下がっても、海水の温度はそんなに変化しないので温かいんです。そうなると、海水温と空気中の温度差が出来て、海面に湯気のようなものが発生します。これが「気嵐(けあらし)という現象です。

 その気嵐の立った富山湾と立山からの日の出を撮るのが人気なのですが、何度も言いますが富山県は天気が悪い。なかなか空気中の温度が下がりません。過去にも雨晴海岸の記事を書きましたよね?あれは2月末でしたが、その時は寒かったのですが、海水温も下がって気嵐は発生しませんでした。この冬こそはと気合を入れて11月を迎えることになりました。今週は快晴の日が続いたので、朝は霜がおりるくらいに冷え込みました。

 これはチャ~ンス!!

 前日は、目覚ましを4:30にセットして就寝しました。どういうわけか撮影となると夜行性のお猿も早起きができるわけで、スッキリ目覚めて、まだ星が出ている5時過ぎにブィ~ンと出発しましたよ!道も空いているので20分ほどで到着!

 ……で現地に到着してみると既に明るくなってきていて、6:27に日の出というのに1時間前から撮影スポットの突堤はこんな感じ。

2011153
ガッツリとカメラマンのおっさん軍団が陣取っています

 オジサンばっかですが、やっぱりこういう現場に来ると気になるのが皆さまの使用カメラでして、みんないいカメラ持っているなぁ~と思うのでした。D300仲間も多くて良かったですね。反面、D700がまだいないようだったので、ちょっと安心しています。

 こうやって見てみると、雑然としてイマイチな風景ですが、これを逆方向から見てみるとこんな感じ。

2011154
さっきと同じ軍団を撮っているとは思えないシルエット♪

 う~ん、シルエットで見ると、何ともロマンチックですね。この一番右のお留守の三脚が私のモノです。日の出前の立山連峰のシルエットと稜線から空へかけてのグラデーションが何とも言えずにキレイですね。

 この時点で稜線の上をスポットで測光して撮ると、思いのほかシャッタースピードは落ちまして、こんな写真が撮れます。

2011155
荒々しい日本海もシャッタースピードを落とせば穏やかな海に大変身!

 ここは富山湾と言いつつも実質は冬の荒波が特徴的な日本海!しかし、このシャッタースピードで撮ると波がブレて綿のようになりますね。これはこれで幻想的。本当はND8フィルタくらい使って、もっとワタワタにしてみたかったなぁ~。

 ……で、日の出を待たずとも既に気嵐は発生していました。雨晴海岸からの撮影ではアクセントとなる岩がいくつかあるんですが、男岩、義経岩、虹が島、そして、定番なのが次の写真で写っている女岩

2011156
日の出前にも幻想的な気嵐を撮れます。立山連峰の稜線もクッキリしていてイイですね

 もう、気嵐も絶好調ですね!波もそこそこに立っていてイイ感じです。これは、コストパフォーマンスが良く、描写も実に優秀な望遠ズームAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)を使っています。他のカメラマンは各社の70-200mm F2.8レンズを使っていましたが、コレで十分だと思いますがねぇ。テレ端まで行っていませんので、まだまだ寄れます。ただ、寄り過ぎると立山の稜線がフレームアウトするので、余裕を持って撮れますね。

 ちなみに、この手の撮影ではWBを4種類変えて撮っています。

2011157
JPEG撮りのお猿は露出は勿論、WBも4つ試して撮ってみます

 左上が晴天、右上が蛍光灯、左下が曇天、右下が日陰です。晴天は一番ナチュラルに撮れるので忠実な描写ができるので確実に使います。ただ、普通過ぎるので他の味付けをするためにやるのが他の3つ。曇天や日陰は赤みを強調して撮れるので、燃えるようなインパクトのある写真が撮れますが、朝日っぽくないんですよね。そして、一番オモシロイのが非現実的な強烈な写真が撮れる蛍光灯。パープルに色カブリが起きるのですが、幻想的で面白い。コレは欠かせません!

 さて、稜線から強烈な光が出てきましたよ!

2011158
稜線から放射状に光が出てきました。間もなく日の出ですっっ!

 おっ、今日の日の出はあそこか……。この頃になると、写真仲間と談笑していたカメラマン達もファインダーを覗いてレリーズケーブルを持ってシャッターを切り始めます。緊張感漂う一瞬です。そして、次の一瞬、稜線に待望の光の点が現れました。

2011159
稜線から太陽が顔を出すと、露出関連の設定が一気に変わります。それにしても気嵐スゲー

 この一瞬で露出が一気に変わります。ボンヤリしていた気嵐も輝きだし、これぞ幻想的な光景です。突堤で撮る人が多い中、義経岩の傍の岩場で撮っている人も多く、それらの人のシルエットも結構イイ味を出しています。

 最初は光の点だった太陽も秒単位でどんどんと大きくなっていき、30秒も経てば大きな光の塊になってしまいます。あくまで日の出の瞬間を撮りたい場合は、チャンスは一瞬だと思うべきですね。その辺の動画をコンデジの動画モードで撮ってみました。

 う~ん、コンデジの貧弱なCCDで撮影しているので、スミアがガンガンに出まくっていますね。あと、音声でカシャカシャとお猿のシャッター音が入っているのも目をつぶっていただければ幸いです。雨晴海岸の日の出の雰囲気が伝わればと思いまして撮ってみました。

 次は、太陽からこちらに延びている光の筋を強調するために縦位置で撮ってみましょう。この辺の水平は、先日購入のアクションレベルを駆使しているので、LEDのお陰で暗くてもよく見えます。

20111510
縦位置で撮ってもいいですね。光の筋が良い感じです

 縦位置でやった分、じゃっかん広角側にシフトしたのですが、それでも気嵐はシッカリと写っています。この辺は、F8でシャッタースピードは1/4000~1/5000で撮っています。最初にスポットで測ってから、マニュアル露出に持っていけば、こういう場合は撮り易いですね。

 さて、次はお猿の最も気に入った1枚です。

20111511
WBを蛍光灯にすることで撮れたお気に入りの写真。色合いが何とも気嵐のイメージなんだよね

 この頃から、立山連峰の前に少々ガスがかかってしまっているのですが、やわらかい感じに仕上がりました。何よりもWBを蛍光灯で撮っているために、面白い色合いで撮れたと思います。海面はマゼンタ寄りの青、気嵐は黄色、そして、上はピンクっぽく仕上がっています。右のカメラマンのシルエットも実に味があります。やっぱり蛍光灯はイイですね。

 さて、5分ほども経つと太陽もかなり稜線から離れてきてしまうので、視点を変えて撮ってみましょう。

20111512
日本海らしく波も入れて撮ってみました。太陽は右にズラしてね

 これは、手前の波も重視して撮っています。中心から右へずらした光の筋を横切る寸前ながらも大きめの波です。個人的には波のコントラストも好きですね。

 これを更にワイド端に引いてみると、手前の砂浜も入ります。

20111513
手前に砂浜を入れると、また違った印象です

 波に映った太陽も良いですが、手前の砂浜の輝きも良い感じです。ここまで引いても女岩付近の気嵐の存在感があります。

 かなり太陽が上がってしまったので、帰ろうと思って義経岩まで歩いて行った時に「おっ!」と思ったのが、岩場から見た女岩。

20111514
立山も太陽も入れずに撮っても絵になるのが雨晴海岸だよなー♪

 この辺は、波も穏やかで鏡のよう。太陽の方向とは90度違うので日の出とは無縁ながらも、気嵐はシッカリ写っている。そして、青い世界なんですね。このダークな岩場が何とも言えずにWB蛍光灯だったんですが、お猿のイメージ通りに撮れました。

 まあ、そんな感じで撮影は終えましたが、人生初の富山湾の気嵐でした。感動的ですね。冬はまだこれからなので、寒い快晴の日は海水温が下がらないうちに気嵐狙いで頑張ってみたいと思います。

 ではでは。

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お前は、どうしても視野率100%なのか?

 お猿@おはようございます。

 ここんとこ、Nikonの3万円キャッシュバックキャンペーンも手伝って“手が届きそうなFX機”というエリアに侵入してきたNikonのD700ですが、アンダー20万円も目前ということもあって、マウスに辛うじてかかっていたリミッターも緩みつつあって、極めて危険な状態であります。誰かに背中を押されれば、うっかりポチッとしてしまいそうで気が抜けない日々です。

 でも……、

 財布のヒモが緩んでも何もないので、最後の砦は死守できそうだよっ!

 ……という悲しい現状です。どうせなら、そのリミッターも外れたらありがたいのですが、物理的に実に堅牢ですねwww。

 かつては 「俺は、DXフォーマットと心中するんだ!」と言っていたようではありますが、薄志弱行とはこのことか、と言わんばかりに心がグラングランにグラついています。グラついてはいるんですが、D700と言えば、FXフォーマットのフラッグシップ機であるD3iconの廉価版でして、お猿を含めて“あるコト”が気になって踏み切れないというのがあります。さて、それは何でしょう?

 それは、ファインダーの視野率ですね。

 早い話、実際に撮れる写真のうち何%が光学ファインダーで見えているかっていうハナシです。この観点から両者を比べてみますと、

  • D3icon …… 100%
  • D700 …… 95%

 ……という違いがあります。

 つまり、D700は光学ファインダーで覗いた範囲よりもチョット広めに写ってしまうんですね。「写真は引き算」とは、よく言われるんですが、ファインダーを覗きながら不要なものを“引き算”していっても、撮ってみたら隅っこに何やら写っているという事態が引き起こるわけです。

 この視野率100%というのは、フラッグシップの証と言われるくらいのものであります。視野率95%が実際は94.9%とか95.1%というのは許されても、視野率100%が実際は99.9%とか100.1%というのは許されないという程の精度が要求されるのが視野率100%でして、これを実現するのは、かなり大変なんだそうです。それが、フラッグシップのD3か、廉価版のD700かという差に出ているらしいんですね。

 では、この5%の差というのは如何なもんかと思ったので検証したいのですが、D3は勿論、D700も持ち合わせていないので、ここは、DXフォーマットのフラッグシップであるお猿愛用のD300に登場してもらいましょうかね。

 今や13万円台ということで、D700より格段に安いながらもDXフォーマットのフラッグシップとして視野率100%を実現しているのがD300です。そして、撮像素子から画像処理系統までD300と同等であるのが、お猿の職場に新規参入したD90です。D300の機能をD80のボディに詰め込んだのがD90と言われることもあるんですが、そこに視野率の差が出てくるわけです。

 では、D300とD90の視野率はどうでしょうか?

  • D300 …… 100%
  • D90 …… 96%

 ……という違いがあります。

 D700に比べると僅か1%だけD90の視野率は広いわけですが、まあ、この状態で2機種で比較してみましょう。

 まずは、視野率100%のD300で撮った写真です。

●視野率100%(Nikon D300にて撮影)
2011041

 ……で実際に光学ファインダーから覗いた状態もこのままです。では、視野率96%のD90で撮ってみましょう。光学ファインダーから覗いて、上のD300で撮った写真のフレーミングになるように調節して撮影しました。

●視野率96%(Nikon D90にて撮影)
2011042

 ……と実際に撮った写真は、こんな感じです。

 上下左右に若干の余裕があって写っているようですね。これを風景写真なんかでガッツリとフレーミングを決めて撮っている写真家になってくると、ギリギリにファインダーから外したものがチョロリと写っている事になってしまいガッカリするワケですね。まあ、後からトリミングすればいいんですが、それはプライドが許さないのでしょう。

 仕上がりを見れば、余計なものが写ったらトリミングすればいいだけなので「大は小を兼ねる」ということになるのですが、光学ファインダーでの話ならば、視野率96%は「小」でございまして、本当なら写る範囲が見えないのですね。

 そこで、「大は小を兼ねる」の「大」の付け所を、光学ファインダーにしてしまえば、視野率102%とか105%の方が嬉しかったりするかもしれないのだ。そうすれば、光学ファインダーの観点では「大は小を兼ねる」ことになり、撮影者もファインダー内で余計なものを認識できるのではないか?102%とか105%にしてしまって、フォーカシングスクリーン上にビデオのセーフティーエリアのような100%エリアを書いてしまえば比較的簡単にできるのではないだろうか?

 ……と勝手なことを言いましたが、視野率100%以上になると、写っているはずのものが写っていないことになり修復不可能になるが、視野率100%以下になれば、写らなくてもいいものが写っている事になるけどトリミングでカバーできるので最悪の事態は免れることになるんですね。

 更に、最近のデジイチではライブビューモードがあり、撮像素子に写った像が背面液晶モニターに映し出されるので、正真正銘の視野率100%を実現できる。これは光学ファインダーで96%の機種でもだ。どうしても、100%の視野率が必要ならばライブビューで撮るということも出来るのだ。

 そんなワケで、

 視野率95%のD700でもいいんじゃない?

 とますますグラつくお猿でありました……とさ。

 ではでは。

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デジタル一眼レフで動画撮影だと!?

 お猿@おはようございます。

 前々回の記事でVelbonのデジタル水準器アクションレベルのレビューをもう1回くらいやりますよと申し上げました。ところが、前回の記事でお分かりの通り、お猿の職場が公用カメラとして、今をときめくNikonのD90を購入した模様ですので、方向転換をしまして、ここはガッツリと公私の区別をつけてレビューをしたいと思うよ!

 ……で、最近のデジタル一眼レフなんてのは、大変多機能でございますので、まず何からレビューしようかと悩むところなんですが、古い人間のお猿としては「最近の若いモンは……」じゃないですが、「最近のデジイチは……」と嘆くところがあるわけです。

 特に、「ライブビュー」とか「動画機能」とは一体何事じゃい

 まったく嘆かわしい限りでございます。

 「ライブビュー」なんて、光学ファインダーで被写体をガッツリと確認できないコンデジの機能じゃん!一眼レフが一眼レフたる所以は、「レフ」だよ「レフ」!ちゃんとミラーで反射した像を光学ファインダーで覗いてこそデジイチの撮影スタイルじゃないか!それを、光学ファインダーを疎かにして背面液晶モニターで確認しながら撮影だと……?

 それに、カタブツのNikonともあろうお方が史上初のデジイチでの「動画機能」だと?「餅は餅屋」って言葉を知らんのか!デジイチは静止画なんだ!動画ならビデオカメラに任せたらエエんや!

 揃いも揃って、コンデジの機能をデジイチ様に搭載しようとは、言語道断もってのほか!

 ……ということで、腹の虫が治まらないので、

 D90の「Dムービー」を検証してみたいと思うよ

 ……読者の皆さま、えろうスミマセン。

 え……だって、新機能じゃん。試したいじゃん。なんだかんだと「ライブビュー」をコッソリと使ってみたりしているし……、あればあったでねぇ……。他ならぬNikonがやっていることだしね!!

 そんなワケで長らくお付き合いいただいている読者の皆さんは、お猿のノリがお分かりかと思いますので、この展開、読めていたことでしょう。

 ご期待にお応えして過剰検証したいと思います

 まず、お猿のことですが、ビデオカメラは所有しておりません。今までブログにアップしている動画や@niftyビデオ共有で公開されている動画は、某C社のコンパクトデジカメのPowerShot S80の動画機能で撮ったものです。

2011031

 まあ、ブログ用なら必要にして十分だし、SDカード記録ということで、検証ネタが多いお猿のブログでは大変重宝しています。今や、このコンデジは動画専門と言っても過言ではありません。

 さて、ここでD90の動画機能であるDムービーですが、コンデジとか一般のビデオカメラでは、なかなか撮れない動画が撮れるということですので、そのメリットを考えてみましょう。

 まず、コンデジ、ビデオカメラ、そしてデジイチでは、センサーサイズが異なりますよね。このセンサーサイズは、被写界深度に直結する要素と言ってもいいのかもしれませんが、参考までにNikonのコンデジの最高機種のCOOLPIX P6000は、1/1.7型CCDを使っています。更に、SONYのハイアマチュア用ビデオカメラHDR-FX1000iconは1/3型CMOS、廉価版業務機のHVR-A1Jiconだって1/3型CMOSだ。業務用のDVCAMカムコーダーの一番高いっぽいDSR-450WSLにて2/3型CCDまで大きくなり、超業務用のデジタルシネマカメラF35でやっと35mmフルサイズ相当を謳っている。

 しかし、こんなものとても個人ユースで帰るシロモノじゃない。それが、デジイチとなれば一般的なAPS-Cサイズでも、余裕のヨッチャンで巨大センサーとなる。デジイチ業界では35mmフルサイズと比較されて肩身が狭くなっているAPS-Cも、ビデオ業界では優等生になるのだ。

 更に、被写界深度を最も大きくする要素となるレンズもレパートリーが豊富だ。ニッコールレンズだけでも相当にありまして、被写界深度のみならず焦点距離からしても、かなり楽しめる。そこで、今回はD90に、お猿の勝負レンズである単焦点のAi AF Nikkor 50mm F1.4Dも動員して動画検証をしてみた。

 さて、D90でDムービーを撮りたい場合は、ライブビューモードで撮ることになります。

2011032

 上の写真で「Lv」と書かれたライブビューボタンを押して、OKボタンを押せば録画が始まり、再度OKボタンを押せば録画が終了となる。シャッターボタンには1度も触れることがない。あくまでライブビューボタンのご厄介になり、最近のデジイチに搭載された機能のみを使っての動画撮影っていう感じだ。この辺を動画で解説してみたよ!

 ちなみにAFは効かないので、事前にピントを合わせておいて、後はMFにて撮影という職人技に突入することになります。とてもお猿に出来るワザじゃないですな。これでF1を撮れたら撮ってみろっていう感じです。

 さて、では実演と行ってみましょう。後で、デジカメでの動画撮影の先駆者であるコンデジと比較する予定ですので、アスペクト比は3:2で640×424で撮ってみました。今回は画質というより表現力に注目したので、@niftyビデオ共有サービスでご覧いただきます。

 更に、D90には強烈なボケ味を提供してくれる単焦点レンズの50mm F1.4を装着していますので、まずは開放絞りのF1.4で撮ってみましょう!

●D90 F1.4にて撮影

 どうですかっっ!?このとろけるようなボケ味!!これをビデオカメラでやろうと思ったら百万円以上のカメラを買ってもできないんですよ!それをD90なら深夜価格でも8万5千円!これは要所要所で使ってもいい機能じゃないでしょうか?

 あ、サンプル動画で動いているのが時計の中だけってのはカンベンしてください。職場内で動いている無機物ってこれくらいしかなかったようなので……。

 これをF8で撮ってみるとこんな感じ。

●D90 F8にて撮影

 う~ん、一気にボケが弱まりましたね。

 さて、これをコンデジのPowerShotS80で撮ってみましょう。

●PowerShot S80にて撮影

 まさしく、見慣れた表現力じゃないでしょうか?F1.4の印象的な表現力と比べると雲泥の差です。まあ、実際は画質は高画質にしたところで再生するモニタがモニタなので大きな差が出ないかと思いますが、これはDムービーの面白いところですね。

 確かに、AFが出来たり音声もモノラルじゃなくってステレオで撮れたりするといいんでしょうけど、まあ、初の動画機能を持たせたデジイチならこれでいいんじゃないでしょうか?

 そんなワケで、古い人間ながら新機能には萌えてレビューしてしまうお猿でした!

 みんな、ガンガン動画を撮っていこうぜ!

 ではでは。

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