氷見漁港で寒ブリのセリを撮る(2)
お猿@おはようございます。
最近どうも「早く、D700を買え!」と煽り立てる“悪魔”な方々が多くて、誰もストップをかけてくれないので、かなりヤバイ状態です。D700欲しいねぇ
。では早速、前回の続きということで、氷見漁港の寒ブリのセリに行ってみましょう~
!
氷見の魚市場には事務所の近くに、その日に入荷される魚が記されています。
事務所横の掲示板を見る漁協職員。ブリが目立つ
カツオなどの名前もありますが、やっぱり目立つのはブリ(ガンドもあるよ!)でしたね。さすがは、富山湾の冬の王者です。色々なニュースを見てみると、やっぱり氷見産の寒ブリは全国的に有名で扱いが違うようですね。改めて、氷見に短時間で行けるロケーションに住んでいる事に誇らしげです。まあ、そうは言っても、簡単に氷見産のブリは食べられないんですけどね
。
さて、氷見漁港で扱っているのは、こちらのFNNニュースによれば、氷見沖だけではなく、お隣の石川県の七尾沖のブリもやっているようです。おお、七尾!七尾と言ったらナナオですな。ColorEdgeの故郷ではないか!まあ、それはいいとして、今年は、どういうワケか寒ブリが富山湾まで下りてくるのが遅かったようですが、何とか月末には間に合ったようで、かなり活気付いています。
七尾沖のブリは陸路で運び込まれていた
ただ、ご覧の通り、まだまだ富山湾の入口で氷見市の隣である七尾市のものが多いようです。七尾からは、大きなトラックでブリが運び込まれていました。前日の電話でのアポでは、「まだ、氷見の定置網ではブリがあまりかかっていないので、遠くから運んできています」と漁協の方が言われていましたが、そういうことだったんですね。早く、氷見の定置網でドッサリ獲れないかと待ち遠しいですね。
大きなケースに入れられた七尾沖の寒ブリ
七尾沖のブリは、陸路で運ばれてくるので、ご覧の通りのユニットバスよりも深く大きなケースに氷水につけられてやってきます。これはかなり大きいですよ!
フォークリフトで運んでいきます。リフトが倒れないか心配だ
これを、フォークリフトで持ち上げて運びます。このフォークリフトは、結構なスピードで魚市場内を走り回っているので、気がつくと背後までやってきていることがありますので、魚市場内を歩く時は、この邪魔にならないように気をつけねばなりません。ブリの入ったケースは定置網の名前が書いてありますね。トラックにも定置網の名前が書かれていましたが、定置網単位で扱っているようです。
このフォークリフトでブルーシートの所まで運んでいって……、
かなり豪快にブチまけられるブリたち。長靴は必須だ
ご覧の通り、ザッパーンとひっくり返します。そりゃもう、バケツをひっくり返すように豪快にやってくれるので、撮影の際は最低でも長靴は必須です。魚市場の床は水浸しなのです!それに加えて、ブリがもの凄い勢いでシートの上を滑って突進してくるので、真正面に構えない方が無難です。
それで、ブチまけられたブリたちは、綺麗に並べられていきます。
新鮮な光沢感があって何とも言えない。泳いでいるようだ
もう、死んじゃっていますが、こっちに向かって群れで泳いでくるようです。これも、シグマの超広角ズームレンズの「10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM」で撮っていますが、遠近感も強調されて、ブリに活きがあるように見えません(死んじゃってるけど)?
これが小さめのケースに移し変えられて行きます。
ブチまけられたブリを手際よく分類していく漁協の職員たち。若い人が結構多いのだ
これは、ナノクリ標準レンズの「AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED」に活躍してもらっていますが、これのテレ端を使うと、DXフォーマットのD300
なら中望遠で寄れるので、若干の圧縮効果もあって、ブリもわさわさして見えます。
これを縦位置で撮りますと……、
こうやって見てみると、1本くらい貰っていっても分からないと思う
……と、こんな感じです。奥行きがあって面白いかと思います。中望遠でありながら、開放F値が2.8ですし、開放側でもシャープに写ってくれるので、こういうストロボを使えない場所では非常に重宝します。まあ、ISO感度も1600ほどなんですけどね。DXながら、低ノイズなのでD300も捨てたもんじゃないです……が、やっぱり最後のツメで言うとFXなD700
が欲しいと思うのです。やっぱり、D700購入の言い訳を自ら作り出しているようにしか思えない……。
さて、セリも間近になってきました。
セリを待つブリたち。光沢感が新鮮っぽく見えるが、やっぱ刺身がいいね
縦位置でテレ端で撮ってみました。こうすることで、足の踏み場もない感じが伝わっていただければと思います。その中の漁協の職員さんですね。外も、だいぶ明るくなってきました。
ここで、ブリの並んでいるところを縦位置と横位置で撮ってみて比べてみました。かなり雰囲気が変わってくると思います。
まずは、縦位置。
縦位置で撮ると、迫るような迫力がある
次に、横位置。
横位置だと広がりはあるが、ブリの活きの良さはイマイチ?
どうでしょう?個人的には横位置は、だり~んとしてしまって活きがないように見えてしまい、縦位置だとブリが突進してくるような鋭さと活きの良さが感じられるので、今回は縦位置が多めなんですね。
それで、縦位置で撮ってみますと……、
広がりよりも奥行きがあった方が、ブリには向いているかな?
……ってな感じです。手前のブリにピントを合わせて、奥でセリをやっている人たちを入れてみました。これまた、市場の空気が伝わっていただければ幸いです。
そして、セリの輪に突入です。前回も書きましたが、あくまでここは戦場です。セリの邪魔になってはいけないので、ストロボ使用が禁止されているのですが、写真は撮らせていただいている自覚を持たねばならないので、様子を見ながら撮らねばなりません。
そして、まずは、ローアングルから超広角にて撮ってみました。
ローアングルで超広角で撮ると、戦場っぽくていいかなぁ?
手前の青い帽子の方が、セリ人です。基本的にセリ人の隣などには仲買人は来ないので(見にくくなる為かと思う)、その方向に陣取ると中は撮りやすくなります。あと、ブルーシートが広げられているところは、セリの輪も大きくなって撮り易くなりますが、
帯状シートだとゴミゴミしすぎて撮りにくい
……とご覧のように、帯状のシートというのもありまして、こういう場所だとセリの輪が縦長になって狭くなります。こういう場所はちょっと控えた方がいいかもしれません。なんせ、仲買人の方は皆さんド真剣ですから!
セリの輪に入れなかった場合は、
ノーファインダーで勝負しても、なかなか構図がまとまらない
こんな感じにハイアングルで撮ることも可能です。ちなみに、これはノーファインダーで撮っています。動きが早くてライブビューなんてやっていられませんので、あくまでノーファインダーです。でも、水平の狂いが大きく目立ってしまう超広角レンズは非常にやりにくいです。
さて、今度は輪の切れ目に入れましたよ。
やっぱりしゃがんで撮るのが邪魔にもなりにくそうだし、迫力も出ると思うのだ
やっぱり、しゃがんで撮るのが邪魔になりにくくて一番やりやすいですし、セリ人や仲買人の表情も写り易くなる上に迫力も増すので良いですね。ただ、やっぱりセリの流れを読んで、先回りするのは必要ですし、先回りしたところで、邪魔になるところに陣取っては迷惑ですので、勉強が必要かと思います。ビギナーなお猿は非常に苦労しました。
ちなみにハイアングルのノーファインダーで撮ったもので一番の出来だったのが、コレ。
再びノーファインダーで撮った。楽天イーグルスの選手が集まっているように見える?
表情は写りにくくなりますが、帽子やらブルーシートが写るのでカラフルになりますね。ブリもしっかり写りますし、輪の様子もわかります。それにしても、楽天イーグルスの円陣のようにも見えないこともない。だって、仲買人の帽子がアレなんだもん。皆さん、ノムさんのように見えてしまいました。
そんなこんなで、初のセリを撮影しましたが、やっぱりもう1回はやってこないとダメかな?やっぱり、漁船からブリを下ろすところを撮りたい!まあ、今回の写真撮影をしながら、コンパクトデジカメで、動画も撮ってみたので、少しでも皆さんに雰囲気が伝われば幸いです。
こうして、セリは終って、仲買人はそれぞれにセリ落としたブリを持参のケースに移し替えてテイクアウトしていかれます。
ブリをポンポンと入れていく若い仲買人たち。脂が乗って重そうだ
それにしても、こんな風呂のようなケースで買い付けにこられるんですね。1回でいくらの支出なんでしょう?
仲買人の中には、市場の外ですぐに発送作業にかかる業者もあります。
箱詰めを待つブリ。ここから、氷見ブランドが全国へと発送されていくのだ
市場の外に用意された木製の台に広げられた、セリ落としたばかりのブリですね。やっぱり、美味しそうです。これを、おばちゃんが重さを量ってから、発泡スチロールの箱に入れていきます。
いかにも港町のおばちゃんという感じ。重いブリも軽々と……
こんな大きなブリを何本も箱詰めしておられましたが、それにしても、腕力すごいです。カメラの重量が2キロだとか3キロだと言って「重い」と言っては恥ずかしいと思うのでした。
「ひみ寒ぶり」と書かれた箱が出荷を待つ
そうして、全国へと送り出されていく「富山湾 氷見港 ひみ寒ぶり」と書かれた、氷見ブランド!ますます、食べたくなりましたね。
みんな、是非ともゲットしようぜ!!
ではでは。
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この記事へのコメントは終了しました。
コメント
どうも、
すごい臨場感のあるレポートですね。
ふんだんな写真、連続性のある描写、さすがプロを感じます。
富山の魚うまそうですね。こんど是非訪問したいです。
投稿: クッマ | 2008年12月30日 (火) 20時10分
流石に鰤ともなると大きいですから、1本持って帰っても扱いに困りますよ~♪
(いったい何人前取れるんだろう?)
地元(相模湾)産のワカシはたまに地元で安く売っていますので、カミさんが買ってきて捌いていますが、それより大きくなる(ハマチ以上)と捌くのも大変でしょうしね^^A
新鮮ですから刺身でもいいでしょうし、照り焼きでもイケますし・・・、冬の日本海を堪能しに行きたいなぁ^^
(来月は京都、2月は神戸と出張予定があるのですけど、日本海側はないんですよねぇ・・・)
投稿: flipper | 2008年12月30日 (火) 23時17分
コメントするブログを間違えてしまいました!!!
はい、も一度。
氷見のブリもいいけど、越前海岸で獲れるのもいいで~
生まれも育ちも福井県民より
投稿: むーさんです | 2008年12月31日 (水) 13時28分
○クッマさん、コメント有難うございます。
ええ、そりゃもう、写真に凝っていますからっ!!
富山の魚はサイコーですよっ!春のホタルイカも良いですね。
是非、ボイルで召し上がってください。
○flipperさん、コメント有難うございます。
そうか……、ブリってさばくの大変そうですよね。切り身で買うのが賢いと分かりました。
!
それにしても、良い奥さんですね。さぞかし愛情タップリで美味しいんでしょうね
是非、日本海側も堪能してください。その節は、是非一献……。
○むーさんですさん、コメント有難うございます。
ブログ内なら、どれにコメント付けていただいても追っていきますよー!
?
越前海岸もステキだ!やっぱり、日本海の海の幸は旨いぜ!
……これで、よろしいでしょうか
投稿: フォトグラファー猿 | 2009年1月 1日 (木) 18時59分