D700のシャッター音を比較してみた
お猿@おはようございます。
デジタル一眼レフのセンサーサイズと言ったら、APS-Cかフォーサーズかという二者択一だったのは今は昔。35mmフルサイズなんかもお手頃価格になって選択肢に入ってきた(そうは言っても高いんだけど)。イメージセンサーの大型化が世の流れかと思えば、一方では小型化してマイクロフォーサーズになったりと、それぞれのターゲットが面白い。
そうやってイメージセンサーの変遷を堪能しているうちに、鳴り物入りでやってきたお猿初のフルサイズ機ことFXフォーマットの「D700」なのだが、外見はDXフォーマットの「D300
」と非常によく似ている。しかし、撮影した感触が非常に違うのだ。お猿は結構、シャッター音っていうのは気にするタイプで、これは撮影時の気分にも影響してくる。マイ・デジイチとしてNikonを選んだ理由は種々あるが、このシャッター音も大きな選択理由の一つ。いかにも、
「あー、カメラで写真を撮っているな~」
……という、シャッター音が好きなのだ。これは、初代マイ・デジイチのD80でも実感したこと。Nikonのシャッター音は「カシューン、カシューン」とか「キシューン、キシューン」といった軽い音ではなく、「バシャコン、バシャコン」とか「バシャ、バシャ」といった感じ。撮っていて気持ちがいいのだ。そんなNikonのシャッター音と言っても機種ごとに変わってくる。機種もそうだが、やっぱり大きいのは、フォーマットの違いによるもの。
○DXフォーマット(APS-Cサイズ)
DXフォーマットは、サンプルとしてお猿愛用のフラッグシップ機「D300」を出してみたが、イメージセンサーの大きさに応じてミラーサイズも変わってくる。後に出てくるFXと比較すると、かなり小さめなミラーだということが分かる。レリーズ時の音はシャッター幕もあるだろうが、大きいと感ずるのは、このミラーのアップダウンの音。
○FXフォーマット(35mmフルサイズ)
言うまでもなく、FXフォーマットのサンプルは「D700」ですね。登場した頃は大きかったニコンFマウントも、今となっては「おちょぼ口」なマウントになってしまった。これは他社マウントと比較しても実に狭い。このFマウントは、古いレンズ資産だって活かせるというメリットがある反面、これにこだわり続ける限りは、Fマウントにフルサイズ化は難しいと言わせた「足かせ」でもあった。事実、マウントいっぱいいっぱいまでミラーが来ている。
さっきのDXと比較すれば、かなりの違いを実感する。これだけの大きさのものをパタパタと瞬間的に動かすのだ。ショックを吸収する機構を設けていても、やっぱり大きいものは大きい。ショックもあるし音にも影響してくる。
そこで、今回は、お猿所有のデジイチ3機種の音を聞き比べてみた。それぞれ、レリーズモードを「1コマ撮影」、「低速連続撮影」、「高速連続撮影」の3種類で検証している。
●D80(DXフォーマット)
まずは、ハイアマ用と言われたD80だ。一応、ペンタミラーも搭載しているだけあって本格派で非常に人気のあった機種だ。
このD80のレリーズモードは、レリーズボタンの近くにあるボタンを押すことで「1コマ撮影」か「連続撮影」かの2種類から選択することができる。連写は高速と低速は選べないので、1種類となる。では、音を聞いてみましょう。
いかがでしたでしょうか?次の2機種に比べると、「バシャコン、バシャコン」と聞こえる(?)。「バ」「シャ」「コン」と3段階に分かれて音がしているような感じ。D80のみの頃は、これはこれで気に入っていたのだが、D300が登場してからというもの、やけにスローに感じられてしまった。3コマ/秒もD300のそれより、かなりスローにかんじられるのだ。樹脂ボディの為に、内部での響き方にも影響しているのかもしれませんね。
●D300(DXフォーマット)
この機種になるとD200でもそうだったが、レリーズモードはダイヤルで設定します。
実は、お猿の持ち方にもよるのですが、D80のボタン式だと縦位置で持った時に、ちょうど指がレリーズモードボタンに触れてしまい、いつの間にか連写になっていたということがしばしば……。D80だと、レリーズモードダイヤルの所に撮影モードダイヤルがあるのですが、これは全然使わなかったので、これがレリーズモードダイヤルであることの恩恵は非常に大きかった。ちょっと回しにくいけど、その分、何かの拍子で切り替わることがないのでありがたい。
また、連写は「低速連続撮影」と「高速連続撮影」が設定できる。お猿は、縦グリを持っていないので高速連写は約6コマ/秒である。ちなみに縦グリを付ければ約7コマ/秒とスピードアップするので、連写に強いカメラでもある。また低速連写は、メニューで設定できるがデフォルトは約3コマ/秒だ。では、音を聞いてみましょう。
どうでしょう?D80がスローなのに対して、こっちはかなり「バシャ、バシャ」と小気味よい。個人的には、このシャッター音が好みである。D80は散歩に出てのんびりとスナップしたい時に似合う音であり、こっちはポートレートでも風景でもOKって感じだ。高速連写ともなると、「バシャバシャバシャ……」というよりは「バシャシャシャシャ……」という感じで、かなり気持ちいい連写ができる。
D700に比べても高速連写ができるし、DXフォーマットということで1.5倍のテレコンを付けながらもF値は暗くならないというメリットもあるので、望遠しながら連写もできる「おいしいカメラ」になるのだ。そういう意味合いもあってD700がやってきても「サブ機」ではなく、用途に応じてはD700以上に活躍する場が増えているのに驚く。
●D700(FXフォーマット)
さて、いよいよFXのD700の登場ですが、外観はほとんどD300というだけあってレリーズモードダイヤルも全く同じ。操作に困ることは全くといっていいほどなかった。
こちらも「1コマ撮影」以外に連写に「高速連続撮影」と「低速連続撮影」がある。高速連写はD300より少々遅くて約5コマ/秒になる。低速連写はメニューで設定できるが、ここではデフォルトの約3コマ/秒で検証してみた。では、音を聞いてみましょう。
どうでしょう?かなり「コンパクトな音」という気がする。「カチャ、カチャ、カチャ」というか、むしろ「チャ、チャ、チャ」という感じだろうか?なんせシャッター音が「点」で感じられるようなのだ。連写するとなかなか点火しないコンロの火花のような感じもする。ミラーが内部でピタッと止まっているのが実感できるような音なのだ。ただ、やっぱりミラーが大きい為か、錯覚かもしれないけど、手への衝撃が若干大きい気がする。
ま、そんな感じです。
恥ずかしい話、D300とD80の2台体制の頃は、D80は殆ど使うことがなかった。しかし、D700がやってくるとD80も使うようになった。ウェイトでは下だが、D300とD700は同レベルで扱っているし、D80はD300やD700にないものがあって、これはこれで使うことが増えてきた。
スローなシャッター音が嫌いだったD80だったが、D700も使うようになって、このシャッター音で撮る気持ちよさが出てきた。相乗効果で3機種を使うことができているのだ。これは面白い。
あまり、シャッター音のことを書いても「写りに影響するワケではないし……」と言われそうだが、これにこだわる人は少なからずいらっしゃるので、今回は取り上げてみました。
ちなみに、カメラ店などで展示されているカメラはバッテリーではなく、ACアダプターでデモしていることが多いので連写スピードはバッテリーのみより1コマ/秒ほど上がっています。この調子で撮れるわけじゃないので、購入時には十分に気をつけましょうね!
ではでは。
P.S.以前にも紹介したお猿愛食の「あんしん弁当」ですが、お弁当工場で働いている人は全身タイツ(?)で、工場に入る時は半導体工場さながらのエアーシャワーを浴びて入る凄さが紹介されていました(関連記事)。思わず「これはすごい」タグを付けそうになりました。
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