四季の五箇山「雪あかり」レポート(2)
お猿@おはようございます。
今日の富山は、朝は晴天だったのに、次第に曇ってきて「降ったり~、止んだり~、ラジバンダリッ!」ってカンジで、外に干していた洗濯物が実にみずみずしくなりました(ラジバンダリっていうのは、ダブルダッチという芸人のネタです)。
さて、本日の本題に入る前に、チョットだけお知らせ。
実は、富山県射水市にある「あんしん弁当」という、非常に体に良いお弁当やらお惣菜やらを販売しているお弁当屋さんがあるんですが、そこのオフィシャルブログで使われている写真を最近撮っています!
お猿がストロボ一灯で撮った料理写真が連載されている「できたて!あんしん弁当♪」
まあ、お猿もここの利用者なんですが、料理の撮影って本格的にやっていないので不安だったんですが、ブログで使用する程度だからということで気軽にやらせてもらっています。ただ、料理撮影っていうのは、ライティングとかWBとか並べ方とかによってシズル感が出たり出なかったりするので難しい。如何にして美味しそうに撮るかっていうのが課題なのですね。
更に定期的に店頭に並べられたお惣菜を撮りためていくというスタイルなので、スタジオに持っていって撮るとか、セットを組むということもできずに、難儀しています。結局、お皿に盛り付け直すこともできずに、手持ち&外付けストロボ一灯撮影という厳しい状況で撮っています。ちなみに、全部シグマのカミソリマクロ「MACRO 70mm F2.8 EX DG 」を使っています。
そんなストロボ一灯と室内照明だけで撮るという過酷な環境で撮った料理写真が、ほぼ毎日掲載されているので、是非見てくれよなっ!!あ、ちなみにコレもFXのD700
で撮っているので、「D700
」と「MACRO 70mm F2.8 EX DG
」の組み合わせでどんな写真が撮れるかという参考にしていただければ幸いです。
さて、本題に入ります。
前回から、「四季の五箇山 雪あかり」というライトアップイベントのレポートをしています。まだまだ、菅沼集落のライトアップ1日目ですが、いよいよ雪上舞台での五箇山民謡の披露です。
18時からの開演なのだが、その少し前に以前のむぎや祭でも遭遇した顔見知りの読売新聞カメラマンのH野氏とバッタリ会った。そこで、ちょっとした情報交換。
H野氏「あれ?今年は昨年と違う場所でやるんですか?」
お猿「そうみたいですよ。どうも今回はこの田んぼの中でやるみたいです」
H野氏「どっちが正面かなぁ~?」
お猿「あ、こっちみたいですよ。ライトがこう来ているから、その辺でスタンバればいいんじゃないですかね?」
……といった具合だ。むぎや祭でH野氏のD3のファインダーを覗かせてもらって、感動したお猿は、ここでD700
の購入報告をしてNikon談義で盛り上がる。H野氏曰く「やっぱ、フルサイズはいいでしょぉ~?
」……うん、いいですね
。
そうやって、今回のイベントが翌日の記事になった。それがコレ。H野さんは、観衆も撮る必要があるので、3段の脚立の上で撮影。ちなみにお猿は、この写真の人ごみの最前列でしゃがんで撮っている。こうやって仕上がった記事を見ると、妙に親近感がわいてくる。
さて、じゃあ、お猿バージョンだと、どうなるかを見て行きましょ~!
お猿の撮影スタイルは、今までの、おわら風の盆やむぎや祭で踊りを撮った時のように、スローシンクロによる撮影。ストロボの発光部に付属のオレンジのカラーフィルタを付けて、ディフューザーの「Diffuser Kit」を装着。しかし、このスタイルは珍しいのか、周囲のカメラマンの視線を感じることに……。案の定、おわらの時のように質問攻めになった。う~ん、あまりこのスタイルで撮る人いないのかなぁ~?
それはそうと、まずは「といちんさ」の披露。
振り付けがどことなく、現代的な「といちんさ」の踊り
やっていて思ったのが、雪の反射がタダモノではないということだ。雪の反射と奥の暗さの明度差が大きすぎる。まあ、今回は何とかこれで乗り切ろう。
次は、待ってましたの「こきりこ節」の「ささら踊り」です。
前奏段階で既に絵になる、こきりこ踊りの踊り子さん
前奏の時は、このスタイルで踊り子が待つのだが、意外とサマになっていると思った。
さて、いよいよ踊り開始です。
こうやって2人の踊り子がクロスする時がカッコイイ。ポジショニングは横!
個人的には、2人の踊り子がクロスする時が好きで、かつ、足が上がっている方がカッコイイと思っている。それを思うと、クロスしすぎで足の上がりが足りないが、まあ気に入っている方ですね。背景に合掌家屋を入れて、かつクロスして……と思うのだが、最初にポジショニングする時に失敗すると撮影位置を移動できないので、ここで撮るしかない。
ちなみに、こきりこ節に限らず、数人で踊るのを撮る時は真正面は避けて舞台袖ぐらいから撮るのがベストだと思っている。正面だと踊り子の間隔が空いてしまって絵にならないと思う。むしろ、舞台袖から望遠気味に撮った方が、重なって面白いと思うのだ。
次に横位置で見てみましょう。
ちょっと足を上げて、クルリと方向転換する時が絵になると思う
これは踊り子の間が空いているけど、手前と奥の遠近感が微妙にある上に、向かい合っていて動きもあって好みです。合掌家屋もイイ感じに入っている。田んぼの上に50cmくらいしか積雪がないのだが、しゃがんで撮ることで雪の丘で踊っている雰囲気が出ていないだろうか?
そのうち、小雨が降ってきて、ストロボ光が水滴に反射してみっともなくなってしまった。まさか、この時期に五箇山で雪ではなくって雨が降るとは……。現地の人もビックリしていた。
踊りが終ると、こきりこ踊りの踊り子さんのポージング。撮影会となる。そして、終ってからも、カメラマンのリクエストに応えて合掌家屋の前で撮影会が行われていた。
踊り子の装束が薄着なので、撮影会は過酷だ……
正直、踊り子さんが寒そうだった。でも、このサービス精神はスゴイと思ったのだ。
踊りの撮影が終る頃には、完全に真っ暗になってしまうので、夜景撮りにしては、暗すぎるので早々に帰る。帰り際に撮ったのがコレ。
踊りが終る頃には暗くなりすぎているのが玉にキズ
通り過ぎる観光客がブレて面白くないですか?
さて、トンネルを通り過ぎて、再び合掌の里で行われている「うまいもん市」へ。
実は、昼にそばを食べた後にブラブラしていたところ、後ろから「あ、こんにちは~」と声をかけてくる人が……。振り返ると、竹中家のアー君さんだ。昨年の「城端むぎや祭を撮る……の前に!」の記事の時に一緒にタダ賄い食を食べた間柄です。夜になると、竹中家の皆さんが「うまいもん市」でホンモノの栃餅をつくと教えてくれたので、再びやってきたのだ。
いましたいました、竹中家の管理人、五箇山小町氏がっ!いつもの調子で元気だ。日中は、タカンボースキー場でスキーパトロールをしているらしい。「写真撮ってってねっ!」とオーダーを受けお猿も撮影に……。それにしても、相変わらず守備範囲が広い。そうしているうちに、蒸されたもち米と栃の実の何とも言えない香りがしてきた。いよいよ餅つき開始だ!
観光客も希望者が名乗り出て、おじさんと一緒に杵を持ってついていく。
栃餅の餅つき大会が賑わっていた
このパフォーマンスが受けてか、周囲に漂う栃の香りに惹かれてギャラリーも寄ってくる。だんだんと、おじさんのテンションも上がってくる。ラストスパートには、おじさん自らが杵を持って仕上げにペッタンペッタンとやっていく。
ギャラリーも集まって、テンションが上がる餅つきのおじさん
この写真を見ると、こねるおばちゃんを虐待するおじさん状態なのだが、実際は餅をついています。
そして、仕上がったのがコレ。
栃の実の比率が多い、ホンモノの栃餅
凄く茶色いですが、普通の栃餅は、「もち米:栃の実=8:2」という比率らしい。しかし、ここは6:4と断然、栃の実の比率が高い。実際に、香りが全く違う。2個で500円で販売しているのだが、これだけアク抜きをしっかりした天然の栃の実が入っていて、つきたての栃餅が2個で500円というのは格安だと思う。
これに、きな粉と餡子を周りにつけて、2種類の餅をセットで販売だ。
竹中家の皆さんが、栃餅にきな粉とか餡子をつけていく
「500円は高い!」と言っているお客さんがいたが、この竹中家の栃餅は格が違うのだ。実際に食べてみれば、山の元気が詰まっている絶品だ、竹中家軍団のホンモノ志向の五箇山食を食べられるとは幸せ者めっ!
それでも、この栃餅の凄さが分かる人たちによってアッという間に栃餅完売……。あ、お猿は自分の分をゲットするのを忘れていました。
仕方なく、岩魚コーナーに……。
岩魚コーナーは、やっぱり人気があった
何本も串を刺して焼いていました。それも、片っ端から売れていく。関東や関西の都会から来られた方も多かったが、やっぱり懐かしい味なのだろう。川魚の塩焼きはウケがいい。こういう昔ながらの五箇山の名産を前面に打ち出してやっているあたりが、五箇山の好きなところです。建物もすごいけど、食事だって凄いんだぞっ!これだって文化遺産だ。
踊りが終る頃には混雑してくる「うまいもん市」。ツアー客は時間を気にしていた
いつの間にやら、手打ちそばコーナーも親子連れなどでいっぱい。小雨が降っていてもなんのそのだった。皆さん、確実に100円券を使っているようだった。
絶対に五箇山の味を堪能していってもらいたいですね
そして、そろそろ初日のライトアップは終了に……。うまいもん市も閉店だ。観光客の大半がマイカーではなくって、バスで来られたツアー客ばかりだった。その為、集合時間とか気にしている人が多く、ゆっくりできていないのが残念だった。本当なら、合掌の里とかに泊まってゆっくりできると五箇山を堪能できるのだが、食事もできずにお土産だけ買ってバスに駆け込んでいってしまう人が可愛そうだった。今度は是非とも個人でゆっくり泊りがけで五箇山を楽しんでいただきたい。五箇山は菅沼だけではないのだ。
さて、帰るか……。
帰りにちょっとだけ、道中のキャンドルを撮ってみた。
道路脇の雪に穴を空けてキャンドルを設置していってある
しかも、手持ちでっ!!さすがにD700は高感度に強い。
観光バスがワンサカやってきているのも、五箇山人気を表している?
駐車場の観光バスがやたら多くて、微妙なイルミネーション状態になっていた。思わず1枚ゲット。
さて、初日は雨でやられましたので、2日目も五箇山遠征決定~っ!
雪あかりレポートは更に続きます。
ではでは。
四季の五箇山「雪あかり」レポート(3)へ続く……
ブログランキングにも参加しているので良ければクリックお願いします。/
←清き一票を!
~今日のリンク~
【三星カメラ】カメラ販売
ホテル・旅館のご予約は「赤い風船」の宿泊予約検索へ<日本旅行>
日本の未来が見える村 長野県下條村、出生率「2.04」の必然
死生学
| 固定リンク
「携帯・デジカメ」カテゴリの記事
- 北日本新聞で「工場萌え」フォトグラファーとして登場!(2010.06.27)
- AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II だぜっ!(2010.01.31)
- 海王丸パーク写真コンテストで入選でした(2009.12.31)
- CFを洗濯しました(汗)(2009.11.30)
- Nikonがいろいろとオモロイことをやってくれます♪(2009.10.17)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 黒部市で朱鷺(トキ)の撮影にチャレンジ!(2009.06.06)
- 四季の五箇山「雪あかり」レポート(4)(2009.02.16)
- 四季の五箇山「雪あかり」レポート(3)(2009.02.14)
- 四季の五箇山「雪あかり」レポート(2)(2009.02.11)
- 四季の五箇山「雪あかり」レポート(1)(2009.02.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
お声かけいただきましたのに、おなはしもろくにできず・・・・無念。
いつもいい写真を撮っていただいてありがとうございます
>正直、踊り子さんが寒そうだった。でも、このサービス精神はスゴイと思ったのだ
ありがとう。でも大丈夫。特にささら踊りさんは、そこそこ呑んでるから♪
やっぱ上梨の水(地酒の三笑楽)はおいしいのかな?(*^_^*)
で、お客さなが大勢いらっしゃるのをみて
衣装着ながら2人して「来年からワンカップ売るかー」って。
売るより自家消費が大変そうですが。
ということで今週15日の「こきりこ味まつり」にもぜひお越しください。
投稿: 五箇山のゆきえ | 2009年2月12日 (木) 08時55分
五箇山のゆきえさん、コメントありがとうございます。
こちらこそ、タダコーヒーをご馳走になりありがとうございました
。
!
いや~、目が覚めましたよ
踊り子さんは、三笑楽でやっておられたんですね
!
。
!
どうりで、笠のすき間から見える顔が赤い筈だ……
こちらは、残念ながら車でやってきていたので呑めませんでしたが……。今度はぜひ、三笑楽を買っていこう
「こきりこ味まつり」……非常にそそりますが、予定があって行けません!残念!
また、何かあったらお知らせくださいませ~。
ラジオも聞きますよ~。
投稿: フォトグラファー猿 | 2009年2月15日 (日) 00時20分