PIE2009に行ってきたぞ!(Vol.5 D3X)
お猿@おはようございます。
今月はPIE2009レポートを完結しようと思っていたのですが、師走でもないのに公私共に忙しいようでして、ライフワークのブログが放置プレイ状態になってしまいました。
やべぇ……今月、まだ3つしか記事を書いてないよ。バーチャルの世界で生きているお猿ですので、せめて存在感を示していこうと思うので、とりあえず4つめの記事を書いてみようと思うよっ!
……とその前に、なんやかんやと当ブログも、放置プレイ中も踏みにじっていただいたという皆さまのご尽力の賜物で、
通算30万ビューの大台を突破したっぽいよ!
いやぁ~、30万ビュー達成目前に至って、アクセス数増加の加速度がかなりマイナス成長だったので、漸近線のように歯痒い思いをしていましたが、何とかやりましたね!
そんなワケで、パァーッと30万ビュー突破の記念写真を撮ってみました。
セルフタイマーで!
記念すべき30万ビュー突破の喜びを表現してみました
いやぁ~、かなり痛い写真ですね。機材に栄養分(お金)を持っていかれて、ワイシャツがかなりヨレヨレですが、これでいいんじゃないでしょうか?
浮かれついでに、近所の公園を全裸で散歩しないように注意したいと思うよ!
まあ、そんなワケでマジメにPIE2009レポートをやっていきたいと思うけど、終了してから1ヶ月経っちゃいましたね。でも、レポートはレポートなんで、かなり海馬がヤバイお猿ですが、海馬にムチ打って記憶を呼び起こしてレポートしてみたいと思います。
今回は、俺たちの聖地、Nikonブースに関するアレです。
目だった新製品の発表はなかったNikonブースなのだが……
Nikonブースでは新製品の紹介っていう派手なものはなかったんですよねー。前回の記事のような超地味な参考出品はあったんですケド。
まあ、その代わりに、「D90」や「D3X
」のような“比較的新製品”というもののPRはなされていたんですね。一番目立ったのが2450万画素のFX機「D3X」関連の展示。本機の展示よりも、それによって撮られた金屏風がブース内に数箇所置かれていた。
Nikonブース内に数箇所設置された金屏風のレプリカ
ちゃんとバリケードも張られているんでホンモノのようですが、実はD3Xで撮って作ったもの。近くにあったパネルにはこんな説明書きがなされていた。
近くには、D3Xでチャレンジした経緯がつづられた案内板が……
源氏物語図屏風
日本古来の伝統芸術である金屏風を撮影しました。この金屏風の1面ずつ「ワンショット」で撮影し、D3Xの高解像度がどこまで緻密に再現できるかという挑戦です。まさに、伝統工芸の高い技術と現代における最新技術との融合です。
〈見どころ〉
解像限界と思えるくらいに細かく描かれている着物の模様、簾の細い線、人物の髪の毛、さらには金箔のリアルな質感描写を御覧下さい。
〈撮影データ〉
- カメラ:Nikon D3X
- レンズ:AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G (IF)
- 露出モード:マニュアル
- シャッター速度:1/3秒
- 絞り:F9
- ISO感度:100
- ホワイトバランス:プリセットマニュアル
- ピクチャーコントロール:ニュートラル
- 画質モード:RAW(14bit ロスレス圧縮)
※ライブビューによるコントラストAF撮影
〈プリンター〉
EPSON PX-20000
……とのことでした。
なんせ金屏風の1枚をデジカメのワンショットで撮って、大判プリンタで打ち出して……というワークフロー。なかなかスゴイじゃないか。しかも、結構難しい金屏風の撮影ですからね。うまいこと質感がでるかどうか……。
でも、現物がないと比較できんじゃん……と思ったら、横に現物がありました。
レプリカの横にホンモノの屏風もあって比較できました
D3Xによるレプリカはパネルにして飾ってあり、現物はガラスで隔てられた向こうにありました。すっかり扱いが違いますな。そんなワケで「祇園社」と書かれた屏風を比較してみました。
左がホンモノの金屏風で右がD3Xによるレプリカなのですが……
左がホンモノで右がD3Xによる作品なんですが、確かに緻密に描写しているし、金箔の光沢感は顔料インクでは再現できないものの結構イイ感じに出ていた。筆のタッチも見事に再現され、微妙な色合いも再現できている……が、チョット気になったところがあった。それが、桜を書いたものと思われる部分。
まずは、D3Xで撮った右の写真の部分拡大を見ていただきたい。
こうやって見ると、筆の微妙な色合いやタッチ、金箔の様子が再現されているが……
ふむふむ、山の筆のタッチや色合いなどもいいし、細かい金箔の感じも伝わってくる。しかし、桜が白く飛んでしまっている気がする。これは、お猿が持参のD700にAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
を装着して手持ちで撮ったものなので再現性はアレだが、それでも実際に目で見てもこんな感じにベッタリとした感じだった。特に右にある桜(?)のように、白い点が書かれているという感じだ。
しかし、現物はどうだろうか?
D700で何も考えずに手持ち撮影しているのに、桜の微妙な凸凹が再現!
これもお猿が持参のD700で手持ちで撮ったものなのだが、ライティングや諸条件が違うとはいえ、桜の花の微妙なプツプツとした点の質感がお分かりだろうか?ここは、点字の点のように白い絵の具で凸凹になっているのだ。その質感がD3Xによるレプリカ側では失われていたのだった。
確かにこの展示では上のダウンライト一灯だけでの照明なので、凸凹が再現され易く、D3Xによる撮影状況は恐らく面で均一にライティングしていると思うので凸凹の陰影は付きにくいのだと思う。確かに、山の部分など、D3Xで撮ったものの方が現物に近いと思う。しかし、やっぱりここは階調を是非とも残してもらいたかった。この屏風の面白いところはこの桜の凸凹だと思うのだ。ここでD3Xの階調再現もチェックできると思うので、是非ともそういう展示をしてもらいたかった。
同じように、別の桜も見てみた。
まずは、D3Xによるレプリカ。
白とびを起こしているわけでもないのに、やっぱり花がのっぺりしている
点の形状などは再現できているが、白とびはしていないのに立体感が死んでしまっている。
では、お猿がD700で手持ちで撮ったものを見てみましょう。
これまたD700での手持ち撮影なのに、花の質感がガッツリ出ている!
どうです?さっきの部分よりわかりやすいかと思います。この立体が再現されるか否かっていうのは、この屏風の特徴にも関わってくるので、これの再現は是非ともして欲しかった。
そこで思ったのだが、D3Xでの、こういう複製のような使い方は高解像度の強みでアリだと思う。ナノクリ化されたPC-Eニッコールレンズの充実で、ブツ撮りはじめ建築物などの静物撮影は得意分野になりうると思うのだが、D3Xこそ以前の記事で書いたようなHDR撮影でやった方がいいと思ったのだ。ハイライトの再現性、シャドーの再現性共に求められるのがD3Xがターゲットとするものだと思うのだ。
2450万画素の高解像度の威力は十分すぎるほど実感した。今度は是非とも階調重視で見せていただきたいと思ったのだった。
ではでは。
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