PIE2009に行ってきたぞ!(Vol.2 総論)
お猿@おはようございます。
前回の記事を書いたのが3月末ですので、4月に入って最初の記事です。本当ならエイプリルフールネタということで……、
「待望のNikon D700X発表!」
なんつって、浮かれてみたかったんですが、PIE2009ネタの第1回を書いてからというもの、なんやかんやと撮影の仕事やら、DTPの仕事やらわんさかやってきまして、そうは問屋が卸してくれなかったわけでございます。
いや、不景気の昨今、仕事がいただけるのはありがたいんですけどね。
まあ、そんなワケで忙しくてブログを更新している場合じゃないので、とっととブログを更新したいと思うよっ!
……というわけで、PIE2009レポートの2回目です。
前回は、我らがNikonブースや某C社のブースをレポートしたので、今回はその他のカメラメーカーのブースをいくつか覗いてみましょう。
まずは、FIFAワールドカップのキャンペーン会場のようなSONYブース。
一見、FIFAワールドカップのキャンペーン会場のようなSONYブース
FIFAワールドカップのオフィシャルパートナーということもあってか、2010年大会の優勝トロフィーが展示されていた。すっかり、客寄せパンダ状態だ。すでにカメラと全く関係ない。ところが、キッチリとαのPRも行っていた。しかも、PIE2009会場全域で!
……というのも、SONYブースの入口には写真にあるように「α貸し出しコーナー」というカウンターが設けられていた。Nikonブースでバッタリ遭遇した知人のTさんがSONYのα700ユーザーということで事情を聞いてみた。どうやら、α900
やα350
を借りるとαの文字が入った蛍光オレンジのビブス(ベストみたいなアレです)が貰えるらしく、どうも貸与中はこれを着ていなければならないらしい。だから、会場内ではSONY関係者だけではなく、一般来場者でもαのビブスを着ている人がウロウロしていたのだった。なるほど、宣伝効果はあるな。
さて、お次はPENTAXですね。
もうすっかりパビリオン状態のPENNTAXブース
ご覧のとおり、Nikonブースの真正面。今回の目玉は、やっぱり……。
PENTAX 645 Digitalが大々的にPRされていて注目されていた
PENTAXの中判デジカメの「645 Digital」ですね。フィルムの645なんかは、県内の名所巡りなんかすると必ずと言っていいほど、所有者がいらっしゃる。五箇山や八尾、雨晴海岸に行くとウジャウジャいらっしゃいますね。それほどの人気カメラがデジタルになったら面白いだろうなぁと思った。実際の展示品はガラスケースの中に入って、すっかり箱入り娘状態でございますが、様子はじゅうぶん伺うことができました。
こうやって見ると、普通のデジイチのように見える645
まるで、金の延べ棒のような扱いですなぁ。
D3とかと比べると意外とシンプルなんですよね……
メカメカしい感じが好きなお猿としては、若干安っぽく感じてしまった背面のボタン類。35mmデジイチのD3なんかが背面液晶の下に情報表示用の液晶が用意されていることを思えば、中判サイズの645ならば背面にもうちょっとまとめることができるかと思ったが、情報表示用の液晶は右肩にまとめられていた。
今は、35mmフルサイズ機で2000万画素オーバーということで、中判並の写真が撮れるという機種が登場していることを思えば、実際にどうなってくるか分からないけど、自分とは無縁だろうということで、あまりガッツリと見学はしていない。
お次は、やたらと賑やかで黒山の人だかりができていたのが、オリンパスブース。
オリンパスブースは、ある一角がギャラリーで囲まれていた
この人ごみの向こうはこうなっていた。
人だかりの中にはスケートリンクが広がっていた
何と、ブース内に恐らくエコリンクと思われるスケートリンクが用意されていました。定期的にフィギュアスケートが披露されていて、イメージキャラクターの浅田舞選手も登場していたんでビックリ。リンクの外の最前列には「E-620」などのサンプルが置かれていて、それを使えば最前列で撮れるというものだった。さすがにこれは人気のブースでしたね。
さて、カメラメーカー関連はこれくらいにして、次に行ったのがペンタブレットメーカーのwacomブース。前日にintuos3の後継機「intuos4」を発表したばかりで、intuos3ユーザーのお猿としては結構気になったのだ。
wacomブースはコンパクトながらもintuos4で盛り上がる
案の定、お客さんが沢山いらっしゃいました。ちなみに、ペンタブレットって普通はフォトレタッチとかパソコンで絵を描いたりするくらいにしか使わないのだが、お猿は仕事でマウスを使うことがありません。Photoshopでのフォトレタッチはもちろんのこと、InDesignでの組版作業でもペンタブレットを使っている有り様です。
それで、intuos3はかなりよくできたペンタブレットなので、正直言って「intuos4なんて言っているけど、これ以上改良するところがあるのかっ!?」と思ったくらいだ。
従来のintuos3よりもBambooっぽい外観のintuos4
……でこれがintuos4なのだが、かなり黒いのです。intuos3が非常に光沢感があるのに対して、これはマット調。intuos3では左右にエクスプレスパッドがあったのに対して、intuos4は片方にまとまっているのだ!
エクスプレスパッド類が片側に寄せられているのが特徴
上下対象に配列されていることで、エクスプレスパッドは左にも右にも置いて使える上に、それぞれのファンクションキーに何が割り当てられているのか分かるように有機ELディスプレイがついている。
こうやって改善点を見てみると、本当に嬉しい改善だと思った。intuos3での不満が見事に解消されているのだ。
- intuos3ではエクスプレスパッドが左右についているので、ペンを持った方の手がパッドに触れてしまって誤動作させてしまうことが多かった。特に、トラックパッドは敏感に反応するので、ペンを持つ手が触れただけで画面の拡大縮小が行われてしまうというトラブルがあったのだ。これが、片方に寄せられたということは、利き腕側はペン専用、反対側はエクスプレスパッド専用ということで非常に使い勝手が良い。
- それぞれのファンクションに有機ELによる割り当てが表示される。たま~に、ド忘れするので非常にありがたい。
- ペン先の替え芯が標準で数種類ついてくるが、intuos3では購入時の箱にテープで貼り付けられているだけだった。うっかり無くすし、こまめに交換して使いたい人にとっては紛失の可能性アリ。intuos4ではペン立ての中に収納できるので紛失しにくい上に使い勝手もよい。
- 何よりもペンが使いやすくなった。intuos3ではどことなくプラスチックの上に書いている感じだったが、より紙の上で書いているような軟らかい感触になっている。
まだまだ書き足りないが、久々にユーザーの意見を聞いて見事に反映させたというものを見せてもらったような気がする。intuos3で満足していたが、これはintuos4が欲しくなる。ファンクションだって、右側のファンクションは誤操作が怖くて殺していましたからね。左側だけ生かしていました。それだけに、使えるファンクションが一気に増えるということは非常に助かりますね。
さて、お次はこれまた直前に新製品を発表したVelbonブースですね。
VelbonブースはGeo Calmagneが目玉っぽかったですね
お猿愛用のカーボン三脚はVelbonのEl Calmagune 635。他にもNeo Calmagneというシリーズもあるのだが、これをまとめてGeo Calmagneという商品として5月に登場するらしい。従来のNeo Carmagneは「Geo Calmagne N」として、El Carmagneは「Geo Calmagne E」として登場する。
ハンドルのグリップが卵状という独特の形状
外見は大きな変更はないものの、雲台のパン棒のグリップが卵型になっていたり、エレベーターのロックが変わっていたりと微妙に変更がなされている。intuos4のような大きな変更がなされているわけじゃないけど、お猿的にはEl Calmagneで十分だと思っているので、特別欲しいという感じではなかった。
さて、お次はレンズメーカーのSIGMAブース。
現行のSIGMAレンズがズラリと展示されていた
現在、販売中のレンズをズラリと展示。そして、カウンターでは希望するレンズの希望のマウントで貸し出してくれる。持参のカメラに装着して撮らせてくれる。こういうサービスはTamronブースでも行われていたが、Nikonブースではやってくれなかった。撮ったデータを後でジックリ検討するためにも、是非とも「試着」はさせてもらいたいものだ。
それで、撮ったのがコレ。SIGMAの大口径標準レンズの「24-70mm F2.8 IF EX DG HSM」で撮ったもの。お猿持参のNikon純正「AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
」の対抗馬。
お好きなレンズを「試着」させてもらえるカウンターで1枚!
カウンターのオネエチャンが、こうやってポーズをとってくれる。「Nikon純正と比較用に撮らせてください」と言って撮ったのだが「ええ、かまいませんよ~」というフトコロの広さ。相当自信があるのだろう。この比較レビューは、また後日……。ここではやっぱり単焦点の「50mm F1.4 EX DG HSM」が人気があった。希望しても「あー、まだどなたか使っていますね……」と順番待ちの状態。
そして、今回の目玉はやっぱりコレでしょう。
レンズ以外にもDP2が注目を集めていたんですね~
APS-Cサイズの撮像素子をひっさげたコンデジの「DP2」ですね。この展示コーナーは黒山のひとだかり。APS-Cサイズを初めて搭載した「DP1
」も人気のコンデジだが、これも売れそうだ。単焦点レンズで、広角側にシフトされていて、その他にも改善点は多いらしい。
持ってみた感想は、かなりズッシリくるけど、玄人好みの一品だ。これをポケットに入れてスナップして街を歩きたくなってしまう。最近どうも、SIGMAが元気なような気がする。
そして、昨年に続いて客寄せパンダ状態だったのが、この「マクロレンズ」ではなく「マグロレンズ」!
ご存知「マグロレンズ」!買わなくてもいじってみたい一品ですね
ビデオ用三脚にすえつけられていますが、これ既に販売されているんですよね……。絶対手持ちじゃ使えねーや。
どう見ても、展望台のワンコイン望遠鏡だ……
買う気がなくても「東京に来たら、東京タワーは行きましょうね」的に「SIGMAブースに来たら、マグロレンズは試そうね」という感じで参拝客が後を絶たない。お猿ものぞいたが、見た目よりもフォーカスリングやらズームリングがスムーズに動くのにビックリ。
とてもカメラ用のレンズとは思えない風貌ですな
レンズにカメラがついていると言ったほうが正解だよねコレ。展望台のワンコイン双眼鏡のような感覚でした。
えーっと、続きはいつになるか分かりませんが、PIE2009レポートはまだまだ続きます。
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コメント
お猿さん、こんばんは。忙しそうで何よりです^^
今回のPIEネタ、自分が行けなかった事もあって、楽しく、そしてじっくりと読ませていただきました。
SONY:ビブスの件はREDさんとこでも取り上げられていましたね。個人的には、昨年α350を例の「みんぽす」さんでお借りしたことがあります。
・・・でも、今となってはあのLiveView+バリアングル液晶のイメージしか残っていない(苦笑
あとは、D80と比較して、色調がおとなしかったなぁ・・・ってことぐらいですかね。
自分なら、どうせ借りるならα900がいいなぁ・・・と思いますけど、きっと競争率は高かったんでしょうね
PENTAX:きっとべらぼうに高いんだろうなぁ>>645デジ
でも、そうは見えない・・・っていうか、逆に安っぽく見えてしまいますねぇ。
メカメカしい監事が好きなのは、まったく私も同感です(笑
Velbon:私もエルカル6”4”5を使っていますよ~♪
2kgでも重く感じたので、UltraLuxiLに浮気もしましたけど。
⇒そうしたら、罰が当たって、カメラごと三脚が倒れてしまいました(涙
懲りずに、UltraLuxiLの強化策を現在検討中です。DIYしようか・・・。いずれネタとしてUp予定です。
SIGMA:こちらもREDさんトコで読ませていただきました。レンンタルはかなり人気だったようですね。
例の大砲(マグロ)は、お猿さん自身は試さなかったのでしょうか???
投稿: flipper | 2009年4月12日 (日) 20時46分
○flipperさん、コメントありがとうございます。
あちゃー、結局来れなかったんですね
!
SONYって発想が面白いんで注目のメーカーですが、さすがに先行しているNikonやCanonに比べると地力が……って気がしちゃいますが、すぐに追い上げてくると思います。α900なんて頑張ったと思いますねぇ。
ペンタの645Dって結局どうなるんでしょう?2000万画素オーバーのフルサイズデジイチが注目を浴びている昨今、相当の差がないと売れないのでは……と思うんですが、画素数的にも差を付けてくるんでしょうね。まあ、フルサイズの2000万画素に手が届かないので、ジックリとは見てきませんでした。
ベルボンは、今のエルカルで満足しています。軽量でジッツォなんて欲しいなって思いますが、その前にマンフロットのギア雲台が欲しいとも思っています。
シグマのマグロは……いじってきましたよ!!レンズっていうより、メカですよね、アレ。
思ったよりも滑らかでビックリしました。どれくらい売れているんでしょうねぇ?
最近はサードパーティのレンズでいいものって出ているんで、SIGMAも面白いですね。(実は某T社は過去のトラウマで好きになれず……)
投稿: フォトグラファー猿 | 2009年4月13日 (月) 20時11分