北日本新聞で「工場萌え」フォトグラファーとして登場!

 お猿@おはようございます。

 なんやかんやと更新が滞っておりますが、気分的にやっておりますので、たとえ1年間更新がなかったとしても恐らく生きていると思いますので、ご安心ください

 ……で、お猿がこよなく愛していながら購読していない、富山県の県民的新聞が北日本新聞だったかと思いますが、よく分からないところまで総天然色という、カラー印刷な新聞でございます

 そんなお猿は、個人でやっている当ブログ以外にもライターの1人として執筆しているブログがあるんですが、6月2日のこと、そこに書いたある記事をご覧になった北日本新聞の写真部のカメラマンさんが問い合わせをしてきてくださいました。

はじめまして。北日本新聞社でカメラマンをしています。企画の一環で、「工場萌え」な方々をさがしています。取材の趣旨をご説明したいのですが、もしよろしければ、私のメールアドレスまでご一報いただけないでしょうか。何卒よろしくお願いします。

 ……とのこと。

 この富山のローカル新聞企画の一環で「工場萌え」ってどういうことさ?これがまだ四日市のコンビナートなら分かるけどさ……と思いつつ、工場は嫌いじゃないんで一応取材は受けることに……。

 正直なところ、工場萌えではあるんですが、どっちかというと工事現場萌えだったりするんですね。でも、まあ取材の趣旨を聞いた感じではいいかな……と。それに写真部の企画する「とやま camera eye」というコーナーの第1号として紹介されるそうな。

 そうして、取材日の直前に新湊と高岡の某所をロケハンし、当日は仕事が終わってすぐにスーツから撮影モードのジーパンとTシャツに……。

 結局、海王丸パークから見えるキリンと呼ばれるクレーンを撮影しているところと、越中大門駅の横にある工場を撮っているところを約1時間かけて撮られました。日ごろは撮影側なんで慣れませんでしたが、まあそんな感じ。

 そして本日、北日本新聞を購読していないお猿は近くのローソンへ

 最終的にどうなったか聞かずに恐る恐る新聞を開く……、

北日本新聞

 あらやだ、ほぼ1面を使っての特集じゃない。

 これは恥ずかしいわね……と見てみるが……、

北日本新聞「工場萌え」

 お猿、後頭部しか写ってないしっっ(上の写真クリックで無駄に拡大するよっ)!!

 もう1人の工場萌えフォトグラファーさんは満面の笑みと共に写っているわね!!

 まあ、なんせこういう感じの内容としては初のメディア登場を果たしたのでした。

日本ゼオン 高岡工場

 広がる“工場萌え”

 ……という見出しが何とも「本当かよ……」と思わせますが、ネットで調べてみたりすると結構、同類の皆さんもお見かけしますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。

 ではでは。

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AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II だぜっ!

 お猿@おはようございます。

 そして……、謹賀新年ッス

 イヤハヤ、前回の更新が大晦日ってことで、やっとやっと月一更新を死守しているわけでございますが、まさか、新年のご挨拶が1月末日になるとは思いませんでした。ちなみに、年賀状のお年玉もまだチェックしておりません。全てが後手後手でございまして、計画性のない人間の典型例のようですね

 ……ただ、あまり後手後手でないものもあったようです。

 それがコレだよっ

AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II

 前回の記事の写真の中に、コッソリ(何がコッソリなんだか……)写しこんでいたブツでございます。発表当初から「必ずゲットする!」と豪語していたNikonの誇るナノクリ大三元レンズの最後の1本AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR IIiconですね。

 これが、年末くらいには価格の大きな変動がなくなっていたので、入手に向けて動いたわけです。それまでには、お猿家の事業仕分けで我が家のプチ蓮舫によって「廃止となりかけたのですが、お猿の中のプチ小沢が押し通した、何とかお猿の手元に届いた次第でございます。

 ……でご覧のとおり、レンズは先代デザインを考えなければ、これはこれでカッコイイじゃない!と思うのですが、どうでしょうかね?箱がデカイだけに、レンズがやけにコンパクトに見えるのです。あと付属品として、バヨネットフードとセミソフトケースがあります。

 ちなみに、箱がデカイと書きましたが、どんだけデカイのか……と言いますと、

2201312

 こんな感じですね。一番右が「AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR IIicon」で、中央がこれまたナノクリ大三元の標準レンズ「AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDicon」です。一番左がお猿が最初に手に入れた“悪魔のレンズ”ですが「AF-S DX NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G ED VR II」の旧モデルです。

 VR 18-200mmなんて最初に手に入れた時には「結構、デカイなぁ~」なんて思っていたんですが、こうやって見ると小さいもんです。それにしてもVR 70-200mmのデカイこと!個人的には「何でこんなに太いんだ?」ってなもんです。

 では、大口径同士ということで、24-70mm F2.8と70-200mm F2.8を比較してみましょう。

2201313

 改めてナノクリの証「Nマーク」が輝いて見えます。太さはトントンですね。両方ともフィルタ径が77mmなので、そんなもんかと思いますが、全長を比べてみるとやっぱり70-200mm F2.8は長いですねー。あ、それに70-200mm F2.8はVR IIも威力が増して帰ってきたんですね。

 ……で掲示板などで、話題になりやすいものの1つがフードだと思うのですが、装着してみると、

2201314

 ……という感じなんですね。24-70mm F2.8より切り込みが深く、浅くさえ感じます。そこで、フードチェック!

AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II

 正直「AF-S DX NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G ED VR II」のフードなんじゃないかというくらいに非常に浅いのが分かります。まあ、これはこれで使い慣れればどうってことはないんですよね。

 さて、では、使い心地などはどうなんでしょう?……ということで、次からは使用感などをレビューしてみたいと思います。

 ではでは。

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海王丸パーク写真コンテストで入選でした

 お猿@おはようございます。

 間もなく平成21年も終わろうとしているんですが、今年の4月に結婚してからというものブログの更新が滞っておりまして、それでも、何とか1ヶ月に1回は更新して生存報告だけさせていただいております。

 ……でブログ更新すらやっとやっとですので、プライベートに作品撮りなんてやっている場合ではなく、もっぱら仕事で撮影に行っておりました。

 結果的に今年のフォトコンの応募は1つだけ。

 昨年も応募して2点が入賞したアレですね。

海王丸パーク写真コンテスト

 ……ですね。

 これでも昨年は夏やら秋やら撮影に行けたんですが、今年は1回しか撮影に行っておりません。それも仕事帰りですね。ですが、その1回で撮った写真を応募したところ、うっかり入選しまして、入賞者全員に頂ける万人垂涎の海王丸パーク 写真コンテストカレンダーに掲載されていました。

海王丸パーク 写真コンテストカレンダー
入賞者にはもれなく頂ける「海王丸パーク 写真コンテストカレンダー」です

 あらやだ、入賞作品が大きくプリントされているようでございますね。

 まあ、最優秀賞とか優秀賞、佳作の方は各月の上に大きくプリントされるんですが、入選の場合はこっちでございます

海王丸パーク 写真コンテストカレンダー
入選だと、一番最後のページにまとめて小さく掲載されるのみ……

 「赤信号、みんなで渡れば怖くない」なんて格言がございますが、「入選、みんなで載れば目立たない」でございますね。どの月にも属さないので、飾ってあってもめくらない限り誰にも見てもらえない微妙な存在ですね。でも、わざわざ1ページを割いていただいているので感謝しないといけませんね。

 入選の商品として海王丸オリジナルタオルを頂きました。ちょっとお気に入りですが、来年は佳作以上を狙いたいと思います。

 では、今年のお猿作品で入選だった作品を紹介しましょう。

おぼろ月
ライトアップが終わって撮ったもの。月の周りの雲がいい模様しています

 題して「おぼろ月」ですね。

 奇しくも愛用のD700が入院していた時でございまして、D300に色々なレンズを装着して撮っていました。これは、コストパフォーマンスの高い名玉「AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)」でマストをアップして撮ったものです。満月の夜にそこそこのスピードで雲が流れていましたので、スローシャッターでこんな感じに仕上がりました。

 そんでもって、もう1つノミネートしていたのがコレ。

双龍に護られて
個人的にはグッと来るけど審査員にはウケなかった第50吉田号とのツーショット♪

 題して「双龍に護られて」でございます。

 ライトアップも終わった深夜に撮ったんですが、それでもこれだけ撮れるんですね。ちょうど新湊大橋の建設で巨大な橋脚を立てる際に、知る人ぞ知る吉田組の起重機船第50吉田号がやってきたので記念に撮ったものです。満月の夜で、しかも翌朝には帰ってしまうということもあって、いろんな意味もあってアニバーサリーな写真です。

 いやー、これもカッコイイので気に入っていたんですが、惜しくも選外でした。

 ちなみに、D300にナノクリ大口径レンズの「AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED」という組み合わせで撮っております。

 来年は、もしかしたらツアーでロケ撮影という仕事が入るかもしれないので、オフの時にでも作品撮りできればなぁ……などと思っています。もうちょっとコンテストにチャレンジしたいですね。

 では、皆さん。新年の予算案を通さねばなりませんが、よいお年を……。

 ではでは。

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CFを洗濯しました(汗)

 お猿@おはようございます。

 すっかり、更新サボり気味でございますが、なんと言いましょうか、忙しいんですよ。でも、さすがに1ヶ月丸々更新しないのもアレなんで、11月最後にして記事を1つ……

 先週末に職場でバタバタしていたところに、父から電話が入る。

「おい、洗濯機の中から2GBのコンパクトフラッシュが出てきたんだが、お前のか?

 ……あ?そういえば、CFのデータをきれいにしようと思って洗濯機にかけたんだっけ……というのはウソで、前日に撮影を終えて職場に戻り、パソコンにデータを移そうと思ってCFだけカメラから抜き取ってワイシャツの胸ポケットに入れたままになっていたんだった。確かに、CFをカメラに戻していなかったっけ!

 それで、帰宅してテーブルの上に置いてあったのがコレ。

2111301

 まるで、事件現場の押収品ではないか。見たところラベルがめくれた形跡もなく、水滴も見当たらない。そうは言っても、CFなんて精密機器の部類だ。穴もいっぱい空いているし、コレ大丈夫か?

 ネットをあさってみると、案外CFってタフっぽい。1週間ほどシッカリ乾燥させれば読めるでしょう……という、お猿的に都合のいいことが満載だった。こういう都合のいい記事はドップリ信じますので、1週間弱放置しておいた。

 ……で11月末の本日。恐る恐るカードリーダーに挿してみた。

2111302

 おーっ!読めるじゃん!フォルダの中のデータも全く無傷!まあ、データを移した後にワイシャツに入れたのでバックアップは取れているものの、全く問題ないのに驚いた。特にSanDisk製のCFってタフっぽいよね。洗濯機から無事に帰還しましたっていう記事がアチコチから聞こえてくるしね。極端な話、爆発にも耐えたりと、カメラ本体が大破しても、CFが残って……という「美談」が聞こえてくる。

 まあ、そんな訳でCFは無事だったということです。

 みんな、たまにはCFの洗濯をしてみようぜっ!!

 ……ということで、話は変わりますが、先週末に待望のアレが発売されましたね。

 お猿待望のナノクリ大三元最後の1本AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II !以前から宣言しているように、遅かれ早かれお猿が狙っている玉でございます。……で、お猿の愛用する三星カメラさんが、またもや夜のお店状態になっているようでございます。

 某比較サイトでも三星カメラさんの当レンズの価格は237,000円!これでも最安値だったりすることもあるのですが、オレたちの三星さんの真価は夜ッスよね!夜になると隠れキャラならぬ隠れ価格が登場する。

2111303

 ……おいおい、9,000円くらい安くなっちゃってるじゃん!

 これってデフレッスか?

 と思っちゃったりしていますが、いや、安いのはいいんだけど大丈夫?しかし、ナゾなのがこれだけ安いのに在庫が10本という怪奇現象。品薄と聞いていたんだが……。さて、ここで手を打っちゃうか、もう暫く待って他の大三元くらいまで下がるのを待つか……。悩むところです。隣の3万円ほど安いライトグレーが気になりつつもあるんですが、FXフォーマットユーザーでもあるお猿としては周辺画質も気になってくると思うので待ちたいと思います。

 後は、リードを噛み切ることですね。

 Nikon党として妻の事業仕分けで仕分けられないように頑張ろうかと思います。

 みんな、応援してくれよなっ!!

 ではでは。

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Nikonがいろいろとオモロイことをやってくれます♪

 お猿@おはようございます。

 最近、ブログ更新が停滞気味ですが、民主党政権でダム建設などもいくつか停滞気味ですので、我々、ニコン党としても何かしら停滞させていこうという趣旨と思っていただければ幸甚です。

 そんでもって、ちょいと遅れましたが、またまたNikonがやってくれましたね。そういえば、某家電メーカーが「目の付けどころが、シャープでしょ。」なんていうキャッチフレーズで長く商売していますが、まあ、何と言いましょうか。Nikonも負けじと着眼点を変えて頑張っているようです。

 まずは、デジイチのテコ入れからです。

●D3sicon

2110171

 FXフォーマットのフラッグシップ機といえばD3iconD3xiconですね。

 D3は、ライバル社が、ほぼ同時期のフラッグシップ機に2000万画素オーバーというスペックを搭載して「画素数」で勝負してきたのに対し、Nikonは全く違う路線の「高感度」で戦った自信作だったわけですね。

 D3の画素数だけ見てみれば、他社のエントリーやミドルクラスとトントンどころか劣っているのに、イメージセンサーを初のFXフォーマットにしたものの、画素数は増やさなかったということで、一画素のサイズが大きくなり、高感度でのノイズレスを実現した名機ですね。常用感度がISO200~6400で、増感してISO25600相当まで上げられるというバケモノだったわけです。今となっては、各社でほぼ同等の感度を得られるカメラが登場しているものの、高感度撮影ならNikonのD3という印象は少なからずあると思う。少なくともお猿的には「高感度のNikon」というイメージはガッツリとあるわけです。

 そして、他社が2000万画素オーバーを出してきているのに対して、Nikonは黙っているわけにはいかず、常用感度をISO100~1600にしたものの、画素数を2450万画素にアップしたのがD3xだったわけですね。

 ただ、D3xが出たからといってD3が姿を消したかといえば、両機は明らかに目的が異なるため、通常の報道写真なら多画素は必要ないし、むしろ、どんな場所でも撮れる必要があるために高感度を選択したい為、D3を選ぶわけですね。反面、スタジオでジックリ商品撮影とか、ポートレート、風景写真なんかの場合は、D3xだったりする感じかと思います。

 そこに、D3系列で今回のD3sが出たんですが、D3はどうなるんですかね?

 画素数は1210万画素で固定だし、連射だって9コマ/秒。それでいて、感度は上限が常用感度でISO12800増感すればISO102400相当ということで、1桁増えている。高感度に更に高感度となり、更に、動画機能とか引っさげてきた。こうなっては、D3を選ぶ必要性というのが感じられなくなるような気がするのだが、D3は世代交代してしまうんですかね?

 なんせ、常用感度でコレはすごいですね。これはやっぱり高感度のDNAを引き継いでD700sが出ちゃったりするんでしょうか?お猿的には、D3sの登場でD700sが出るんじゃないかという方が、どうも現実味があるような気がします。どうかな?

 まあ、D3sの登場で超々高感度に関しては、今のところ独壇場というわけで、このニーズは高いかもしれませんね。常用でISO12800って、やっぱり使いたい場面ってありますもんね。画素数を1210万画素固定でも、お猿としてはこっちを取りたいと思うのです。

 価格的にもD3発売当初と大して変わらないような気もしますので、案外D700sの登場は近いかもしれませんね!これにSONYのExmor Rのような裏面照射型のCMOS技術があれば、さらに高感度ノイズ対策は良くなるんでしょうなぁ。個人的には高画素化よりも、こっちの進化が楽しみです。まあ、そんなことでD3sの感想は終わります。

●AF-S DX Micro NIKKOR 85mm F3.5G ED VRicon

2110172

 まず、DX専用レンズということに驚きました。9月にリニューアル発売された「AF-S DX NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G ED VR II icon」なんかでもそうですが、ズームレンズに限らずDX専用の単焦点レンズが新規に発売されるということに、NikonはFXだけじゃなく、DXもやるぞというPIE2009で聞いたセッションでの一言を裏付けてくれる気がする。

 そして、マクロレンズとしては2本目の手ぶれ補正VRIIが搭載されているのも頼もしい。先輩VRマクロレンズの「AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G (IF)icon」ほどの焦点距離はないものの、DXフォーマットならVRが欲しくなる場面も多いのではなかろうか?

 個人的には、花などのマクロ撮影をしようとする時に、三脚なんてやってられっか!というのが本音なので、手持ちでマクロ撮影ができるようになるのは万歳だ。あと、公開されているMTF曲線を見てみても、非常になだらかに繋がっていてボケもトロけるような感じになるのでは、と理論値で言ってみる。

 そして、最後は大本命のコレですよね!

●AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II icon

2110173

 待望のナノクリ大三元最後の70-200mm F2.8の発売日が、11月27日に決まった!

 前々から、これは絶対にゲットするぞとブログ上でも宣言していただけに、嬉しい反面、「さて、ゼニはどうするか?」と頭が痛いほど金策ができていない現状に苦しむ日々です。政権が民主党になって「子ども手当」なんてのが騒がれていますが、お猿的には、「ニコン手当」なんてのがあってもらいたいと思うのだ。百歩譲ってナノクリ大三元が全て揃うまで面倒見ますよという「ナノクリ手当」が貰えればと思うのだが……まあ、無理ですね。ニコン党が政権をとった暁には、是非とも実現して、日本が世界に誇る光学分野の発展を促し……と言ってみたりする。

 何はともあれ、遅かれ早かれゲットするのは間違いない。ここんとこ続けている、「おわら風の盆」の撮影とか、そのうちやろうと思っている「むぎや祭」の撮影など、大口径望遠レンズが必須という場面に多く出くわしているのだ。これは是非とも、1.4か1.7のテレコンとセットで頂きたいと思うのですね。

 ……で、現在のお値段といいますと、お猿がお世話になっているお店をチェックしてみましょう。

 ……という状態ですね。

 こうしてみると、デジオンことデジカメ・オンラインが最安っぽいです。某比較サイトの最安値よりも5,000円近く安いのはスゴイです。

 ただ、他のナノクリ大三元レンズ2本を見てみても、発売後に数万円安くなるのは必至かと思いますので、必要に駆られるギリギリのところまで見極めてポチッとしてみたいですね。

 では、皆さま、背中をそっと押してくださいね。

 ではでは。

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D700の高感度で「おわら風の盆」を撮る♪(西新町)

 お猿@おはようございます。

 今年のおわら風の盆の前夜祭について、超スローペースで記事を書いております。とっくに城端のむぎや祭も撮影が終わって、写真のストックがあるんですが、おわらが終わらなきゃ(あっ、ダジャレ!)、むぎやもできねぇや!

 そんなワケで、前夜祭の6日目である8月25日にも行ってきました。仕事が終わって、状況次第で行くか、行かないかを判断して余裕で行けるのは、現地まで車で20分というロケーションの賜物!やったぜ、射水市民!

 ……で、25日の担当は、西新町

西新町のぼんぼり
それぞれの町内の判断は、ぼんぼりを見れば分かる

 ここは、昨年の前夜祭でも経験したことがない場所。初日の鏡町が通りではなく、町内の広場で行われ、町流しが行われなかったのに対して、こっちは商店街が舞台。商店街というだけあって、やや風情に欠けるものの、町流しから舞台演技までやってくれるという充実っぷり。

 更に、踊りの中心となる西新町の公民館前は今年の「おわら風の盆」ポスターの撮影場所となっている。

 そして、定刻になり町流しからスタート。

西新町の町流し
商店街の端から町流しはスタートする。沿道には人だかり!

 町内会から、西新町では撮影の際のストロボ使用はOKという案内があった。そこで、昨年の設定から入ろうとSB-900iconに電球色のカラーフィルターとディフューザーの「Diffuser Kit DFU-01」を装着。更に、町流しでは沿道沿いに場所取りすることになるので、鏡町のように一点集中になることはない。その為に、自分の前を通り過ぎる短時間であるが、接近戦で撮影となるのだ。それで、大口径の標準レンズの出番!高感度撮影に定評のあるD700にナノクリ標準ズームレンズの「AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED」を装着。まさに無敵だ!

 ……で目の前にやってきたところで、何やらおかしい。どうも、シャッタースピードが上がらないのだ。開放F2.8にしても、まだまだ暗い。仕方なく、ISO6400まで上げて何とか撮った。それが、コレ。

おわらの地方
60mm/絞り優先AE(F2.8、1/60秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 いやぁ~、F2.8通しのレンズとは思えない設定だ。実は、この方は歌担当の地方さんで踊り子の後ろを歩きながら移動していくのだが、つまり、この人の先に踊り子さんをお猿は撮影していたわけです。ところが全滅。ブレブレの見れたもんじゃない写真だらけだったのだ。実は、この頃に気づいた衝撃の事実があった。

 お猿は、この日の日中、仕事で風景写真を撮っていたのだが、その時にレンズに装着していた、

 PLフィルターを着けっぱなしでしたぁ~~っ

 いやぁ~、お猿すっかりミステイクだよっっ!!何が悲しゅうて、明るいレンズを装着しながら、わざわざ暗くして撮っているのか!?ファインダー覗いて気付けよっとツッコミを入れたくなるのだが、後のカーニバル。気を取り直して行きたいが、町流しはとっくに通り過ぎてしまった。町流しは片道だけ行って、帰りは普通に戻ってきたので、シャッターチャンスを逃してしまったのですね。

西新町公民館
町流しが通り過ぎた後は、ひたすら待つ!追ってはならぬ!

 まあ、仕方がない。今度は舞台演技に挑戦だ!!

 しばらくの休憩の後、公民館前に地方さんが勢揃い。挨拶をされた後に、演奏が始まる。

おわらの地方
公民館前でおわら節を歌う地方さんたち

 ただ、ここで気付いたのがストロボは使わないほうが、味があっていいなということ。鏡町のようにWBは白色蛍光灯にして、ノンストロボで頑張ることにした。

おわらの男踊り
52mm/絞り優先AE(F2.8、1/40秒)/ISO2500/WB:白色蛍光灯

 男の踊り子さんが息もピッタリで踊る。お猿的に感じるのが、各町内によって踊りの上手い下手があるということ。あまりうまくないところは、これがピッタリと合わない上に、静と動が曖昧なのだ。しかし、西新町は見事なほどに息が合っていて、特に男踊りは静と動がシッカリ分かれていてカッコイイ。

 さて、ここで鏡町でトラブルの原因になりますので……と言われた、他人の焚いたフラッシュなのだが、ノンストロボで撮影しているとシャッタースピードが遅くなるために、他人のストロボと見事にシンクロしてしまうことが多々ある。さて、これは良くないのだろうか?

おわらの男踊り
45mm/絞り優先AE(F2.8、1/40秒)/ISO2500/WB:白色蛍光灯

 かっけーっ!というのが、お猿の感想。確かに風情があるとは言えないが、お猿的にはこの青白い陰影と、クッキリ出た路面の影法師が美しいと思うのだ。このハプニングと言える他人のストロボは、おわらに関しては大いにアリで、むしろ自分が焚いたストロボよりも陰影をハッキリ出してくれるので面白いと思うのだ。

 さて、どんどん行きます。子供たちも入っての男踊りになってきたのだが、こうなると、公民館側だけ向いて踊るわけではなく、かなり至近距離まで寄ってくる。こうなると、24-70mmという焦点距離は非常に使いやすく面白い写真になってきた。

おわらの男踊り
31mm/絞り優先AE(F2.8、1/30秒)/ISO2500/WB:白色蛍光灯

 D700なら焦点距離は35mmサイズそのままの画角で使えるので31mmは、まさに広角扱い。その広角のパースペクティブを生かして、遠近感のある踊り子になったような気がする。

おわらの男踊り
29mm/絞り優先AE(F2.8、1/50秒)/ISO2500/WB:白色蛍光灯

 う~ん、いいねぇ!

 さらに、極め付けがコレ!!

おわらの男踊り
36mm/絞り優先AE(F2.8、1/40秒)/ISO2500/WB:白色蛍光灯

 ドンッ!

 基本的に、おわらの踊り子は笠で顔が隠れているのが美と思うのだが、こうやって笠の目から差し込んだ光が踊り子の顔を照らすのも面白いと思う。ちなみに、この動作は、鍬で田畑を耕しているのを表しているそうです。

 さて、女踊りも行ってみましょう!

おわらの女踊り
50mm/絞り優先AE(F2.8、1/50秒)/ISO2000/WB:白色蛍光灯

 公民館側を向いて踊っているのだが、女性の踊り子は、この笠から見えるうなじ付近が美しいように思うのだ。真っ黒な帯もカッコイイので、女の踊り子は後ろからでも、バッチリOKですな。

 ……で、踊りを待つ踊り子も、

おわらの女の踊り子
58mm/絞り優先AE(F2.8、1/60秒)/ISO2000/WB:白色蛍光灯

 こんな感じで、かなりリラックスしたムード。踊っているばかりが、おわらじゃない!!

 さて、舞台演技が終了すると、暫く休憩の後、観光客も混じっての輪踊りとなります。輪踊りと言っても、商店街を使ってのことなので、非常に細長い“輪”になります。道路の両端に“お立ち台”ができて、踊り子さんが2名立って踊ります。それを撮るのもイイぞ!

 ただ、この時は、あまり近寄れないので望遠レンズにシフト。しかし、鏡町同様にズーム全域F2.8の望遠ズームなんて持っていないので必然的に「AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)」になってくる。ただ、描写はピカイチだと思うので、ISO感度はD700を信用して、バシバシ撮って行きましょう!ああ、「AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II」の発売日はまだか!?

 さあ、気を取り直して行ってみましょう!

おわらの女踊り
270mm/絞り優先AE(F5.6、1/40秒)/ISO3200/WB:白色蛍光灯

 実は、お立ち台付近はぼんぼりの明かりも届かずに非常に暗いので、こんな感じ。背景を落とすのもいいけど、背景を選んで撮ったのがコレ。

おわらの女踊り
135mm/絞り優先AE(F5、1/15秒)/ISO3200/WB:白色蛍光灯

 やはり、開放と言っても少々背景がうるさい。でも、雰囲気は伝わるだろうか?

 では、踊り子さんのバストアップを狙ってみましょう。

おわらの女踊り
195mm/絞り優先AE(F5.3、1/20秒)/ISO3200/WB:白色蛍光灯

 背景の民家がグッと圧縮されて風情のある写真となったような気がする。手だけが被写体ブレの影響で動きが伝わると嬉しい。

おわらの女踊り
210mm/絞り優先AE(F5.3、1/13秒)/ISO3200/WB:白色蛍光灯

 これなんかも手の動きが面白いと思った一品。

 来年も命あらば、おわら撮影にチャレンジしたいが、「AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II」を使ったら、どんな写真になるか今から楽しみだ。今のところのレンズシステム構築の最終レンズだ。節約モードに入ろうかと思います。

 そんなわけで、西新町は終了~。おわらはまだまだ続きます!

 ではでは。

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D700の高感度で「おわら風の盆」を撮る♪(鏡町)

 お猿@おはようございます。

 うっかり前回の更新から、半月以上が経過してしまいました

 と、いいますのも、我らNikon党も今回の衆議院選挙で「政権交代」を掲げて挑んでみたのですが、どういうわけか議席を1つも確保できず大敗を喫してしまいました。この半月、選挙活動に明け暮れ、敗北によるショックで暫く引きこもっていたのですが、ようやく次の参議院選挙に向けて動き出せたようです

 ……

 アホなことはこれくらいにして、本題に入りたいと思います

 まあ、何と言いましょうか。本当のところは、最近、どうも諸々のサイトのライターとしても動いているので、なかなかこっちが更新できないっていうのと、先月末はアレの撮影で忙しかったというのがありますね。そう、越中富山が全国に誇る一大イベント!

 おわら風の盆です!

 まあ、「おわら風の盆」の本番は、9月1日~3日の3日間。でも、知られているようで、案外、地元の富山県民も知らなかったりする「前夜祭」っていうのが8月20日~30日の11日間にわたって行われるわけです。これに関しては八尾の町全体が毎日踊るわけではなく、11の支部が日替わりで踊りを披露していくというもの。しかも、毎晩20時~22時限定の「プレおわら風の盆」といったところでしょうか?

 実は、昨年も前夜祭の撮影を行っておりまして越中八尾『おわら風の盆』を撮る(1)なんていう記事を書いていたわけですね。ただ、どういうわけかタイトルの最後に(1)なんて書いて(2)があるような気配を漂わせていたのですが、うっかり書かずじまいで1年が経ってしまったんですね。

 まあ、気を取り直して今年の分を書いていきたいと思います。

 昨年との違いは、ズバリ機材

 昨年の機材は、DXフォーマットのフラッグシップ「D300」に、ナノクリズームレンズの「AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED」を装着。これに、SUNPAKの「Diffuser Kit DFU-01」を装着したSB-800をトッピングしてのものだった。ストロボ発光でも、カラーフィルタを装着して、現地のぼんぼりのWBに近付け、ディフューザーを装着して面でライティングしたというものだ。感度をやたら上げなくてもキッチリ撮れるというものだ。

 それに対して今年の機材は、FXフォーマットの「D700」に、ナノクリズームレンズの「AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED」を装着。これに、SUNPAKの「Diffuser Kit DFU-01」を装着したSB-900iconをトッピング。FXならではの圧倒的な高感度特性で、どんなものが撮れるかが楽しみだ。

 さて、前夜祭初日の20日。仕事を終えて帰宅し、両親と妻を連れて八尾へGo!富山県内の撮影には、圧倒的なアクセスのしやすさを誇る射水市だ。自宅から八尾の会場までは、下道で20分もあれば到着してしまう。前夜祭の11日間だって、仕事が終わって様子を見てから出発しても余裕があるのだ。改めて、今のロケーションがステキすぎる。

 そして、初日担当の鏡町に到着。

 聞くところによれば、町中を踊っていく「町流し」は行わないという。そして、広場での「輪踊り」「舞台演技」を行うとのことだった。前夜祭では、大抵の町内は舞台演技はやらずとも町流しや輪踊りは行うと思っていたが、鏡町は違った。

 町流しをやらないということは、見物客はその広場に集まってしまうというわけで、非常に混雑しやすいのだ。町流しなら、沿道に広がる分、混雑は少ないのだが、これは想定外の事態だった。到着したころには、広場を囲むように人垣ができていた。これは参った。標準レンズでは寄り切れない。

 そうなると、FXフォーマットで寄れるレンズは?

 AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)しかないですね。

 昨年、試しにD300に装着してやってみたのだが、描写はいいのに決して明るくないレンズなので使い物にならなかった。感度を上げればDXの高感度特性では、ノイズだらけで力不足。だが、今回は違う。俺には高感度大好きなD700がついている!そういうことで、レンズを交換し、20時を待った。すると……、

「トラブルを避けるために、ストロボの使用は禁止しております」

 ……とアナウンスが流れた。ストロボ併用で試験撮影して、この望遠ズームは使えると思っていたのに一気に予定が狂った。仕方がない、アレをするしかない……と、ISO感度アップを試みた。さすがに増感する勇気はないので、ISO6400の世界に突入。レンズはもともと絞り全域で描写の良いVR 70-300mmなので開放で勝負してみた。色々な意味で、現在持てる機材の極限に挑戦という感じだ。

 ちなみに今回、ストロボなしで撮影していて個人的に好みだったWBが「蛍光灯」で、この設定で全部の撮影をこなしたほどだ。昨年は、ストロボに電球色のカラーフィルターを装着して、あえて「曇天」とか「日陰」といったWBで撮影して、電球色の色カブリを強調したのだが、どことなく平坦に仕上がってしまったので、今年は蛍光灯!その差は歴然。

 そんなワケで、作例をいくつか紹介したいと思う。 

おわら風の盆
300mm/絞り優先AE(F5.6、1/13秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 ストロボ不使用で、会場のぼんぼりと外灯のみが唯一の照明。テレ端いっぱいの300mmでF5.6という決して明るくない設定でISO6400とVRIIに助けられて手ブレなしで撮影ができた。ストロボを全く使わないことで、立体感が出た上に、程よい被写体ブレで求めていた「流れ」が再現できたような気がする。ISO6400は初めて多用したが、高感度ノイズが出るものの気持ちの良いノイズだった。

おわら風の盆
210mm/絞り優先AE(F5.3、1/60秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 輪踊りのコーナーを曲がってこちらにやってくるところを抑えた。男と女の踊り子の間隔は開いているものの、望遠の圧縮効果で接近しているように見える。開放絞りなのだが、いかんせんF5.3では背景が少々鬱陶しい。今回は全撮影を通して、ADL(アクティブD-ライティング)は「オート」にて撮影。ぼんぼりや外灯側は明るいのだが、反対は極端に暗い部分をうまくカバーしてくれたように思う。

おわら風の盆
300mm/絞り優先AE(F5.6、1/25秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 鏡町の女性の浴衣は白と青が清々しい。

おわら風の盆
250mm/絞り優先AE(F5.6、1/25秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 ちょっと引いて数名の踊り子をバストアップで入れてみた。もうちょっと構図を考えたい。

おわら風の盆
300mm/絞り優先AE(F5.6、1/20秒)/ISO6400/WB:蛍光灯

 おわらの踊りは後ろから撮っても絵になる。ド真ん中に来てしまったものの、照明のテカリがいい感じで、また、背景が黒く落ちているのが結構好み。少女たちの踊りが花畑のように入っている感じが好きである。

 踊りの切り替えの時に、撮ったのがコレ。

おたや階段
会場にある「おたや階段」は観覧席だ

 鏡町の名物「おたや階段」だ。今回の踊りの会場となった広場に下りてくる大きめの階段。昨年のデジタルカメラマガジン11月号の「先駆者の現場」で写真家・榎並悦子さんが特集されていたが、その扉の写真の背景にあるのが、まさしく鏡町の「おたや階段」。これがまたいいバックになるのだ。

おわら風の盆
165mm/絞り優先AE(F5.6、1/20秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 演奏をする地方と呼ばれる人たちも、結構いい味を出している。望遠を使わざるを得ない環境ながら、案外面白い写真が撮れるものだと思った。三味線や胡弓のテカリが何とも言えない。

おわら風の盆
145mm/絞り優先AE(F5.6、1/30秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 男踊りが始まった。女性の浴衣のような華やかさはないが、この勇ましい踊りは好きである。

おわら風の盆
90mm/絞り優先AE(F5.6、1/20秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 男の踊り手が輪になって息ピッタリで踊る。左に見える電柱に照明があったと思うが、スポットライトのように踊り手一帯が明るくなっている。

おわら風の盆
300mm/絞り優先AE(F5.6、1/20秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 おわらの浴衣は、町内によってデザインが変わるものの、帯だけはどこでも真っ黒。これは、昔、どの家にでも冠婚葬祭用の黒帯があったからというものらしい。

おわら風の盆
195mm/絞り優先AE(F5.6、1/50秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 手前に観客の頭が入ってしまったが、まあ仕方がないということで……。できれば、踊り手の指先まで入れたかった……。

おわら風の盆
200mm/絞り優先AE(F5.6、1/15秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 ストロボ禁止ということで、デジイチ持参のアマチュアカメラマンなどはストロボ非発光を設定できるが、コンデジを持ってきているような一般の観光客はストロボの発光・非発光の設定方法など知らない人が多いようだ。おそらく「AUTO」で撮っているのだろう。なんやかんやとストロボがバシバシと焚かれるものの、個人的にはこのようにうっかりシンクロしてしまったのも味があって面白いと思う。

おわら風の盆
280mm/絞り優先AE(F5.6、1/40秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 こういう角度で女性の踊り子を撮ると、何とも艶かしい。背景に何となく写っている観光客もアリだと思う。

おわら風の盆
270mm/絞り優先AE(F5.6、1/50秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 基本的に、踊り子は笠で顔が見えない方が風情があると思うのだが、このようにチラリと片目が見えるのはいいと思った1枚。踊り子の目線の向きも評価が分かれるところだと思う。

おわら風の盆
300mm/絞り優先AE(F5.6、1/40秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 動きが止まってしまっているが、思ったよりも背景がボケた。

おわら風の盆
98mm/絞り優先AE(F5.6、1/15秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 夫婦踊りと言われる踊りが始まると、随所で歓声が上がる。ここでは背景のおたや階段を入れるのに頭を悩ます。混雑で場所の移動がままならないので、定点でズームを使うことでカバーする。

おわら風の盆
86mm/絞り優先AE(F5.6、1/30秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 夫婦踊りの見せ場のポーズ。

おわら風の盆
155mm/絞り優先AE(F5.6、1/15秒)/ISO6400/WB:白色蛍光灯

 おわららしくないけど、個人的に好きな1枚。おたや階段のギャラリーに飛び込んでいく感じが面白いと思ったのだ。

 ……とまあ、まとまりなく紹介しましたが、今年の初戦はこの通り。撮影ポジションは動かせず、ズーム1本で勝負するしかなく、また、ストロボは使用不可能という制限された環境だからこそ、昨年にない新たなおわら撮影の工夫が生まれたように思った。

 ただ、やっぱり明るいレンズは欲しいもので、早く「AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II」が欲しいなと思うのであった。来年のおわらはきっとこれで……。

 ではでは。

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SB-900のカラーフィルタの進化

 お猿@おはようございます。

 暫く更新が滞っていましたが、垂涎モノのNikonの諸機種の発表から暫く経ちましたが、最大関心事のAF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR IIは、発売日がまだ未定みたいですねぇ。発売日前というだけあって価格変動はあまりないようで、富山県民のお猿的に最安値は、カメラのキタムラデジカメオンラインicon240,900円ですね。

 発売直前や直後、そして、そのまたすぐ後に年末商戦ですから、慌てて発売日にゲットするよりは、かなり安くなると思うんですよね。すでに予約注文が多くあって発売直後の在庫はなくなってしまうという話も出ていますが、発売後まで待ったほうがいいかもしれませんね。なんやかんやと、発売後1年も経たないうちに発売日ゲットするために高いお金を払ったのも空しくなるでしょうから……

 愛用のD300なんか発売後1年経ったらアホらしくなるほど安くなりましたからね。まあ、レンズは賞味期限が長いので大暴落ってことはないでしょうけど、これまた愛用のナノクリズームレンズの「AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED」なんかも発売から半年ほどで数万円安くなっていましたし、無金利キャンペーンなんてのもゲリラ的にやってくる可能性もあるので様子を見るようにしたいものです。早めにゲットした人のレビューなんかも参考にしたいですしね。人柱になるのはゴメンです

 さて、スピードライトSB-900iconのレビューが途中でしたので、ちまちま進めていきましょう。

 このSB-900の大きな特徴の1つが「カラーフィルター」ですね。まあ、先代のSB-800にもカラーフィルターが付属していたのですが、フィルターやそれに伴うハード面も改良がなされているようです。

 ではまず、SB-900とSB-800のカラーフィルターを比較してみましょう。

2108151

 左がSB-800用で、右がSB-900用です。パッと見は似たようなもんですが、SB-800はハード系の薄型ケースに収納するタイプですが、SB-900は俗に“ポケットファイル”とか“クリアーブック”と呼ばれるものの超小型版に収納されているんですね。フィルターの種類ごとにポケットを変えることが出来るので、本を見るようにパラパラと選ぶことができます。

 ……で、肝心のカラーフィルターなんですが、SB-800のものはこんな感じです。

2108152

 あ、ちょっとヨレヨレしていてすみません。この“TN-A1”という電球のWBに合わせる一品ですね。他にも“FL-G1”という蛍光灯のWBに変えるものの2種類があるんですが、このタイプ、かなり酷使していますので、この有り様です。まあ、カラーフィルムを切り抜いただけといってもいいようなものです。先端をワイドパネルとフラッシュヘッドの間に入れやすいように尖らせてあるんですね。

 これが、SB-900用になるとどうなるんでしょう?

2108153

 これまた、カラーフィルムを型抜きした感じなのですが、差し込み部分は尖っていませんね。SB-800用にはスリットのような細長い穴が2つあったのに対して、こちらは小さな円形の穴が1つだけ空いています。それから、SB-800用と同様に電球と蛍光灯の2種類のWBが用意されていますが、それぞれに補正効果に応じて2種類が用意されています。

 さらに、「識別コード」と呼ばれる白い正方形が2個ずつ付いています。SB-800では何色のカラーフィルムが付いているか、カメラ側で判断ができませんでしたが、SB-900では装着すれば何色か判断できてしまうっていうことなんですね。その判断のセンサーがコチラ。

2108154

 発光部の下に、赤外線通信の送受信窓のようなものがあります。ここで、識別コードを読み取るんですね。ちなみに、ここにはこんな感じにカラーフィルターホルダーなるものがサックリとはまるようになっています。

2108155

 実はこのカラーフィルターホルダーってのが心強くてですね。まず、カラーフォイルターをホルダーにセットしてからストロボに装着するというスタイルになります。

2108156

 こんな感じにセットします。フィルターの円形の穴は、ここでの位置合わせに使われるんですね。こうやってセットしてから……、

2108157

 こんな感じに装着します。これは非常に心強いんですよ。だって、今までのSB-800なんて……、

2108158

 こうやって、ワイドパネルのすき間に差し込むだけでしたからね。横から見ると……、

2108159

 こんな感じです。まさしく、札の貼られたキョンシー状態ですね(あら、懐かしい……)。フィルターを挟んでいるだけだから、風が吹けばペラペラとめくれるんですよ。これはホント頼りなかったんですが、SB-900はホルダーでガッチリセットできるので、風も怖くありません。

 お猿は、このカラーフィルターを使って、なるべくミックス光にならないようにしているんですが、本当によく使うんですね。例えば、あと4日に迫ったおわら風の盆の前夜祭なんかでは、灯篭の電球色に合わせるために使用したりしています。昨年やってみた時の記事がコチラなんですが、風が吹くたびにペラペラとしちゃうんですよね。今年のおわらはガッツリいきたいと思います。

 そんなわけで、カラーフィルターの自動認識がどのように働くのかなどを、今後もレポートしてみたいと思います。

 ではでは。

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垂涎モノのNikon祭りスタートだよっ!

 お猿@おはようございます。

 なんやかんやと梅雨が明けないままに8月に突入ということで、今年はどうも冷夏らしい。すこぶる涼しいので冷房費は節約できている今日この頃なんですが、猛暑でないからって手放しで喜ぶこともできないんですよね。

 お猿は、食糧の自給率を高めるべく、自宅の裏にて有機栽培で枝豆なるものを育てているのであります。そう、みんな大好きビールの友!ところが、曇天続きですと、日照不足ということで……、

 我が家の農業の危機

 ってワケでございます。いい加減、晴れてもらいたいわけですが、ここに来て、冷夏を吹っ飛ばす熱い話題がやってきましたよ!!

 そう、我らがNikonが一昨日、まとめて新製品をカメラ本体とレンズを2つずつ発表してくれちゃいました!まさに、Nikon祭りスタートって感じです。2年前の夏D3iconD300、そして、ナノクリレンズがたて続けに登場した夏の陣以来の“熱さ”を感じまくりです!では、簡単に検証してみましょう。

●D3000

D3000

 バリアングル背面液晶搭載かつ、初のD4ケタ機である「D5000」の下位モデルで、以前のD40を彷彿とさせるエントリー中のエントリーモデルですね。バリアングル液晶もライブビューもDムービーもボディ内モーターも搭載していないというだけあって、非常に安い。そして、D40が低画素低価格でバカ売れしたように、この2000万画素オーバー時代に1020万画素っていう潔さにホレボレした。

 そんな必要最低限の機能を搭載しながらもデジイチの画質をキープすることに、エントリーながらも硬派なものを感じるのだが、面白いのがガイドモードですね。実際に使っていないのでアレなんですが、シーンモードダイヤルをグルグル回してカメラ任せで撮影するのではなく、それ以外に、カメラに教えてもらって絞りを広げてみるなど自分でやってみることができる機能がついているのだ。これを繰り返していけば「背景をぼかす」のは「絞りを開ける」ことをすればよいと覚えるのだろう。う~ん、写真を覚えてみようという人には、素晴らしい入門カメラになるのではないだろうか?

 さて、8月28日発売予定にして気になる値段は、

 ……とポイントも考慮してみると、ほぼ全店足並みを揃えています。D5000が三星カメラで¥68,800-ですからねぇ。約2万円弱安くなっていることを考えると、デジイチ入門機として購入することはアリかと思います。三星カメラに至っては「更に値引きあり」の文言があるので、非常に気になるところ。

 ただ、ちょっとこのクラスはお猿には必要ないかなぁと思うけど、デジイチを始めたいという人には単焦点レンズもレンズ駆動のAFモデルも出てきているし、しばらくは最大1万円のキャッシュバックもあるので勧めてみてもいいかな……という一品だ。

●D300s

D300s

 2年前のデジイチ夏の陣で登場し、お猿も“大人の事情”で手にしたNikonのDXフォーマットフラッグシップ機である「D300」の後継というか上位モデルですね。

 現在のD300に1つ下位モデルの「D90」から搭載された動画のDムービーとか、D300と同時発表されたD3には搭載されたもののD300は見送られた電子水準器も搭載となった。動画に至っては、ついに外部マイクも対応となりステレオ録音もできるようになったので、なかなか面白くなってきた。

 カメラそのものの性能ということで言えば、連写がノーマルで6コマ/秒から7コマ/秒となり、バッテリーグリップ装着すれば従来どおり8コマ/秒となったので、デフォルト状態での連写性能がアップしたことになる。そして、「静音撮影モード」が搭載されたということだが、講演会場などで撮影することもあるお猿からすれば、ちょっと気になる機能だ。メディアもCFとSD両対応のデュアルスロットということで、お猿がD300発売前に希望していた感じになったような気がする。このメディアのフタもスライド式になったのもD700方向に進んだように感じた。他にも背面の操作ボタンにライブビューボタンが独立して存在したり、infoボタンがあったりとD700みたいな感じになってきている。

 他にも、ソフト面ならADLに更に強めにするという、D300のADLではイマイチ効果が掴みにくいという意見を反映させたようなマイナーチェンジがあるのだが、これはD300もファームウェアでアップデートしてもらいたい。

 さて、8月28日発売予定にして気になる値段は、

 ……とポイントも考慮してみると、これまたほぼ全店足並みを揃えています。D300が三星カメラにて¥146,800-になっているので、¥49,400-も安くなっています。これだけの機能を追加するだけで、それだけ追加で払うことを考えると、買い足しするならD300かなぁ……と思うお猿でございます。

 さて、お次は、レンズも魅力的なものが出ております。

●AF-S DX NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G ED VR II

AF-S DX NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G ED VR IIの変化

 言わずと知れたお猿所有かつデビューレンズで高倍率ズームの「悪魔のレンズ」の後継レンズだ。手ブレ補正のVRがVRIIに進化したのと、ズームロックスイッチが新設されたのがイイ。現行のレンズのVRもなかなか優秀なのでVRIIに進化すれば、非常に便利な高倍率ズームが手持ちで気軽にいろいろと撮れそうでフットワークも良くなりそう。そして、何よりも気がつけば「象の鼻」状態で延びきってしまうレンズに、やっとズームロックが装備された。これは、何よりも嬉しいですね。それこそ、ブラ下げてフットワークが良くなる要因かと思います。

 ただ描写に関しては、MTF曲線を比較してみると、ワイド端が、

AF-S DX NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G ED VR IIのワイド端MTF曲線

 テレ端が、

AF-S DX NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G ED VR IIのテレ端MTF曲線

 ……と判で押したように同じだ。

 これで数万円高くなっているのだが、9月4日発売ということで、結果的にはいくらくらいに収まるか未知数。現在のモデルを売り払ってまで購入する必要はないような気がする。ただ、D300sのレンズキットとして購入するのはアリかと思う。

 そして、最後にお猿待望のアレがリニューアルされて登場だ!

●AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II

AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR IIの変化

 Nikonの大三元レンズで唯一ナノクリ化していなかった望遠側のアイツだ。これがナノクリ化されて、かつVRIIも引っ提げてきた。ついに、ナノクリ大三元レンズが揃うことになる。

 外観は、正直なところ今までのような戦闘的でスリムなものが好みだったが、レンズが1枚増えていることだし、現行モデルの不満点を解消するために努力したらしく、EDレンズが5枚から7枚に増えて、ナノクリも搭載したので新型の寸胴スタイルは仕方がないのかもしれない。雰囲気的には、SONYレンズに近づいてしまったような気がする。一瞬、タムロンのレンズかとも思いましたけどね。あと、フードももうちょっと深いほうが好みですねぇ。ナノクリ搭載で浅くしたのかな?

 外観は写りには関係ないものの、ライトグレーもちょっと憧れていたというのもありますし、それよりもゴールドプレートが消えてしまったのが実に残念だ。オプションでやってくれませんかねぇ?まあ、金環とナノクリマークがついて、大三元が揃った感じだ。

 写りをMTF曲線で見てみると、ワイド端が、

AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR IIのワイド端MTF曲線

 テレ端が、

AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR IIのテレ端MTF曲線

 ……という感じだ。現行モデルが結構ウネウネと暴れているのを見ると、なだらかな曲線。それも、曲線がほとんど1というのが気持ちがイイ。これがどう出るかですね。

 何はともあれ、この後継モデルが出るのを期待して、現行モデルに手を出さずにいたのです。これは、是非ともゲットしてみたい。現行モデルから販売価格がベラボウに高くなるかと思いきや、11月発売予定にして、

 ……とキタムラ系が足並み揃えて安くなっている。これは、発売して暫くすれば22万くらいに落ち着くのでは?なんせ、11月過ぎれば、現在の機材の返済も大半が終っているので手を出しやすいかも……。これはゲットということで、今のうちから金策しておきたいと思います。

 リードは噛み切ってでもっ!!

 ではでは。

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日食写真でHDR写真にトライした

 お猿@おはようございます。

 先週の22日は、日本の陸上で皆既日食を観察できるとあって、日本全国が衆議院解散よりもフィーバーしていたような気がします。気合の入った方なんぞは、天候を考慮しなければ最高の観察地である悪石島へのツアーへ高いお金を払ってまで参加して、赤道儀などの特殊な撮影機材を持ち込んでいる映像がテレビなどで放映されていましたね

 お猿は、トカラ列島や奄美大島でもなければ皆既日食は見られないから……と非常にクールに構えていたんですが「皆既日食は見れなくても部分日食なら日本全国で見られるんだぜぃ」と聞き、ご多分に漏れず「日食撮影しなくちゃね!」と、急にテンションがアゲ♂アゲ♂となったわけでございます。

 ……が日食で太陽が月に隠れちゃうと言いましても、所詮は太陽の話ですからね。その天体そのものが核融合しまくっている、エブリディが無数の核爆弾炸裂状態ですので、核拡散条約とか、そんなみみっちい話じゃないわけです。まあ、何といいましょうか?明るさがハンパないんですよね?だって、皆既状態になる直前直後のダイヤモンドリングの前くらいまでは、かなりの減光性能のあるNDフィルターを必須とするくらいなんですから……。

 そんなワケで、推奨のフジフィルムの光量調節用フィルター ND-4.0などを調達しようかと思ったが、時すでに遅しで、メーカー在庫すらない状態で次回の入荷は日食以降だとのたもうた。ならば、光量が1/10000にならなくても……ということで1/400狙いで、KenkoのND400プロフェショナルを……とも思ったが、これもSold out!まあ、なんせNDフィルターというNDフィルターは、おしなべて品薄状態。仕方ないということで、シャッタースピード最速&絞りは絞りまくるということで持てる最善を尽くそうと思ったわけですね。

 今回使用したカメラは、FX代表でD700とDX代表のD300という2台体制。

 D700には、ナノクリ大口径レンズの「AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED」を装着し、焼け石に水とは分かっていながらも、もともと持っていた光量1/4のND4を装着した上に、気休め程度にPLフィルターを装着。まさに敗戦間際の日本のような特攻状態だった。

 D300に至っては、望遠専門ということで「AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)」を装着し、NDフィルター所有していないので、PLフィルターのみを装着。全くもって焼け石に水。ヘタすりゃ、強烈な紫外線をモロに受けてPL劣化すっぞ!と思ったのだが、数年に1度のチャンスなのだと言い訳してみた。

 前回の記事にあるように、絞りをかなり絞ってもローパスのゴミが写り込まないように、イメージセンサーのクリーニングはカンペキ!では、いざ出陣ということでロケにGo!

 今回の撮影地は、ホームタウンである射水市のフォトジェニックな場所ですね。海の海王丸パークに対して、山の親鸞会館というのは言わずと知れたことでございますが、さてどっちを取るか……と考慮したところ、海王丸パークは今年のフォトコンでそこそこ自信のある作品が撮れているので、親鸞会館に決定!心の親友であるもん太氏のお誘いも受けて親鸞会の正本堂も写し込んで撮らねばならないことになった。

 事前の富山市天文台の情報では、9:52ごろから食がはじまり、11:07ごろの食の最大で74%が欠けるのが見られ、12:24ごろに食が終わるということらしい。正直なところ、今までの人生において日食やら月食というものは「別にどーでもいいじゃん」ということで、気にしていなかったので、直感的に日食なんてアッという間に終るだろうよ……と思っていたのだが、案外長期戦であることに驚く。

 まあ、そんなワケで少しでも欠けていれば日食状態ということですので、9:40頃には現地に到着して、もん太氏と合流……。それで、通常、日食といえば太陽のアップでございますが、D300に減光対策はPLフィルター1枚だけという装備不十分で撮ったものがコレ。

○10:52ごろ撮影

2107261

 正直、PLフィルターだけの減光装備だけでよく頑張ったと褒めてやりたい。使用している70-300mmのテレ端の絞りが最大に絞ってf40。それが結構役に立ったのかもしれない。でも、やっぱり、角は尖ってくれませんね。

○11:07ごろ撮影

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 これが富山での部分日食における食の最大。最大食分74%なのだが、減光しなければ通常の太陽のように眩しくて見れたもんじゃない。PLフィルター1枚だけだったものの、天然のフィルターである雲が薄くかかってくれたので思いのほかエッジがしっかりとしている。

○11:23ごろ撮影

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 食の最大を過ぎると、欠けは次第に天頂から下へと移動してくる。この時も、薄く雲がかかっていたので、1番最初の写真よりも明るいのにエッジがしっかりしているようだ。

 ……とまあ、お猿は持てる装備で頑張ってみたのですが、正直なところ、天文マニアでもないお猿が、こういう写真を撮ってもあまり面白くない。「これは富山県の射水市で撮ったんだよ」と言うから分かるのであって、言われなければどこの日食かすら分からない。

 そうなると、オリジナリティを出そうと思えば、周囲を入れるしかない!でも、周囲を入れるとしたらケタ外れの太陽の光量をいかにコントロールして、周囲の明るさとの明度差を縮めていくかという話になるんですが、そこで思い出したのがHDR写真の生成ですね。

 今年のPIE2009の展示の中で、地味ながらも多くの見物客で賑わっていたのが、Jungleブース

2107264

 特に目立ったものはないようなのだが、ある技術についてデモをしていて、それを見るために賑わっていたのだ。それが、HDR(ハイダイナミックレンジ)写真の合成ソフトです。

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 ブースでもカタログやらお試し版を貰ったのですが、そのソフトっていうのがフランスのHDRsoft社が開発したPhotomatix PRO 3.0である。どんなソフトかと言えば、カタログの見出しには、

「目で見た感動を、そのままに再現。ディテールを強調する画像編集ソフト」

 ……とのこと。

 フィルムだろうがデジタルだろうが、記録できる明るさの範囲というのは決まっていて、ダイナミックレンジが広いと言われるネガフィルムでさえ、人間の肉眼でみたものにはかないません。暗いところは黒つぶれを起こし、明るいところは白飛びしてしまうんですね。もちろん、そこには階調の情報がありませんから、トーンカーブでレタッチしても何も出てこないんですね。

 そこで、HDR写真の合成というのは、露出を変えて同じ構図を撮影したものを1枚に統合し、非常に多くの情報を持った画像を生み出します。PhotoshopにもCS2以降にHDR画像を作成する機能が搭載され、32bit画像を生成します。しかし、HDRに特化したPhotomatix PRO 3.0は非常に簡単かつナチュラルにやってくれるんですね。

 では、つべこべ言っていないで、初のHDR画像をご覧ください!

 まずは、D700とナノクリ24-70mm F2.8で撮った親鸞会館と部分日食の引きの写真。

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 まずこれは、絞りは最も絞ったF22で固定。左は1/5秒で、右は1/8000だ。左では、非常に肉眼で見たイメージなのだが、部分日食しているのやらしていないのやら。そもそも、太陽どこやねんという感じだ。反面、右は太陽以外何も見えていません。この2枚の間に、数段階に分けて撮った写真をPhotomatix PRO 3.0にて統合すると……?

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 おーっ!すでに「目で見た感動を、そのままに再現」というキャッチは適当でないような非現実的な写真になりました。肉眼で、どう頑張って太陽見たって、目を傷めるだけで日食の形状なんて見れませんからね。1600倍ほどのシャッタースピード差の露出を圧縮しているんですから、このソフトのキャパシティすら超えているような気がします。でもまあ、トライアル版を使っているもののメインの機能を使わずして、この圧縮性能。大したものです。お猿は満足ぢゃ。

 それにしても、日食入れているのにゴースト皆無ってのはスゴイ

 次は、D300とVR 70-300mmでのアップですね。上の写真の中央マーク付近をアッパーで狙いまして、そこと太陽を入れてみました。

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 露出は先ほどと同じで、上の明るい方の素材では太陽は普通の太陽のようですが、下の写真では日食が見て取れます。HDR合成しますと……、

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 こんな感じですね。これは露出オーバー側の写真は、ややアンダー目からスタートしているので、鷲のマークの陰影がちょっと分かる程度です。

 それよりも、ゴーストの形が日食の形というのが面白いですね。

 お次は、食が進んできて太陽に雲がかかりつつある時に撮ったものです。

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 幾分か、太陽周辺の雲の調子が出るレベルからスタートして、合成しました。

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 おっ!これはなかなかいいんじゃないですか?太陽に露出合わせた写真をもっと減光できれば、もうちょっとクリアだったのに……と悔やまれます。

 更に、同様のアングルから別カット。

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 雲がもっと出てきているんですが、雲の陰影が出るレベルからスタートです。雲による減光があってか、太陽の形がそこそこソラマメ型?

 では、合成してみましょう。

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 これはトライアル版の「露出補正」機能のみをしようしたものですが、これにこのソフトの最も優れた「トーンマッピング」を使って最適化してみましょう。

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 これが、機能のウリというだけあってウォーターマークが入っちゃうんですが、そうですねぇ、鷲のマークの感じはトーンマッピングをかけない方が好きなんですが、総合評価としては空の階調もシッカリ再現できている後者がいいのかと……。まあ、通常やらない明度差でのHDR合成ですからね。あと、お猿がHDR合成に慣れていないのもあるんでしょうけど……。

 何はともあれ、PhotoshopのHDR合成機能よりも作業はやりやすく、高品質のHDRが完成することが分かりましたし、何よりも日食でコレを試せたのは良いですね。観測地で撮影したロケーションも分かるような日食撮影にHDRはいかがなもんでしょう?

 次の皆既日食は富山県内でも見れるんですが、その前に2012年に金環日食が見られますし、その時は富山県では最大食分94%くらいの部分日食になるらしいので期待したいと思います。

 生きていられるかどうか……。

 ではでは。

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